2016/05/08

衛生?? hygiene / sanitation 明確な意味の違いと語源


(写真のヒュギエイアは、ギリシア神話に登場する女神で、健康の維持や衛生を司る)

10年ほど前に食品衛生責任者という講習会に参加したこともある私。衛生なんてあまり私自身使う言葉ではないのですが、これを英訳すると、

①hygiene
②sanitation 

という二つの英単語が存在するのです。やはり気になると追究したくなる私はこの問題を解決することにしました。

http://www.differencebetween.net/science/health/difference-between-hygiene-and-sanitation/

英語圏の記事や、英英辞書など、また語源辞書などを参照しながら私が思った違いを以下に書いていきます。

①hygiene
the practice of keeping yourself and your living and working areas clean in order to prevent illness and disease
病気などにかからないように身近な場所をクリーンに保つということを実行すること

②sanitation
the equipment and systems that keep places clean, especially by removing human waste
(人間の汚物を取り除くために)その場所をキレイにするためのシステムまたは設備。

どちらも日本語に訳すと衛生なのです。日本語で生活していれば、衛生で済ませられるけれども、このように①と②は英語では違う・・・。

これが英語の厄介なところですね。

ここで、みなさんが知っている衛生というのは①のことです。この単語が最初に頭から浮かんでくれば間違いなく正常な英語力と言えます。

問題は②です。②に関して例文を二つ用意しました。

disease resulting from poor sanitation
酷い衛生の結果による病気

A lack of clean water and sanitation were the main problems.
クリーンな水と衛生の欠如が一番の問題でした。

②は、人間の汚物を取り除くためにその場所をきれいにするためのシステムです。


(写真は、 sanitation と検索してでてきました。どこの国かは不明です。)

現代の日本では、汚物を取り除く?と聞いて、あまりピンとこない人の方が多いと思います。なぜなら、トイレに行けばすべて流してくれるのですから。

でも、韓国では現在も汚物を水に流さずゴミ箱に入れます。ティッシュで拭いたものを水に流すのが普通なのですが、韓国では今でもゴミ箱に入れるんですよ?不思議・・・。

また私が中国東北(満州)を旅した時に、高速バスが農村の真上を通った時に窓をあけたら、尿のようなニオイがしました。これを北京に住む都会人に話したら、そんなのあり得ない。と言いましたが、今考えてみれば、 sanitation が行き届いていなかったのかもしれません。
「旧満州地区、中国東北3省への旅」

というように、身近で先進国の仲間入りを果たしつつある韓国ですら sanitation がうまく行き届いていない、また中国の地方都市ではこの sanitation が問題になっているという現実があります。そうすると、アフリカや東南アジアの地方都市などはどうでしょうか?トイレをしても、そのシステムが確立されていなければ、汚物はどこに行くのでしょうか?

そして、それによって色々な病気が発生してしまう可能性すらあるのです。

今の日本では考えられないと思いますが、世界中ではこの sanitation を確立させる必要がある。ということで、日本の企業が世界に進出して、その発展途上国の sanitation に貢献しているのだと私は勝手に想像しています。


福岡の小倉にあるこの会社には、これからももっと頑張ってほしいですね!

Are you insane!?
気は確かか?正気か?

この insane は、 sane = health 健康 + in = not から来ています。
ラテン語で、sanitasは健康の意味だそうです。
また、一方で、hygiene は、ギリシャ神話に登場する女神であるヒュギエイアが語源となっているそうです。


Υγεία ギリシャ語ではこのように書くそうですが、現在のギリシャ語でも健康の意味としてヒュギエイアが使われています。

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