ノマド視察・ノマド滞在記 ペルシア語・ヒンディー語

「ドゥシャンベ」で1ヶ月間のノマド生活。物価や、交通、家賃、見どころ、借りたアパートなど

  1. HOME >
  2. ノマド視察・ノマド滞在記 >

「ドゥシャンベ」で1ヶ月間のノマド生活。物価や、交通、家賃、見どころ、借りたアパートなど

ずっと憧れていたタジキスタン。この国といえばなぜか中央アジアの中でもノマドで行く人が少ない。そしてバックパッカーなども寄ったとしてもすぐに出ていってしまう不思議な国という印象が強かった。

そんなタジキスタンはペルシア語が通じる国であり、民族性などにもかなり興味があり、ずっと来たいと思っていた。

で、夢は叶い、2023年3月にビザ1ヶ月最大まで使いホジェンド1週間、ドゥシャンベ3週間ちょっとほど滞在。

この滞在によって多くのことが確信した。それは私はタジキスタンが好き。いう事と、この国でも場所を選べばノマド生活は可能だという事だった。

この記事では実際に自分が現地で経験した情報を自分の記録用と、今後訪れる人の役に立てばという感じで書いていこうと思う。

ドゥシャンベに来る前にいたホジャンドや、国境越え(国境検問所)、ホジェンド→ドゥシャンベまでの5時間の道のりは以下の記事をご参考に。

「タジク第2の都市「ホジェンド」で1週間滞在して感じた事や、国境越え、宿、見どころなど」

 

①ドゥシャンベの概要

人口 120万人(2022年)

海抜706 m(意外と高原の都市だった)

この地図。ちょっとみにくいかもしれない。スクショは容量が大きいので少しサイズを小さくした。さて、地図の一番上にあるタジク州立教育大学から、地図の一番下にあるドゥシャンベ駅まではだいたい5kmくらいであり、大阪駅から新今宮駅までの直線距離に近い。

ドゥシャンベ国際空港はドゥシャンベ駅のすぐ南側にあり、中央アジアの中でもおそらく市内に一番近い空港かもしれない。→これものすごくポイント。アパートから空港までのタクシーも安く、空港の規模も小さいので待ち時間もほとんどなく、非常に楽だった。

ちなみにドゥシャンベは現在建設ラッシュ。そしてタジキスタンの出生率は高く、人口1000万人ほど(2021年時点)から、2050年には2500万人に増えるとも予想されており、人口増加の意味では今後ドゥシャンベは大都市に変貌し、注目されるべき国かもしれない。なにかとワクワクする場所である。

 

②タジキスタンに来る懸念点

私もそうだったが多くの人がタジキスタンに持っている懸念をあげていく。

アライバルビザ。だと数日後にオビールに行って追加料金を払い一ヶ月に延長しなければならない。

陸路の場合、国境検問所でスーツケースやパソコンの写真がみられてしまう?→スーツケースのチェックすらなかった。むしろ、スーツケースに4つほど味噌を入れていて、X線に写っていたので、何?と言われたが、上司っぽい人に、日本人だと告げると、スーツケースを開けなくてもいい。という感じで、パス!みたいな感じで通してくれた。

言葉の壁→中心部の若くて容姿のいい女子たちは英語が話せる確率が高い。

治安→非常に良い。悪さをすると徹底して罰を受けるらしい。

タクシーなどの騙し→市内のタクシーなどもメーターを使っていて、そもそもタジク人自体、カザフやキルギスに比べ騙す人が少ないイメージになった。

インターネット速度は世界最低レベル→レッスンに支障がほとんどなかったので安心

などなどまだ思い出せることがあれば追記していきたいと思う。

 

③実際に借りたアパート

実はこの部屋、2020年ジョージアにいた時くらいからAirbnbで狙っていたお部屋。3年後やっと来れた・・。という感動と喜びはホストにきちんと伝えた。

私がドゥシャンベに借りたお部屋は、アシャンモールのすぐ近く。このベッドルームのほか、リビングルームやバスタブもあり、エレベーターもキーがないと作動しないなど、セキュリティもバッチリ。1ヶ月10万円以下で借りた。

高いと思ったかもしれない。けれどもタジキスタンは宿は割と高いのである。

タジキスタンの一人当たりのGDPは、8万円程度であり、キルギス(11万円)や、ウズベキスタン(17万円)よりも低い。が、ドゥシャンベは今まさに建設ラッシュでタジキスタンの富裕層やこの国にやってくる外国人(ロシア人やインド人、中国人が多い)のためのアパートが今後出てくるところだが、今はまだ外国人が住めるようなところが多いとは言えない。

※物価が異常に安い国では、インドなんかもそうだが、停電が起きない、wifiが途切れないようなちゃんとしたアパートを借りる場合、中進国などよりも高くつく。

ドミトリー系であれば3.4万円くらいで借りれるお部屋もある。おそらく多くの人は私のように1ヶ月もいないと思うので、そういうドミトリーで友達を作って旅行した方が絶対にいい。→ドゥシャンベの地図を見ながら、「City Hostel」 とGoogleマップで検索すると出てくる。

私のように勉強や仕事があると、どうしても騒音のない環境が必要となるため、こういう環境が必要。=一応一ヶ月の家賃の予算は10万円なので、ビシュケクの中心部に借りた高級アパートが4ヶ月で5万円だったときはラッキーというレベルだった。

 

④SIMカードの購入と、インターネット通信の速度・料金

私がタジキスタン行きを躊躇っていた一つの理由。それはインターネット速度が遅い。と悪評だったこと。

が、その不安は全て消えた。スマートフォンのSIMカードで2MBくらいまではいき、カフェなどのwifiでは4MBはいくところもある。

ホジェンドのホテルのwifiで20MB近く出たこともあった。けれども日本と同じで夜の多くの人がインターネットを使う時間帯になると減速したりする。SIMカードのインターネット速度は1MBくらいである。→6MBくらい出る時も結構ある。

1MBであってもYouTube動画もストレスなく見れ、LINEなどの通話もなんら問題ない。LINEなどは、500KB以下になるとかなり不安定になると言われている。

ちなみに、OVIR事務所でレジストレーションをしてから、MegaFonメガフォン(携帯電話会社)に行ってきた。2,3分で終わったが、この手続きによりレジストレーションでパスポートに貼られた用紙の期限まで電話が使えるという。

そしてホジェンドで契約したプランは100ソモニちょっとで5GBで、もう無くなりそうだったので、どうせだから15GBのインターネット+SNSなどのアプリが無制限プランを300ソモニを払って、SIMカードそのものを変えた(SIMカードは10ソモニ)。→レッスンもあるので家のインターネットが切れたりするとまずいので(保険みたいなもの)。

私の持っていたSIMカードはホジェンドで買ったものなのでドゥシャンベでは適用できないらしく(はぁ!?って感じだけど)、SIMカードを丸ごと変えた形だ。それでも手続きは5分ちょっとくらいしかかからなかった。すぐにSIMカードを渡され、用紙にサインするくらい。

※きつい顔をした若い女性だったが、少し話しているうちにすごく優しくなった。日本のパスポート見て興奮してた・・。

そしてSIMカードを入れてすぐにインターネットを使うことができた。→ホジェンドのメガフォンではSIMカードをもらってから使えるのに、15分くらいはかかったのに・・(この違いは何?)

ちなみにこの記事を書きながらスマホの電波で速度測定をしたら、6.8Mbpsがでた。タジキスタンに来て思うのが、ネット上で言われているほど速度は遅くない。むしろ家のインターネットが快適なせいか、キルギスにいた時よりも速度に関してはストレスを感じていないのが現状だ。

※田舎や移動中のインターネット速度は期待しないほうがいい。

 

⑤オビールで滞在登録により、ビザの期限を1ヶ月に延長

※OVIR事務所は私のアパートがあるアシャン近辺から徒歩10分以内で非常に近かった。

日本人はE-visaを事前に取ることで、最大60日ほどタジキスタンに滞在できる模様。ウズベキスタンとカザフスタンは1ヶ月なので、キルギスと同様、もっと外国人たくさんきて欲しいのだと思う。

The electronic visa is valid for 90 days, however, its holder can stay in Tajikistan for no more than 60 calendar days. Electronic visa holders do not need to register with the interior authorities of Tajikistan.

電子ビザは 90 日間有効ですが、その所有者はタジキスタンに 60 暦日を超えて滞在することはできません。 電子ビザ保有者は、タジキスタンの内務省に登録する必要はありません。

=つまりE-visaをとれば90日間有効であり、そのうち60日間滞在できるということである。けれども多くの人がおそらくアライバルビザを取ると思う。私もウズベキスタンのコーカンドから入国して、Visa on arrival(アライバルビザ)として入国。

その1週間後にドゥシャンベに借りているアパートの大家さんとOVIRに行き滞在登録をした。その際に料金は以下のようにかかった。→ホテル滞在の場合はホテルの人が勝手にやってくれるという情報もある。私の場合アパートだったので大家さんと一緒に行く形となった。

タジキスタンに10日以上滞在する場合は、「OVIR(オビール、査証・滞在登録局)」に滞在届の届け出が必要です。(Eビザ:45日以内の滞在者は登録不要→今度はこれで来たい・・)

私の場合、ネットで調べた料金と少し違った。以下の料金がかかった。

200ソモニ(申請代?)

10ソモニ(不明)

10ソモニ(パスポートの写真をコピーして切り抜くことで2つほど申請用の写真を作ってもらった=OVIR事務所の隣にある)

合計=220ソモニ(2500円〜3000円)

E-ビザの申請ページ→ https://www.evisa.tj/index.evisa.html

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_201.html

そんなに堅苦しい雰囲気ではない。申請後、次の日にパスポートを返してもらえるのだけど、指定された時間に渡されないので、はぁ!?という感じで英語で強く言っても、英語がわかりませーんみたいな態度の人だったので、英語のわかる男性に言ったらその人が動いてくれて、結局もうパスポートは返してもらえる状態だった。

→強く言わないと誰も動いてくれない(笑)。

 

⑥公園や、タワーから見下ろすドゥシャンベ

Парк Победы(パルク・ポビェディ)から見下ろすとドゥシャンベがより違った面からみえる。

ドゥシャンベは山々に囲まれている京都のような側面がある。私はこれが気に入った。ここに住んでみるとなんだか札幌の山から街を見ているとか、ウランバートル(こちらも盆地)の乾いた感じもあり、外国にいるという気がしない。→外国慣れしてるからかも。

山から見ると、都市人口の規模的にも仙台にいるような感覚にもなる。

ちなみになぜウランバートルのような感じがするかというと、ドゥシャンベには中心部の市街地の外側の丘に沢山の家が建っているからだ。これが私のアパートから見た景色。

そして、ラマダンで営業がかなり不定期だったタワーにも登った。

なぜか電気が止まってエレベーターに乗れなかったが粘って2時間待った甲斐があった・・。これを登らないと、私の中でどうしてもドゥシャンベ滞在が納得できなかったので・・。

 

⑦英語とロシア語の通用度

多くの場所で英語は通じない。でも全く通じないというわけではないことに私は驚いた。特にアシャンの若い店員やこぎれいな格好をした男性など、あちらから英語で話してくることも多かった。また中心部には英語が話せる若者が多い。インターナショナル系の学校もあり、中心部と郊外では全然雰囲気が違う。

いうならば中心部はロシアと同じ水準に近い部分があり、ロシア語のみで話す人も一部見かけた。それでも他の中央アジア諸国に比べ、この国での現地語であるタジク語の影響は非常に強いと感じる。これはキルギスではロシア語話せないとカッコ悪い。っていう雰囲気とは違って面白い。

私が住んでいるエリアはアシャンの近くなのだけど、建設業者以外の人は割と歩いている人も外国人が多い印象もある。→白人とかではなく、ウズベク人とかインド人とか、中国人とか。富裕層向けのコンドミニアムが多いので自ずと外国人が多いのかもしれない。

 

⑧交通事情(タクシー、バス)や、ツーリスト警察

ドゥシャンベではYandex Goや、Maxim(ホジェンドでは使える)が使えない。

その代わり黄色いタクシー(Рахш Такси Душанбе)がそこら中にある。このタクシーは配車アプリのYandex Goや、Maxim などを利用したのと同じくらいの料金で乗れた。運転手はスマホにメーターのアプリが入っていてそれで計算している。

3333 という名前でも知られ、この会社のサイトに行くと、アプリをインストールできるところがあったが、なぜか現在インストールできない。→スマホの設定を変えたらできた。

とはいっても、Yandex map などでバスの路線を検索して私はバスに乗るようにした。

ドゥシャンベのサウジアラビア大使館付近を歩いていたところ、Tourist Police(ツーリスト警察) のような看板を発見した。インターネットで調べてみると、そこに電話すると助けてくれるらしい。英語が堪能な人もいるとかいないとか。使ったことがないのでわからない。一応載せておく。

http://life.ansor.info/en/touristpolice-tj/

またAsia Express Terminal というドゥシャンベの中心的なバスターミナルから、それぞれの地方都市に行くことができるが、時刻表が朝出発のものも多く、バスだけで行けない場合は、バス路線の終着駅に、自家用車(中央アジアでよくあるタクシーってやつ=帰り一緒に乗せてってやるからお金払えってやつ)で行ける。

 

⑨大型ショッピングセンター

私のアパートから徒歩5分以内にある、アシャン(フランス系スーパー)=Dushanbe Mall (Ashan Hypermarket)は市内で一番大きいと言われているショッピングモール。とはいってもそこまで大きいものではない。店内の若い人は割と英語も通じるし、スーパーのレジで並んでいると必ずと言っていいほど中国人の客と遭遇する。この辺に中国人が多く住んでいるのだろう。=私のアパートも中国人との遭遇率高い。。

そして、Rudaki Plaza(ルダキ・プラザ)→Dushanbe Plaza とも言われているようだ。ここは高級感があるが、スーパーが高級感がある割にそこまで外国の製品の品揃えがいいとは言えない。けれどもドゥシャンベ市内では一番高級感のあるモールな感じはする。

そして、ドゥシャンベ南西部にあるショッピングモール(Siyoma Mall / ТCРЦ Сиёма Молл)はスーパーの規模はアシャンよりも小さいが、建物の新しさはドゥシャンベで一番綺麗なショッピングモールである。こんな郊外にドゥシャンベで一番綺麗なモールがあると驚いた。

 

⑩ドゥシャンベの見どころ

ドゥシャンベの見どころは、

ルダキ公園、タジキスタン国立博物館、国立図書館、動物園、Botanical garden、ツェントラリナヤ・サボルナヤ・メチェチ・イメニ・ホジ・ヤクバ、コヒ・ナヴルス、Capital Parkなど。

タクシーやバスを駆使できれば、すぐに回れる。ほとんどが中心部に集まっているので数日の観光の場合この辺だけで十分だと思う。やはり旧ソ連ということもあって、ビルとビルの間に距離があり、地図で見ているよりも歩かなければならない感覚があるのでそれは注意!

以下、郊外の観光名所(特に自然系)

パミール高原はタジキスタン東部の大部分だが、そこまで行かなくてもタジキスタン北西部の目立たないところに地元の人に愛されている湖がある。

Iskanderkul Lake(ドゥシャンベ北東部にある目立たない場所にある湖)

Seven lakes(イスカンデルクル湖の西側にある7つの湖の総称)

ヌレークダム(2018年時点で世界一のダム)

以下、郊外の街

■ドゥシャンベ西部の主な都市は2つ

Гиссар(ギッサル)=3万人(郊外含めると30万人)

Турсунзаде(トゥルスンゾダ)=6万人(郊外含めると32万人)=ウズベキスタンとの国境がある街

 

■ドゥシャンベ西部の主な都市は1つ

Вахдат(ヴァフダート)=5.4万人(郊外も含めると36万人)

 

■ドゥシャンベ南部に2時間の距離=タジキスタン第三の都市

Бохтар(ボクタール)=12.6万人(郊外も含めると45万人)

郊外の行けていない街も多いので、タジク語のレベルがもっと上がっている次回の滞在で行ってみようと思う。

-ノマド視察・ノマド滞在記, ペルシア語・ヒンディー語

© 2024 MULTILINGIRL♫ Powered by AFFINGER5