2014/12/22

succeed in は成功する、succeed to は継承する。なぜ意味が違うの?

あの人は成功している。こんな言葉を聞いたら、あなたは嫉妬してしまいませんか?またよく聞くような言葉でもあるかもしれません。

こんな言葉を聞くと、私はつい”何に対して成功しているの?”と突っ込みたくなります。多くの人が、あの人は成功している。と言います。そして、おそらくほとんどの人が

成功=お金

と思っているのではないでしょうか。私もそう思っていましたし、現在でもある意味で、

成功=お金

という解釈はは否定できない部分もあります。

ですが、私自身、今後”あの人は成功している”と言ったりするときに、

~で成功している。

と付け加える習慣をつけたいと思ったのです。


なぜなら、聞いている側は、成功の定義は人それぞれでしょう?と思うかもしれません。人によって言葉の受け止め方は違うため、きちんと明確に伝える力をつけるべきだと思うのです。

上述しましたが、

おそらくほとんどの人は成功=お金持ちなのではないでしょうか?

どうして、私たちはこんなに簡単な思考回路でしか物事を考えられないのでしょうか。もちろん、私だけがそう思っているのかもしれませんが…。事実、これは私の頭の中にあるものを記事化したものですから…。


成功しているという英単語である "success" の語源を紐解いてみると、

suc = sub
cess = go

下に続いていくというような意味になります。つまり、最近インターネットでよく宣伝されている短期間でリッチになる方法などは何の意味も持たないことがわかります。何が言いたいのか?

もちろん日本人が成功の意味を、

成(成し遂げること)+功(りっぱな仕事)と解釈していないように、英語圏の人も、"success" という単語を下に続いていくというようには認識していないと思います。(一部のラテン語学習者や言葉に敏感な方たちを除いて)

ですが、日本語も英語もこのように先人たちが言葉を作っていくうえで、意味が分かるように組み立てられていることが分かると思います。

日本では、海外に行くことが成功と思っている人もいれば億万長者になって働かずに収入を得ることや、投資ではなく投機的な株式で一攫千金などを得るのが成功と思うかもしれません。

ですが、私の思う成功は違います。また欧米の富裕層が考える成功と私が考えている成功の意味はほとんど同じだと思っています。

英語圏の "success" とは、上にも書きましたが、下にずっと続いて安定していくようなイメージがあります。まず、これがサクセスのイメージだということをご認識ください。

これが下に向かって続くのか、下をずっと続いていくのか、そこまで細かくはわかりませんが、少なくても上には上がっていないことが分かります。

つまり、

正しい習慣を守る。
持っているお金で病気にならないように普段から食に気をつける。
友人を選ぶ。
ストレスをいいものに変える。
など、一見簡単なようで普通の人たちがなかなかできないことをずっと下で続けていけるというのがサクセスなのではないでしょうか?

中国のやや新しい世代の富裕層とは違い、欧米の富裕層は何百年もその富を守り続けています。よく、富を増やすことよりも守ることという、ことわざのようなものを聞きますが、まさにそうなのでしょう。その富には、もちろんお金(自分が正しく生きている証拠として増えるもの)、健康、人間関係などが含まれると思います。

なので、私は成功=ただ金銭的に豊かになることではなく、自分の好きなことを楽しみながら、健康に生きていく、また自分自身で生計をたてられている、人を助ける精神的な余裕があるなど、そういう人が成功だと思っているのです。

これは英語の

succeed in は成功する
succeed to は継承する

をみても、イメージが同じことが分かると思います。

継承する。ということは、そのモノを引き渡していくということ。まさに欧米の本物の富裕層が何百年にもわたって継承している富といえるのではないでしょうか?また日本のある老舗もそう。何百年も前からずっとその分野での生業(なりわい)を継続している。(決して倒産しないだけの力があるといこと)これは明らかに中国や韓国で誕生しては消えていく企業とは違いますね。

そういうものが成功(サクセス)。なのではないでしょうか?

以下は、グーグル+からコメントをいただいたものをそのまま抜粋しました。
成功とは読んで字のごとく、功が成ることを言います。別にお金持ちになることでは有りません、努力したことが実れば、成功と言うのです。

素敵な言葉ですね。

それでは少し英語のお勉強。よくお金持ちの意味で使われるカタカナ英語のリッチ。


"rich" = お金持ち。という意味なのですが、これは豊富という意味の方がニュアンスが近いです。どこにもお金を表す単語は含まれていません。

また、これに "the" をつけることによって、

"the rich" = 富裕層
"the poor" = 貧困層
と確実に通じる英語になるのです。

リッチという単語は、OXFORD3000単語なので、せめてこのフレーズを言えるようにしておいてほしいです。

"Oranges are rich in vitamin C." = ~が豊富。

多くの人は、abundant という難しい単語の方を思い出しがちなのですが、"rich" で十分です。

Fish are abundant in the lake. = この湖には魚が豊富です。こちらの単語はフォーマルです。別に口から出てこなくてもいいのです。

ということで少し脱線してしまいましたが、今回の記事のポイントは、succeed in は成功する、succeed to は継承する。の意味の違いを覚え、英語におけるサクセスの意味を理解していただくこと、また日本語で、あのひと成功しているよね~っていうときは、何に対して功を成しているのか?ということを明確に伝える必要があるのでは?ということの提案でした。

おまけ・・
みなさん、ぜひサクセスしようではありませんか。少しずつ悪いものを排除し、健康に生きていく。また弱いものを助ける。普段気づかないことに気づこうとする瞬間を持つ。毎日5分くらい英語で日記を書いてみる。など、毎日5分でも何か違うことを継続していれば、それは蓄積されていき、功を成すことにつながります。サクセスとは、下に続くと解釈されますが、言い換えれば、下(小さいこと)を続けていくことがサクセスの意味なのかもしれませんね!

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