2015/12/22

スペイン語の4000語はアラビア語という驚愕の事実

このタイトルのスペイン語単語の4000語はアラビア語です。というのは、少し大げさかもしれませんが、実にスペイン語の8パーセントの単語3000語がアラビア語と同じであり、その他にも1000語が同じルーツから派生しているといわれています。

こちらの情報は日本語圏の情報にはほとんどありませんでしたので、あえて私が翻訳などをしつつ、解説していきたいと思います。
「日本語圏と世界の主要言語圏を比較」

このページでも書きましたが、新たな言語が話せるようになると、新たな情報に出会えることになります。特に日本語圏での情報は英語圏での情報よりもかなり限られていると思っています。


(2015年現在のスペイン語圏)

現在、スペイン語はこれだけ多くの地域で話されていますが、もともとは誰もがご存知の通り、スペインという国があるイベリア半島で話されいた言葉です。

ですが、いったん、この地図をイメージするのはやめてください。時代を遡りましょう。

スペインの南側は北アフリカです。ですが、この北アフリカというのは、他のアフリカと違い、サハラ砂漠でほかのアフリカとは隔離されています。つまり、北アフリカ一体で、ヨーロッパというエリアのように、1つのエリアということができます。

この北アフリカ地区のモロッコ、チュニジア、アルジェリア、リビアなどの国々はアラビア語圏です。

以前私はこのような記事を書いています。その部分を抜粋。
「ラテンアメリカ人と中東人が似ている理由」

実は、本当にあまり知られていない情報なのですが、711年~1492年まで現在のスペインがあるイベリア半島の大部分は、イスラムの統治下にありました。そのため、現在のスペイン語で専門用語などを表すときはアラビア語由来の単語がたくさん使われます。

そして、以下をご覧ください。こちらは英語版のウィキペディアのサイトですが、実に4000単語のスペイン語がアラビア語から入ってきているものだという事を証明しています。

Arabic language influence on the Spanish language

私は以前、数カ月スペイン語を勉強していて、今は正則アラビア語に専念しています。アラビア語がわかる今、スペイン語の単語帳を開くと、以前は何コレ?というような単語もすぐに理解できるようになりました。アラビア語がわかる前の私は英語と類似しているような単語と、スペイン語の頻出単語100くらいしかわかりませでしたが、アラビア語を覚え始めてから、そのボキャブラリの理解度は一気に加速!

英語では、高級単語になるほどラテン語やフランス語が使われていきますが、スぺイン語では高級単語に、アラビア語を使っている場合が多いです。

それはなぜかというと、スペインがイスラムに統治されていた時代、アラブ文化は進んでいて、多くのものをアラブ人がスペインに運んできたからです。なのでもともとスペインには存在しなかったものの名前にアラビア語が使われている場合が多いといわれています。

アルガルヴェというポルトガルにある地区は、もうそのままアラビア語です。
al gharb(الغرب) これは、 the west の意味です。そんな感じで、スペイン語を高いレベルまで勉強している人はアラビア語が入りやすいのではないでしょうか。なぜなら、スペイン語の高級単語はアラビア語の日常会話程度の語彙で構成されているものが多いのですから。逆に、数は少ないと思いますが、アラビア語と英語ができる人は、スペイン語はすぐに習得できそうです。なぜなら、スペイン語の文法をのぞけば、語彙に関してその本質を見抜けやすいからです。なので、単語と単語を結びつけるのが早く、すぐに語彙を吸収していけると思います。

blue, sugar, rice などの頻出単語もアラビア語と同じなんですよ?(笑)

多くの人たちが話す言語というのは、歴史を証明する良い道具かもしれません。なぜなら、教科書を変えることはできても、大勢の人々の方言は言語までは誰も変えることができないからです。


英語圏のサイトでは、このスペイン語の4000語はアラビア語という驚愕の事実を、イスラム教徒は誇りに思い、一方スペイン人はこの事実を受け止めたがらない人もいる一方、スペインにたくさんの文化を運んできてくれた時代と思っている人もいるようです。いずれにしても、ヨーロッパの中でスペインだけキリスト教以外の文化を受けているので、ヨーロッパの中でもエキゾチックなエリアというのは間違いないでしょう。

その証拠に、このアンダルスに関するウィキペディアの記述では、

英語版 →写真がアラビア語版に比べて豊富ではない
スペイン語版 →写真がアラビア語版に比べて豊富ではない
アラビア語版 →こちらのウィキペディアはかなり情報が豊富です。

アラビア語版の説明が一番評価で★マークが付けられており、内容も写真も豊富です。つまり、こういう情報を詳しく得るにはアラビア語が読めと有利であることは間違いなさそうです。だからといって、もしかしたらアラビア語で書かれているものは、誇張されているかもしれませんしね。

一方、同じイベリア半島にあるポルトガル。ポルトガル語にもアラビア語がたくさん取り入れられましたが、ポルトガル語では、それらの語彙を徐々に消していきました。そのため、現在のポルトガル語には、アラビア語はあまり入っていません。

List of Portuguese words of Arabic origin

ほら、格段にアラビア語の語彙数が減ったでしょう?

それは、イベリア半島の言語純化運動が深く関係しているようです。



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