東南アジアの言語

バンコク・ホーチミン・クアラルンプール・シンガポール・ジャカルタ・マニラ・ヤンゴン。どれが東南アジアで1番の大都市圏?

2017年12月2日

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バンコク・ホーチミン・クアラルンプール・シンガポール・ジャカルタ・マニラ・ヤンゴン。どれが東南アジアで1番の大都市圏?

2017年12月2日


これからビジネスで東南アジアに行く人は東南アジアの都市規模などは把握しておいたほうがいいかも。私のブログでは、東アジア、ヨーロッパの都市圏人口などを比較した記事もあり、これらがかなり読まれていたので、その東南アジア版も作った。

「東京、上海、香港。ソウル、北京、シンガポール。どれが東アジアで1番の大都市圏?」

「ロンドン、パリ、モスクワ、イスタンブール、ベルリン、ミラノ、マドリード。どれがヨーロッパで1番の大都市圏?」

なぜ私が都市圏人口に拘るのかと言えば、東京都の人口は、1385万人(2018年)だけれども、実際に周辺のベッドタウンも含めた人口は3500万人以上にもなり、世界一の都市圏人口を抱えていることからもわかるように、意外に都会とモテはやされている場所に、人がたくさん集まっているとは限らないということを知ってほしいからだ。

例えばドバイなんかは超高層ビルが林立し、いかにも都会に見えるが、それは中心部のたった一部であり、郊外は何もない砂漠となる…。(ドバイの人口は、郊外も合せても、東京首都圏の10分の1以下である300万人以上しかいない…)

「首都圏(東京)と比べた結果、香港やシンガポール、ドバイがド田舎過ぎてワロタ。ライバルは横浜や名古屋?」

なので単に都市人口を知るよりは、都市の周辺も合せた都市圏人口を知ることが、比較する上で重要になってくるだろう。→商機などにも役立つ(ASEANの都市でビジネスを興したい人など)

さてさて、東南アジアの都市圏人口順位を発表していく前に、まずは東アジアにおける都市圏順位をおさらいしておこう。

順位
都市名
人口(万人)
1東京3,700
2上海3,480
3ソウル2,550
4広州2,500
5北京2,490
6深セン2,330
7大阪(京阪神)1,930
8武漢1,900
9成都1,810

個人的には、広州(4位)と深セン(6位)が割と近い場所にあるのと香港も深センに隣接しているので、この二つのエリアがアジア最大の都市圏だと思っている。(そう論じている記事もたまにある…)

ま、それはいいとして、東南アジアの都市圏順位を見ていきたいと思う。

10位 ヤンゴン

都市人口 536万人(598 km2)
都市圏人口 761万人(10,170 km2)

なかなか日本では注目を浴びないミャンマー。けれども、最近欧米人を中心にミャンマーに行く人も増えてきている。特にミャンマーのホテルをネットで見ていても、欧米人のコメントが目立つ。かつてイギリス領であったこともあり、やはりイギリス人の旅行者が多いのだろう。

ミャンマーと言えばASEANの中でもまだ目立たない存在。一人当たりのGDPでも、1,264ドル(2017年)と、ASEANの中で唯一都市国家シンガポール意外で優秀なマレーシアの9,755ドル(2017年)の10分の1程度。

しかも、クアラルンプール国際空港からヤンゴンまでは、往復8000円以内(航空券のみ)と安すぎる。

ミャンマーは長い間、国際社会から見放されてきた国なので、タイ・インドネシア、ベトナムなどでは満足できない人が行く場所としてちょうどいいかもしれない。

特にミャンマー北部は中国の雲南省とほぼ同じ民族を共有していることや、中華系の美女も多いので、男性が女性を見に行くという意味で言えば、少し目の保養にはなるかもしれない。

「実は美人大国だった!?多民族国家「ミャンマー」の美女ランキング TOP20」

またヤンゴンを中心としたミャンマーには日本人が東南アジアでもものすごく少ないので、まだまだ商機あり。そのためにはやはり現地の人たちとの繋がり、言語を覚えることもお忘れなくw

 

9位 スラバヤ

The Best Bussiness City ( Surabaya )

都市人口 345万人(350.5 km2)
都市圏人口 1312万人(5,925 km2)

この記事では、「List of urban areas by population」をもとに作成しているが、スラバヤの場合、スラバヤの人口は出典ごとにかなりばらつきがある。

ましてやウィキペディアのインドネシア語版に切り替えた途端、人口が数十万人減っていたり…。

ちなみに、スラバヤは日本人にはあまり知られていないけれども、インドネシア第二の都市で、インドネシア在住の日本人のブログを読んでいても、ジャカルタよりスラバヤのほうが生活しやすいという声もあったくらい。

またこのようなインフラがあまり整備されていない都市においては、それほど都市圏人口が多いから。というのがメリットになるとも限らない。

というのも、交通インフラが整ってやっとスラバヤの中心地に人や物がどんどん集まってくるようになるので…。

つまり、スラバヤはまだそこまで発展していないので潜在はあるね。

 

8位 シンガポール

都市人口 563万人(722.5 km2)

シンガポールは都市国家なので、都市圏人口というものがない。けれども、シンガポール北部にはマレーシア第二の都市であるジョホールバル→122万人(1,064 km2)があるので、ここも合せると、700万人くらいにはなる。

いずれにしても特に10代、20代の人たちで、シンガポールと東京の人口規模も知らない人って多いけれども、シンガポールって中心地に高層ビルが集まっているだけで、大都市ではない。

けれども富が集まっていることや、HDI(人間開発指数)、一人当たりのGDPなどが、日本よりも上なので、相対的に優秀な人たちが集まっているということは間違いない。

また、このような数字は、少人数の大富豪の数字が反映されているので、一般庶民が皆豊かな生活をしているわけでもなく、シンガポールにもホームレスはいるし、安月給で働いている人も、普通に多い。

つまり、持つものが持ちすぎている都市、それがシンガポールだろう。

で、話は都市圏人口に戻るけれども、シンガポールからジョホールバルに行くにはパスポートが必要だったり、シンガポールのバスターミナルからなんだかんだで2時間くらいかかることなども、やはり一つの域とはまだ考えられないかもしれない。

ジョホールバルももっと発展して、鉄道なんか通して高速鉄道で30分くらいで行けたら、いいのにね…。

ちなみにシンガポールだけASEANで突出して発展しているので、東南アジアというよりは、東アジアと比べられることのほうが断然多い。

ま、シンガポールはジャカルタのような大都会ではないけれども、今のところ東南アジアを代表する都市とも言えそう。

実際に富のヒエラルキーに言えば、東南アジアで一番優秀な人たちが暮らす場所だしね…。

Reference Site
https://www.tripzilla.com/10-of-the-most-fashionable-cities-in-asia/20411

 

7位 クアラルンプール

都市人口 179万人(243 km2)
都市圏人口 720万人(2,243 km2)

この都市圏(2,243 km2)は、愛知県(5,172 km2)の半分の面積に、720万人が暮らしているので、愛知県の名古屋よりも都会と言える。

けれども、愛知県(752万人)のほうが、三重県や岐阜県なども近くにあるので、それらを含めた規模の都市圏では、クアラルンプールも名古屋も変わらない気もする。

けれど、クアラルンプールのほうが洗練されていることは間違いない。

実際クアラルンプールの中心部ブキッビンタンや、ツインタワーのあるKLCC駅付近は、大阪ですら味わえない近代感がある。

マレー系、中華系、インド系、アラブ系、白人の観光客などがごちゃ混ぜになっていて、まさしく国際都市。

またマレーシアは、マレー系(約65%)、華人系(約24%)、インド系(印僑)となっており、北米のトロントや、ニューヨークのように人種のるつぼなところも面白く、日本人にはもっとこのクアラルンプールの感覚を実際に味わってほしい。

※クアラルンプール市内では、マレー系と中華系の割合は同等であり、華人の影響がかなり強いので、中国にいるのと変わらないと感じることさえある。

以下にも書いた。

「日本人が知らない、マレーシアにおける中華系とマレー系の民族対立」

で、話は戻って、そういう意味では日本の都市、名古屋や大阪よりも、世界におけるプレゼンスは高のかもしれない。やはり人種構成が多様な国際都市っていうのは大きい…。

しかも地理的には東南アジアの先端を行くシンガポールと、エンターテイメントの中心地バンコクの中間あたりに位置しているので、日本の名古屋的なイメージを国際化したような感じと言えば、ちょうどいいかもしれません。

ちなみに、マレーシアはそれほど物価が安い都市ではないにもかかわらず、世界的にみても、住宅が安い国で、コンドミニアムでも、とてつもなく格安で借りることができる。

プール付きのタワーマンションでも、3万円以下で、部屋を借りることができる不思議な国なので、移住先としてはお勧め。

特に今はパソコン一台で生計を立てられる時代なので、マレーシアに数ヶ月滞在しながら仕事をするのもありという感じだ。

「マレーシアだったら、タワマンの高層階にプール付きで、3万円以下で住めますか?」

 

6位 バンドン

https://www.agoda.com/


都市人口 257万人(167.67 km2)
都市圏人口 820万人(1,876 km2)

インドネシア第三の都市人口を抱えるバンドン。ここもやはり日本人にあまり知られていない。で、この都市の良さは、中心地の標高は海抜700mで、四方を標高2000mクラスの山々に囲まれているので、インドネシアにありながら、涼しい。

上の写真を見ても分かるように、高層ビルはあまりないのだけれども、ものすごく広い面積に低層住宅がズラーっと並んでいるので、まるで迷子になってしまうかのような都市。それでも最新のショッピングモールなどがいくつかあるので、割と進んでいる。→HDI(人間開発指数)はジャカルタよりも上…!

ちなみ東京は、真夏になると東南アジアよりも暑くなると言われているが、そんな中、標高900mの軽井沢に皇室の方々も行くわけだけれども、まさにバンドンも同じような感じで、ここだけ涼しい。

つまり結構穴場…。冬は日本で過ごしたくないけどかといって、暑すぎるジャカルタも嫌だ…。となれば、バンドンしかないw

ちなみに、ここバンドンは、インドネシアでジャワ人に次いで二番目に多いスンダ人が多く住む場所でもある。

 

5位 ハノイ

都市人口 343万人(319 km2)
都市圏人口 1600万人(24,314 km2)

ベトナム北部に位置するハノイは、ギリギリ東アジアとも言えるが、この記事では東南アジア扱いに…。それにしても都市圏人口はホーチミンよりは多いが、面積もその二倍はある。つまり、ハノイよりはホーチミンのほうが大都市圏。

けれども市中心部のみの場合は、ハノイもホーチミンも都会度はさほど変わらないのではないだろうか。

 

4位 ホーチミン




都市人口 844万人(2,061 km2)
都市圏人口 1354万人(10,619 km2)

最近発展してきているベトナム最大の都市ホーチミンの都市圏人口は、1354万人。高層ビルなどもニョキニョキと建ち始めている。今までの東アジアにおける沿岸都市は、北京、上海、香港みたいな感じだったが、今後、これにホーチミンも加わりそうな気がする。

以下の記事にも、ホーチミンを将来的に追加する可能性もあり( ´艸`)

「中国のメガシティ。北京、上海、広州。どれが1番好き?【中国の反応】」

やはり高層ビルがたくさん建つだけでその存在感というか、見た人に与えるインパクトは強い。

個人的にはマニラよりも洗練された都市になってくるのでは?とも思っている。また、近年ベトナムでは日本語学習者がものすごい勢いで増えているので、今後、ベトナムと日本の関係が一層増すことも考えられるので、日本におけるベトナム語の学習者も増えてくるかもしれない…。

Reference Site
http://www.skyscrapercity.com/showthread.php?t=28134

3位 バンコク

都市人口 830万人(1,568 km2)
都市圏人口 1462万人(7,761 km2)

東南アジアの中でも日本人がものすごい多いタイの首都バンコク。この都市圏には、1462万人もの人々が暮らしている。

といっても、日本の関西(近畿)の1900万人都市圏(13,033 km2)よりも、500万人くらい少ないので、都市の規模としては正直、大したことはないのだけれども、大阪よりバンコクのほうが知名度は高いのではないだろうか。

というのもタイを訪れる観光客は、3538.1万人(2018年)とも言われ、その玄関口となるバンコクは外国人でごった返しているからだ。

特に、西洋国家で相手にされない白人または、人生を諦めた白人のたまり場になっているという側面もある。その白人の中にロシア人の率が高いのも特徴…。

プーケットなんかはロシア人が観光客の数パーセントを占めるくらいで、かなり多い。実際に、そういう白人がタイでは一番上のランクに見られるというのも、面白い話だけどね…。( ´艸`)

またバンコクは東南アジアのエンタメの中心地といったところではないだろうか。マレーシアなんかは中華系の割合が25%ほどあるのと、マレー系の人たちも東アジアの文化に憧れるので、シンガポールとマレーシアは中華系が中心だけれども結局は中国人と一緒なので…。

けれどもバンコクは独自の文化を持っているのがやはり違う。またバンコクを訪れる観光客数に関しては、あのシンガポールを余裕で超えている。そういう部分から見ると、やはり東南アジアのエンターテイメントの中心地としてみることができるかもしれない。

「2017年発表、観光客数が多い世界の都市ランキング TOP10」

にしても、東南アジアの中でタイが突出して観光客が多いというのは、やはりそれだけタイに魅力があるということなのだろう。

Reference Site
http://paradiseintheworld.com/travel-guide-to-bangkok/

 

2位 マニラ

都市人口 178万人(42.88 km2)
都市圏人口 1287万人(619 km2)

東京港区(20 km²)の二倍の面積に、178万人も住んでいるという大都会…。人が密集しすぎ…。この写真を見ても分かるように、高層ビルがひしめき合っている。これはフィリピン=貧困というイメージからかなりかけ離れており、日本人がイメージするものとは違うのが面白い。( ´艸`)

また、他の大都市圏とは違い、マニラの場合、面積が狭いところに1200万人台の人口がいる…。東京23区(619 km²)と面積が全く同じなのが面白い…。しかも東京都の人口は955万人(2018年)なので、都心に限って言えば、マニラのほうが人が多いということになる。

正真正銘の大都会だ。(周辺のケソンなどを含むと、2,293万人なので、2位にした)

ちなみにマニラは、フィリピンという1億人規模国家の首都でもあるにもかかわらず、その1億人もいる国家全体のGDPは、500万人ほどしか人口がいないシンガポールと同等…。こういう経済的な部分を考えてみると、フィリピン人からすると、同じ東南アジア人のシンガポール人は、全く別世界の人に見えるのかもしれない。

事実、東南アジア諸国にもヒエラルキーというものが存在するけれども、大部分の日本人はあまり意識してこういうことを考えたこともないと思うので、読んでみると面白いかも( ´艸`)

「誰も言えない、欧米、東アジア、東南アジア、国籍や人種間におけるタブーな序列(ヒエラルキー)日本人は何位?」

ちなみにマニラといえば日本と同じ島国なので、東京―マニラ―ジャカルタみたいに、同じ島国連合の三大都市とも言えそうだ。w

ま、そうすると、一部のマレー人が、日本の縄文人はマレー系だ!という主張や、韓国人が言う「日本人って東南アジア人!?」を認めるような形になってしまうけれども…(;^_^A

「日本人は、東南アジア人?なぜ、顔が似ているの?100年後、韓国人も東南アジア人顔になってる?【韓国の反応】」

Reference Site
http://www.skyscrapercity.com/showthread.php?t=167905

1位 ジャカルタ

都市人口 1007万人(661.5 km2)
都市圏人口 3021万人(6,392 km2)

インドネシア=浅黒い貧困人がたくさん住んでいる場所。と思っている人は多いのではないだろうか。けれども実際、ジャカルタに住んでいると分かることだが、まさに他の世界のことを忘れてしまうくらい大都会なのである。

面白いもので高層ビルがいくつもあるだけで、外観的に近代的に見えてしまう。また日本とさほど変わらない、いや日本以上に充実しているショッピングモールの数もものすごい。

で、都市圏人口は東南アジア最大。そう、ここインドネシアの首都ジャカルタは、関東と同規模を誇る大都市圏を持っているのだ。その人口、3000万人の都市圏を持つ都市は今のところ、東京とジャカルタだけ。

そう、やっぱり「東京ーマニラージャカルタ」は兄弟なのかも( ´艸`)

しかもジャカルタはまだまだ発展中で、経済面では到底シンガポールやバンコクなどには追いついていないが、都市圏の規模ではナンバーワン。「3位のバンコクの二倍だよぉ~」。この地位は今後数十年経っても変わらないでしょう。

そのため、中国資本や日本の資本によって、今後ますます鉄道などのインフラが整備されていき、数年後、かなり名のある都市になっていると思われます。→インフラがもっと完成すれば、上海レベルの大都市になる可能性すら秘めています。

なんて夢のある話なのでしょう…。

ま、インドネシアの経済がこのまま発展していくと、人口が2億人以上と、東南アジアの約半分の人口なので、首都ジャカルタに富が集まってもっと輝かしい年になるかもしれません。

また、シンガポールが今のような繁栄を維持できるか?という疑問もあるので、現在の東南アジアも数十年後にはパワーバランスがかなり変わっているかもしれないので、楽しみですね(^^♪


Reference Site
https://www.flickr.com/photos/aispro/32703412676

 

まとめ。

この動画は、ジャカルタの将来。(英語PRバージョン)

このように、考えた場合、シンガポールが東南アジアの中心地だと言えるが、やはりバンコクには、シンガポール以上の観光客が来るので、バンコクも外せないというのが私の意見。けれども、シンガポールは英語があり、また中国語もあるので、グローバルな今、やはりここはかなり強い。

そうなってくると、東南アジアの経済を牛耳っているのが華人(ちなみに、華僑は国籍を取得していない中国人のことを指し、華人とは違う。)だと考えたとしても、華人が人口の74%も占めるシンガポールが東南アジアの中心地となるのだろう。

けれども、都市圏規模で都会を定義するのであれば、断然インドネシアのジャカルタが東南アジア最大の都市圏で、しかもこれから交通インフラがもっと発展してくるので、ジャカルタの存在感はますます大きくなっていくだろう。

いずれにしても伝統もなにもないドバイのように突如現れたシンガポールが今後繁栄を保っていけるのか?というのは気になるところだけどね…。

Reference Site
List of urban areas by population

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