2016/02/19

大使館?領事館? embassy / consulate の語源と意味の違い

海外に旅行や長期滞在をしていると、何かと耳に入ってきたり、お世話になる大使館や領事館。この違いを英語で表すと、

大使館→"embassy"
領事館→"consulate"

となりますが、そのまま英単語を覚えるのではなく語源を通して、語彙と語彙をコネクトさせてみたくありませんか?そうすることで、違う単語を思い出すことができるからです。この効果は年齢が上がっていくのと同時に理屈で覚えるほうが楽になっていきますので、イメージだけではなく関連付けて覚える癖は重要だと思っています。

さて、これら二つの単語が語源的にみると、どんな風に解釈できるのか考えてみようと思います。


(写真は北京でもかなり存在感のあるアメリカ大使館。実は仲良しなのかも?!)

embassy は、 ambassador (大使)がいる場所。よく、国と国との問題が発生した時、大使を召喚するとかニュースで聞きますよね。ちなみに召喚するとは、人を呼び出すことという意味の難しいバージョン(笑)

embassy  の語源は面白いことに、雰囲気の意味を表せる ambient と同じです。 around の意味があり、 embassy の最後の綴りは、 act の意味であると語源辞書では書かれています。単純に考えれば、周りで行動する。そういう概念がこの単語には含まれています。どちらもフランス語的な響きです。というのも、フランスは長い間世界の外交における中心地であったため、政治用語にはフランス語由来のものが多数含まれています。

「空気・雰囲気を表す air / mood / atmosphere / vibe / ambiance の違い」

一方、 consulate の語源は、それこそコンサルタントのコンサルです。コンサルとはもともと古代ローマで、執政官の意味で使われて、コンサルトやコンサルタントのように次々に語彙が増えていきました。よく最近は若い人がフェイスブックなどで、自動で稼げるようにしますよ~?とか、そういうコンサルしますよ~って言っていますが、そういうコンサルという勝手なイメージは卒業!

https://en.wikipedia.org/wiki/Roman_consul

なので、consul 系の単語を聞いたとき、プロフェッショナルが誰かにアドバイスするようなイメージではなく、まずは古代ローマをイメージすると、色々この単語に対する見え方も変わると思います。私の頭の中では、consul という単語を聴いたときに、同時に、 

censor という単語も浮かんできます。

https://en.wikipedia.org/wiki/Roman_censor

なぜなら、古代ローマでは consul つまり、執政官よりも、 censor ケンソルのほうが地位が低かったことを知識としてあるからです。ちなみにケンソルは監察官という役割です。

国勢調査というものが今でもありますが、それは古代ローマの時代からありました。英語で国勢調査とは、census (センサス) というのですが、これも、ケンソルから来ています。

よく英語の上達に歴史や宗教は関係ないと、私の主張に反論する方もいらっしゃいますが、つまりこのように上級単語に行けば行くほど、聖書やヨーロッパの歴史の知識は必要になってくるのです。なので、英語圏ではラテン語を勉強した人ほど、雄弁な人が多いと思います。

ちなみに、 censor は、センサーではありません。 sensor とは違う単語ですからね?(笑)

censure = 強く批判するという意味になりますが、そういう強い圧力みたいなものを感じさせる上級単語です。

ちょっと、話はずれてしまいましたが・・・。

そのため、日本語で気軽に使うことが出来る”相談”という顔を合わせて談話するというイメージとは違います。ローマの執政官のようなイメージだと覚えておくと、相談を訳すときに、discuss とか talk over とかに切り替える癖も付くはずです。

領事館=  consulate  というわけですが、これは綴りが動詞にも見えますね。なので、なかなか日本人には覚えづらい単語のように思えます。

名詞なので、動詞のように2音節目はハッキリ発音しません。

consulate [ˈkɑnsələt]   

つまり、最後の部分をレイトと発音しないようにしてください。

曖昧に発音するのがコツ。 例えば、アメリカ人が日本に来て、ビザの手続きなどでお世話になる場所は、主に領事館です。なのでアメリカの領事館は日本に5つもあります。

①札幌
②名古屋
➂大阪
④福岡
⑤那覇

http://japan.usembassy.gov/e/info/tinfo-consulates.html

また領事館でできるようなことは大使館でもできます。大使館に領事館が入っているようなイメージ。大使館は無論、その国に一つしかありません。大使がいるところですからね。ここは外交業務がメイン。また領事館は市役所のような役割と考えるのがわかりやすいでしょう。

アメリカにある日本の大使館は首都ワシントンにあります。

この写真・・・。私は記事作成前まで一度も観たことがありませんでした。

http://japanese.japan.usembassy.gov/

恥ずかしながら、私は中国や韓国にいたとき、大使館と領事館の違いすら意識していなかったので、いざ英語でこれらのことを言おうとすると、言えなかった苦い経験があります。

そのため、この記事を作成したのです。(笑)

面白いのが、韓国領事館です。福岡にある韓国領事館がやけに大きくて立派すぎて・・・。ここが大使館なのでは?と思ったほどです。写真はグーグル画像で検索してみてください。

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