2013/06/30

韓国で学んだスキンシップ文化と、アメリカで学んだボディランゲージ文化

よく日本と韓国は似ていると言われますが、私が韓国で日本語教師、語学留学、正規留学と経験して思ったことは、あまり似ていないということでした。

もちろん言語、礼儀など似ている部分もたくさんあるのですが、一番似ても似つかないようなことといえば、友達の間でのスキンシップでした。

たとえば、私が以前書いた記事でも触れたのですが…。
「現代でも、無秩序状態だった真実の韓国にビックリ仰天」

チムジルバンという日本の健康ランドみたいな宿泊施設で、特に高校生以下の子供たちが男女問わず、抱き合いながら寝ていたりしたのにびっくりしてしまいました。日本では公共の場で、このようなことは恥ずかしいと思われているので、プライベートではやるかもしれませんが、人前ではあまりしないですよね…。


(オバマ大統領の手です。スキンシップのイメージ)

なぜ韓国は、スキンシップが重視される?

そもそも、スキンシップという単語は、和製英語が英語圏に広まっていったものです。辞書で検索してもでてこない場合が多いですが、インターネットで検索すると、でてきます。

http://wikidiff.com/skinship/contact

こういう比較もあるくらいです。

ウィキペディアの英語版によると、スキンシップは、 "Physical intimacy" のうちの一つ。日本語で言えば愛撫なのですが、なぜか日本語の愛撫は変なイメージもありますから、完全には一致しませんね。親密な人たちでの体の接触というのが、スキンシップになります。

それは私も調べたことがないのではわかりませんが、韓国に文化的に一番近い国といえば、中国。いわゆる北京や上海と言った中華圏の中心部ではそういうことがないので、なぜ?と思ってしまうことがあります。

中国東北部の人たちには、女性同士で手を繋いだり男性同士で肩を組んだりするということがあるので、朝鮮半島と中国東北部(旧満州地区)はやはり共通しているところがあるようですね。でも、なぜ韓国でスキンシップが重視されるかについてはよくわかっていません。

私は韓国のこのようなスキンシップ(ボディタッチ)文化が大好きです。仲良しになってくると、話しているときに、肩に手を置いてきたり、太ももに手を置いてきたりするのが韓国人。(私は嫌いではありません→親しい人なら)

そもそも、スキンシップとボディタッチは言葉は違うけれども、全く同じ意味です。試しにグーグルで両者の言葉を検索した結果、全く同じ検索ヒット数だったことからもそれが伺えます。

日本でも歴史的にスキンシップが重視された時代があったのかはわかりませんが、日本では仲良しだとしても、相手との物理的な距離を置く傾向にあります。もちろんその文化が色々な意味で、日本社会の潤滑油になっているのかもしれませんが。

特に最近ではコンピューターがより便利になり、人と会う機会が前より減りました。そんな中、韓国に留学することで、仲の良い友達とスキンシップすることは、なぜか新鮮で、私が日本では感じたことのない友達の温かさも感じました。

「他人との物理的な距離関係を研究するプロクシミクスとは?」

コミュニケーションが薄れてきた時代だからこそ、言葉を大事にする。その一方でスキンシップも大事にしたい。と私は考えています。

それ以降、私は日本でも、初対面の人にはあまりしませんが、別れ際などには肩を触ったりしてお別れします。これは私にとって普通の行動となっていますが、もしかしたらあまりスキンシップ国家を知らない方には、ビックリされているかもわからないです。

どれだけ科学が進歩しても、ロボット化が進んだとしても、生きていく上でスキンシップや言葉を介した(手話なども含む)コミュニケーションが必要不可欠という風に私は考えています。

現在、デジタル化してゆく社会に私たちは生きていて、ある意味、これが当たり前のように思ってしまっているのかもしれないところがあります。ある人たちの間では、オンライン上でのコミュニケーションが増えていて、確実にコミュニケーションする機会が減ってきているのではないでしょうか。もちろんすべての人ではありません。

そんなときだからこそ、日本から離れて違う文化を通じて新たな自分を形成していくのも悪くないかもしれません。

ちなみに私のパソコンでは、"skinship" と入力するだけで次の候補に "korea" がでました。これは興味深いですね。また北朝鮮でもスキンシップ社会なのか気になるところではあります。(これはまだ私が調べきれていないところがあります)

韓国だけではなく、カナダに滞在していた時、中国人とポルトガル人のハーフの女性とよく会っていたことがあります。彼女と言別れする際にいつも、ハグをしていました。欧米でよく会っていた友達は、別れ際にハグをしていたことが多かったです。また中国人や韓国人の場合は、肩をさすってきたりしていたので、私も同じようにしたりすることがあります。ですが、日本ではあまり人の体を触ることを良しとしません。

世界には、韓国やイタリアなど、お互いの距離が近い文化圏と、お互いの距離が短い文化圏に分かれているようです。

アメリカで学んだボディランゲージがコミュニケーションに重要な理由

(小さい子供は、とにかくボディランゲージが好きですね)

私は小さい頃、とにかくボディランゲージをしていました。年齢的にも幼かったので、語彙数が少なかったから?とにかく相手に身振り手振り、目を丸めたり、唇を尖らせたり・・(笑)いろいろな表現することが多かったです。私もともとの性質もあるのでしょうが。

大人になるにつれて、身振り手振り話すことが敬遠されることに気づきました。特に中学生の時でしょうか?私がいつも身振り手振り話すので、そういう意味で有名になってしまったこともあります。
当時、中学生の時、私はシノラーと呼ばれていました。(笑)

こういうジェスチャーは、かっこ悪いのでしょうか?もちろん、時と場合により、適切なジェスチャーをすればいいのですが、私の場合はふざけている感がありましたから…。

感情表現を抑える日本社会では、ジェスチャーが、あまり好まれないように思います。

そもそも、ボディランゲージってどういう意味?定義を明確にしようということで、こちらのサイトを参考にしてみましょう。

http://www.enkivillage.com/body-language-examples.html

ボディランゲージは以下のものを含みます。
①姿勢
ジェスチャー
顔の表情
④目の動き

みなさんもご存知だと思いますが、日本人は、アメリカ人などに比べた場合、あまりジェスチャーをしません。(子供は別だと思いますが・・・)ですが、英語を話すときは、日本人でもいきなりジェスチャーが出てきますね。これはとても面白い現象だと思います。また私は面接の時なんかも、物事をきちんと伝えようとするとき、ジェスチャーが出てきます。おそらく、人は物事をきちんと伝えようとするとき、ジェスチャーが自然と出てくるのだと思いますが…。

これは、身体の動作よりも、話せばわかるとか思っている人が多いからでしょうか?

よく、日本語の表現が豊かだからジェスチャーをしなくても大丈夫なのと主張する方がいますが、私はちょっとその意見には同調できません。確かに日本語の語彙は表現豊かといわれていますが、私が英単語を12000単語以上勉強して思ったことは、英語の方がもっと語彙の定義が細かい気がするということです。

ジェスチャーをしないのは、語彙の表現力というよりも、その文化に起因しているのではないでしょうか?(この記事では文化については割愛しますが)

英語を学ぶことは、感情表現を学ぶ、自分をより豊かに表現できるよいきっかけだと私は思っています。

確かに英会話は国際言語ということもあり、多くの非母国語の人たちも使うことから、日本語の普通の会話で使う語彙よりも少ないのですが、その分、トーンを上げたり下げたり、また、ボディランゲージによって、たくさんの意味を持たせているような感じがあります。実際に、日本語と英語の会話体の語彙数を比較したことがないので、断言はでませんが、私の経験上の話です。

身体全体で聞き手に話しかけることによって、ただ言葉で会話をしているのではなく、身体も使って会話をしていることになります。

私が英語を理解するようになってから、思ったこと。それは、昔よく、丁寧語を使って、真顔で謝っていたりしましたが、(それがかっこいいと思っていた)今はあの時は、本当に何も知らなかったのだな、と思います。本当に自分が悪いと思ったら、顔にきちんと出して言葉だけではなく、身体全体を使って謝る。それが私にはできていなかったんです。

日常会話で使われる英語と日本語を比較した場合、やはり漢字を含んでいる日本語の方は語彙数が多いと思います。

ですが、これが書き言葉になると、英語と日本語の語彙表現力にはほとんど差はないと思います。むしろ、英語の方が語彙数が多いのでは?というのが私の感想。英語には、ラテン語やギリシャ語由来の高級単語がたくさんありますし、語彙の組み合わせによって、たくさんの表現ができます。どちらが多い、少ないというのはさておき、

日本人ももっとボディランゲージをしていいのでは?と思います。なぜなら人間同士のコミュニケーションは言葉だけが重要とは限らないからです。相手の印象は、言葉ではなく外見からというものがありますが、初対面の人にも目を見開いて、オープンに会話してみるのも、悪くない気がします。私は英会話だとこれができるのですが、日本語の会話になると、日本人っぽくいなくちゃ・・という気持ちが先行してしまい、とてもクールな印象になります。

またボディランゲージの普及に伴い、手話をもう少し普及させ、新しい世界を創造したらどうでしょう?日本が、少数派の人たちのコミュニティに溶け込んでいくという姿勢を世界に見せつける良いチャンスだと思います。実際に、秋篠宮紀子さまや、その娘の佳子さまという、日本を代表する皇族の方も、手話がおできになりますし、こういうお手本になる方は今後も増えていってほしいと個人的に思っています。

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2016年03月12日更新

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