ペルシア語・ヒンディー語

日本人顔がインドで見下される可能性がある理由と「シッキム王国」とチベットとの関係

2019年10月30日

  1. HOME >
  2. ペルシア語・ヒンディー語 >

日本人顔がインドで見下される可能性がある理由と「シッキム王国」とチベットとの関係

2019年10月30日




現在デリー中心地から少し離れたノイダという開発地区のコンドでこの記事を書いている。デリーの現在の大気汚染レベルは中国の比にはならないほどの最強レベル。

なのでマスクが手放せない…。早く脱出したい気分(;^_^A

さてこのインドにいると世界はインドだけなのではないか。インドがまさに世界の中心なのではないか。という錯覚を覚えてしまう。というのも一国だけでEUの二倍以上の人口に、人種の多様さ、宗教の多さなど、なんでもありの国。という感じだからだ。

インドの人口は現在13億人であり、かつてムガル帝国やインド帝国(イギリス領)として一緒だったバングラ(1.6億人)、パキスタン(2億人)を合わせると、17億人ほど。

ASEANの合計が、およそ6億人ということを考えるとその3倍であり、またEUの三倍以上、なのでインドからみると日本は非常にちっぽけだが技術レベルではトップレベル。というような国に映る。

で、そんな中、以前インドには北方系(ヒンディー語を話す)のアーリア人と、南方系(タミル語などの言語)を話すドラヴィタ人がいると書いた。

「インド人が白人のような顔をしている理由と、インド北東部に日本人のような民族がいる理由」

それに加えて、インド北東部にはチベットなどの影響を受けた中華系の顔立ちをした人たちが住むエリアがあるとも書いた。

まさに今回はそのインド北東部の、その中でも、シッキム王国というかつて存在した国について書き、この北東部の人種についても少し語っていきたいと思う。

またそこにインドにおけるチベット人の街なども加えることで、新しいインドを発見していただきたいと思う('ω')ノ

①外見が日本人にソックリな理由

やはりシッキム州と聞いて一番気になるところは、外見が日本人にソックリだということだ。彼らの外見はチベット人によく似ており、それはシッキム州が、ブータンのちょうど西側(ネパールとブータンに挟まれる形の緩衝地帯になっている)であることからもわかるように、北はすぐ中国に組み込まれたチベット自治区であることからもわかる。

地図をよく見ない人には分からないが、シッキム州というのは、東南アジアと比べても、更に北に位置する。(香港や台湾よりも緯度は上)

→ある意味、香港と台湾って東アジアではなく東南アジアって感じもする…。

つまり、東南アジア人の平均顔よりも、どちらかというと中国人や、チベット人系の東アジア人の顔立ちに近い。現在私はバンコクにアパートを借りていて、インドに短期間来るというスタイルをとっているが、バンコクでもこういう顔立ちはあまりいない。

やはり中央アジアとかモンゴル、中国に通ずる北方系の顔立ちを彼らは備えている気がする。その証拠に、チベット人は馬に乗る習慣があるが、これはモンゴルの騎馬民族に通ずるものである。

モンゴルとチベットは遠く離れているにもかかわらず、同じチベット仏教であり、モンゴルの書店にはダライ・ラマの本がたくさん並べられている。

モンゴルもかつて、世界の大部分を支配した時代があったけれども、その時に散らばったのだろうか?

「歴史上存在した偉大な文明・帝国・王朝 TOP15」

彼らの顔をもっと知りたければ、ブータン人やチベット人の全体的な顔を見れば、それでよいだろう。

「日本人と共通の DNA を持つ【チベット人】のイケメン TOP20」

とはいっても、こういう東アジア系の人たちがいる一方で、インド系が混ざったようなネパール系も多いので、皆がこういうチベットやブータン系の顔をしているわけではない。

「日本人に激似!?ブータン人女子からみた、ブータンのイケメンTOP18。ワンチュク国王の弟も!?」

つまり、インドといっても、白人を浅黒くしたような顔立ちの人から、黒人の彫を浅くしたような人から、我々と同じ日本人の顔立ちに近い人たちまで色々いて、まさにインドこそ人種のるつぼなのである。

それはまさに、日本人の弥生系、縄文系を更に超えた、多民族国家それがインドだという事だ。

 

②「シッキム王国」とはチベットの傀儡?

ネパールとブータンのちょうど間(現在はインドのシッキム州)には、1642年~1975年の約330年ほども続いたシッキム王国というのがあった。

この土地は北はちょうどチベットであり、シッキムには東アジア系と同じ顔立ちをしたチベット系のレプチャ人という人たちがもともと住んでいた。

現在のダライ・ラマを頂点とするチベットは、1642年に始まった。それがダライ・ラマ法王(16世)と現在まで続いているわけだが、この当時、チベットという土地が、ダライ・ラマ政権(チベット仏教ゲルク派)に統一されたのだけれども、ちょうどゲルク派に対立していたチベット仏教ニンマ派の高僧と同派を奉ずるチベット人の一部(のちのブティヤ人)がシッキムの地に亡命し、プンツォ・ナムゲルを擁立して、ヨクサムを首都にシッキム王国(ナムゲル朝)を建国した。というのが、シッキム王国の始まりである。

つまりシッキムにはレプチャ人という人たちが住んでいたが、王族はチベットから亡命してきたチベット人たちである。ということだ。→ここポイント

ということもあってチベットからすると、シッキム王国は属国のように映った。それは当時、清がチベットを属国とみなしていたので、つまり北京からしても、シッキム王国は属国である。というふうに認識されるという複雑な状況になっていたという。

 

③日本人顔がインドで見下される可能性のある理由

インドのデリーなどに行って日本人が東南アジアのように偉そうにできない。と驚く人は結構多いのではないだろうか。実際にインドに進出する日本企業もデリーなんかよりは、コルカタやチェンナイのほうがマネジメントしやすい。とも聞く。

偉そうと言えば大袈裟だが、バンコクなんかでも日本人とか韓国人ならすぐに分かるし、タイ人も北東アジア系の人種を上に見ている感じがある。

「誰も言えない、欧米、東アジア、東南アジア、国籍や人種間におけるタブーな序列(ヒエラルキー)日本人は何位?」

けれどもデリーではそれが少々違うのである。というのもデリーはアーリア人の多いインド北部最大の都市であり、骨格レベルで白人っぽいインド人が多数派の場所だ。

彫の深く顔小さめのイケメン美女なんてたくさんいる。そもそもコーカソイド系が入っているインド人とモンゴロイド系の日本人では顔の形も違うこともポイントね…。

「頭長幅指数(長頭型、中頭型、短頭型)あなたはどれ?欧米型?韓国型?日本型?」

そして、物凄く少数派のチベット人もデリーに暮らしているが、そこはデリー中心部から北東に数キロ離れた地区であり、やはり少数派のエリアという感じだ。

このチベット難民居留区「マジュヌカティラ」は、日本人が行くと、インドにいながらもほっと一息つける空気がある。なぜなら同じモンゴロイド系の人たちが住んでいる地区だからね…。

で、そんなアーリア人中心のデリーでは、中国北東部からやってきたモンゴロイド系の人たちが差別にあっているという。

なぜ差別されるのか。それは少数派だからである。どの国でも少数派の外見は見下しの対象になってしまうということ。これはもう何年も前からインドで議論されていることだけれども、日本ではあまり知られていない。

Why are north east Indians discriminated in Delhi?

また、インドでは北方系と南方系で、白人VS黒人みたいな動画も英語版のユーチューブに上がることがあるが、それとは全く違った北東部のモンゴロイド系の人たちが差別されることで、北部と南部の人たちは、ウチら同じだもんねー!みたくなれるのかもしれない。

つまり敵と敵が仲良くなるには、敵が必要ってこと。

 

④日焼けしていると、現地のインド人に間違われる

つまり顔立ちが日本人の平均顔であっても、日焼けしていて現地の人たち同じような服装、髪形、毎日髪の毛を洗わないみたいな現地スタイルで生活していれば、現地人に間違われる可能性は十分にあるという事。

私なんてモンゴルに行けばモンゴル人に間違われるし、韓国や、カザフ、キルギス、中国、タイ、どのアジアの国に行っても現地人に間違われる。

唯一インドネシアでは現地のジャワ人などには見られなかったが中華系インドネシア人に間違われた。結局アジアのどこに行っても現地人に間違われる…。

ちなみにインドネシアの華人にはかなり驚かされることばかりだった…。

「ヒエラルキーの頂点?差別され、虐殺され、インドネシアで怯えながら暮らす華人・華僑「中華系インドネシア人」に関する疑問 TOP10」

というのも私の行動範囲のほとんどが観光客が行かないような、現地人しかいないような場所だからだと思うけどね…。

で、話は変わって以下の動画は、インドでフリーハグをした日本人男性の動画だけれども、まさにこんな感じで、インドでは日本人は特別イケメンにも美女にも見えなく、あまり目立たない顔立ちに映る。

日本人がインドでフリーハグをしてみた Free Hugs for India-Japan Peace

不思議だよね…。多数派と少数派の組み合わせって…。で、こういう顔立ちのインド人も北東部にたくさんいるので、観光客のいない場所で普通に生活していれば、現地人扱いされることもないことはないだろう。

つまりロシアの時と同様、日本人です。と言わなければ下に見られる可能性もあるので注意が必要('ω')ノ

「日本人も下に見られてる?ロシア語圏(中央アジア・極東シベリア含む)における人種のヒエラルキー」

とはいってもやはり日本人と言うと、優しくなる人もいるけど、インド人は騙すのが得意なので、旅行中は油断しないでね('ω')ノ

確かにインドと日本は、安全保障上、最高のパートナーだが、日本人とインド人が仲良くなるのは結構難しいと思う(文化面で色々違うので)

 

⑤インドの東アジアは、北東部だけではない

この記事では、インドの北東部、つまり7姉妹州には日本人と顔つきが似たモンゴロイド系(東南アジア人よりも日本人に近い顔立ち)がいると書いたりした。ちなみに、シッキム州はこの7姉妹州に含まれている。

で、彼らだけでなく、チベット人が多く住む都市でもある、ダラムシャーラーもまた東アジアを感じさせてくれる場所である。

つまり、、ダラムシャーラー(緯度は東京都ほぼ同じ)なんかは完全に、ジャンムー・カシミール州(インド最北部の州)のすぐ下にあるヒマーチャル・プラデーシュ州なので、すぐ北側にあるヒマラヤ山脈を越えればそこはすぐキルギスであることからも分かるように、インドの中でも非常に涼しく、日本人にとっては過ごしやすいかもしれないね…。

ちなみに私が今年の夏に2か月ほど過ごしていたキルギスは、それこそ日本人似の人が多く過ごしやすかったよん('ω')ノ

「住んでみて分かった「キルギス人」の外見(ハプロ)と、性格・気質 TOP5」

こんな記事も読まれています
「あなたは、韓国系?東南アジア系?祖先(ハプログループ)を知るための遺伝子検査「ジーンライフ」製品の詳細を調べてみた」

-ペルシア語・ヒンディー語

© 2024 MULTILINGIRL♫ Powered by AFFINGER5