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不妊と殺菌? sterile / infertile / barren 意味の違いと語源




日本語では、【不妊】と一言で片付けられてしまうこの言葉を、英語話者は、3つの単語で表現しているということはあまり知られていないかもしれません。

①sterile
②fertile
③barren

これらの単語は、TOEICでは、あまり見かけない単語なのですが、TOEFL などの学術用語が頻出するテストではでてくることが多い単語です。

けれども、私が生殖工学関連の翻訳をしていて気づいたのは、これら3つの単語が日本語に直すと、ほとんどの場合、【不妊】で片付けられているということです。私は、英語に不妊に相当する単語がいくつかあったのは頭の片隅にあったのですが、ずっと整理したことがなく、たまたま考える時間があったので、比較し、私なりの結論を出すことができました。



①sterility 
人と動物に使われる言葉。
もともと、1400年中頃に登場し始めたこの単語は、中世フランス語で、"barren" の意味でした。果実などが生産できない。そういう意味から始まった単語です。

ラテン語にも、sterilitatemとして、昔からあった言葉のようです。
http://www.etymonline.com/index.php?term=sterility&allowed_in_frame=0

ここは、英語学習者としては悩ましいところなのですが、
Sterilization にすると、殺菌の意味になってしまいます。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Sterilization_(microbiology)

つまり、無精子症 (Azoospermia) など、精子を作ることがそもそもできない状態。なため、精子を卵に受精させることができないということです。つまり、授かることができない。女性は、conceive することができないと言うことです。こういう sterility は、先天的、つまり生まれつきの人もいれば、病気や事故、何らかの原因で、後天的にそのようになる人もいると思います。

殺菌という言葉は、1826年に生まれたので、

http://www.etymonline.com/index.php?term=sterilization&allowed_in_frame=0

菌を殺すということは、無精子症のようにこれ以上、菌を増やさないという意味にも繋げることができると思います。つまり、

菌を繁殖させない=殺菌
子を繁殖できる力がそもそも備わっていない=不妊(sterility)

と、考えてみればどうでしょう?

Sterility は、つまりそもそも受精させる生理的条件をどちらかが持ち合わせていない。ということである。日本語に置き換えるのなら、種がない。(人や動物の、種であり、植物の種とは違います)生殖能力がない。が適当なのではないか?

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Sterility_(physiology)






一方、

②infertility 
は生殖能力はある、(つまり受精させることができる)が、それを育てることが何らかの原因で、できないと訳せそうです。つまり、infertility を日本語に直訳できるに相当する単語が存在しないかもしれません。

これは、
人、動物、植物に使われる言葉。

語源を探ってみると、

こちらは、infertility  太字の部分が、not の意味です。下線部の部分は、
fertile で、 sterile と同じく、1400年中頃に登場し始めた単語でラテン語由来です。



無精子症でもないけれども、体の機能的になかなか受精させられない、また受精させられたとしても、つまり、conceive 授かったとしても、胎児が育たなかったり、娩出(べんしゅつ)することができないなど。そういう意味まで含んだ単語です。

おそらく、日本語における【不妊】に1番適当な語ではないか? 

infertility だと、 sterility も表すことができるのに対して、 sterility だけでは infertility まで表すことはできない。

sterility  だと、もっと具体的すぎるし、そこまで具体的に示す必要性がない限り、使わない単語でしょう。

つまり、②の  infertility の場合、体外受精などのテクノロジーを活用して、他の人に産んでもらったりできるわけです。

インドで体外受精ビジネスと言うものがありますよね。つまり①でなく、②の場合だと、日本に、
An infertile couple 不妊カップルがいたとしても、

男性の精子と女性の卵子を冷凍保存して、インド人に代理出産してもらうことができるのです。

このページは、

Oregon Reproductive Medicine (オレゴン生殖医療)のホームページの解釈、語源辞書、英英辞書など総合的にまとめたものを私が解釈して作成しています。

https://www.oregonreproductivemedicine.com/resources/informational-articles/what-is-the-difference-between-sterility-and-infertility/

最後に。


③barren
本来、不毛な土地。つまり、草が生えていない。そういう生殖能力がない。という風に繋がっていきますよね?

barren は、このように使われる単語ですが、archaic 古風な言い回しで、infertile を表すことができるそうです。

‘One night a heavenly spirit appeared before the barren woman and told her that she would soon give birth to a son.’

https://en.oxforddictionaries.com/definition/barren

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不妊と殺菌? sterile / infertile / barren 意味の違いと語源 不妊と殺菌? sterile / infertile / barren 意味の違いと語源 Reviewed by よこいりょうこ on 2月 23, 2017 Rating: 5

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