新しいタイプのプロパガンダ!?海外在住、多言語話者でオカマの「まるちりんがーる」りょうこが言語や国際事情を独自の視点で発信していきます( ゚Д゚)/



中国で一番最先端な都会は上海ではなく、深センですか?




最近、シンガポールやドバイだけでなく、深センにも憧れ始めている若者が増えているという。また、最近のニュースや、検索結果などをみても、明らかに以前よりも、深センという場所が注目されていることを実感する。

そもそも昭和の人に限らず、中国と言えば、北京・上海・広州(香港)などの大都市を思い浮かべる人が多いと思う。

それは中国人も考え方は同じで、基本的に、これら北京・上海・広州は今でも中国における三大都市圏であることには間違いないのだ。

「中国のメガシティ。北京、上海、広州。どれが1番好き?【中国の反応】」

つまり、都市というよりも、都市圏で考えて、これら3つの都市が、それぞれの独特な文化を持ち合わせた、人口密集地域であるということなのである。

北京と言えば政治の中心地、また姿かたちは北方系の民族が多く、身長が中国国内の平均の中でも一番高いほうであり、

「日本人が低身長なのは遺伝が理由?背が高い国、低い国 TOP20 と、平均寿命との関係」



逆に広州なんかに行くと、ここは中国南部というよりも、東南アジア北部なのではないか。と錯覚するくらい、全体的に人の姿かたちが違う。(やはり北方系の中国人に比べ、背が小さい)というのを私は目の当たりにしてきた。

一方、香港人もそもそもは広州人たちと外見が似ているが、深センの場合は、広州と香港の間に位置しながらも、ここが1980年に、改革開放路線を採用した鄧小平の指示により深圳経済特区が指定されると急速に発展した都市なため、北海道のように、いろんな場所から人が集まっているので、広東省の中でも少し特別な感じがある。

なので、広州市に比べ、深センのほうが普通語が通じやすいとも言われるのだよね。で、この記事では、そんな深センという不思議な都市に関して、色々書いていきたいと思う。

①都市圏人口で見た深セン





深センが注目されて以降、深センは大阪より、名古屋より、東京よりも都会ですか?という声を聞くことが多くなった。

けれども、上にも書いた通り、深センはドバイのように比較的新しくできた都市であり、また古くからある広州のほうが都市圏人口は多い。(国際空港の規模なども、広州のほうがデカい)

実際に、広州白雲国際空港は、北京首都国際空港、上海浦東国際空港に並ぶ中国3大空港なのでね…。

「東京、大阪、上海、香港。ソウル、北京、シンガポール。どれが東アジアで1番の大都市圏?」

しかも、香港はアジア有数の国際金融都市であるため、深センの存在感は今まで薄すぎた。

が、Huawei などのスマホや、それを使ったQRコード決済、シェアバイク、電気自動車など、深センであらゆることが実験されるような都市になってから、日本でも深センが注目されるようになった。これは日本だけでなく、アメリカでも同じで、アメリカ人も基本的に深センって超凄い!!状態である。

というのも、アメリカで解決できていないことも、この街ではすぐに解決してしまったという部分があるからだ。(一党独裁なのですぐに導入したり試験したりできるのが一党独裁の強み)

さて、話を都市圏人口に戻すと、今後、深センが拡大されて面積が変わるかもしれないが、今の段階(2018年)では、深センの面積と人口は、2,050 km2(1252万人)、大阪府の面積は、1,905 km2(882万人)で、この数字を見ると、深センのほうが都会である。



けれども、果たしてこれが深セン=大阪よりも都会か?と言われると、日本第二の都市で、しかも、近畿圏という2000万人近い人口を持つ、歴史ある都市と、新しくできて貧富の差が激しい都市を比較したとき、深センほうが都会とは言いづらいかもしれない。

というのも、深センの場合、近くに広州と香港という世界的にも存在感が強烈な都市があることや、深セン=ドバイやシンガポールのような、働く場所とか、そういう性格が強く出ているので、イギリス領だった香港や、食は広州にありといった歴史の長い杭州に比べて風情がないからだろう。

とはいっても、以下にも書いていくが、深センは確実に、今後も大阪よりも進化していくし、今現在でも高層ビルの数などをみれば、大阪よりも存在感が強くなっている。

むしろ、大阪もうちょっと頑張ってとも言いたいが、大阪は古きよきものを残すことも重要だろう…。

「日本在住の外国人が、東京ではなく【大阪】にハマってしまう理由」

で、もう一つの疑問としては、広州と深センはどちらが都会なの?ということなのだけれども、都市圏人口で言えば、広州が2500万人、深センが2300万人ほどと言われている。

もちろん深センのほうが経済が良いわけだが、中国人がそれでも広州のほうが本物と思うのは、やはりその古くからある文化だろう。

以下にも、広州と深センどちらが都会?という中国版を見てみたが、上海の経済が発展しても北京の重要性が変わらないように、中国人は広州のほうを文化的にも重んじているということがわかる。

广州和深圳谁是广东第一大城市?


②中国のシリコンバレーとしての役割

深センと言えば、北京市海淀区にある「中関村」とも並ぶ、中国におけるシリコンバレーである。最近は深センばかりが日本で注目されるが、北京のほうが、Innovation city ranking(革新的都市ランキング)では上で、深センは2位となっている。

Top 10 most innovative cities in China

とはいっても、世界一革新的な都市って英語圏のランキングでは、意外なことに東京だったりするので、どこからどこまでが革新の意味なのかも分からないけれどもね…。

50 Most Innovative Cities in the World in 2018

以前は、東京よりもソウルのほうがランクが高かったのに、いつの間にか東京がトップになっていたりね…。

※韓国人も起業家精神が強く、以下のようにグーグルがアジア太平洋地区に唯一のキャンパスを設置している。

「「グーグル・キャンパス」が東京ではなくソウルにある理由と、韓国をうまく活用する方法」

で、深センをシリコンバレーを革新的な場所というよりも、IT系が集積するエリアとみて考えた場合、

ebay、intel、YAHOO!、Google、Facebook、Instagram、ORACLE、Adobe、APPLE

のような、超有名なIT企業がシリコンバレーに集まるように、

深センも、ZTE、tencent(テンセント), Huawei(華為技術)などが、深センに集まっており、シリコンバレーほど名のある、つまりブランド力の高い企業が集まっているわけではないが、中国の中ではシリコンバレーと呼ぶにふさわしい場所になっていることは間違いない。

ちなみにソフトバンクが投資して一気に世界的有名企業になったアリババは、上海に近い杭州に本社がある。

北京には、政府系の本社がほとんど集まっているが、深センにあるHua weiのような、一から作り上げたような企業が少ない。

けれども、シリコンバレーと呼ばれる北京の中関村は、もともと日本の秋葉原のような電子製品街としても有名であったが、中国最大のIT企業である連想集団(レノボ)を始め多数のIT産業や研究所が集積しているため、中国のシリコンバレーと呼ばれることが増えてきている。

また、北京大学、清華大学、中国人民大学や北京理工大学といった中国きっての名門大学にも程近いことと、もともと中国人の中にある気風「大企業勤めのサラリーマンよりは小さな会社でも老板(オーナー)」もあってか、独立心旺盛な中国人の間で、起業するものが集まる場所ともなっている。

これは深センも同じで、つまり、北のシリコンバレー北京と、南のシリコンバレー深センと考えるのが正しいのではないだろうか。

というのも、中国はアメリカの3倍以上もの人口がいるのだから、シリコンバレーが二つあってもおかしくない。

調べてみると、以下のページにも中国のテクノロジーセンターはこの二つだと書いてあった。

List of technology centers


③深センにも存在する貧富の差

華やかに見える深センにも色々な側面がある。それが、知っている人も多いと思うが、世界一のネトゲ廃人「三和ゴッド/三和人力市場」の密集地と呼ばれる場所である。いわゆるここはドヤ街で、大阪の西成区に近いような場所。以下、東京版は他のブログでも紹介したこともある。

「日本で危ない場所 TOP7と、東京で行かないほうがいい危険な場所【海外の反応】」

この三和という地区は、深セン中心部から北東部にあり、日雇いの仕事を募集する斡旋業者と、日雇いで働こうと地方からやってくる若者で溢れかえった町。大阪の西成区と違うのは、ここにやってくる若者が、必ずしも、貧困でやってくる訳ではないということ。

高学歴で仕事が探せなかったものいれば、日雇いの雇用形態を好んで、いわゆるネットゲームに夢中になり、お金が無くなるといやいや日雇いの仕事にありつくというスタイルを取るものもいる。

この地区は、中国でも知られるようになった。それは、NHKがこの地区を取材し、それが中国語版としてユーチューブなどにアップロードされたからである。

以下の動画は、現在の中国の若者を一番分かりやすく映し出しており、見るに値すると思う。

[NHK][纪录片][中文字幕] 三和人才市场・中国日结百元的青年们

私が山東省で知り合った20代の若者も、仕事がなくて、モンゴルの近くまで行ったり、中国南部に行ったり、中国全土を回って、したくもない仕事をいっぱいしたと言っていた。けど、彼らってそうやって色々回って仕事をしているので、話してみると、結構人間が出来上がっている人が多いのだよね…。(本音を語り出したときね)普段はぶっきらぼうに見えるのだけど、世の中のことを結構知っている。

ちなみに、その彼は日本の介護で働くことになったと喜んでいたけどね…。


④香港と統合する準備に入っている可能性



厉害!深圳被划定为“超大城市”了!

以前から、将来的には香港から合併して一つの都市になるという噂が囁かれているが、私がまさに思うのは、香港ーマカオー広州ー深センの巨大メガロポリスを世界一の巨大都市圏にする野望ではないだろうか。

中国共産党は、共産党建国100年になる2049年までに、色々な計画を立てているが、私的に、香港の特別行政区としての機能は外さないと思うけど、広州と深センを一つの巨大都市圏にするような気がする。

そうすると、関東の首都圏を超える5000万人近いメガロポリスが誕生し、その時期は、中国のGDPが世界一になっていると思うので、世界一のGDPと、世界一の都市圏を誇らしげに見せつけてきたりして。

つまり、これが実現されれば、2050年までは持つと言われている世界一の都市圏人口を抱える東京の地位は転落することになる。

実際に香港と広州の高速鉄道は繋がったのだし…。

今現在は、香港から広州に行くのに中国人などは、香港進入許可が必要になるので、香港と深センは完全に一つの都市圏と見なすことができないが、中国経済がこのままの成長を維持できた場合、GDPは日本8倍にもなるという計算もあるので、

「日本、中国、韓国を比較。2016年→2030年→2050年のGDP(国内総生産)ランキング TOP20」



こういう、ビッグプロジェクトが起きてもおかしくないのかもしれない。それまで中国が持つか?という心配もあるが…。

とはいっても、香港人からすれば、深センは香港よりも物価の安い言わばお庭みたいなもので、香港人って贅沢だよね…。



⑤外国人からみた深センはこんな感じ



最近、英語圏の間で中国に住むユーチューバーが増えているのをご存知だろうか。その多くが、中国の大都市で英語を教えながら、動画を撮影して、中国ってアメリカ人が思っているのと全然違うんだよ?という見せつけである。

上の動画は、まさに深センに住んでいる姉さんの(ちょっと男っぽい眉毛)生活ぶりを見せているものなのだけど、深センの高層ビルを見せつけて、どれだけ発展しているのか、アメリカ人よ!目を覚ませ!みたいに紹介しているのが、面白い。

高層ビルの上から見下ろす深センの街並みは、まさに大都会。アメリカ人ですら驚いている動画でだ。しかも、この中国南部の大都会でかなり人生を満喫している様子は、多くの西洋人をこの街に惹きつけているのかもしれない。

P.S.
これを書いた数カ月後に、香港、深セン、広州に行ってきました。思った以上に、気に入りましたわ…。ちなみに、深センは電車で通り過ぎただけでしたが、外観のみ語ると、ものすごく巨大な都市でした(;^ω^)

以下にその様子をか聞いた。

「北京、上海、ソウルよりも、香港・深セン・広州旅行をオススメする5つの理由」

こんな記事もオススメです。
「10年ぶりに中国に来て感じた発展のスピード(マナー含む)が日本以上にすごかった件」



中国で一番最先端な都会は上海ではなく、深センですか? 中国で一番最先端な都会は上海ではなく、深センですか? Reviewed by よこいりょうこ on 8月 19, 2017 Rating: 5

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

香港3年、深圳1年駐在中の日本人です。
日本国内では、中国に関するネガティブ報道が多い中、深圳をピックアップされたのは、住んでる者としても有り難く思います。
一方で、実際に訪問されたことは無いとのことで、事実とは異なる点が複数ありましたので、コメントさせてください。

まず、「香港人は深圳に簡単に行けるが、深圳人は香港に簡単には行けない」と記載されてますが、深圳市民は週一回ならビザ免除で香港行けますし、それ以上の頻度で行く必要があれば、イミグレの外にいるビザ業者を使えば、基本的に拒否されることなく即座にビザ取得出来ますので、実態として、深圳市民が香港に行くことは全く困難ではありません。香港人は内心中国本土をバカにしてる人が多いので、深圳も仕事でしか行かない人が多いですが、深圳市民は、香港に通学、通勤、買い物、遊びに行く人たちが凄い数いますから、実態は仰っている事とは逆です。

また、「深圳は香港になりたいけどなれない中国本土の都市」という点も同意出来かねます。確かに深圳は1970年代の開発当初、香港をモデルとして開発が始まったという過去はありますが、現在も「香港になりたい」のかというと違います。香港は、金融、観光、物流等がが主産業で、深圳も金融、物流に関しては著しい成長を続けていますが、それに加えて「アジアのシリコンバレー」と呼ばれるほどの電子産業の大集積地になっていますし、ベンチャー企業育成の基盤が整って世界中から投資を受けており、香港とは全く方向で
既に世界でも有数の先進都市となっています。

香港は既に成熟した大都会ですし、世界中から人が集まって未だに成長していますので、これはこれで面白いです。
深圳は、大変進んだ分野がある一方で、出遅れた分野もありますが、それらに関しても凄い勢いで改善されて来ていて、街の建設、イノベーションの普及の速さと相まって、「この街はどこまで成長し続けるんだろう」という点が全く予想もつかない所が面白いです。
また、ハード面だけでなく、ソフト面での成長も非常に興味深いです。身近な所で気付いたことを挙げると、以前は列の横入り、エスカレーターの両側並び、電車での大声、垢抜けないファッション、ゴミの不分別等、日本人が中国人に対して持っているステレオタイプそのままの人も頻繁に見かけましたが、ここ1年程で、本当に見違えるほど改善されて来ました。自分達の現状を冷静に分析して、改善するインセンティブが働くと、これほど人口の多い都市レベルでもすぐ変われるもんなんだなとビックリしています。

日本でも、いつまでも隣国の脅威を煽って見下すばかりでなく、たまには初心に戻って、今一度「良いところを学ぶ」という視点で隣国を見直してみても良いのかなと思います。

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