新しいタイプのプロパガンダ!?海外在住、多言語話者でオカマの「まるちりんがーる」りょうこが言語や国際事情を独自の視点で発信していきます( ゚Д゚)/



バルカン半島に誕生した「リベルランド自由共和国」で市民権を販売している件




リベルランド自由共和国という国名を聞いたことはあるだろうか。私は過去に日本と国交がない国という記事を書いたが、そこにも載っていないこの国名は、未来の大国ー2030年、世界地図が塗り替わる(浜田和幸)という本を読んでいて初めて知ったものだ。

ブログを毎日書きいろんな国名に触れている私ですら知らなかったこの国。調べてみるとインターネットにも少しばかり話題になっていたが、注目はほとんどされていない。(現在は追加済)

「なぜなの!?日本と国交がない、または外交関係を一切有さない国 TOP10」

けれども、ホリエモンもnewspicksで「面白い」とわざわざコメントを入れている。ことからも分かるように、一般人からはどうでもよいことも、一部の知識層には非常に興味深く映ることなのだろう。

エストニアの電子居住権の話もそうだが、この手の情報はなかなか広まっていかないのも面白いよね。とはいっても、こういう話を知っていても決して損はしないし、世の中のことが少し分かって楽しい。

で、この記事ではそんなリベルランド自由共和国について掘り下げてみたり、また新しいことをやっている国を関連付けてみたりして、語っていきたいと思う('ω')ノ


①「リベルランド」の位置



https://fee.org/articles/liberland-could-be-libertys-rolemodel-society/

まず、リベルランドの位置を確認していきたい。リベルランドは、セルビアとクロアチアの間において無主地であった地(ドナウ川沿いに位置する中洲)にチェコの地方議会の議員(自由市民党の地方支部代表)であったヴィート・イェドリチカが作った国。

この中洲は、1947年以来「ノー・マンズ・ランド=軍事的にどの国にも統治されていない無主地」の状態が続いているので、今後国家承認される可能性も秘めている。

つまり、リベルランドはクロアチアとセルビアの国境紛争で発生した無主地に存在するため、リベルランドの建国宣言は重要な意味を持つ可能性が高い。と言われているのだ。

また、この国が正式な国際的に承認された場合、世界で3番目(バチカン、モナコに次いで)に小さい国家となると言われている。

以下、2015年に撮影されたもののようだが、リベルランドを見ることができる動画だ。



Liberland from Up Above #2

まだまだ緑が生い茂っているが、この土地が、いずれ世界中からの投資によって、このような新しい形の国を形成するとも考えられる。



最新情報は、以下のブログから確認できるが、まだまだ注目度はそれほど高くないようだ。現に、この中洲が本当の意味で国家になるというのは、ジョークでは?とも冷やかされていたりもする。

けれども、いずれ、もっと注目を浴びるようになるのではないかと私は予想。

https://liberlandpress.com/

って、朝日新聞も密かに2018年に撮影に行っていたけど、関心のある人が少ないのが現時点で再生数はまだ500以下。→謎のミニ国家・リベルランド自由共和国

そう。今この記事を読みながら、誰も知らない情報を独り占めしているのだよ('ω')ノ




②独自の仮想通貨(merit)を発行する計画

ドル、ユーロ、円、ポンド、スイスフランなどの国際通貨に加え、最近は実質上、人民元なども国際通貨になっている。それはキルギスやカザフスタンなどで日本円は両替できなのに人民元は両替できるという事態になっていることからも分かる。

さて、日本円を使用している日本人からすれば、通貨が無い国は考えられないのだけれども、北朝鮮やイランのように、ドル決済ができない国では、ブロックチェーン技術(分散型台帳技術)を利用した仮想通貨(この記事ではリベルランド独自のmeritというものを指す)の決済が主流になってきているという。

それは2018年に密かに北朝鮮でブロックチェーン会議が行われていて、多くの国の関係者たちがやってきたことからも分かる。(日本人は招待されていない→ある意味、ビルダーバーグ会議のように日本のメディアでも話題になっていない)

「日本人の参加が拒否された裏のサミット「ビルダーバーグ会議」と、「三極委員会」の違い」

※主催した北朝鮮側からすると、日本からブロックチェーンに関して学ぶことはない。とのことらしい。

つまり日本ではブロックチェーンを用いて仮想通貨を使わなければならないという考え方、状況にはまだ至っていないが、北朝鮮やイランのようにドル決済ができない国は、なんとしてでもこれらに精通した人材を育成しなければならなく、北朝鮮ではブロックチェーンに精通させるために留学生を海外に送りまくっているのだという。

※ブロックチェーンとは仮想通貨のやり取りの履歴などを記録するものをいう

結果、また二回目のブロックチェーン会議も北朝鮮で行われるかもしれない。

North Korea to Hold Its Second Crypto Conference, Telegraphing Openness

そしてもう一度言うが、日本人は北朝鮮がブロックチェーン大国だということを知らないのも問題だし、ましてやキルギスやカザフスタンに住んでみて分かったけれども、銀行を信用していない国はたくさんある。銀行にお金を預けるのを恐れている富裕層にも会ったしね。

世界は変わってきていると実感する…。

というように、ドル決済ができない国や、小国などにとっては必ずしも基軸通貨が必要とは限らない世の中になりつつあるということがこの国の取り組みからも見て取れる。

つまりここから分かることは、日本はこの分野で遅れているということなのである。また国の状況によって、例えば北朝鮮などが、ブロックチェーンの技術では世界トップクラスになっているという現状もあるということだ。

いずれにしてもリベルランドは新たな国の形を考えている。今後の世界を見据えた国家にしたいとのこと。


③国民を募集している件。日本人も市民権は取得できる?

ヨーロッパで最も新しい国ともいわれるこのバルカン半島にあるリベルランドでは、国民を募集している。

公式webサイトとwikipediaによると、公用語はチェコ語、ハンガリー語、セルビア・クロアチア語なので日本人が分かる言語はないが、日本人も市民権の対象になっている。

この国の市民権を得たければ、申し込みは簡単。写真付きの有効な身分証明書をスキャンしたものと、市民権が欲しい理由を書いた添え状を添付して電子メールを送信するだけ。のようである。

以下のHPがその入口だ。

https://liberland.org/en/citizenship/




まずはこのように、名前、国籍、メアドなどの情報を入力していく。私はまだ登録していないというか登録するつもりはないのでこれ以上の解説はできないが、エストニアの電子居住権のように、ネット上で簡単に申請ができるものと思っている。

また、市民権を得るにはいくつか制限があり、公式サイトに(大統領自身の声明)よるとによれば、ネオナチ、共産主義者、原理主義者は歓迎されないとのこと。また当然ではあるが「重大な犯罪」を犯した人物も、即座に市民権の授与を拒絶されるようだ。


④リベルランド自由共和国の理念

リベルランドでは、自由を基本とする国家理念に賛同し、犯罪歴がなければ、誰でも市民権を申請できることになっているようだ。

あるサイトによると、ウェブサイトへの登録は約50万人、有効な市民権申請は約15万人に上るとされている。また、現在は人口を急激に増やそうとはしていないともいう。(2019年10月時点での情報)

市民になる人は5千ドル(50万円ほど→オランダで事業ビザと同じ額)を納めるか、労働や専門知識を提供するとしているようだ。

ちなみにオランダも、EU国民、アメリカ人、日本人のみは、その他の国に比べてものすごい格安で労働ビザなどを得ることができる。

「反日国家だったオランダがスイスと日本だけに「最恵国待遇」を与える理由と、フリーランス(起業家)にとって「ベルリン」よりお勧めな理由」

で、話は戻って、リベルランドのイデオロギーはリバタリアニズム(完全自由主義)で、政府による規制や管理は最小限にして、個人的な自由を確保するというもの。言うなら、自分のことは自分ですべて決めて、行動することを政府が保証する。

けれどもこの思想は、例えば富裕層から税収を多くとるという考え方とは反対であるため、貧乏人には厳しい国である。という見方もある。

そもそも、この国ができたきっかけは、ヴィート・イェドリチカ氏が所得税率が高い自国(チェコ)の経済政策に嫌気が差したことから始まる。

彼は理想の国家を建国する土地を2年間も探し、なんとウィキペディアの「無主地」の項目から、セルビアとクロアチアの国境地帯にあるこのわずか7㎢の土地を探し当てたという。


答えがウィキペディアにあったとは面白いよね。また彼曰くリベルランドの最大の理念は「無税国家であること、そして希望者だけが納税すればいい。個人の資産の使い道に、国が口を挟む資格はない」とのことだ。

また、基本原則として、「互いに干渉せずに生きる」ことだという。

歳入はクラウドファンディングで、。軍隊は持たず、政府の人員は在外国民の電子投票で選ばれる予定だ。といい、全く新しい形の国であることは間違いない。


またリベルランド独自に発行する予定の仮想通貨(merit)の保有額に応じて選挙の投票数が増えるシステムも導入される予定だという。また、国民に対しては非常に低い税率、もしくは税を全く課さないことを約束しているようだ。

確かに、儲けたい!という人には向いている国かもしれない。


⑤セルビアがリベルランドを歓迎する理由

上にも書いたが、この中洲は、クロアチアとセルビアに囲まれている。どちらも領有権を主張していない非常に稀な場所だ。

複雑な内容などで詳しい説明は割愛するが、クロアチアもセルビアも、お互いに領有権の主張を避けてきたという経緯がある。

クロアチアはリベルランドに否定的な一方、東部に位置するセルビアは、リベルランドに行く人がセルビアを経由してやって来ることで観光業が潤う可能性もあるので、歓迎だという。



 

⑥新しい試みをしている国はまだある

新しい試みをしている国のほとんどが小国だ。また地政学的に何かしらの脅威に直面する可能性のある国である。例えばエストニアは、ロシアの隣にある人口100万人ほどの小国だが、侵略された過去からの教訓により、e-residency を始めた。

「日本人でも欧州連合エストニア共和国の居住者になれる!安倍首相も持っている「e-residency」を取得するメリットとは?」

これはオンライン上で海外からの居住者を募ることで、ロシアに侵略されたとしても、ネット上には国がある状態にしておくようにした。

エストニアの選挙権は得られないがエストニア人と同じようにマイナンバーカードのようなものがもらえ、銀行を開設したり、ネット上で会社を登記したりできるもの。安倍首相も登録している。と報道されたことがある。

インド南部にも国ではないがこうした形のオーロヴィルという共同体なるものはある。リベルランドは国家承認を目指しているのだからこれまた面白い。夢が広がるよね。

セルビアに詳しい日本人ブロガーによっても多くの写真付きで紹介されていた。

https://www.serbianwalker.com/liberland/

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バルカン半島に誕生した「リベルランド自由共和国」で市民権を販売している件 バルカン半島に誕生した「リベルランド自由共和国」で市民権を販売している件 Reviewed by よこいりょうこ on 10月 16, 2019 Rating: 5

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