2016/10/12

用量、服用量? dose / dosage 意外と深い、意味の違い

この記事を書いた理由、それは私が仕事中にどうしても、 
dose / dosage の意味の違いを考えてしまい、仕事ができなくなってしまうので、きちんとまとめることにしたのです。

本格的に、 dose / dosage の意味の違いを検証するために、有名なお薬であるオルメサタンの添付文書を英語でチェックしてみることにします。

その前に、私の大好きなウィキペディアで dose と調べてみました。

https://en.wikipedia.org/wiki/Dose

Dose means quantity (in units of energy/mass) in the fields of nutrition, medicine, and toxicology. Dosage is the rate of application of a dose, although in common and imprecise usage, the words are sometimes used synonymously.

dose は、1つの塊の量のことです。
dosage は、その1つの塊の量である dose を適用する割合である。けれども、現在この二つの単語は同じように使われていることもある。というのも、違いをよくわからない人が多いためだと思います。

日本語にも時代とともに乱れがあるように、英語でも多くの単語を使わないような傾向があり、どっちでも一緒でしょと思ってしまう人もいる。それはどこの国でも同じでしょうね。



olmesatan (package insert)

ちなみに、このお薬は、日本の製薬会社から開発されています。

以下が添付文書です。
http://www.merck.ca/assets/en/pdf/products/OLMETEC-PM_E.pdf

 を参考にしてみましょう。

まず、F5で検索してみると、

dose = 75
dosage = 23

と、前者のほうがかなり多い。

オルメサルタンのお薬は、

Tablet 5mg / 20mg / 40mg があります。

たとえば、こう考えてみるのもいいかもしれない。

dose には、放射線治療や目薬投与などにも用いられるので剤形ではなくても使うことができる。

dosage は、その1回あたり2つの tablets を飲むとかのdose とは違い、それを1日いくらまで飲めるのか?というトータルの規定みたいなもの。

だから dose  に age がついて、 dose  の後に生まれた言葉とも考えることができる。

また、以下のようにも訳すことができる。

dosage form = 剤形

dosage and administration = 用法・用量

語源を知ると少し理解が深まるかも?


dose は  date (give) からきていて、do の名詞化などではありません。そのため、放射の一回分も dose であらわすことができます。

本来 dose は一回に服用する量。たとえば、朝一回飲むときに、20mg 飲むのだよー?とかのとき使う言葉です。

a dose of 20 mg 

そして1日 60mg しか飲んではいけないと定められている場合、それが dosage です。日本語で言うと、用量ですね。これは使用量のことです。1日どのくらい飲むのか?

ですが、英語も簡略化されてきて、dosagedose の意味で使われていることも多く、ネイティブ自身、よく理解していない人も多いのが現状。

けれども、私は医薬翻訳者なのでこの辺を正確に訳さなければならないのです・・・。

たとえば、以下の例文をご覧ください。かなりわかりやすい例文です。英語のサイトから拾ってみました。

The recommended adult dosage is 900 to 1800 mg per day given as three divided doses
推奨されている成人の用法は、3回の服用量に分けた1日あたり 900 ~ 1800 mg です。

つまり、1日に飲む量(用量) = dosage
そして、朝、昼、晩に飲む、1回あたりの服用量 = dosage

ということなのでしょう。

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