2015/11/26

他人との物理的な距離関係を研究するプロクシミクスとは?

普段生活していると、エレベーターの中で外国人がうるさく会話している場面に遭遇した方も多いと思います。私の会社は外資系ではありませんが、ほぼ外資系のような会社なので外国人も多く外国人がエレベーターの中で英語を話していることは日常茶飯事です。ですが、大体は日本人と外国人が英語で話している場合が多いです。私の場合は外国人と歩いたりするときでもエレベーターの中や電車の中では静かにしますが…。

ところで、とても狭い密室の中で他人と一緒になったとき、目のやりどころを無くしたり、ちょっと居心地が悪かったりした経験はありませんか?

また、電車の中で目のやりどころに困ったり、誰かが触ってきたとか、ぶつかってきたとか、神経質になったりした経験はありませんか?

電車の中で新聞を広げる人、開くドアの前に寄りかかっている人、見てもいないのに、見られた。のような態度を示してくる見知らぬ人。など、都会に住んでいると色々な場面に遭遇します。

実は皆、無意識のうちに自分のパーソナルスペースを主張しています。

この主張しているという意味は、今私が立っている周辺は私の場所よ?と思い込んでいるという事です。これはどこの国に行っても当て嵌まるそうです。その中でも、日本、特に首都圏のような世界でも稀な3500万都市圏では、この他人との距離を無意識だけれども、考えている人は多いのではないでしょうか?

意識しているけれども、実際にパーソナルスペース何ていう概念があったということを知っている人もそれほど多くないはずです。

(動物にだってパーソナルスペースは存在します)

このパーソナルスペースには、プロクシミクス(近接対人空間学)という研究分野があります。

GOO辞書をお借りして説明すると、

人に近接した空間領域の文化的研究。他人との距離のとり方は意思の伝達手段の一つで、お互いの親密度や属する文化によって異なるというもの。1960年に米国の人類学者E=T=ホールが提唱。近接対人空間学。

また、以下はウィキペディアの説明。(日本語版がありませんでしたので…)

Proxemics the study of the spatial requirements of humans and the effects of population density on behavior, communication, and social interaction.(For your reference)

Proxemics とは、人口密度の影響が人間の動作、コミュニケーション、社会的交流にどのように作用するかについての空間要求に関する研究です。

とウィキペディアでは紹介されています。このパーソナルスペースという言葉自体あまり日本では定着していないようです。やはり知っているのと知らないのでは、今後どういう対応をしたらいいのかわかるか、わからないかにもつながっていきますと思うので、言葉は本当に大事ですね。


(エレベーターの中は目のやりどころがなくなる。逃げたくなる気持ちにさせるそうです)

韓国ではパーソナルスペース障害という言葉までうまれています。

韓国で生活をしていると気づくかもしれませんが、電車に乗ってほかの人を見たりするのも、日本にいるときと違って抵抗がなくなってきます。それは現地の韓国人がお互いに何も気にせずに他人を見つめたり、ぶつかったりしているからです。

世界には、人と人との距離が何センチくらいかを統計したデータがあり、しかも例えば日本とアメリカは同じ系統という風に、タイプ別にも整理されています。

その中でも、隣国の韓国や中国はイタリアやスペインなどのラテン国家と同じように人と人が話す際の距離もとても狭く、人と人がぶつかったりすることにもあまり抵抗を感じないようになっています。日本に留学したことのある大学教授などがこの韓国の異常なパーソナルスペース障害について英語で記事を書いているくらいです。

Personal space disorder

この大学教授の英語で書かれた記事には、ソウルと東京は都市圏人口はあまり変わらないのに、韓国では地下鉄などでぶつかったりしても謝らない(特に若者や大人の女性)は異常だという内容です。欧米でもぶつかったら必ず謝るのが当たり前なのですが、なぜ韓国ではこういうことが起きているのでしょうか?という私が今まで疑問に思っていたことを、このパーソナルスペースという新語から紐解いていくことができそうです。

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