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日本人が知らない、マレーシアにおける中華系とマレー系の民族対立

2016年11月29日

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日本人が知らない、マレーシアにおける中華系とマレー系の民族対立

2016年11月29日


まず、この記事を始める前に、この記事内に張り付けてある動画が少々激しいので【閲覧注意】ということだけは言っておく。

この記事では③がメインなのだけど、そこでは「マレー系VS中華系の暴動」について書いてある。もともと中華系がいなかったマレー半島という土地にわたってきた中華系と現地人でもあるマレー系の戦いである。

これはインドネシアにおけるジャワ人などの現地人と、後から移民としてやってきて自分たちのことをインドネシア人と考えている中華系インドネシア人の関係とも少し似ているが、インドネシアのほうがもっと極端だった。

「ヒエラルキーの頂点?差別され、虐殺され、インドネシアで怯えながら暮らす華人・華僑「中華系インドネシア人」に関する疑問 TOP10」

ちなみにマレーシアは、先進国入りを目指していて2019年1月に滞在したときは、なんか今後もっと伸びていくような感じがしたよ(';')/

さて、この記事では、普段見えてこないマレーシアにおける民族構成や衝突などを書いていきたいと思う。

「マレー系の女子たちが、決して中華系や韓国系のイケメンに笑顔を見せない理由と7つの掟【マレーシアの反応】」

それは意外と、この国に来て地下鉄に乗ったり、コンビニで買い物したり、普段の生活をしていると結構見えてくるのだよね…。旅行だけじゃ決して分からない感覚なので…。

さて始めよう('ω')ノ

①マレーシアとシンガポールの人種構成を比較

マレーシアの人種構成は、もともとマレーシアだったシンガポールの人種構成と比較することでやっと意味が分かると思う。ちなみに上の図は、わかりやすいと思って張り付けただけで、2010年版であるので、以下の数字を参考にしてほしい。

以下、ウィキペディアのマレーシア情報を参照してみた。

マレーシアの人口は、およそ、3204万人(2017年)で、人種の割合はこのようになっている。

人種
マレー系(ブミプトラ)68.80%
中華系23.20%
インド系7.00%

Demographics of Malaysia

このように、マレーシア全体ではマレー系が一番多いのだけれども、それは全体のことであって、クアラルンプールやジョホールバルなどの大都会では、マレー系と中華系の割合が同じくらいになる。

■以下、クアラルンプールの場合

人種
マレー系(ブミプトラ)45.9%
中華系43.2%
インド系10.3%

 

■以下、ジョホールバルの場合

人種
マレー系(ブミプトラ)45.9%
中華系43.2%
インド系10.3%

このように、マレーシア全体では、中華系の割合が23%となっていても、大都市のような力のある場所には、マレー系と中華系は同じくらいの人口なのである。

なのでクアラルンプールに日本人が行っても、中華系に間違われることも多いため、非常に住みやすい。(日本人とバレると注目されやすいため…)

また以下は、マレー系がほとんどを占める都市である。

■以下、プトラジャヤの場合

人種
マレー系(ブミプトラ)94.8%
中華系1.8%
インド系2.7%

プトラジャヤは、マレーシアの行政新首都として開発中の連邦直轄領で、ここで働くものの多くが政府関係者、つまり公務員なども多いので、ブミプトラ政策など、以下でも説明していくが、マレー系がものすごく多い都市となる…。

ちなみに、以下も参考になる。

 

■以下、シンガポールの場合

人種
中華系74.1%
マレー系13.4%
インド系9.2%

その他、3.3というのもあるが、シンガポールもこのように、三つの人種で構成されているのはマレーシアとは変わらないが、その大部分が中華系だということ。

つまり、マレーシアでは時として中華系が差別の対象になるのに対して、シンガポールではマレー系が差別の対象になるということとも言える。(少数派が差別の対象というふうに考える場合…)

おそらく、多くの人たちが、マレーシア人と言えば、インドネシア人とかフィリピン人みたいな感じの人たち?っていう曖昧な考えしかなかったと思うのだけど、つまりそれはマレー人のことであり、マレーシアに日本人みたいな白い肌の女性がたまにいるのは、日本人と全く変わらない中華系のマレーシア人が住んでいるからなのである。

 

②差別!と反感を食らっている「ブミプトラ政策」

マレーシアってマレー系が人口の多くを占めているけれども、中華系とインドを合わせれば、マレーシアの人口の3分の1はマレー系以外ということになる。ましてや大都市ではマレー系の力は非常に高い!とも言えない。

そんな中、マレーシアでは、マレー系の人たちを優遇させる「ブミプトラ政策」というものが存在する。たとえば大学の枠や、公務員になれる人たちの多くがマレー系(実際にマレーシアに行くと駅員などの公務員は皆マレー系)など、マレー系を優遇する政策なのである。この土地にもともと住んでいたマレー系を優遇しようというものだ。

つまり、日本の北海道で考えるなら、もともと住んでいた土着人であるアイヌ人を優遇しようというものであり、のちに本州から入ってきた大和民族などは、優遇されない。というような政策。(簡単に言うと)

上にも書いたが、「マレー人は国立大学へ優先的に入学できる。」けれども、この政策はマレーシアが中華系国家にならないための政策であるとも言える。

そもそも、中華系やインド系の人たちっていつからこのマレーシアに住み着くようになったの。とお思いの人も多いはず。

犯人は「イギリスです。」イギリスは中東の国々に無理やり国境線を引いたり、インドを英語国家にしたり、イギリスが昔やったことが、今の世界にも影響を与えているわけ。それは反対されたり恨まれることもあったりするが、英語という言語でインドの多くの民族をまとめ上げているのは、イギリスが残した遺産だろう。

このように、もちろん、悪いことも多い分、現在の発展に貢献していることもあるだろう。

イギリス植民地時代には、宗主国のイギリスによって、中国やインドなどから外国人労働者としてマレーシアに連れてこられた人たちがたくさんいる。(自ら来たものもいるだろう)

あるマレーシア在住のブログによると、「公務員などはマレー人が多く、そのため中華系の人たちはたくさん働いて、その分裕福な人が多くなった」のだとか。

また「マレー人は優遇されているので怠ける」という声もよく聞く。もちろん、すべてのマレー人やすべての中国人には言えないことだと思うが、おおざっぱにいうとこんな感じではないだろうか。

実際に私も住んでみて、そう感じたりする。

そんなマレーシアでは、マレー人と中華系の人たちによる暴動がよく起こるのだそう。そんな話今まで聞いたことある??

 

③マレー系VS中華系の暴動

この動画は、首都クアラルンプールの若者の中心地、ブキッ・ビンタン(渋谷みたいなところ→雰囲気的には六本木も思わせる)

そんな若者の中心地で、中華系が営む携帯電話屋さんに、マレー系の男性が、「お前のお店の携帯電話は偽物だろう?」っといいながら、そのマレー人がお店を荒らして、ショーケースを壊して中身を持ち出したのだそうだ。

警察も止めに入ってきてるみたいだが、公務員である警察はみなマレー人。当然、マレー人をかばうという状況も考えられる。

それにしてもこの動画、もう本当に戦闘状態…。無法地帯?(笑)いかにも、憎しみが露になっている。日本の弥生人と縄文人はうまく融合したのに…。

やはりブミプトラ政策がマレーシアを縛り付けているのか?それとも、その政策がマレーシアを中華系国家にしないよう、うまくバランスをとっているのか?

いずれにしても、現地に住んだこともある私は、もし私がマレー系だったら、中華系の存在がウザいと心の中で思う分、中華系がいないと経済が成り立たないし、中華系にいてほしい。と思うかもしれない。

おそらく、この感情は、日本で言えば、日本人と韓国人との対立以上に深刻な気がする。

 

④中華系がマレーシア経済を牽引している事実

クアラルンプールに住んでみて気付いたのが、上にも書いた通り都市部での中華系の割合が、マレー系と同等だからということもあるのかもしれないが、とにかく漢字が目立つ。

クアラルンプールには中華街と言われている場所は、一つしかない(表上)が、実際に中華系の街があちらこちらにあり、しかも中華系は中華系同士でつるんでいる。

日本では渋谷、新宿、心斎橋のように、都市の中心部を歩くような形で街が形成されることが多いが、東南アジアは暑いため、ショッピングモールのような大きくて、太陽に当たらなくてもあるけるような場所が好まれる。そのショッピングモールの多くは私が見た限り、中華系を顧客としたような作りになっていた。

実際、日本がイオンを何店舗もマレーシアに展開してるが、おそらくマレーシアの中華系企業と協力関係にあるはずである。

つまり、経済は中華系に任せ、政治などはマレー系に任せるというように、うまく回しているのだろう。

それにしても、上のスマートフォンの広告スクリーンショットは、私がクアラルンプールで何度も目にした広告。

普通、マレー系が多いマレーシアでは、マレー系のイケメンを採用すると思うが、中国企業のこのVIVO(ソニーのVAIOを真似した名前に見える…)は、鹿晗(北京出身の元EXO-Mのメンバー)を起用している。→ルハンも結構マレー人に近い顔立ちだけどw→北方系中国人とマレー系をミックスした感じでバランスがとれているのかもしれない…。

こういう中国企業(マレーシアのスマホを独占)の広告を見ると、そのうちマレーシアって、中華系の広告でもっと溢れるんじゃないか…って思ってしまう。

 

⑤人種の対比が非常に面白い

写真は中華系マレーシア人の林明禎。以下の美女系の記事に張り付けてある。

にしても、日本人がマレーシアにいくと、ここは中国なの?と思うくらい、日本人と同じ肌の色、それ以上白い人たちが多いことに驚くだろう。

残念ながらそれは動画や写真ではあまり伝わらない。あくまで、マレーシアはインド系(南部)がいるので、アフリカ系の黒人に近いくらい黒い人がいるということもあってか、その対比として、中華系がものすごく白く見えるというのもある。

私は女に興味はないが、おそらく日本人男性がマレーシアに行くと、肌を露出させないマレー系は目に留まらなく、逆に細くてマシュマロのような真っ白な脚を見せつけるかのように短パンを履く中華系女子が目に留まるだろう。

以下のように、マレーシアにはいろんな人種の美女がいるが、

「中華系?マレー系?インド系!?どういうこと!?マレーシア人の美女 TOP10」

やはり、日本人男性の目に留まるのは中国系なのである。これは、多くの人が、より近い人種に惹かれる傾向があるからだろう。以下にも載せたが、東南アジアの中華系は、大陸とさほど顔は変わらない。

「あなたはどのタイプ?中華圏(中国、台湾、東南アジア)における各地(省)の美女を比較 TOP30」

ちなみにマレーシアのイケメン男子の記事も結構読まれてる…w

「マレーシア人女性が選ぶ、マレーシアのイケメン TOP15」

 

⑥日本人は、人種を使い分けるべき

見出しはちょっと大げさだが、マレーシアのこのような人種の事情を知ることで、中華系に対して、「マレー語ができるよ!」と言っても褒めてもらえないことが分かるだろう。実際私も、え?本当にマレー語なんて好きなの?と言われた…。

中華系マレーシア人があくまで喜ぶのは、自分たちの本当の言語である中国語ができる。と言われたときだろう。
実際に、ホステルに泊っていた中華系に対して、最初は英語で話していたけど、中国語で話しかけた途端、一瞬で相手の瞳孔が開いた…。
いっきに距離が縮まる。
また、マレーシア人に対して、「インドネシア語ができるよ!」と言っても、あまりいい顔はされない。そもそもインドネシア語はマレー語をもとに作った言語で、お互いに90%以上意思疎通ではあるが、やはりマレー人は、マレー語を話してほしいのである。
私は当初インドネシア語を勉強しようと思ってクアラルンプールに行ったけれども、マレーシアは英語もバリバリ通じるので、インドネシア語目当てなら、ジャワ島に行くべきだと思った…。

⑦マレーシア人は、自国の人種差別問題に対してどう思っている?

こちらの動画は、マレーシア人は人種差別をしているのか?という質問に英語で答えている。マレー系、インド系、中華系など、多様な民族がでてきておもしろい…!

それぞれの人種が、マレーシアには人種差別は存在しない。それは街を歩いていて平和なのをみていたらわかるでしょう?ということだった。

それぞれの英語のアクセントも違うというのが、また面白い。けど、このように差別はないと言っているが、私はクアラルンプールのいろんな場所を歩いていてやはり、言えないタブーのような、感情があるのだと感じた。

 

⑧2018年、ブミプトラ政策の廃止が検討

朝日新聞の記事(人種差別の撤廃条約、優遇受ける多数派反発 マレーシア)によると、国連の人種差別撤廃条約(マレー系を優遇するブミプトラ政策のこと)の批准をめぐり、クアラルンプール近郊のセランゴール州でマレー系とインド系の衝突が発生。20台以上の車が放火され、30人以上が逮捕と書かれてあった。

つまり、マレーシアは今後、人種政策で方向転換する可能性がかなりでてきている点で、目が離せない。

以下、おまけの内容。

⑨シンガポールとマレーシアの関係ってどんな感じ?

この記事を書いていたら、シンガポールとの関係も知りたくなった。もともと、シンガポールという国は存在しなかったが、イギリス人がマレーシアに連れてきた中華系やインド系は、戦後差別の対象となった。

そして中華系がマレー半島の一番下のシンガポール島に追いやられていったという形で、東京オリンピックの翌年1965年に、国家が成立。(本当にざっくり)

すると、シンガポールは日本の平均所得を超えるほどの裕福な国家になってしまった。けれども、シンガポールは国土が非常に狭く、実際に、水源はマレーシアが抑えているので、恐れている。

一方、その水を除水して、逆にマレーシアがシンガポールから水を輸入しているという面白い話も。

マレーシアの中華系に、このブログを見せたところ、マレーシアに住んでいる中華系はマレーシアに住んでいることに不満を感じていると言っていた。

というのも、シンガポールで12万円は給料もらえるとすれば、マレーシアでは4万円だから・・。だそうだ。→都市にもよる。

おそらく、平均的なことを言っているのかな??

それにしても、もともと中国大陸周辺に住んでいた中華系の人たちが、イギリスの都合でマレーシアに連れてこられて、700万人くらいにその中華系の人たちが増えて…。

もし、このマレーシアにいる700万人の中華系を全部シンガポールに移住させたとしたら・・。すべて解決するだろうか?って、シンガポールが拒否するだろう…。

ちょっとまとまりのない文章になってしまったかしらw

 

フェイスブックの反応

菅野さん

原因は、マレー人が中国系マレーシア人の経営するモバイルショップの携帯を盗んだのがきっかけだったと思います。それで、捕まったマレー人の仲間が殴り込みに行ったのですが、返り討ち。それがなぜが、民族全体の対立になってしまったと。 当時、中華系の友人が、マレーシアに行くのを怖がってたのを覚えています。

Yukieさん
こんばんは!りょうこさん!アップしてくれてる内容がすごく興味深くて知らないことがしれてすごくためになる!ありがとう!友達になれて良かったいろいろ教えてください(*^^*)

西地さん
私も先日、マレーシアのお客さんにマレーシア国内での民族差別について軽く話しを伺いました。
その時、globeのフリーダムの曲の中にあった歌詞を思い出しました。
1つの国の中に違う民族同士が交わる難しさは、日本国内(表向きは目立たない)では中々感じれないですね。

大久保さん
マレーシアでは中華系は昇進しにくい環境です。マレー系と中華系均等にしないと問題がでます。
ジョホルバールはある時から治安がかなり悪くなってます。
平和なのはイポ、KLは見かけ大都会ですが、怪しさたっぷり。モノレールができてからは渋滞に巻き込まれず移動が楽になりました。

バングサエリアもなかなか良いよ

Yoshihiroさん
華人の昇進が難しいのは、ブミプトラの企業でしょうか?私の馴染みの事業所は、190%外資で、Free Trade Zoneにあるので、マネージャ以上や、専門技術職は、ほとんど、華人で、たまに、インド人でした。工場部門では、何千人もマレー人の若い女性が主力なのですが‥. 給料の桁が違っています。

播磨さん
マレーシアは何度か行きましたけど、かなり複雑な対立構造ですねぇ。

Yoshihiroさん
マレーシアとは、何十年か付き合った後、5年ほど住み着いていますが... 日本の人達は、まったく意識が無いか、民族対立という認識が、余りに強い様に感じます。1930年代以来の、日本の一貫した、政策の結果なのか、よくわかりません。
 マレーシアでは、特に若い層ほど、マレーシア市民という認識を、繰り返し聴きます。民族の違いは、相互に理解していて、単に違うだけという認識です。学校でも職場でも、遊びまわるのも、一緒です。
 華人の人口比率は、少子化で下がり続けて、深刻です。更に、優秀な層は、留学に出て、二度と
、マレーシアには、戻りません。華人・インド人の、国立大学の進学枠が足りない上、激烈な英語教育ですから、留学に有利です。留学先では給料水準が、何倍も高いのですから、華人は一族のリスク回避のため、留学先に定住を望みます。
 更に、興味深いのは、インド人のお子さまが、華人の小学校に進学するケースが増えているそうなのです。タミル語+英語+マレー語では足りずに、更に、マンダリンを普通に話す、インド人です。ペナンのパン屋で、マンダリンを平然と話していた、若い女性には、驚かされました。
 先日、イポーで、マレー人のお子さまが、華人の小学校から、お母さんと帰るのを見かけました。次代の変遷を感じます。マンダリンを話せると、ずっと所得水準の高い層を目指せます








Saoriさん(インドネシア在住)
マレーシアのように、インドネシアでも民族対立があり、1998年には大虐殺があったそうです。今月、中華系の知事が宗教に対して攻撃的な発言をしてしまった為、数万人のデモが起こり、かつての大虐殺を知っている中華系インドネシアンは、恐れて近隣国に一時避難したそうです。


私も、よく中華系インドネシアンに間違えられるので、その日は家から一歩も出れず、でした。宗教を冒涜したという理由でしたが、結局は民族対立が根底にあるようです。最近、そんな事があったので、今回の記事は特に興味深かったです!!長々とすみません


井原さん
私は、マレーシアに移民を希望しています。


Yoshihiroさん
マレーシアに引越しは、とても、気楽です。
  極端な多様性の地域ですから、少しの違いは、何の問題もありません。英語で、ほとんどOKですから、言葉の心配も少ないです。
  日本も関東では、外では、大阪の言葉を話してはいけないとか、エスカレーターは右側の乗らないとダメ(大阪と同じで、左側が普通)とか、とても、疲れ切ります。
 時々、関西の言葉のオバチャマ達の団体に出会うのですが、とても、のびのびと、大声で話しておいでです。大阪風の値切りも楽しいと思います。古典的には、半値でも、まだ値切りが足りないのです



大久保さん
夜車の運転は水牛にぶつからないように気をつけましょう。高速道路はわきにバイク用の道路がありますよ


安藤さん(上海在住)
昔、マレーのクアラトレンガヌという町で理髪店をしていた谷さんというかたが、二十歳になり兵隊検査を受けるために当時の大日本帝國へ一時帰国しました。(あのころは二十歳になると男子日本帝國臣民はすべからく兵隊検査を受ける決まりでした)
終わって英領マレーへ戻ると一家は華僑の連中に襲われて幼い妹も強姦されたうえ一家全員が惨殺されていました。
日本人社会は貧しいマレー人に同情的で、生活が苦しいマレー人のために、カネ儲けには手段を選ばない華僑と対立することが多く、中国人社会から嫌われていたのでした。
怒った谷さんは、馬賊の頭目になり、マレー人を引き連れて華僑の金持ちを襲い、奪った金品を貧しいマレー人へ配るということをしはじめました。
イギリス植民地時代は華僑がイギリス人の番頭になりマレー人をこき使いカネを貯めるパターンだったようでした。
谷さんはハリマオ(マレーの虎)と呼ばれて華僑やイギリス人に恐れられ、マレー人からは英雄として尊敬されました。
ちょうどそのころ満洲国の権益を狙う米国や英国と対立を深めた大日本帝國はドイツ、イタリアと組んで、米国を筆頭とする連合国軍(28ヶ国)を相手に第二次世界大戦に突入しました。(途中でイタリアは連合国側へ寝返ったのでドイツと日本は29ヶ国を相手に戦争したのでした)


マレー半島はイギリスの植民地でしたから、昭和16年12月8日の戦闘開始のときは海軍はハワイのパールハーバーにある米国太平洋艦隊を攻撃して、陸軍はマレー半島のコタバルなど2カ所に敵前上陸しました。
谷さん(ハリマオ)の活躍でマレー人はイギリスからの独立に立ち上がり、日本軍は破竹の勢いでマレー半島を制圧し、
年明けの1月にはシンガポール要塞を総攻撃できる態勢となり、イギリス軍パーシバル司令官が日本軍の山下奉文(ともゆき)大将に降伏して、シンガポールは大日本帝國東京都昭南市となりました。
谷さんはマレー人のために日本軍とともに力を尽くしてマレー半島のマレー人をイギリスの植民地の残酷極まりない圧政から解放した英雄です。
しかしマラリアにかかり、昭南市(シンガポール)の海軍病院で亡くなりました。
戦争が終わり、イギリスは再びマレー半島を植民地にしようとしましたが、マラヤ連邦共和国として独立しました。その後、キリスト教とイスラム教の人数が多い地域で分かれることになり、シンガポールとマレーシアになりました。昭和39年の東京オリンピックのとき、初めてマレーシアの国旗を持った選手団が現れて、みんなで独立おめでとうを言いました。華僑にはもっと地元の人たちにも富を分配する気持ちを持って欲しいものです。さもないと、また第二、第三のハリマオが現れて深刻な民族対立が拡大します。





Lee Kongさん(マレーシア人)
”マレー人をイギリスの植民地の残酷極まりない圧政から解放した” と言う言論はあくまでも日本帝国軍事主義の言い方、言い逃れ、侵略戦争を美化するもので現地の人はちっともそう思っていません!

Yoshihiroさん
そうですね... 日本人が、貧しいマレー人(多数民族)に同情して、華人(少数民族)を大虐殺したというのは、余りに無理のある、日本の主張です。李光耀 = シンガポール建国の父 が、自ら虐殺から逃れた経験を話すのですから、言い逃れしようがありません。
 wikiには、日本語では記述がわずかです。英語版では、どの地域で何人殺したかが、載っていました(先程、ご指摘いただいた通りで)


松枝さん

マレーシアは華橋とマレー人とのギャップは大きいですね。でも、ネパールやバングラデシュからの出稼ぎさん達の待遇には考えさせられました。延べ2.5ヶ月、マレー企業への設備のstart-upで居ましたので、いろいろなところが見えて楽しかった。
1)みんな親切
2)政教分離の国なので、日本人は「あなたの宗教を尊重してますよ」という態度で接すれば大丈夫
3)ちっちゃい子の頭をグリグリしちゃダメ!(笑)
4)ドリアン食べた後にアルコールは厳禁、死ぬかと思った(笑)

はなえさん(マレーシア在住)
シンガポールは中華系は大学の授業料を払う必要がありますが、それ以外の人種は無料。シンガポールはマレーシアの反省を受け、収入がありがちの多数派である華人を有料にすることで均衡を保っているのでしょう。

そして、確かにこちらに住み始めて1年半で動画の通り激しいのは1回だけ。基本的に「あなたは違う文化の人間だから仕方ないものね」とういう程よい距離感を持ってお互いに過ごしています。



ちなみに、長文となりますが、以前私が書いた文章を転載させていただきます。

距離感

マレーシア主要三民族のうち、
・マレー系@イスラム教徒→豚と犬はご法度
・中華系→「中国人が豚でたべないものは鳴き声だけ」というくらい豚好き。犬はok

 ある日、知人Cにに連れられKLのTaman TUn Dr Ismail night marketに行った。そこはマレー系と中華系の出展する通りがくっきり分かれていた。Cの実家付近でもナイトマーケットはあるが、マレー系と中華系の曜日が異なっている。だからといって、仲たがいするわけでもなく、ttdl同様「違うからそんなもん」といった感じ。

 別のある日、華人Xとマレー系Qの仲良しの二人と一緒に結婚式に出たことがある。車内で華人とマレー系の結婚式をお互いに説明していた。Qはかなり寛大なイスラム教徒で、自分は豚さえ食べなければいいといったスタンスで非イスラム教徒と一緒にノンハラルのお店に行ったこともある。

 マレーシアは一つの国に3つの国があるような錯覚に陥ることがあるほど、それぞれの文化は違う民族が共存している。ただ、小競り合いはあるけれど、武器とか内乱レベルにはなってない。それは、この距離のとり方にあるのかなと思った。この距離感は日本は見習うものがある。

 
久野さん
華人の背後には中共がいて、マレーシアに影響力を確立してからシンガポールを乗っとる狙いがあるのでしょう。米国の影響力が低下する今を選んだ巧妙な手口です。日本も計略を駆使しないと中共に影響力を行使される立場に追い込まれてしまいます。
 
飯塚さん
何年後の沖縄かと思います。その時は銃撃されていて相当数死人が出るでしょうけどね。
 
Sion Samさん(マレーシア人)
僕はマレーシア中華系國民です。もう、諦めてます。

真由美さん(アメリカ在住)
中国は スキがあったら 乗っ取ります。フィリピンが 反米感情を出してた時 一番に笑顔で迎えてたでしょう。マレーシア フィリピンは魅力的


玉利さん
かなり昔から経済を牛耳る華橋との間の溝が在ることは、現地に行った時に聞いていました。
日本も徐々にその方向に進んでいるような気がします。



葛西さん
マラヤ連邦が華人中心のシンガポールと分かれたけれど水源はマレーシアが管理統制しているのはジョホールバルに行くと分かります。一方クアラルンプールなど大都市は民族のモザイク国家で富裕層は華人です。
学校教育もマレー人とは別ですし華人の姉弟は大学はイギリス・オーストラリアに行くほうが多い。
マレー優遇政策があるからです。華人は肩身の狭い思いをしながらマレーシアの経済に貢献して、マレー人を刺激しないように暮らしています。
暴動はマレー人の所得の低さ、教育に問題があるのでは。
マレーシア系中国人は中国語も英語も堪能でマレーシアを祖国と思っています。
中国本土に対する思いは少ないはずです。
それよりもシンガポールは水源を抑えられているしマレーシアに脅威を抱いています。
マレーシア系中国人と違い英語ネイティヴで中国語はあまり解しません。

マレーシアは中国問題よりシンガポール問題のほうが根深いはずです。

沢畑さん
マレーシアに住んでいましたが、いい国ですよ。私はマレー人、中国人、インド人と友達でしたが、みんないい人たち。
ところが、群れをなすと、なぜか嫌な面が出てきますね。特に中国人。仲良くなると、親戚のように優しくしてくれるから不思議です。



Markさん
自分のまわりにも6-7人の中華系マレーシア人の友達がいますが、彼らは中華系マレーシア人としての誇りがあります。 むしろ中国に好意的な人はいないです。 マレー人が優遇されてるので彼らに対しても好きじゃない的なことよく言ってます。 でも第一言語は中国語でいつも話してます。 マレーシア語ははなせるけど話さないそうです!


中村さん
自分のまわりにも6-7人の中華系マレーシア人の友達がいますが、彼らは中華系マレーシア人としての誇りがあります。 むしろ中国に好意的な人はいないです。 マレー人が優遇されてるので彼らに対しても好きじゃない的なことよく言ってます。 でも第一言語は中国語でいつも話してます。 マレーシア語ははなせるけど話さないそうです!


桑原さん
未だに植民地支配からの呪縛ですか?ただ中国系の偉そうな態度敗戦国許せない一面ありです。


Manoさん
中国系の人は大勢に日本に移民したら、どう思いますか?だからマレー人の気持ちをよく分かります。


中野さん
インドネシアも華人とインドネシア人との衝突は頻繁にあります。人口の3%の華人がインドネシアの富の90%以上を握っている貧富の格差が根底に問題としてあります。
華人は富を背景にインドネシア人(マレー系)を支配しており日頃の差別は目を覆いたくなるものも多いです。
インドネシアで大きな経済危機が起こると大規模な暴動に発展して華人の会社や商店が襲撃を受けます。華人はこれに備えて華人の大規模モールを空港近くに作り、多くの華人はそのモールに住んでいます。



Sahoriさん(シンガポール在住)
調和、互いを敬う、対立ではなく対話、最高の妥協点を探り合い見つける。。。書くだけなら誰でもできるけれど、実行する事は至難の業。21世紀でも未だに民族闘争、国家間での争い、社会での優越、階級の格付けが消え去らない。
何のために歴史を学び
未来を目指すのか…といっても、学校や社会でそれを学んでいない人も多い国でもあるんですよね。
教育レベルをあげていく、全ての子供達が教育を受けられたら、少しは違う未来が待っているんでしょうかね。



Lee Kongさん(マレーシア人)
ちょっと厳しい意見ですが、りょうちゃんの認識は6か7割しか合ってないと思います。それでも一般の日本人よりはずっと理解をしていると思います。時々マレーシアについでの特集でも致命的誤りを犯しています。マレー系をマレーシア人と言い、中国系を中国華僑と言って民族と国籍を混同し、それはマレーシアの中国系の国籍を否定することに等しい!


現在マレーシアにおける民族の”対立”は政治手段によるものが大きい。イギリス植民地時代のDivide and Ruleをマレー系主体の政府に引きつぎ更に過激化したものです。
以前は民族間の交流は割に盛んでしたが現在民族と宗教は政治に利用され大きな隔たりになっています。
教育について与党は政府の汚職、無能、と数々の失策を隠蔽するため愚民策を展開してきました。自分の子ともたちを海外に送り国内の教育をどんどん低下させています。中国系を”敵”に立ててマレー系の注意を悪行から逸らしているのです。



Masanobuさん
民族と国籍、、どう捉えるかは個人の選択です。しかし現在世界各地で起きている事象をみると今は国籍よりも民族のつながり方が強いと感じる人が多いのでしょうね。世界がグローバル化し、今度は逆行の波来ているのか?と考えさせられます。


Mamiさん
日本人のサラリーマン男性は会社に所属している以外のアイデンティティーない人が多すぎですからね~

みずほさん
チャイニーズ系マレーシア人のことでしょうか?英語も話しますが、彼ら内では広東語がメインかと思いますよ。


Yoshihiroさん
民族衝突は、1969年の死者196人、負傷者439人の犠牲者、以降、死者100人を越える、大きな衝突は、少ないようです。でも、予断を許しません。小規模な衝突は、いくらもあります。https://ja.wikipedia.org/wiki/5月13日事件
 5月13日事件は、国語をマレー語と押し切ろうとしたのが発端でした。公用語や、学校教育での言語は、血を見る、非常に神経質な話題です。
 マレーシア語とインドネシア語は、元々、同じマレー語を、教育の成果で、別の言語化した結果です。でも、実態は同じようで
す。労働力不足のマレーシアには、インドネシアからの出稼ぎ労働力は、貴重です。
 3民族に加えて、ボルネオ島には、IBANの多様な民族が、多数派で、マレー人は3割程度だった記憶です。https://en.wikipedia.org/wiki/Iban_people
 また、統計には、出稼ぎ労働者数が含まれていないです。インドネシア(マレー語)、バングラディシュ(イスラム教)、タイ(隣)、フィリピン(英語)、ベトナム、ネパールなど、実勢人口の一割を軽く超える地域が多いようです。特に、工場労働力や、建設労働力は、出稼ぎ労働力に完全に依存しています。
 ブミプトラ政策は、血統主義による差別政策で、賛否がある訳ですが、華人から観ると、人口の1割少しで、マレーシア経済の半分を実効支配して、税金を払っているわけですから、不満があります。単純に搾られていて、国立大学にも入れない実態ですから、不満が大きくて、当然です。医療制度や年金制度も、徴収されるだけで、華人には恩恵が薄いようです。
 歴史的には、日本が華人を選択的に殺戮した歴史があります。先般他界された、シンガポールの独裁者、李光耀が、自らの体験を、著書、Fall of Singaporeで、告発されている通りです。日本の占領に協力して痛い目に会ったインド人、日本の占領政策を許容したマレー人、現在も、マレー人の支配する政府を支持する日本政府と、劇的に中国に傾いた、先日の発表と、微妙な話が、たくさんあります。発言内容には、十二分に注意が必要な気がします。

Lee Kongさん(マレーシア人)
5月13日事件についてWikiの記載が引用されていますが、その記事自体が信憑性の乏しいもので、事実を反映してない。発生原因についてはマハティールや政府の解釈を鵜呑みするのはいかがでしょうか?本当の原因と死傷者の数などイギリスに残っている時限後公開した機密文章と異なっています。
英文のWikiの記述の方が客観的と思います。
https://en.wikipedia.org/wiki/13_May_Incident

和文Wikiの記事で ”ラーマンの民族宥和政策は不満” ともあるように一説によるとその事件はマハティールによるラーマン政権へのクーデターを策略したもの。
真相はどうでしょうか?色々の説があります。ただしい事件の発端を示唆しているのは当時の国民選挙で中華系主体の野党が議席を大きく伸ばしたことは間違いのない事実です。



Yoshihiroさん
補足、ありがとうございます。ごもっともです。アジア各地の日本がかかわる歴史は、日本語の記述だけが違う場合や、記述量が大きく違っている場合が、更に増えているように感じます。Wikiの場合には、匿名で編集が繰り返されている記録が、更に気になります。


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