2014/11/20

宗教観があると、言語能力は向上します。アルとイルの不思議

この車の写真を見てください。
一台の車がある。一台の車がいる。どっちでしょう?もし、あなたに日本語学習者の生徒さんがいた場合、どちらが正しいと答えますか?

私が日本語教師をしていた時、いつも聞かれたことがありました。”先生、アルとイルの違いはなんですか?”

日本に住んでいると、こんなこと意識もしません。そして、これらの違いを明白に説明できる人も90%くらいの日本人の方々はできないものだと私は断言します。イル。アル。の違いはなんてどうでもいいと思っている方がほとんどだと思いますが、実は英語にも、中国語にも、コリア語にもこのように区別するものはありません。

英語の場合
There is a car.

中国語の場合
那边有一个车

コリア語の場合
차 가 있어요.

このように、日本語以外の多くの外国語では、アルとかイルとかを日本人のように区別はしていないのです。

それでは、なぜ日本語では、アルとイルのように区別するのでしょうか?それは神道の考えから来ているとも言われています。これは定かではないのですが、私もなんとなくそう思っています。

神道では自然界のすべてが神という考えです。そして、その中でも、植物と動物とをきちんと区別しています。それは植物は脳を持ちません。つまり脳がないため能動的に動いたりはしません。ですが、昆虫や猫などは動きます。なので、カブトムシがいる。猫がいる。となります。ですが花がいるとは言いませんね。

車の場合も、人が乗っていない車の場合、車がある。です。ですが、車の中に人がいれば、車がいる。になります。私たちはこれを無意識に判断しているのです。


植物→ある=そこに真っ赤なバラがありますね?
人→いる=あそこに人が立っていますね?
動物→いる=ニャンヤンがさっき玄関にいたよ。
車→ある=お気に入りの車はった?
人が乗っている車→いる=対向車がいるから気を付けてね!

亡霊がいる
お亡くなりになった方が入った棺がそこにある

最後に。
外国語で日本語だけが、イルとアルを区別しているのではありません。ですが、英語や近隣諸国では区別していません。そして、この記事を書いた目的は、その国の言語の宗教観が分かると、それが外国語向上に非常に役立つと思っている私の意見を説明させていただきました。

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