日本人のパスポートは世界一。なんていうフレーズは最近よくメディアから流れるものである。私も2年前は上辺だけの部分、つまりビザが必要ない国の数の指標でランキング化された、日本のパスポートは最強!みたいなものを信じていた。
以下のニュースは30万回再生以上あるものだが、他国のビザとの比較は全く言及されていなく、世界最強=アラブ首長国連邦のパスポートより上なのかな?という印象を受けてしまうかもしれない…。
“世界最強パスポート”を支える「日本人の信頼」(18/12/29)
確かに日本のパスポートは最強である。とはいっても、ブログを書き続けてきて数年間以下のサイト(英語圏でパスポート評価をしている一番有名なサイト)をチェックしていたが、
https://www.passportindex.org/byRank.php
日本は韓国よりも総合点で1ポイント低かった。とはいっても、2019年7月10日時点では、現在日本と韓国は同等になっているが…。
以下、ランキング(2019年7月10日時点)→上には上がいるということが分かる。
総合点ランキングでは日本と韓国は同じ3位。
この総合点の中身は、
・VISA-FREE(ビザなし)
・VISA-ON ARRIVAL(到着ビザ)
・VISA-REQUIRED(ビザ必須)
これら3つの数で決まる。
でも、この3つの評価には、ビザなしの場合、どのくらいの日数滞在できるのか。という細かい部分は点数として反映されていない。
そもそもなぜこの記事を書こうと思ったのかというと、今年の冬、東南アジアに数ヶ月ほど滞在していたが、その時の以下の記事を書いたことからも分かるように。シンガポールやタイ、ラオス、ブルネイなどの日本人にとってなじみのある国々が、実は韓国人の方が観光ビザ面で優遇されているという事実を知ったためだ。
これには私も驚いた…。
つまり日本人がよく訪れる東南アジアのいくつかの国では、日本人は観光ビザ免除で1ヶ月しか滞在できないのにもかかわらず、韓国人の場合は、3ヶ月も滞在できるのである。
この、多くの人が観光に行くときにお世話になる観光ビザの免除について触れている人は少ないので、この記事では私が調べたその結果をお伝えしていこうと思う。
また以下の内容は、2019年7月10日に書いたものなので、あまりないとは思うが、多少は情報が変わっている可能性もあるので注意。
①観光ビザにおいて、韓国>日本となる国
①ブルネイ王国
日本人も韓国人もビザ不要ではあるが、日本人が2週間なのに対して韓国人は1ヶ月も滞在することができる。
その理由はブルネイ人が日本に来る際は、15日のみなのに対して、韓国の場合は30日も滞在できるからである。
②ロシア
韓国人はビザなしでロシアに60日間滞在することができる。一方日本人の場合は極東エリアに限り電子申請して7日ほどの滞在が可能。極東以外は、高い手数料を払い、ビザを申請しなければならない。また宿泊ホテルや航空券、移動先の都市なども細かく書く必要あり。
とはいっても極東に限って言えば、顔写真なども写メで撮影して申請できるので、ロシア入国はそれほど難しくはない。またロシア旅行は韓国とセットにすることをお勧めする。韓国経由で行けば安く、韓国も白人都市のウラジオも同時に楽しめる。
「日本人も韓国人のようにロシア極東「ウラジオストク」と「ハバロフスク」に行くべき理由 TOP10」
それにしても韓国人が60日もロシアに滞在できるというのは実に驚きなのである。やはりその理由は、ロシア人が日本に来るときはビザが必要なのに対して韓国の場合は、60日間はビザなしだからである。
https://en.wikipedia.org/wiki/Visa_requirements_for_Russian_citizens
③シンガポール
日本人の場合、1ヶ月しか滞在できないのに対して、韓国人の場合は、3ヶ月滞在できる。とはいっても、シンガポールには韓国人よりも日本人のほうが多いのにも関わらず…。
しかも面白いことに、シンガポール人は日本に観光ビザ免除で3ヶ月も滞在できるのよ…( ゚Д゚)
https://en.wikipedia.org/wiki/Visa_requirements_for_Singaporean_citizens
④ラオス
日本人は15日のみしか滞在できないのに対して、韓国人は30日滞在できる。で、なぜこのように韓国人が優遇されているのか考えたとき、ラオス人は済州島に限っては30日間ノービザで滞在できるからではないだろうか。とも思った。
https://en.wikipedia.org/wiki/Visa_requirements_for_Laotian_citizens
⑤タイ
日本人はビザ免除で30日しかタイに滞在できないのに対して、韓国人は90日も滞在できる。この差はかなり大きい。
この理由はおそらく、タイ人がビザなしで日本に滞在できるのが15日なのに対して、韓国は90日である点が挙げられると思う。
https://en.wikipedia.org/wiki/Visa_requirements_for_Thai_citizens
日本パスポート>韓国パスポートとなる場合
①中華人民共和国
日本人は、2週間以内であれば、ビザが必要ないのに対して韓国人の場合は、観光ビザを申請しなければならない。その場合、韓国人は1ヶ月中国に滞在できる。
一方、日本人の場合は2週間のビザ免除があるが、中国でビザを30日間延長することができるが、その場合、その都市にある中国当局の判断となるため、絶対にビザを受け取れるかは不明となっている。なので、中国に2週間以上滞在したい人は、韓国人と同じように国内でビザを取ることをお勧めする。
ちなみに中国のビザを免除しているのは、ブルネイ・日本・シンガポール3国だけ。だということが判明。これは、誇らしく思っても良い。いわゆる最恵国待遇並みの扱い…。あ、日本はオランダにも最恵国扱いを受けてるけどね…。
「反日国家だったオランダがスイスと日本だけに「最恵国待遇」を与える理由と、フリーランス(起業家)にとって「ベルリン」よりお勧めな理由」
一方、中国人が日本に来るときはビザが必要なので、中国人にはいつもズルいと言われまくっている私…。
②モンゴル
モンゴルの場合、日本人は30日以内の滞在であればビザ免除。一方、韓国人の場合は、ビザを取らなければならない。
これは2018年にもニュース記事になっていたのだけれども、モンゴルがなぜ韓国人のビザの要件を厳しくしたかについては、モンゴル人が韓国に入国するときに、かなり面倒くさい手続きをしなければならないので、その報復という見方も出ている。
www.ktnbm.co.kr/news/articleView.html?idxno=26254
一方、モンゴル人が日本に来る際にもビザが必要なので、モンゴル政府が韓国を格下げしたのではないか。というように見ることもできるのかもしれない。
③南アフリカ
④パラグアイ
⑤ウルグアイ
⑥ミャンマー
韓国が優遇されている国が思った以上に多い理由
これら、韓国が優遇されている国の事情を調べてみると、やはりその多くの国が韓国が日本よりも受け入れ態勢が良かったからである。
とはいっても、韓国がビザフリーにしているのに、韓国をビザフリーにしていない国がいくつかあるのも面白かった('ω')ノ
シンガポールに関しては、なぜ?と思ってしまう…。
Reference
https://en.wikipedia.org/wiki/Visa_requirements_for_Japanese_citizens
https://en.wikipedia.org/wiki/Visa_requirements_for_South_Korean_citizens
最後に、日本でも、日本のパスポートは世界最強!と喧伝されているように、韓国でも韓国のパスポートは世界最強!とかなり誇らしげに思っているということがわかる動画のコメントを以下に紹介しよう。(現時点で60万近く再生されている)
以下、韓国の反応
■+101
当然だがパスポートより重要なことは他の国行って無駄な行動をしないことです。私たち皆は他の国に行けばその代表者と同じようなもので、外交官です。
パスポートパワーに似合う品位もよく守りましょう。
■+33
このようなことは本当に留学生としては良いと思います。修学旅行で外国に行く時皆ビザのために時間もかかるが韓国人である私はビザを取ったりお金を払ったりする必要がなかったから、同級生や先生が羨ましがってたよぉ…。
大韓民国パスポート最高!!
■+502
我が国を愛しています
■+46
我が国のパスポートは国民犯罪履歴検索に使えて信頼性が高いです。
■+91
うわぁ…。大韓民国、ほんとかっけぇー!
■+19
我が国は思っていた以上にいい国だったのか!
■+16
ビザなしで行ける国多くても、出国の20%が日本に行くんだからね…
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