なかなか便利な日本社会からは出られない現代の日本人。とはいっても、日本を出国する人もやはり多い。そういう人たちの中には、海外に出て数日、数カ月もすれば、日本のお味噌や納豆、漬物が恋しくなったり、日本語が恋しくなったりするもの。
中には、自分を押し殺してまで日本語を封印した経験のある歴史的な人物もいたりするけれども…。
「当時の日本人には珍しい八頭身の美女で、EUの母「クーデンホーフ光子」は本当にヨーロッパで有名なのか?」
やはり、日本人なら日本のものや日本人が恋しくなるのは、多くの海外在住の日本人が経験することではないだろうか。
世界には、
・チャイナタウン
・コリアタウン
は、溢れんばかりにあるのが現状。その数で言えば、ジャパンタウンを凌いでいることは確かである。
一方、日本人としては同じモンゴロイド系のチャイナタウンやコリアタウンが世界各国にあるおかげで、食材調達などの面でメリットにもなっている。(チャイナタウンやコリアタウンには日本食材も売ってたりすることがある)
けれども、ジャパンタウンも探せば結構出てくるのだ!
この記事ではそんな海外在住の日本人や、海外に興味のある日本人のために、世界の日本人街を調べてみた(^_-)-☆
また先に書いておくけれども、ジャパンタウンといっても、
・日系人が多く集まる場所
・在留邦人が集まる場所
・歴史的にジャパンタウン化した場所
など、さまざまだ。
また、これらを知るだけで海外旅行も楽しくなる。以前紹介した記事のように、ある程度の大都市に行くということは、それだけ色々な街がそこに凝縮されているのだ。
「知っておくだけで海外旅行が面白くなる、世界のゲイ (LGBT) タウン TOP12」
つまり色々な楽しみ方がある分、海外旅行に行くなら、ガイドブックに載っているような市の中心部にある繁華街だけでなく、色々なエリアに行ってみるのが、良い思い出にもなるし、勉強にもなるのかもしれない。と思う。
ちなみに、以下ランキングは数字によるランキングではなく、私の思いつきランキングである( *´艸`)
20位 コリア・デル・リオ
スペイン・アンダルシア州セビリア県のムニシピオ(基礎自治体)であるコリア・デル・リオは、日本人がイメージするジャパンタウンとは違うのだけれども、日本と深い歴史があり、このエリアには Japón(ハポン、日本)の姓を持つ人が約600人ほどおり、使節団の一員として来訪したまま現地に留まった者の子孫とする説があったりする。なので、スペインでジャパンタウンと言えば、まずこのエリアを思い浮かべる人も多いようだ。
実際に、皇太子殿下がこの地を訪れるなどしていているし、
「1614年にスペインに渡った日本の末裔【ハポン姓】に皇太子殿下が面会する理由」
日本の教育であまりフォーカスされないポルトガルが世界でものすごいパワーを持っていた時代に、日本からヨーロッパに売られた日本人女性が、まさにハポン姓を名乗る人たちの祖先なのではないか?という声が聞かれることもある。
「日本史では語られない「日本人女性の性奴隷」がポルトガル人の間で売買されていた史実と、豊臣秀吉との関係」
19位 サンタンヌ通り(パリ)
2013年において、パリ都市圏には、16000人もの、日本人が住んでいるとされている。そうなれば、日本人街があってもおかしくないと思うだろう。
フランス語のブログで見つけたのは、
Rue Sainte-Anne
という場所だ。ここでは日本食が食べられるよう。
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Japanese_community_of_Paris
https://www.eater.com/maps/paris-little-tokyo-restaurant-bar-cafe
18位 リトル・オーサカ(サンフランシスコ)

カリフォルニア州サンフランシスコには、リトル・オーサカ(ジャパンタウン)がある。
写真をみると何もなさそうなリトル・オーサカ。サンフランシスコに行ったことのある私だけれども、サンフランシスコの中華街のインパクトがあまりにも強すぎて、ジャパンタウンの存在感は、それほど強いとは言えないのが現状。
またロサンゼルスに関しても、リトル・トーキョーよりも、コリアタウンのほうが数倍大きい…。
とはいっても、日本関連の行事があるときは人が集まったり、日本好きの根強いファンが何度も足を運ぶというのも事実である。
以下、日本人のハーフ?アメリカ人らしきと思われる謎の人気ユーチューバーが、サンフランシスコのジャパンタウンを紹介している動画は、上の殺伐とした風景とは全然違う!
Exploring Japantown | Vlogging in San Francisco
17位 天母(台北)
台北で日本人が多く住んでいるところ?といえば、天母である。ここには、金城武が通っていたインターナショナルスクールがありすることからもわかるように、家賃も高いそうだ。( *´艸`)16位 レタントン通り(ホーチミン)
ベトナム最大の都市ホーチミン。ここにもジャパンタウンがある。この地区はオシャレな感じで、上の動画を見ればわかるのだけれども、日本語の文字が結構目立つ。またホーチミン在住の日本人も近くに暮らしているようだ。
韓国資本の影響が強いベトナムでも、ジャパンタウンの存在感があるということを再確認した。( ´艸`)
15位 香港
大埔の写真。
香港にも実に多くの日本人が住んでいる。その中でも、日本人が多く住むエリアと言えば、大埔区である。ここには日本語学校がある。また、紅カンも多くの日本人が住んでいると言われている。その理由が、イオンがあるからなのだとか。イオンがあるためか、リトルジャパンと呼ばれることもあるのだそう。
14位 ハルディア(コルカタ)
インドでジャパンタウンと呼ばれている場所は、コルカタにある。コルカタと言えばインド西部最大の都市(インド南部最大の都市チェンナイも西部だけど…)ここには三菱化学の日本人社員などが集まって住んでいるため、インドで唯一のジャパンタウンとなっている。
また、ジャパンタウンの名前が Sataku となっていて、日本の新聞や映画などもみることができる。
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Japanese_people_in_India
https://en.wikipedia.org/wiki/Haldia
13位 オーストラリア
オーストラリアに住む日本人は、意外なことにかなり多い。けれどもチャイナタウンやコリアタウンのように、結束が強いというか、集まっていないのも特徴的。ウィキペディアの英語版によると、
・リトルトーキョー(アデレード)
・ジャパンタウン(ダーウィン)
などが書き込まれていたが、英語で検索しても、これらはほとんど存在感がないものだということもわかった。アデレードの場合は、リトルトーキョーというようなスーパーなどがあったりするので地区とは言えないかもしれない。
またシドニー北部に、Artarmon(アートアモン)という地区があり、2016年の国勢調査によると、ここの住民9,523人のうち、2.4%は日本人となっている。
またゴールドコーストにはワーホリでオーストラリアに来ている日本人も多かったり、比較的日本人が多いという情報もある。
12位 モント・キアラ(クアラルンプール)

https://www.propertyguru.com.my
ここはクアラルンプールに住む外国人の駐在員が固まって住んでいる場所で、特に日本人、韓国人、シンガポール人の駐在員もこのあたりに固まって住んでいる。
また市の中心部からは近いもの、交通の便が悪いという指摘もある。その他にもマレーシアには結構多くの日本人在住者がいて、以下の場所にも日本人在住者が少数ながら集まっているようだ。
・Air Itam(ペナン島)
・ジョホールバル
・イポー
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Mont_Kiara
11位 イースト・ヴィレッジ(ニューヨーク)

https://bakingmehungry.com/2011/04/04/kenka-east-village-nyc/
ニューヨークには渋谷駅周辺くらいの広さのある大規模な中華街が二つあるにもかかわらず、ニューヨークの日本人街は結構小さい。
けれども、ニューヨークには日本人が3万人ちょっと住んでいると言われているので、日本食や食材調達にイースト・ヴィレッジにやってくる人も多いのだろう。
写真を見る限り、ここは日本?とも思ってしまいそうな居酒屋もある。( ´艸`)
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Japanese_in_New_York_City
https://en.wikipedia.org/wiki/East_Village,_Manhattan
10位 クラークキー、オーチャード・ロード(シンガポール)
オーチャード・ロードには、高島屋と伊勢丹などの日系デパートと、ユニクロなど日系ブティックが並んでいる。シンガポールはとにかく面積あたりの日本人密集率が高いのも特徴的。必ず街の中心部で日本語を聞くことも多い。Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Orchard_Road
https://en.wikipedia.org/wiki/Clarke_Quay
9位 ブロックM(ジャカルタ)

南ジャカルタに位置するこの地区は、カラオケやパブなど、夜遊びできる場所が多く、日本人が多い場所としても知られる。
こういう日本人が撮影した動画も見つけた。
ジャカルタ旅行 ブロックMの繁華街など 写真集 2014年5月 Jakarta trip
またインドネシアでも、ブロックMは、リトル・トーキョーと形容されている。→つまり高級なイメージというよりも、お遊びイメージの強い感じもする。
8位 オーバーカッセル(デュッセルドルフ)
ドイツで日本人が一番多い場所と言えば、デュッセルドルフだということを知っている人は結構多いかもしれない。けれども、デュッセルドルフのどこ?と聞かれると、わからない人もその分多い。日本人街はデュッセルドルフのオーバーカッセルにある。ここは、地元に日本好きのドイツ人も日帰りで地方から寄ってくるほどの人気。
Japan in Germany?! | Daytrip to Düsseldorf
あらら、色々検索していたら、私の友達の yuta さんの動画も出てきたわ…。
JapanTag 2017 #1 ドイツの日本デーその1(Japan Day) デュッセルドルフ Japan Tag Düsseldorf, Germany [海外親日国 美女に街頭インタビュー]
ドイツでは、日本みたいにサブカルが盛んではないので、日本のサブカルにハマってしまう人も多いのかも…。(;^_^A
https://gotrip.jp/2016/09/41858/
Reference Site
https://de.wikipedia.org/wiki/Japaner_in_Düsseldorf
7位 アクトン(ロンドン)
写真はアクトンの日本人学校。
日本人が住むエリアは、そのほとんどがロンドンの北部であり、特にアクトンとフィンチリーに、日本人コミュニティ人口が集中している。特に、アクトンなどは日本人学校があることで有名だ。
またフィンチリーは、日本人だけでなく、インド人が8%、そのほかのアジアンが6%となっており、アジア人率も結構高い地区となっている。
アクトンの場合、その地区の中でも西側にあるウェスト・アクトンに日本人が集まっているようで、日本人のブログからもその様子がうかがえる。
ヨーロッパの中でも在留邦人が最も多いイギリス。けれども、すべての在留邦人が固まって暮らしているわけでもないので、ロンドンの日本人街はそれほど大きくないような気もする。
上記に書いたエリア以外にも、
・SwissCottage
や、
高級取りの日本人が住んでいると言われている。(エコノミスト情報)
・St John's Wood
・Hampstead
また、日本人だけでなく、他のアジア人とともに、
・Wimbledon
・Golders Green
こちらのブログでは、地図(話される言語による地図)を検証した結果、
ロンドン 日本人の多い街(英国移住)
1位 Swiss Cotage=4.8%
2位 Finchley Road=3.4%
3位 South Hamstead=2.6%
4位 West Acton=20.5%
5位 North Ealing=6.5%
の順番で、日本語が話されているパーセンテージが高いのだそう。
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Japanese_community_of_London
https://en.wikipedia.org/wiki/Acton,_London
https://en.wikipedia.org/wiki/Finchley
https://www.able-london.co.jp/londonlife/
6位 パコ地区(マニラ)
フィリピンには世界最古の日本人街(1593年)がある。ちなみに、このパコ地区と思われる場所を、フィリピン在住の日本人が、動画で紹介していたので張り付けておこう。I WENT TO LITTLE TOKYO IN THE PHILIPPINES!!!!
他にもフィリピンには規模は小さいがこれだけある。
ダバオ、マカティ、イロイロ、セブ、マンダウエなど。
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Paco,_Manila5位 二村洞(ソウル)
観光でソウルに行く日本人のほとんどが知らないのがこのエリア。龍山区にあるくの二村洞(イチョンドン)はソウルでも地価が高いほうの場所でいわゆる高級住宅街である。ソウルに住んでいる人はよく、日本人といえば、二村洞と言う。以下、中央日報にも載っている。
最大日本人村は東部二村洞
日本人が住んでいることで有名な場所なのに、ウィキペディアの日本語版はなく、英語版で日本人について触れられていた。
https://en.wikipedia.org/wiki/Ichon-dong
www.lifeinkorea.com/Travel2/433
また、以下のサイトでも、ソウルの日本村として紹介されている。
www.lifeinkorea.com/Travel2/433
4位 スクムウィット通り、プロームポン駅(バンコク)

https://bangkokattractions.com/sukhumvit-road-bangkok/
スクムウィット通り付近や、プロームポン駅付近に日本人が多く住んでいる。またプロームポン駅付近には日本人スーパー、レストラン、バー、クラブ、クリーニング店などもある。
それ以外にも、シーラーチャー郡は、タイにおけるバンコク以外の日本人が集まっている場所と言われている。
またタイ北部のチエンマイ(チエンマイ自治体)には、日本人退職者を中心に、気候がよく曇りのない天候が人気なのだとか。
またアユタヤには、世界でもかなり古い日本人街があり、最近はそこに戻ってくる日本人も多いのだとか。
なんと、1630年までさかのぼることができるのだというからまた凄い。
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Si_Racha
https://en.wikipedia.org/wiki/Si_Racha_District
3位 リトル・トーキョー(ロサンゼルス)

アメリカにある日本人街で一番最大規模なのがリトル・トーキョーではないだろうか。このリトル・トーキョーはロサンゼルスのダウンタウンの近くにあるので、LAを訪れた日本人は必ず行っているはずである。
ちなみに同じ西海岸のシアトルには、中華街と日本人街とベトナム人が3つ合わさった地区がある。
Chinatown-International District, Seattle
もう一つ重要な場所が、アメリカの西海岸にはあって、それがサンノゼだ。

サンノゼは大都市でもないにも関わらず、ジャパンタウンがあり、その存在感がとても大きい場所でもある。
まず、サンノゼってどこ?という人は結構多いかもしれない。
サンノゼはサンフランシスコの都市圏に一応入るくらいの場所にある。ここには、まだジャパンタウンが残存している。
けれども、サンフランシスコとサンノゼの間にはシリコンバレーがあり、シリコンバレーがサンノゼのほうに向かって拡張してきているので、第二次世界大戦時に強制収容所から戻る日系アメリカ人のホームとなったものの、現在は日系人はこの地から離れつつあるのだそう。
また、カリフォルニア州法により歴史地区として指定されているため、サンノゼのジャパンタウンは守られているという側面もある。
そのせいもあって、毎年お盆祭りなど、日本の行事に合わせて行っているのも特徴的。
2位 古北(上海)

中国でも最大の日本人人口を抱える上海には、高島屋があったりする。また、蘇州にも6000人ほどの日本人が住んでいるとされている。蘇州は、日本企業なども多い。
で、この上海の古北は私も近くに以前住んだことがあるのだけれども、日本人が本当に多い。特にこのエリアは高級住宅街のようになっていて、高層マンションがたくさんあったり、日本食のチェーン店があったりして、地元の上海人からみても、ちょっと高級な空気が漂う場所。
そんな古北には高島屋もある…。
1位 リベルダージ(サンパウロ)

意外と知られていない世界最大級のジャパンタウンはブラジルにある。ブラジルと言えば世界の日系人人口ランキングで1位ということからもわかるように、日系人が多く住んでいる。
そんな日系人は数百年前にブラジルに移民してきたからといっても、今もなお日本食を食べている人が多く、そういう食材の調達にこういうジャパンタウンがあるというわけだ。
サンパウロのジャパンタウンには名前がついていて、リベルダージという。
で、ここは、日本好きなブラジル人なども、ショッピングを楽しんだりしているのだ。
Vlog: um rolê pelo bairro japonês da Liberdade (onde comprar makes e comidinhas!) • Karol Pinheiro
上のURLが、その動画…。( ´艸`)二人とも、いかにも人生を満喫してまーすっていう顔していて面白い。
好きな時に食べて、好きな時に寝れる。そんな生活を私もいつかはしてみたい…(´;ω;`)
ちなみに、ブラジルのサンパウロといえば、都市圏人口で言うと、アメリカ合衆国最大の都市ニューヨークをも超える人口を擁する。
「ニューヨークと東京ってどっちが都会なんですか?【アメリカの反応】」
しかも、東京とサンパウロの違うところは、NYのようにサンパウロも人種がかなりの割合で混在している点。
また、NYよりも大都市なので、ポルトガル語が話せる日本人にとっては、結構楽しい街かもしれない。→私のような大都市やカオス的な部分が好きな人にとっては特に…。
動画を観ていると、リベルダージには日本製品が溢れていて、たとえば欧米の若者が好みそうな、日本系の化粧品(おそらく韓国系の化粧品もたくさん置いてある気がする!)とか、電化製品はもちろん、海外で評価も高い日本のお菓子や文房具類なども買っちゃっている!!
→ちなみに文房具類に関しては、テクノロジーが発達している韓国でさえも、いいものがそろっていないのが現状。
25:20あたりから見るとわかるのですが、車に乗り込んだ瞬間、買いまくった日本関連のものを、自慢しまくっているのも面白い。( ´艸`)
Reference Site
https://jp.sputniknews.com/culture/201705293687155/
https://en.wikipedia.org/wiki/Japantown
その他にも、オランダ、ジャパンタウン (バンクーバー)、スティーブストン、コロニア・ウルキザ(ブエノスアイレス)、サンタ・クルス・デ・ラ・シエラなどあったけれども、どれも規模が小さいようだ。
ちなみに、カナダにおいては、ジャパンタウンは消滅してしまったようである。
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