2015/01/01

"ありがとう"の意味だけじゃない。アプリシエイトの本当の意味とは…

ありがとう。と感謝の意を伝えたいとき、"Thank you." とか "I appreciate it." とかどっち使おうかな?って迷ったことはありませんか?

私が英英辞書を調べた結果、この"appreciate" には大きく分けて4つの意味があります。
感謝する→相手を高く評価して、真の感謝を表す。
観賞・鑑賞する→(そのものをよく見たり、比べたりして値段をつける)
③いわゆる円高など、円が値上がりするという意味で使います。
"realize""understand"と同じ意味。値段をつける=注意をする、意識するという意味になります。(ここが一番理解しづらいところであります)

はぁ!?ちょっと意味多すぎ!しかも、なんか全部関連していないような気がするんだけど!?
そうですね。私もこれらの意味を覚えるのが大変でした。むしろ、使えていないものもあるのも事実です。全部、違う意味ですよね?なんで、こんなに英単語って難しいの?これで、一気にやる気がなくなると思われます。ですが、以下を読めばこれらの意味を全部理解できるようになります。私もかなりこの記事を作るのに頭を悩ませました・・。



①値段をつける=感謝する
私たち日本人は、2011年3月に起きた東日本大震災で、アメリカの人口、3億人以上よりも高額な義援金を送ってくださった人口2千万人くらいしかいない韓国の5千万人よりも人口が少ない中華民国台湾という国に感謝の意を伝えました。"appreciate"を感謝の意味で使うのは、もうご存知の方がほとんどだと思います。感謝する。と訳される"appreciate"は、つまり、あなたに値段をつけている。=評価している=感謝している。となるわけです。




②値段をつける=その美しいものを観賞・鑑賞したりして楽しむ。
下にある真っ赤なお花の写真をみて、とても美しいと思いませんか?そして、あなたは今この写真を観賞しています。自分では気づいていないかもしれませんが、過去に見たことのあるお花と比べて、こっちの方がもっときれいだとか、無意識的に考えているはずです。つまり、値段をつけているということになります。そのイメージで覚えれば、他の意味で使われている"appreciate"もおのずと理解できるようになるでしょう。ぜひ、この写真を頭に焼き付けてください。

鑑賞→よく趣味は何?と聞かれて、”私の趣味は音楽鑑賞です”
これには、芸術作品などを見たり聞いたり読んだりして、それが表現しようとするところをつかみとり、そのよさを味わうこと。と、ただ聞く意味だけではないのです。これを英語で言うと、"appreciate"その音楽などに値段をつけるような作業をすること、つまり音楽をきちんと聞いて、楽しむことにつながります。鑑みる→過去の例や手本などに照らして考える。もともと、”鑑”は鏡の意味なので、鏡を見て何かと比べるような感じですね。

観賞→梅の花を観賞するのように見ることに重点が置かれています。この2つの日本語は、"appreciate"だけで表すことができます。




③値段をつける=円高になるとかの意味でつかわれます
以下の例文は英文ニュースから抜粋しました。
"The yen could appreciate if Japan's economy grows in the next two years"
今後2年間日本経済が成長を続ければ円の価値は上がるでしょう。

こういうことがわかると、"depreciation" って何!?と聞かれたときに、すぐに言えるようになります。減価償却という難しい言葉も、この単語を使っています。そして、フォーマルな言い方で、"I had no intention of depreciating your contribution."(あなたが貢献したことについて評価しないというつもりはない)という言い方もできます。


ここが一番難しいです。
④値段をつける=値段をつけるという評価をすること=意識する、注意する、理解するの意味
これは、私自身もつかみきれていなかった部分がありましたので、ニューヨークに在住の私の親友キャサリンに聞いてみたところ、彼女自身もうまく説明できなかったので、彼女が英語のスペシャリストをフェイスブックで紹介してくれました。そして、その英語のスペシャリストであるマイケルさんに聞いたところ、このような例文を作ってくださいました。

"I never appreciated how tall the mountain was until I climbed it."
この山に登るまで、こんなに高いなんて気づかなかった。これは、値段をつける=評価するなどの意味と同じように、気にもしていなかった。自分の興味の範囲から完全に外れていたというニュアンスです。英英辞書の例文をいくつか抜粋してみますが、
"We didn't fully appreciate that he was seriously ill."
なんか、私的な感ですが、このような使い方はイギリス人が好みような気がします・・。

まとめ
"appreciate" には、値段の意味などで使われるプライスという単語が入っています。プライスを動詞にすると、つまり、”プライスにする”というような日本語がまずできますね。それはどういうことでしょうか?つまり、”値段をつける”という意味です。ただそれだけなのです。①②③④のすべての意味を覚えなくても、これだけでいいのです。"to set a price to"だけ覚えておけばいいのです。

余談ですが・・・"appraise" という単語は、"appreciate"の兄弟です。
"appraise" という難しい言葉がありますが、これも、"appreciate"の兄弟で、まったく同じ概念です。この意味は、不動産などを査定するとか、日本人の大好きなシャネルなどのブランド品、宝石などを質屋に売るときに査定するという意味で使います。車を売るときにも使えなすね。値段をつける。まさに同じ概念でしょう!?ここまで、これらの単語を区別して使おうとするレベルに到達する場合、当然、国際音声記号を覚えるのは必須でしょう。
(ちなみに、"apprise"というとても似ている単語もあるので本当に注意が必要です。)

最後にもう一度言いますが、
"appreciate"という単語の中には、"price"という単語が隠されていて、”値段をつける”という概念だけ覚えておけば、すべてに通じます。ぜひ、覚えたら誰かに説明してあげましょう!

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