2014/11/13

帰国子女に劣等感を持つ必要などありません

まず、多くの日本人の方々が勘違いしていること。をお話します。

帰国子女なら誰でも、流暢に英語を話せるというわけではありません。

まずはこの考えから脱するべきです。そして、もし仮にあなたが帰国子女やネイティブスピーカーに英語に関して劣等感を感じるようなことがあるとすれば、その考えもすぐに捨てるべきです。

私は色々な国からの帰国子女と会ってきましたが、その結果、外国語が流暢に話せる人と話せない人に分かれます。それは、人は誰でもどちらかの言語がメインになってしまうからです。もちろん、そういう環境で育ったバイリンガルである帰国子女などの多くはまた英語圏に戻れば英語で考えるようになると思いますが、だいたい日本に帰ってくる帰国子女というのは、欧米で暮らせない事情があるか、日本が好きとか、日本寄りの人が多いので、だいたいは物事を日本語で考えていると思います。

そして、英語を話さないうちにどんどん忘れていきます。ここでの忘れるという意味は完全に忘れるというわけではなく、出にくくなってくる。とかちょっと話していない間にスピード感がなくなってくるというようなものです。



帰国子女がバイリンガルなのは当たり前のこと。
幼児期に外国で過ごしたいわゆる帰国子女の方たちが、英語やほかの外国語を話せるのは当たり前だからです。逆に帰国子女にもかかわらず英語をあんまり話せない人に限って、私は帰国子女なの!と自慢げに話す人さえいます。なので私は帰国子女なので英語が話せます。と自分から言うような人はちょっと人間的にどうかと思うと思ったほうがいいでしょう。

そのように、初対面の際に帰国子女に会っても、ためらわずに英語を話すことが必要です。なぜなら、彼らは幼児期に親からそのような環境を与えられたのですから、当たり前のことなのです。それよりも、そのようなバイリンガル環境を与えられずに自分で頑張ってきた学習者の方が賞賛に値する。これは間違いないでしょう。そして、バイリンガル環境で育った帰国子女の方々はもちろん両親に感謝するべきですね。

私が会ったことがある帰国子女のパターン。例をあげると...
中国人の家庭で育った中国人だけど、アメリカで育った場合。(英語のネイティブ)
英会話カフェで、数人で会話をしているとき、その彼が”俺は英語だけじゃなくて中国語も流暢に話せるよ”と言ってきました。彼の環境は、学校教育はもちろん英語で受けていて、友達とも英語で話します。家族との会話は中国語だけれど、漢字を理解していないため、感覚で話す方法しか知らないです。その場合、中国語の発音などはもちろん上手ですが、私の方が中国語のボキャブラリが強いということがわかりました。彼とは英会話交流で知り合って、私と中国語を話す前までは、中国語は流暢と自分で自信を持って言っていましたが、私と話した後、態度がまるっきり変わりました。なぜなら、中国人の家庭でも育っていない私が彼と話したとき、私の方が中国語を駆使していたからです。(漢字の知識があったので)

◆以前の職場の帰国子女
彼女は中学時代にアメリカで教育を受けていたのですが、英語は流暢に話せるのですが、知らない単語などが多かったです。"spontaneous" と私が発した時、知らない単語だったらしく、メモして覚えようとしていました。彼女曰く、幼児期はブルガリアにいたらしく、アメリカには中学時代くらいに滞在したからわからない英語の単語も多くあるそうです。

◆マルタの帰国子女
出身どこですか?と会社の飲み会の席で聞くと、マルタよ?みたいなことを言ってきた30代の女性がいました。そして、いかにも私は英語が上手なのよ?みたいな感じで言ってきたのですが、私が英語で話しかけてみると、実はあんまり英語できないんだよね・・と言ってきました…。こういう場合、私は練習したい!という感じで相手に英語で話しかけてみるのです。決して私はネイティブのような英語ではありませんが…。

IPA(国際音声記号)を習得すると、ずいぶん自信がつくと思います。
帰国子女と会っても、劣等感を少しでも感じないように、国際音声記号を勉強して、どの発音が正しいのかわかるようにする。と本当に面白いと思います。

じゃ、国際音声記号がわかると、簡単にどういうことがわかるの?

まず簡単な例からお見せします。

November [noʊˈvɛmbər]
vember [vɛmbər] だけ発音してみてください。

ちなみに私が "SIRI" ちゃんを使って、"vember" と発音したら、"Denver" がでてきました。(笑)
(こちらはデンバーの鹿さんたちと、高層ビル群、山脈が重なった写真です。)

"vember"という単語は、英語には存在しません。なので、ネイティブスピーカーがこの音を聞くと、文脈で判断して、自動的に "November" と理解します。

このページを読んだ人で、国際音声記号を学習した人は、1%にも満たないと思います。簡単に言ってしまえば、国際音声記号を覚えるだけで、英語はペラペラです。ここでのペラペラの意味とは文法などを把握せずとも、聞いたことに答えて、話を続けていけることです。

quarter [ˈkwɔrt̮ər] という単語をご存知でしょう。ネイティブがこの単語を発音するときに、関係のない waterwɔt̮ər] まで頭をよぎる場合があります。つまり、これら基礎の部品をいかに正しい発音で理解しているかが鍵となります。これにはマッスルメモリーというものが深く関係していて、
「マッスル・メモリー (Muscle Memory)

persuade [pərˈsweɪd] 説得するという難しい単語を覚える時も、purse [pərs] 女性の持つ大きめの財布。wade [weɪd] 水や沼などを頑張って歩く。この二つの単語を瞬時に吸収できるわけです。

コツは、ゆっくり国際音声記号に従って話すということです。ネイティブ同士の会話でもないのに、早口で話す人は、相手のことをきちんと考えていないか、自分の英語に自信がないから、相手にネイティブっぽくみせるために、話す人が多いです。でも、ゆっくり正しい発音がきちんとできる人もいるのです。 Enunciation (ひとつひとつの言葉を明瞭に発音する)これが重要です。
"enunciation"とは?グローバル時代に必要な英語の発音」

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