2015/12/19

アラブ社会を理解するのに必要な "tribe" 部族とは? race / ethnicity との意味の違い

ほとんど出来上がっているけれども、順番が納得いかない。もうちょっときれいに構成したい。

部族。こんな言葉、聞いただけでわかりますよね?ですが、意味を理解して実際に使ったことのある人は少ないと思います。

そんな私も単語自体は知っていても使ったことがないうちの一人です。私は、この単語の意味をきちんと理解してから、それらが多くのことに繋がっていることを改めて認識しました。

たとえば、よく、tribunal という英単語を目にしますが、はやり、これも部族と密接に関係しています。私がこの tribunal という英単語を目にしたのは、極東国際軍事裁判のことを調べていた時、英語名では、International Military Tribunal for the Far East という名前なんだ、というときでした。

ですが、もちろんこの英単語は覚えているのですが、これが 部族という日本語で暗記してしまっている tribe と関連しているということはあまり考えたこともなかったのです。


(写真はインドの部族。カッコいいとしか言いようがない)

極東国際軍事裁判 (ウィキペディア)

その前に現在の部族は日本には存在しないので、わかりやすく理解していただけるよう、日本の状況を照らし合わせながら考えてみます。

日本人と韓国人はよく啀み合っていますが、それは統合された同じ文化や教育、メディアのもと、アイデンティティを国に感じるからでしょう。

一方、紛争が絶えない中東エリア。中東とは、エジプト、アラビア半島、イランを中心としたエリアです。エジプトはアフリカ大陸に存在しますが、文化的、民族的にも、中東に位置づけられています。イランという国はよくイラクと間違われますが、中東の一番東に位置する7000万人の大国で、アラビア半島に存在する数十カ国と方を並べるくらいの人口を有します。エジプトの人口も7000万以上なので、わかりやすく並べてみると、

①エジプト→アフリカだけどアラビア語
②アラビア半島→サウジアラビアを中心とする数十カ国で構成→全域でアラビア語
③イラン→ペルシャ語、アラビア文字を使用しているけれど、言語学的にヨーロッパの言語に近く、民族的にもヨーロッパ系統の顔立ちが多い
④トルコ→ヨーロッパと主張していてEUを目指しているので、中東にはいれませんが、実は宗教的にも中東。

アメリカ人に、アメリカが好きだよ。って言ったら、苦い顔をされた経験のある方なら、わかると思うのですが、アメリカはほとんどが日本とは比較対象にはなりません。宗教的、民族的、人種的にも多様すぎるからです。それに4つ以上の時間帯もあり、大変複雑です。

一方、日本が好き、韓国が好き、中国が好きといえば、現地民は喜びます。なぜなら、そういう意味では、同じタイプだからです。中国は漢民族以外は違う反応をするでしょう。また、広東省を中心とするエリアは、中国に数あるうちの独特なエリアの中でも、韓国の国内総生産と方を並べる経済力があるので、広東人、上海人は中国が好きと言っても喜ばないかもしれません。

また、生粋のフランス人ではないといえば失礼、または差別的ともいえるのですが、アフリカからの移民であるフランス人は、私はフランス人よ?と、誇りに思ったりもします。

最近は、フランス人というより、ヨーロッパ人と認識している人も多かったりとか、世界では価値観が多様化していますね。

かなり前置きが長すぎてしまいましたが、さて本題に入りましょう。



では、部族とは?

現在の国際情勢の中でも、身を見張る中心である中東。中東は、国家間が争っているように見えたり、ヨーロッパと中東の啀み合いに見えたりもするのですが、実は

たとえば、アラビア半島のリーダー的存在で子分にドバイを持つサウジアラビアは国家というより、部族を王族がうまく調和させて成り立っているような国です。

アラブ社会は現在でも部族社会であり、多くの人間が国家よりも部族に対して帰属意識や忠誠心を持っているとされています。 なのでアラブ社会では部族ごとの部族習慣法(アーダ)というものを持つことが認められており、部族長が実質的な地方自治体のトップになっていることが多いです。

もし、あなたが交通事故で誰かに怪我を負わせたりしたら、日本では家族が責任を負ったり、または助けてくれますよね?中東の場合、部族のボス同士が話し合いによって解決したり、部族のトップの指示で、みんなから少しずつお金を徴収して、怪我を負わせた部族にお金を払う。というようなことをするのだそうです。

この基本的な知識なしで中東の紛争を語るのはありえなく、昔からヨーロッパのエリートはこの状況をうまく利用して、中東から現在に至るまで富を搾取しています。また、中東にある王族のほとんどは、欧米と繋がっています。特にアラビア半島のリーダー的存在のサウジアラビア。この国家はアメリカなしではやっていけません。いわば、東アジアにおける日本と同じような存在です。

オバマ大統領がアドラブ国王の葬儀に行くのも、ご理解できますね。語彙が広がると、色々なことが繋がっていきます。商売のうまい人っていうのは、こういうことを理解しているのでしょうね。


tribunal "a judgement seat," from Old French tribunal "justice seat, judgement seat"

つまり、 tribune というのは、部族の長のことを言いますが、その長が座るような席のことをいい、裁判所のことを、そういう部族の長が座る席のように表現します。色々なことを解決するために、決め合う場という言い方が簡単で分かりやすいかもしれません。

オマケ。

race / ethnic の違い
世界にはアメリカと中国という大国があります。大国の定義はさておき、"ethnicity" そして、"race (02)" の違いを分かりやすく説明します。
まず、なぜ、"race (02)" のように、" (02)" を付けたかと言いますと、"race (01)"  の”走る”を意味する単語と語源が全く違い、両者ともスペルは同じですが、実際は全く違う単語だからです。


(事実、中国にはたくさんの少数民族が暮らしています。どうやって手に入れたかの話は別として…。)
アメリカには、"race (02)" が共存しています。顔の色が違う。という基準で考えましょう。
そして、中国には 55の少数民族がいます。国民の92%は、漢民族なので、バランスが悪いですが。
日本の北海道にもアイヌ民族がいますね。これらが、ETHNIC group (ethnicity) です。
話しを、 tribe に戻しますが、以下のみなさんもご存知の動詞は、 tribe から派生しています。 attribute → ~に帰属する(これは~の部族に属するという風に考えればいいでしょう)
contribute →~一緒に+部族で、助け合うようなイメージ→貢献する。
distribute →~わける+部族、さまざまな部族に均等に分け与える→分配する・配布する

これがマルチリンガール流の英単語を頭の中で一括に纏める方法です。(笑)

こんな記事もオススメです。
「複数言語を操るマルチリンガルになるためには?」

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