2015/01/09

花形の仕事?英語を使用する「船舶代理店」のオペレーター

英語を使った仕事がしたい。そう思ってこのページにたどり着いた人も多いかもしれません。世の中には英語を使った仕事がたくさんあります。たとえば、

医薬品の翻訳、特許事務所や法律事務所での翻訳、企業内でのメール翻訳、ゲームをローカライズする翻訳など、いわゆる産業翻訳が無数にあります。

その中でも、この記事で取り上げるのは、海運業で必要とされる英語です。もちろん英語が好きだからやってみたい!というだけでは勤まらない場合もあります。

船舶代理店働くということは、まず海が好きでなければならないと思う。また船が好きである必要もあるはず。それを前提にこの記事を読み進めていただきたいと思います。

この記事の内容は、私が過ごした約2ヵ月の総復習ノートでもあります。


(写真は日本人が知らない間に発展している中国の青島、チンタオ。上海じゃないですからね!?)

出典:http://www.skyscrapercity.com/showthread.php?p=95867603

コンテナ取扱量情報は以下をご覧ください。
https://www.phaj.or.jp/distribution_2015/data/2015-06.pdf


船舶代理店ってそもそも何?

船舶代理店は英語で Shipping Agent と言います。その業務内容は多岐にわたりますが、簡単に言うと、本来は海運業者の人たちがやる仕事を、船舶代理店という形で引き受ける。つまり、海運業者に代わって、日本と外国を行き来している船の管理を行うといったところでしょうか。

日本郵船などの大手海運業者が大型船を所有しています。外国から日本にモノを運ぶとき、例えば自動車。必ず船に載せなければなりませんよね?そのような船のほとんどは大手海運業者が所有しているのです。

つまり、その大型船に車をたくさん積むということは、自動車会社(たとえばトヨタ)が日本郵船にお金を支払わなければならない。だって、日本郵船の大型船で運んでもらうんだから。つまり、そこから利益が発生するのです。

そして、その日本郵船が得た利益は、日本郵船に関連している下請け会社である船舶代理店などにも、振り分けられる。といえば、わかりやすいでしょうか。

船には様々な種類がある

オイルタンカー、LNG船、バラ積み船(バルク)、コンテナ船など。輸出する際、輸入する際、船は私たちの普段使っているものを運んでいます。今あなたが着ているユニクロの服だって、バングラディッシュから船で運ばれてくるのですよ?と考えれば、イメージがつきやすいでしょう。

このように、外国の船が日本に寄港すると、さまざまな手続きが発生する。



そのまえに、上にも書いてきたように、船舶代理店は大手海運業者(日本郵船、商船三井、川崎汽船など)から仕事を受託している形です。

なので、大手海運業者と、その船に乗っているひとたちとの仲介サービスのようなもの。

以下、大手海運業者の本社の写真を掲載しておきます。そうすることで、よりこの船舶代理店という業務が理解できるようになる。と思うからです。

この仕事には、船会社というものが大きくかかわってきます。


(丸の内に本社を構える日本郵船。まさに大企業)

ちなみに余談ですが、日本郵船の平均年収は、

926万円 平均38.3歳 (平成24年度)

だそうです。


(虎ノ門に本社を構える商船三井)

実際に、大手海運業者3強と連絡を取り合ったりしますからね。本社がどこにあるのか?ということが頭でイメージ化できれば、

どこで誰がどんな業務をしているのかをイメージするのに役立つかもしれません。

出典:http://www.belca.or.jp/b99.htm


(丸の内にある川崎汽船。本社は神戸)

どんな会社だった?

この会社は品川駅から徒歩5分くらいの場所にある、元々はスコットランドの船舶会社でしたが、その会社が船舶を手放して、船舶代理店だけを営むようになった会社だそうです。そして、本社はシンガポールなので、日本支社でも、グループの上司ではなく、フロア全体の上司 (Boss) はシンガポール人?でした。(白人でしたが…)といってしまえば、私がどこの船舶代理店で働いていたからバレバレですね。

どこの国と電話のやり取りしたの?


出典: http://eldantel.com/hosted-pbx-corporate-addons/

おそらく、この記事をご覧になっているあなたは英語を話す実務がしたいのかもしれません。という私も実際そうでした。

実際に毎日のようにいろいろな国から電話がかかってきました。入った当初はなぜこんなにいろいろな国から電話が鳴るの?と思いながら考える余裕もなく、英語の発音がそれほど上手ではない上司に引き継いでいましたが…。しかも、どこの国から電話が来るのか予測できなかったあの頃の私。今考えると懐かしいわ…。

主に、

フィリピン
ギリシャ
スロベニア?なんか、ユーゴスラビア周辺の国
シンガポール
サウジアラビア
これらの国から頻繁にかかってきました。どれも、やっぱり海に近い国です。

しかも、外国はもちろん日本中から電話がかかってくる…。最初は訳が分からなくなってきます。(泣)私はこれが一番大変だった気がします。もう覚えていない!!ってくらいたくさんの会社から電話がかかってきます。

船舶代理店の業務内容は激務?

定期船代理店サービス
港湾代理店サービス

船のスケジュール調整
入港から出港までの必要な手続き
船の着岸に立ち会い
船長とミーティング
荷役状況
船・荷主や関係先との連絡
各官庁(税関、港湾空港局、検疫所、入国管理局、海上保安庁など)への行政への各種申請や手続き
船や船会社への接岸時間や出港時間の連絡
訪船し船長のリクエストへの対応

簡単にいえば、「船と陸の懸け橋」となる仕事だそうです。


面接のとき言われたこと。または求められるスキル

船舶代理店のオペレーターになるには英語力が必要。その英語力をトーイックのスコアで表すなら、600点くらいだと私は考えます。まず、英語の実務経験がなければ600点はとってください。


そして面接担当者もおっしゃっていたことなのですが、様々な国の人と電話で話す仕事でもあるので、それぞれの国の英語アクセントに抵抗感のない人。だといいかもしれません。またどうしても最初は国によって異なるアクセントの英語を理解するのが難しいかもしれませんね。

船の種類、インコタームズなどに興味があるということを強調するようにしてください。ですが、実際にインコタームズや船について好きな人でなければ。というのが条件ですが。

やはり、大手海運業者が本来やるべき仕事を船舶代理店が一部請け負っているのですから、船舶代理店には語学に堪能な人や海運業に関して卓越した知識を持つ人が必要とされるわけです。


(職業訓練校で勉強したことのある貿易実務検定)

この会社で学んだこと。

船の構造などを勉強することができた。海上という普段生活している場所ではないところで何が起きているのか、考えたりしながら仕事を進めていかなければならない。

手続きにかかわる書類、また請求書の仕分けなど。最初は訳が分からなくて眠くなることももちろんありました。ですが、いろいろなことが学べました。

人間関係ってどうだった?


体育会系の人もいた。倉庫関係働いていた人や不動産といった全く違った業界から転職してくる人も多く、一概にこういう人が働いているとは言えないのですが・・。私の働いていた会社は年齢層も高めで成熟した人が多かったので、人間関係が良好でした。ですが、2ヶ月前くらいに社員になったという同じチームの男性は、不動産から転職して来たらしく、「他の同僚に対して、お前とか言ってました…」そんなことはどうでもいいのですが…。もちろん私に対しては、お前!なんて言ってきませんでしたけどね?!(笑)

この仕事の醍醐味(だいごみ)は?

醍醐味とは、最上級の味を意味する。いうまでもなく、外国語が毎日使用できるという点でしょう。メール、請求書、電話。すべて英語を使います。


時給っていくらだったの?(笑)

実際に私がもらっていた時給が、1450円。ですが、派遣会社には、757円ほど搾取されていたようです。(笑)ま、社会保険とかいろいろ派遣会社も負担しなければならないところもあるので何とも言えませんが…。未経験から英語をスタートできる数少ない職業でもあるので、そこは目をつぶってもいいかも!?

船舶代理店では、英語以外にも中国語や韓国語も必要とされる?

海運業では、他国と連絡を取る際には、どこの国でも英語と決まっています。なので、フランスやドイツとやりとりする場合であっても、英語と決まっています。また、日々毎日英語を使わなければならない職種でもあり、英語が好きな人にはもってこいの職業といえると思います。


(朝の品川駅は本当に人でごった返しています・・・。みんなで出勤するぞ!みたいな雰囲気なんです。みんな同じ方向に歩いていくのですから・・・)

最後に、この記事をご覧になった皆様へ

海運業には特に男性が多いと思います。そして陸運業と違い国際的な知識が色々問われる仕事かとも存じます。是非、船舶代理店への転職を目指してください。私がいた船舶代理店は業界でも5本の指に入るところで、たくさん他の船舶代理店からの方々も転職してきていました。

そして、みなさんやっぱり倉庫で働いていたりしていた方々とかが転職してきた集まりの職場が多いです。TOEICを勉強するなりして、この職種を目指してください。なぜなら、船舶代理店のオペレーターというお仕事はやっぱり "花形の仕事であり、お仕事中に自分のペースで調べ物もできたり、お勉強する時間もたくさん増えます。そして、将来、必ず起業しましょう!

以下、私が業務中に参照していたサイト

http://www.rakuraku-boeki.jp/word/t090
ですが、この辞書をみているうちに、この辞書って広告でいくら稼いでいるのかしら?というところに脱線してしまい…。

MARINE TRAFFIC
→現在、海上のどの位置に船がいるのか、GPS (Global Positioning System) を使って、調べることができる。

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2016年8月10日更新