2016/02/24

マルチリンガルとプルリリンガル、意味の違いと語源

私はマルチリンガールとして活躍していますが、そもそもマルチリンガルって何?ってところから、私に尋ねてくる人さえいます。また、マルチリンガルという言葉がわからないが故、私のことをバイリンガールと呼んだりする人も・・・。ちょっと、バイリンガールさんに失礼だってば・・・(笑)

私は性別不詳+色々な意味で変人ですから(笑)

ところで、日本語しか話せない人をモノリンガルといいます。そして、バイリンガルとはバイセクシャルというような言葉からも分かるように2つのという意味があるので、2言語を話す人のこと。

トリリンガル・トライリンガル(英語では発音は同じ)はトリオだから、3言語話す人。

そして、マルチリンガル・ポリグロット・プルリリンガルなどは同じような意味として定義されています。が、プルリリンガルという言葉は英語圏では、あまり最近使われていないようです。

おまけにセミリンガルというのもあります。詳しくは以下を・・。
「25歳まで、私はセミリンガルでした」


(この記事の写真はすべて、マルチリンガル国家であるモロッコをベースとしています)

以下みてみましょう。グーグルを英語設定にして、これらの単語を検索してみると、
①multilingual About 60,400,000 results (0.44 seconds) 
②polyglot  About 5,230,000 results (0.40 seconds)
➂plurilingual  About 101,000 results (0.36 seconds) 

これを見る限り、圧倒的にマルチリンガルという言葉が英語圏では使われていますね。
oxford learners dictionaries には、②のポリグロットはフォーマルと書いてありました。私はフランス人に、マルチリンガルをフランス語で言うと、なんていうの?と聞いたとき、ポリグロットと言っていたので、ラテン語圏では、ギリシャ由来のポリグロットを好んで使っている人が多いのかもしれません。

ちなみに、 polyglot の語源気になったので調べてみました。

poly = much + glot = gloss

gloss って単語、ご存知でない方が多いと思います。なぜなら、 gross と似てるから、こっちは知っている人が多いと思いますけど・・・。

前者は、リップグロスのグロス以外に、違う語源で、注釈を付けるというような話す系の意味もあります。また、後者の gross は、GDP などで使われている gross で、引かれる前の総額というような意味を表す特殊な単語です。

こういう紛らわしい違いが英語の難しいところですね。

英語圏のサイトでも上記の違いを説明しているもっとも有力なページを発見しましたが、語源で区別する人の方がやはり多かったです。

議論されていたページ
https://www.quora.com/What-is-the-difference-between-a-polyglot-and-a-multilingual-plurilingual-person

辞書での、 "gloss" の意味解説
http://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/english/gloss_2

検索ヒット数は以下です。
①"multilingualism" = About 648,000 results (0.59 seconds) 
②"plurilingualism" = About 75,600 results (0.58 seconds) 

以下は英語圏で議論されていたこれらの違いについて議論されていた discussion board のリンクです。以下のページを参考、または私の見解も織り交ぜつつ、この記事を作成しています。

https://www.quora.com/What-is-the-difference-between-multilingualism-and-plurilingualism




上に書いたヒット数からも分かる通り、現在はプルリリンガルという言葉が使われなくなりつつあります。

実際、私たちがマルチリンガリズムを語るとき、プリリンガリズムのことを語っていることが多いようです。なぜなら、

まず、私たちがよく言っているマルチリンガル国家。これは実はプルリリンガル国家のことです。
つまり、個人や社会がその環境に応じて、数カ国語を話すというものです。

一方、マルチリンガルとは、複数の言語がその地域で共存する社会を表します。

つまりこの場合、スイスではフランス語しか話せない人もいればドイツ語しか話せない人もいる。またフランス語もドイツ語も両方話せる人もいるかもしれない。

こういう人たちが共存した社会のことをマルチリンガリズムというのです。

ちょっと話がややこしいかもしれませんが、簡単に言うと、一般の英語圏の人たちには、

プルリリンガルもマルチリンガルも同じようになってきています。細かい言葉の定義が現代では薄れている証拠でしょう。以下のウィキペディアも、 plurilingual countries と検索したら、 multilingual countries が出てきたくらいですから…。

https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_multilingual_countries_and_regions

おまけ

以下は英語版ウィキペディアでの解説
マルチリンガリズム
https://en.wikipedia.org/wiki/Multilingualism

プルリンガリズム
https://en.wikipedia.org/wiki/Plurilingualism



ちなみに、日本語で検索した結果、プルリリンガリズムという言葉は一般的にほとんど認識されていないようです。

その証拠に、辞書にマルチリンガリズムだけ記されています。
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/210053/meaning/m0u/

また検索結果をみても歴然としていますね。
①マルチリンガリズム = 約 1,940 件 (0.47 秒)
②プルリリンガリズム = 10 件 (0.37 秒) 

ちなみに両者の用語は英語圏でも同じ意味として使われています。
これは、マルチリンガルがラテン語起源の言葉なのに対して、ポリグロットがギリシャ語起源の言葉。というような感覚と似ているように、

multi plural と同じような意味をただ当てはめただけなのですから。語源を読み解くとほっとしますね。なので学者くらいしかこれらの用語を意識して区別しないでしょう。というのが私の見解です。

こんな記事もオススメです。

「複数言語を操るマルチリンガルになるためには?」

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