多言語を操るマルチリンガールりょうこが世界の情報やお得なお仕事情報などをお届けします♩

韓国人や中国人の日本語は、なぜ日本人の英語よりも上手なのか?




よく聞かれる質問に、なぜ中国人や韓国人の話す日本語は日本人が話す英語に比べてずっと上手なのか?というものがあります。以前も個人メールでこのような質問をいただいたので、記事化させていただくことにしました。

まず、日本人は日本語が世界で一番難しい言語だと親とか先生とか、そのほか知らない人たちからずっと聞いてきたと思います。この点では、中国人も韓国人も同じように親の世代からは、

中国語は世界で一番難しい言語。
韓国語は世界で一番難しい言語。

また、アラビア語圏では、

アラビア語が世界で一番難しい言語だと聞かされてきていると思います。何も日本だけではないということ。

また、日本語が世界一難しい言語と言い張っている人もいまだにいますが、そういう人に限って、他の外国語をよくしらなかったり、また日本語においても、

・漢字の読み書き
・日常会話における会話
・尊敬語・謙譲語がいまだに日本社会に根付いていること
・日本語自体の発音

これらのどれが、どのタイプの外国人に難しく、どのタイプの外国人には比較的、覚えやすいのか?ということは語られていない気がする。

たとえば、日本語は、

・ひらがな
・カタカナ
・漢字

があるから、世界で一番難しい、習得しにくい言語なのだよ。と私は母から聞かされたこともある。けれども、ネイティブすら、言語をマスターするというのは不可能であり、その、マスターするという言い方も、日本人ほど、英語圏では、”I want to mater Japanese" とは言わない。

マスターと言う言葉自体に、完全に習得のような意味が含まれるからです。そんな人は、母語だとしても不可能ではないでしょうか?




つまり、こういう点において、

・日常会話程度(生活ができる程度→たくさん単語が分からなくても質問する、相手の意味を理解する力があればOK)
・ビジネスでも支障がない程度(交渉などができるレベル)
・ネイティブレベル(ここが一番曖昧。アメリカでもネイティブだとしてもビジネスで英語を使えるとは限らないからです)

どれにおいて、日本語が一番難しいのか?と考える必要があると思います。この点でいえば、韓国人や中国人は、日常会話語彙の50%以上を日本語の漢字語と一致しているので、とても覚えやすく、思い出しやすい。つまり、同じ漢字を通して、お互いに同じ思考になっている部分もあるということです。

これらの漢字は特に、明治維新のときに日本人がヨーロッパに行って、西洋語を中国にあった漢字に当てはめて日本風にアレンジしたものが多く、それが朝鮮半島の統治時代に、日本人によって広められ、韓国の近代化にも貢献していると同時に、現在の韓国人は、それを知っている人もいれば、知らない人もいますが、世界で一番日本語を覚えやすい民族でもあります。

つまり、韓国人が日本語を覚えることと、
日本語人が英語を覚えること
というのは、比較の対象にならないということです。

よく、日本語・中国語・韓国語・アラビア語が英語のネイティブ話者から一番遠い言語といわれていて、一番難しいのは、これら4つの言語だと言われていますが、

それとは逆に、日本語・中国語・韓国語を母語とするものから一番遠い言語は、英語やアラビア語です。

どれだけ義務教育で英語を学んできたと言えども、日常会話の半分を占める語彙、たとえば、

韓国人が

矛盾(日本語)
矛盾(中国語)
모순(韓国語)→モスンと読みます。もともとは感じで表記できるものをわざわざハングルにしているだけ。
contradiction / inconsistency (英語)

韓国人が日本語を覚える場合、自分たちのモスンというものを日本語読みすればいいだけで、別に新しい英単語を吸収するという感覚ではないのです。これは中国人にも言えることですが…。

一方、日本人の場合、東アジアにおける矛盾という言葉と、 英語の概念が若干違うところがあり、

英語には、
contradiction =(contra diction) =直訳すると、→反対に言う
inconsistency = (in con sistency) =直訳すると、→一緒に立たない

二つ、矛盾に近い言葉がありますが、語源を調べていかないと、違いが分からないので、結局、どっちを使おうか?迷ってしまい、英語を話すのに、ちょっと戸惑うときもあるのです。

また発音の面で考えてみることも重要です。

世界の言語には、3つのタイミングというものがあり、

①モーラ・タイミング→日本語
②シラブル・タイミング→韓国語、スペイン語、フランス語、中国語
③ストレス・タイミング→英語・ドイツ語

日本語は、モーラタイミングと言い、私が日本語教師の時も指導したことがあるのですが、拍(モーラ)、一回手でパンと叩くイメージで、ひとつひとつを話せば通じる言語です。

一方、②のシラブルというのは、たとえば韓国語で言うならば、私が韓国のスーパーでキムチと発音して、アジュンマに叱られてしまったときのことを説明すると、

キムチと3つ発音するのではなく、キムを一発で言い、チを一発で言う。つまり、2拍になります。日本語の場合はモーラタイミングなので、キムチ。と全部発音するのとはちょっと違うのです。

最後の英語の場合は、
矛盾を例に挙げると、 consistency [kəstənsi]
ストレスのかかる、最初の赤い部分を強く発音し、最後のスィーは聞こえるようにする。また、その他の母音は、ə

シュワ―になってしまうので、聞こえないくらいか、また曖昧に読むことで、

Kんシstんスィー

のように、ストレスが重視されるのです。なので、歌手のBOAさんとかは、リズム感があり、すぐにこういうストレスタイミングてきなプロソディは身についてしまうわけです。今思いついたのがBOAだっただけで、他にも日本の歌手には英語が上手な人がたくさんいるのは、そのためです。

ということから考えても、韓国人と中国人には、日本語の全部をうまく使いこなせる人が多いとは言えないけれども、日常会話程度ならすんなりと、早く覚えられてしまうということなのです。

一方、日本人が英語を覚えようとするとき、発音の違いや語源など、細かいところを意識しなくては、レベルはそのままで止まってしまう。とういことです。

最後に日本語は確かに、ひらがな・カタカナ・漢字があり複雑で、また表現もたくさんありますが、それは日本語に限ったことではありません。中国語にも日常会話に使われてはいないけれども、書き言葉としてはものすごく語彙がありますし、韓国語にも感情表現の形容詞はかなり多く日本語に訳せないものもありますし、また英語こそ、色々な言語を吸収しているので使われている語彙も、色々な国で違うという点から考えれば、日本語だけが何も難しい言語ではないということなのです。

こんな記事もオススメです。
「多言語話者、マルチリンガルになるための勉強法とは?」






韓国人や中国人の日本語は、なぜ日本人の英語よりも上手なのか? 韓国人や中国人の日本語は、なぜ日本人の英語よりも上手なのか? Reviewed by よこいりょうこ on 6月 07, 2017 Rating: 5

0 件のコメント:

MULTILINGIRL. Powered by Blogger.