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オランダがスイスと日本だけに「最恵国待遇」を与える理由と、フリーランス(起業家)にとって「ベルリン」よりお勧めな理由






日本人がイメージするヨーロッパって、英語圏に属するイギリス、日本人の憧れである御フランス、ライバルでもないのにライバルと思い込んでいるドイツなど、ヨーロッパの中でも人口が多い国ではないだろうか。

そういうこともあってか、日本人の間ではオランダという国は目立たない存在となっている。未だにオランダを風車しかない国と思っている人は、この記事を読むことで新しい発見やインスピレーションに繋がることは間違いないだろう。

最近オランダの日本人人口が、緩やかながらも伸びている。その背景には、一般の日本人に行き届いていないある情報が、一部のヨーロッパ好きに流れており、それをうまく利用した人たちが、この数字に反映されているのではないだろうか。

この記事は、当初2016年2月に書いた、「日本人は特別?オランダがスイスと日本だけに最恵国待遇を与える理由」というタイトルの記事だけれども、よりオランダの魅力を知ってもらうために、記事の内容を少し変えた。

また近年日本人に注目され続けている東欧のIT先進国、エストニアの電子居住権「e-Residency」にも負けないくらいの魅力がこの国にはあるということを伝えていこうと思う。

「日本人でも欧州連合エストニア共和国の居住者になれる!」

ヨーロッパで働きたい人は、是非オランダという国を拠点にして羽ばたいてもらえたらと思う。(^_-)-☆




①オランダの邦人数が伸び続けている理由

8,136人(2016年10月:外務省統計)というオランダの邦人数はそれほど多くはないように思える。とはいっても、オランダ(1700万人→2017年)と言えば、台湾やオーストラリアよりも少し少ないくらいの人口を抱える国。

また台湾やオーストラリアと違い、周辺が陸で繋がっており、イギリス、フランス、ドイツなどに囲まれているため、非常に目立たない存在である。

実際にこの邦人数は、他の北欧諸国の邦人数と比較しても、それほど高い数値とは言えない。けれども確実に言えることは、オランダの邦人数が年々増えているという点だ。

以下のブログが参考になるだろう。

オランダ在住の日本人に人気な地域・都市ランキング【統計データ公開】

2011年=6317人→2016年=8136人と、ここ5年くらいで2000人も伸びている。このような、目立たない存在であるオランダの邦人人口が、緩やかに伸びている理由、そしてまだ日本人には知られていないオランダの魅力を書くことがこの記事の目的である。


②オランダが起業家やフリーランスに人気な理由



それはまさしく立地ではないか。と私は思う。最近はヨーロッパといえば、ドイツの首都ベルリンも起業家や、フリーランス、芸術家が集まる場所となった。オランダ同様、英語が話せるだけで生きていけるという点で、このベルリンも、若い人を中心に多くの可能性のある人たちを吸い込んでいる。

ドイツの場合、国自体の存在感がヨーロッパで一番高いのに対して、オランダの場合は、日本で言えば、日本がドイツ、韓国がオランダくらいのように見えてしまうため、オランダに注目する日本人は少ないと思える。

2017年の一人当たりのGDPは、ドイツが 44,769ドルなのに対して、オランダは 48,555ドルと高く、より経済的な豊かさの指標を測る一人当たりの購買力では、こちらも、2017年の数字で言うと、ドイツが 50,206ドル、オランダが 53,582ドル と、経済的な質を表面上から分かる数字で見た場合、オランダのほうが格上ということになる。

またもう一つ、ドイツにはライン・ルールという、1068万人都市圏があるが、世界から起業家を集めているベルリン・ブランデンブルク都市圏人口は、600万人(30,370 km2)であるのに対して、オランダのアムステルダム、ロッテルダムなど周辺の都市を巻き込んだ都市圏であるランドスタットは、821万人(8,287 km2)と、ベルリン都市圏の面積3分の1に、それ以上の人口が集まっている。

またベルリンと同様英語で起業のサポートなどが受けられ、ベルリンからはほど遠い、パリやロンドンなどにすぐアクセス可能。ドイツのベルリンまでも遠くない、いわば美味しいエリアなのである。

「ロンドン、パリ、モスクワ、イスタンブール、ベルリン、ミラノ、マドリード。どれがヨーロッパで1番の大都市圏?」

Reference Site
List of countries by GDP (nominal) per capita
List of countries by GDP (PPP) per capita



③1912年に締結された「日蘭通商航海条約」の効力は?

このパートは、一番重要な部分である。

1912年に日本とオランダの間で締結されたと言われている「日蘭通商航海条約」。これは長い間、日本とオランダの間で忘れられてきた条約で、戦後のオランダ政府はこの条約の存在すら認識していなかったと言われている。

2014年日系企業がオランダでトラブルになり、日系企業側の弁護士が、この日蘭通商航海条約というものの存在を取り上げたのだ。

それ以来、2014年12月24日に行われた裁判でオランダの政府の判断は以下のようになったと言われている。

2014年12月24日オランダ政府は、1912年に締結された「日蘭通商航海条約(The Treaty of Trade and Navigation between the Netherlands and Japan)」を根拠として、日本国籍者はオランダで「労働許可なく就労できる」との判断を下した。

今、日本人の海外移住先としてオランダが熱い理由(渡邉俊幸→Lifehacker)

それ以降、 日系企業側の主張は認められ、またこの条約に記載されてある、日本人がオランダで就業許可証なしで働くことができるという特権も復活することになったと言われている。

つまり、日本人は Work Permission (就業許可証)なしでオランダで働くことが可能になったと題した英語の記事まで発見。

Japanese entitled to work in the Netherlands without work permit(2015年1月22日付)

つまり、日本はオランダから「最恵国待遇」を与えられているということになる。英語で言えば、MFN (Most Favored Nation) のことだ。

これが、オランダ国内でも話題になった。というのも、オランダには日本人以外にも、多くの国の人たちが働いているので、なぜ日本だけOKなの?という話になるからだ。


④日本の最恵国待遇は変更されてしまった?

上に話は、2016年に私がこの記事をはじめて書いたときに、盛り上がった話であり、この後、東欧からオランダに流れてきたEU加盟国の労働者などからの反発によって、オランダ政府はこのEU加盟国ではない日本人に、労働許可なく就労できる、いわば1912年に締結された「日蘭通商航海条約」の最恵国待遇の一部を変更せざるを得なくなってしまった。

本来はオランダ人からすれば、日本人をもっと呼び込みたいわけだが、その時、同じEU域内の東欧人は、労働許可を必要としていたため、どうしてもこれを是正する必要に迫られたのあろう。

日本人の特権はどうなった?専門家に聞いた「オランダ移住の今」

つまり、2017年1月1日から日本人もオランダで働く場合、「労働許可証」が必要になってしまった。あの裁判以降のように、労働許可なしでも働けるヨーン!っていう話ではなくなったのだ。

日本国籍者の「労働許可」「居住許可」について

けれども、オランダ政府も頭が良いのか、「日蘭通商航海条約」そのものの効力は残っている。それはどういうことかというと、「日蘭通商航海条約」とは別に、オランダとアメリカの間で結ばれている、「4500ユーロを支払えば、起業してもいい」という決まりがあり、日本人の場合もアメリカ人と同様に、これが適用されることになったということである。

つまり、オランダ政府は日本人の最恵国待遇に不満を抱いた人たちの意見を飲み込みながらも、オランダとアメリカの間で締結されていた条約の一部を日本人にも適用させることで、事態を小さく収めたということになる。といえば、わかりやすいだろうか?

The Dutch American Friendship Treaty


⑤「滞在許可証」と「就業許可証」を取り違えてはならない

詳しい詳細は、オランダ大使館のホームページを見ていただけたらと思う。

90日以上の「滞在許可」の申請手続きに関して(在日オランダ大使館・領事館)

と言いたいところなのだけれども、まず、起業家として滞在許可を申請すること。それにより就労ビザが免除されるということが書いてある。

Investor Visas: Netherlands

が、やはり「D. Exceptions: Nationals of the United States and of Japan」の部分をみると、日本人とアメリカ人のみは、4500ユーロ投資(事業資金)することによって、特例扱いされるというふうに書かれてある。

実際に、オランダで滞在許可を取った人のブログは以下。実際の取得した人のブログを見たほうが、より確実だろう。

-オランダ移住- 個人事業主ビザ申請の流れ

Reference Site
日本人に認められた特権。日蘭条約を活用した「オランダ起業」のメリット
Self-employed person

⑥オランダ語は希少価値の高い言語



最後にオランダ語の希少価値について語って締めようと思う。オランダの存在感があまりにもないせいか、この地図を見たことすらない人は多いかもしれない。

オランダ語は世界で一番英語に近い言語であり、ドイツ語よりも英語に近い言語だ。

オランダではもちろんほぼ、90%以上の人たちが英語を操ることができると言われているが、やはりオランダ人同士ではオランダ語を使用する。オランダ語といえば、福澤諭吉さんを思い出す人も多いかもしれないが、

「日本人は完全に、忘れてしまった。福沢諭吉が150年前に伝えたかった10のコト」

実はオランダ南部にあるベルギーの人口の13%も、オランダ語のネイティブ話者であり、また南米の旧オランダ植民地スリナムでも使用されている。

何が言いたいかというと、日本人が思っている以上に、結構オランダ語って使われているということだ。当然ここで強調したいのは、他の日本人と差別化を図りたい場合、こういう言語を学ぶのもありかもしれないということ。






フェイスブックの反応

Nahokoさん(オランダ在住)
まとめていただきありがとうございます!実際にオランダに住んでいても知らないこともあり改めて勉強になりました!私もオランダの情報をこれからもお伝えできたらと思っています!

Matsudaさん
日本が認められているということですね。素晴らしいです!!

冴子さん
ちょっとパスポート申請してくる(笑)

Danielさん
Love visiting Amsterdam with its wonderful history and people.

Asamiさん
良くご存知ですね。オリンピック後の大増税と財政破綻の危険性がある日本を脱出して美しいヨーロッパの国々で暮らした方が余程充実した人生が遅れます。横井さんも言葉の障壁が無い訳ですかfら移住は容易だと思います。

佐藤さん
日本人サッカー選手の欧州移籍にもプラスの影響がありそうですよねー。

北原さん
日本も捨てたもんじゃないですね。よこいさんは、実業家志望ですか?これまた、ビックリ!!!

山本さん
イエナプラン教育とか子どもの教育にもオランダいいみたいですしね。

石井さん(香港在住)
日本人拿中国或者香港的工作签证有点麻烦,反正如果日本允许中国人可以免签打工日本就成为中国的一部分。

友香さん
オランダが起業に良いことはわかりましたが、最恵国待遇の理由はどこに書いてあるんですか?

真実さん
就業許可はいらないけど、滞在許可証はいるんてすよねー。すぐ取れるもんなのかな?

山本さん
それだけ日本人は信用に足る人種であるという事ですね。有り難いです。日本国はオランダから医学の基礎を輸入させて頂いたり、言葉、文化含めて今もなお数多く色濃く残っております。感謝です。

猪俣さん
ナポレオン時代にオランダという国は、日本の出島にしか存在しなかったという縁もありますしね(^_^;)
また、外交官だった知り合いのお爺さんから「オランダは昔から日本のすることをずっと観察している。失敗したことは教訓にして、成功したことは取り入れる」と教えられたことがあります。

けいこさん
記憶では雅子妃の御父君が大使時代に雅子妃を預かってレディ教育したのがオランダだったような。雅子妃の祖父君は越後高田高校の校長で質実剛健の気風なのでご実家の気風ではレディにふさわしくなく、どうしてもイギリス風の婦女子の教育を受けるにはうってつけのお国だそうですが、我々庶民にはリュックしょって入国目的をワークとかジョブといえばいいだけになるって素晴らしい。皿洗いか子守はできるかなあ。

Takahiroさん
国際条約というものが、どれだけ重要なものかわかる話しですね!バカん国に教えてあげたいですね!

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オランダがスイスと日本だけに「最恵国待遇」を与える理由と、フリーランス(起業家)にとって「ベルリン」よりお勧めな理由 オランダがスイスと日本だけに「最恵国待遇」を与える理由と、フリーランス(起業家)にとって「ベルリン」よりお勧めな理由 Reviewed by よこいりょうこ on 12月 10, 2018 Rating: 5

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