2015/11/08

文明の衝突 "The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order"

ハーバード大学教授、アメリカ政治学会会長が世界を9つの文明にわけた地図。
(この地図をクリックすると、より大きな地図が見れます。)

"The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order"

clash[klæʃ] とは衝突の意味です。 "conflict" も衝突という意味ですが、"con" があるので、"together" のニュアンスがあります。

また、"clash" には発音がとても似た単語が存在します。
crash [kræʃ] =  a car/plane crash 事故的な衝突
crush [krʌʃ] = ゴマをすりつぶすイメージ

こういう簡単な単語というものは、語源ではなく、音です。クラッシュしたというイメージ。昔、言葉がどんどんできてきた過程で、猫の音ならミャーオ、事故の音ならクラッシュなど、そのイメージに基づいて生まれた可能性があります。

Civilization = 文明
Remake = re (again 再び) + make 作る
World order 世界の秩序。

見づらいという方のために、もっとわかりやすく大きな画像を添付しますね。

(世界の文明を区分した地図の拡大)
西洋諸国 = 欧米諸国(キリスト教圏)
現在の世界の中心です。多数派であり、世界の行事、教育、思想、エンターテイメントなどの中に、キリスト教は深く入り込んでいます。この9つにわけた地図自体も、欧米からみた世界の文明として描かれているのではないでしょうか。

②オーソドックス
こちらもキリスト教圏です。しかし、ロシアを中心としたキリスト教圏。欧米諸国とロシアが対立する構図はいつ終結するのでしょうか。そこに何か利益があるのでしょう。

➂イスラム圏 = アラブ諸国を中心としたイスラム教圏
欧米諸国が恐れる最大の集団がここです。最近はキリスト教やインド最大のヒンズー教からイスラム教にコンバートする人も増えています。特にアメリカに住んでいる有色人種(黒人が多い)が、キリスト教よりもイスラム教に惹かれている人が多いらしく、アメリカでの有色人種人口は増えており、今後もイスラム教が増え、キリスト教が減るという流れになっていくと思われます。

④アフリカ
欧米諸国からしたら、そんなに重要ではないのかな?私はサハラ砂漠以南のアフリカについてはそれほど詳しくはありません。

⑤ラテンアメリカ
カトリックを中心としたキリスト教圏。この国々が経済発展しまい発言力が強くなってくると、確実に世界の多極化は加速されると思います。これらの国々は欧米とは違ったカルチャーを持ち合わせています。

⑥中華圏
China とはシナという意味ですが、現在は歴史的な背景もあり日本人がシナと呼ぶことは好ましくないこととされています。もしシナと呼びたいならチャイナと欧米風に呼ぶというのが、外交上手。

東南アジアは隠れ中華圏です。多くの中国系富裕層が住んでおり、色々動かしているのも彼らだからです。

⑦ヒンズー教圏
日本は将来的にもこのヒンズー教圏、イスラム教圏と強いつながりを持つべきだと私は考えています。

⑧日本圏
日本はどの文明にも属しません。

ある意味、歴史に精通した学者がこのような地図を作成するということは、それを読んだ人も、世界は9つの文明に分けられていると思ってしまうと思います。確かにあながち間違ってはいないのでしょうが、

(サミュエル・フィリップス・ハンティントン。2004年世界経済フォーラムにて。)

国際営業をしている方たちの間ではある意味基本的な本ともいえるのでしょうか。1996年にサミュエル・ハンチントン氏に書かれた文明の衝突という本です。

国際営業または、国際的に活躍するエリート(エリートの定義はさておき)は、世界の宗教を勉強しているものです。日本はあの地図を見ても分かる通り、一国で一つの文明を持っています。しかも、島国で離れているから、なおさらほかの宗教は文化を学ぶ機会が薄れます。そのため、日本では外国から帰ってきた日本人がその外国で学んだ文化を日本に持ち帰ってきて、少し変えたりして、流行らせます。

日本語・ファッション・習慣など。今の日本の文化がごちゃ混ぜになっているのも、海外に行って帰ってきた人が広めようと思って、それを実行したからでしょう。

どうしても日本人は国対国と考えてしまっていると思います。たとえば、

中国対日本
韓国対日本

みたいな。

ですが、西洋を中心とするあちら側の世界では、国を意識するというよりも、人種・文化圏を意識するのではないでしょうか?西洋諸国の人たちにとってみれば、遠く離れたオーストラリアも同じ文化圏です。一方、日本はよくわからない国と思われているはずです。

なぜなら、言語的にも文化的にも西洋とは全く逆のものを持ち合わせているのが日本なのですから。そんな日本人が英語をうまく話そうと思うこと自体凄いことだと私は思っています。言語的にも文化的にも性質がまるで違うのですから。おそらく、この本を読むと、それが真実かはさておき、世界の構造が少しわかる助けになるかもしれません。

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日本に住んでいるとわからないこと。それをこの本は教えてくれるでしょう。少し古い本なのですが、欧米でこの名前を聞いて知らない人はいないでしょう。日本でも文明の衝突と聞いたら、なんとなく聞いたことがあると思う方がほとんどだと思います。

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