2016/03/30

とても微妙な state / status の違いと、 state の本当の意味

まず、この違いはよく IT系の翻訳をしているときに、どちらを使用すればいいのか?と思ったことがあります。たとえば、ログイン状態など、どちらを使うのだ!?という感じです。



英語圏のサイトを少し参考にしてみましょう。

http://english.stackexchange.com/questions/12958/status-vs-state

私がこれを読んで、自分なりに解釈した二つの違いは以下です。

①What is the current status of this project?
②What is the current state of this project?

このページでは上の二つの文を比較しています。

①プロジェクトの進行状況→初期の下調べ段階、テスト中など。
②プロジェクトの状態→キャンセルされたなど。

私が知っているステータスといえば、その人の社会的地位です。またステートといえば、物理的なものが熱いのか冷たいのかなどを意味する状態のことです。

ですが、このステータスもステートも日本語にすると、同じ状態になると思うんです。英語では細かく区別されていても日本語では、1つの漢字でこれらを意味する。ここが日英翻訳の難しいところだと思います。

state という単語には、~を述べるという意味や国家という意味もあります。

①国語辞書で国家を調べてみると、この語の意味は、二つにわけられます。1つは国。もう一つは政治体的な概念であるステート。つまり、法治国家という風に表現する場合、 "legal state" となるわけです。つまり、人が作り上げた状態というような感じでしょう。

https://en.wikipedia.org/wiki/State_(polity)

国家を英訳するときに、 nation もありますが、こちらを調べてみますと、

nation はラテン語で、 natio といい、 "people, tribe, kin, genus, class, flock" などの意味を表します。同じ言語、伝統、習慣、民族的な意味合いが強くなっています。

ドイツに住んでいるポーランド国籍の人。
Polish nationals living in Germany

つまり同じ共通もので結ばれた人たちの共同体的なイメージです。政治体の色が強く出ているステートとは違いますね!

ちなみにカントリーは以前もほかの記事で触れましたが、物理的な概念です。

以下をご覧ください。
「田舎を意味する country / countryside / land / rural area の違い」

②動詞で述べるという意味があります。

述べるを英語に訳すなら、 say = 言う でもいいんじゃない?と思った方もいるでしょう。これは述べることで、頭からその言うことを出し、レコードする。(ある状態にする)というようなところから来ていると、語源辞書に書いています。なので、このステートという動詞はフォーマルな意味で使われることが多いのでしょう。

http://www.etymonline.com/index.php?term=state&allowed_in_frame=0

私が知りたいオンライン状態が、 status なのか state なのかという問題に関して、多くのネイティブスピーカーはどちらでもいいと言います。ですが、しっくりくるのは、 status のほうです。なぜなら、ステータスはステートというその一定期間の状態の結果だからです。

よくよく見てみると、 status は state の複数形のようにも見えますね!これでスッキリ!

私はこういう細かいな違いを調べるのが趣味であり、今後も追及していくつもりです・・(笑)

追記

今日 (2016/6/7) 仕事中にひらめいたことがあります。それは、あまり私が使いきれていなかった "stay" という動詞は語源が、 state / status と同じ、 stet だったということ。

私は最終的には、ラテン語を勉強することになるのだろうね…。
"stay" といえば、ホームステイとか、滞在するという意味しか思い浮かばない人が多いと思うのですが、かなり幅広く使えるため、この感覚を持っていると、結構便利かもしれませんね!


こんな記事もオススメです。
「多言語話者、マルチリンガルになるための勉強法とは?」

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2016年6月7日更新

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