この記事では、なぜ欧米人は日焼けをするのが好き、つまり肌を黒くしたい人が多い一方、日本人、中国人、韓国人などのいわゆるアジアンは、日焼けをしたがらないのか。ということを探っていきたい。
※この記事で意味するアジアンは、アジア全域の人種ではなく、東アジアのモンゴロイド系だけである。
なぜこの記事を書こうと思ったかというと、やはり日本人女性をはじめ、アジアン女性は常に日傘をさしているイメージがあるからだ。
特に日本人女性の日傘率はかなり高く、東京都心に行けば行くほどその率も高まる。また韓国人女性も、このスキンケアにおいては日本人女性よりも敏感であり、ソウルの中心部に行けば行くほど、肌を白く保つ女性を多く見ることができる。
まずは、その理由をしるために海外の動画を見ていきたいと思う。
①Asian Boss の「日焼けする女性ってモテるの?」
この動画では、上半身裸のガタイのいい男が、笑顔を頑張りながら作っている部分から始まる。→なんか無理してずっと隣で立っている感じ…。
■東西美女による、日焼けへの意識調査
■ドイツ人美女2人組→すごく健康そうな感じ。彼女たちが言うには、日焼けしているほうが美しく見えるのだそうだ。
■シドニーの美女3人組→白人は焼けてると、なんだか近寄りやすい感じに見える。
■カナダ人女性→日焼けしていると痩せて見えるらしい。( ´艸`)
■シンガポール人女性→シンガポールでは肌を白くしたい人が多いけれども、ここオーストラリアのシドニーではそんな風に思っている人はほとんどいない。だから私も普通に焼きたい。
■日本人女性3人組→白いほうがかわいく見える、また10年後にシミが出ないから。という回答だった。
驚いたことに、ここがビーチということもあるかもしれないけど、西洋人のほぼ100%が日焼けしたいと言っている。また黒いほうがモテるとも言っている。
黒いほうがカッコいいとも言っていることから、おそらく、日本では守ってもらえる可愛いを意識するのとは違い、西洋ではカッコイイ。クールな女を目指す人が多いのかもしれない。
これは西洋のほうが女性の社会進出が進んでいるのも、その要因として考えられるのかな?と一瞬思った。
また、西洋では、今は日焼けした肌のほうが人気(ブーム)なのと言っている人もいた。
■日焼けしている男子と、していない男子どっちが好き?
また西洋人女性と日本人女性に、日焼けした男と、白い男どっちがいい?という質問をした結果、迷いながらも、多くの人が日焼けした男子を選んだ。
ここで注目したい点が、関西人らしき女性が、日焼けした男性のほうが筋肉もついているように見えるから、そっちのほうがいいという点。また白いと、女の子を守れなさそう。というようなことを語っている。→やはり日本人女性は本質的に、女は男に守ってもらえるものと思っている傾向が強いのかもしれない。
私の周りにいるアメリカ人女性からはこういう考え方はほとんど見受けられないので、とても興味深いコメントだった。(私も男性に守ってもらおうなんていう気持ちがほとんどない)
なんだかこの記事書いてたら、トランプ大統領の妻でもある、メラニア夫人も日焼けしてるよなー。って今一瞬思ったわ。( ´艸`)メラニア夫人は、確かに西洋人女性の憧れ的存在に見えそうな気もする。
また以前、世界のプリンスに関する記事も書いたのだけど、そこにでてきた美女(例えばイギリス王室のキャサリン妃)もほとんど日焼けしていて、日本の皇室だけは、肌が白いというような感じであった…。
面白かったのが、アジアで実質上一番美しいプリンセス(現在はクイーン)が、ブータンの王妃であるという点。→世界中でかなり支持されていた。つまり、西洋人からみれば、日焼けしているモンゴロイド系の女性は、かなりセクシーに映るということになる。
「世界のプリンセス(王妃、王女)ランキング。日本の女性皇族は何位?」
以下、海外の反応
■+574
実際は、日焼けしてるとか、肌が白いとかは関係ない。魅力的か、そうではないかの問題だよね。
■+1052(アジア系男性)
日焼けしてるか、青白いか、どっちがいいかって?そんなの簡単さ。皮膚がんにならないほうを選択するほうがいいに決まってる。
■+490(韓国人男性)
日焼けしている女性は確かに魅力的だが、一番の懸念はその後の肌へのダメージや皺だよな。
■+1272
アジアンが白い肌に拘るのは古代からなのだよ。肌が白いと肉体労働者と見なされない。特に韓国なんかでは上流階級は家の中にいて、下級層は外で働かされていたしね。
「李氏朝鮮時代の身分制度。両班、中人、常人、賤民と、人間扱いされなかった「白丁」(ペッチョ)との格差」
ヨーロッパでもそういう考え方はあったけど、最近は日焼けしている=カリブ海やインド洋のビーチにいけるくらいリッチなお金持ち。というイメージに変わったよね。
だから、特に北欧人なんかは、少しでも日焼けして自分のステータスを高めることで、優越感に浸ろうとしているんだ。
■+77(アメリカの白人)
私はアメリカの白人だけど、今まで一度も日焼けした人たちが魅力的だなんて考えたことはないね。自然に日焼けした肌は美しいけど、わざと日焼けしてまで手に入れた肌は、それほど魅力とは思えない。
■+55(ヨーロッパ人)
俺はヨーロッパ人だけど、肌が白ければ白いほど、美しいと思ってるよ。
■+118(日本人女性)
私は日本人女性ですけど、もっと日焼けしたい。もっとわかりやすく言うとブロンズ肌に憧れているの。けど、なれないから、ファンデーションでうまく演出しているよん。
■+1934
隣の芝はいつも青い。
■+705
現在日焼けブームに乗っている西洋人女性のほとんどが、数十年後、実際の年齢よりも10年老けて見えるようになるよね。
■+166
シンガポール人女性が言っていた文化の違いは、的を得ているね。
■+30(エチオピア人女性)
私は、エチオピアの黒人だけど、うちらは、生まれたときから黒いし、日焼けをあえてする必要もないんだよね。おそらく、インド人の多くもそうだと思う。
マルチリンガールのコメント
色んな意見があって面白かった。で、私の意見では、本質的に東洋人女性と西洋人女性では、その歴史も違うことも関係しているのではないかと思う。
たとえば、東洋の場合、特に東南アジアに住んでいる中華系はもともと東アジアから移動してきた人であり、そういう人たちが東南アジアに移動したとき、現地の人たち(マレー系などのオーストラロイド系)のように日焼けをしたくなかった。
「黒人には10種類ある?ネグロイドと、オーストラロイドの違いと、世界に散らばる黒人」
ということから、東南アジア(シンガポールなど)を含めたアジア全体で、美白ブームになっているのではないか。
また、コメントにもあったけれども、東アジアでは、日焼けをしていると、外で仕事をしている肉体労働者だと思われる。のが嫌なので、東洋基準でのお金持ちを連想させる、家にずっといる系に見せかけるために、白さをキープしたい。のではないか?
また、今日では西洋では、東洋よりも、もっと人種が混在している。
ヨーロッパがいろんな国を植民地支配した結果、その後、ヨーロッパにもその植民地から多くの有色人種が入ってくるなど、西洋の国々をみても、日本とは比較にならないくらい、有色人種と白人が混在している。
なので、白人の比率が少なる地域、たとえばロサンゼルスなんかはメキシコ人ばかりなので、日焼けしたスタイルがかっこよく思われたりするのかもしれない。
今では北欧の国々にも、中東系や黒人の比率が高くなっているし、北欧の国々は一人当たりのGDPが世界でも最も高い部類に入るので、彼らのように年間を通して日照時間が少ない国々の人たちが日焼けをすることで、世界中の白人がそれを粋(クール)だと感じ、真似している可能性もある。
つまり北欧などのお金持ちのように、わざわざ日焼けしようとする行為=海外旅行できるくらいお金があり、セレブ!というイメージにつながるのかもしれない。
で、なぜ日本ではこのようにならなかったのか。ということを考えてみると、紫外線の強さにそのヒントがあるのではないかと思った。
②ヨーロッパと違い日本で日焼けブームが起きない本当の理由
1990年代後半、日本ではガングロブームなんかが流行ったけれども、あのブームの本質は、日焼けしてモテたいというよりも、今まで抑圧されてきた日本人女性が、いっきに自分を変えたい。という衝動から起こったような気がする。
バブルがはじけ、景気が悪くなる一方、安室奈美恵などをはじめとする小室ファミリーを中心に日本の音楽業界は絶頂期に達していた時期でもある。
つまり誰もが、テレビの向こうのスターや、アメリカみたいな憧れの国の人たちのようになりたい。と強く願っていた時期だ。
なので、これは黒くなりたいというよりも、自分を変えたい女性が多かったと思う。またブームに乗って同じガングロ同士の仲間を作って青春を過ごす若い女性が非常に多かったのではないか。
つまり、ガングロブームは現在西洋人が魅力的と思っている日焼けブームとは種類が違う気がする。
③日本人女性が日傘を手放せない理由
(世界的に有名なポーランドの画家 Anna Bilińska-Bohdanowicz さんの絵画)
夏になると、太陽が沈んでも日傘をさす日本人女性がいたりする。こういう光景は、西洋人から奇怪に映ることがあるという。そんな私も夏場、都心で働いていると、太陽がでていないにも関わらず日傘をさす女性もかなり目撃した。
この人たち、きっと何も考えていないんだろうなぁ。なぜにこんなに固執しているのだろう…。と内心思いながら。
種類は違うけれども、満員電車の中で新聞を広げるのが習慣になり、固執しているオジサンのようにも思えたりした。
というのも、韓国に数年住んでいた私は、韓国人女性の美肌意識、肌を白く保とうとする意識が日本人女性より高いことを知っているけれど、なぜか、韓国より日本のほうが日傘率が高い気がするのだ。
にもかかわらず、全体的にみれば韓国人女性の肌のほうが白く見える。
これは、韓国人がほぼ単一民族だというのに対して、日本人が弥生人と縄文人、またそれ以上のDNAのミックスだからであるとも考えられる。
「韓国人とは違う?日本人にある遺伝子、Y染色体(父系)とミトコンドリア(母系)「ハプログループ」を調査。あなたは、どれに当てはまりますか?」
私のように感じている外国人はやはりいるようで、なぜ日本人はマスクやパラソルを手放さないのですか?という記事も発見した。
Why do Japanese people bring masks and parasols?
なので、まず私が疑問に思っている感覚と、外国人が疑問に思っている感覚が一緒だということが分かる。→マスクやパラソルに限らず、日本人の行動は海外から見て奇怪に映ることが多い。以下にまとめたけど…。
日本人女性が日傘を手放したくない理由は、以下にまとめてみた
ガングロブームなどにより、皮膚がんを認知する人が増えた
女性同士のヒエラルキー。より白ければ優越感に浸ることができる
女性同士、同じことをやっている安心感(美白ブームに乗るなど)
京都の白塗りをみてもわかるように伝統的に白い肌が美しい風潮がある
だいたい、こんな感じだと思う。
また、江戸時代にも日本人女性は日傘をさしており、たとえばお隣の韓国が李氏朝鮮時代だったころに比べても全然違うということが分かる。
「外国人によって撮影された、日本統治時代の韓国ソウルの光景が凄まじい件【韓国の反応】」
Reference Site
https://www.kasaya.com/times/013.htm
ヨーロッパでも日傘はあったのだけれども、身分の高い人しか使えないものとして、その格差が激しかったのではないかとも思える。
で、ヨーロッパと日本の決定的に違うところは、ヨーロッパよりも日本のほうが更に紫外線が強いという点である。
④日本とヨーロッパにおける紫外線量の比較
これをみてわかるのは、ロシアのサンクトペテルブルクの紫外線量が非常に少ないことであり、なぜロシアや北欧の国々で日焼けブームが起きているのかわかる。
「ロシアにおける美の基準を検証。ロシアの美女TOP20」→意外と日焼け美女多い。
一方、東京を見ても分かるように、シンガポールやバンコクなどの東南アジアとなんらか変わらない。特に夏は非常に紫外線が強い。
以外なのが常夏のイメージもあるロサンゼルスの最高数値と、東京の7月の数値が同じことではないだろうか。
いずれにしても、最近東京の夏は東南アジアよりも暑いと言われているので納得がいく…。
⑤白くなりたい日本人像から見える、白人の誤解
このように世界の大都市を比較しても日本の赤外線はかなり強いということが分かっただろう。つまり、日本の祖先もこのような暑さの中、どれだけ白いかが美の基準になっていた可能性もある。
なので、「なんで、あの日本人女性、別に雨降ってもないのに傘さしているの?」と、ドイツ人女性が言ったりするのだろう。(ドイツ在住の日本人のブログによるある一例)
また、日本人が歴史的に白塗りしていることに対して、西洋では、なんで日本人女性は白人になりたいの?とか、なぜ日本のアニメのキャラクターは明らかに白人なの?と、話題になることもある。けど、実際は日本人女性が白人女性に憧れているという例は少ない気がする。
そう。つまり、個人的に言うと、別に白人になりたいわけじゃないんだけど…。って言いたいんだよね…( *´艸`)
以下の記事コメントは、この記事を統合する前に私が書いた記事に対するものであり、この統合後の記事に対するものではないが、一応貴重な記録として以下に残しておく。→いつも皆様から寄せられるコメントは、私の思考に大きなインパクトを与えているので…。感謝_(._.)_!
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