2015/11/22

多言語話者、マルチリンガルになるための勉強法とは?

まず、英語圏のウェブサイトから発見した外国語のボキャブラリリストをプレゼントします。以下に私がまとめた外国語のボキャブラリリストには、

フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、中国語、ポルトガル語、韓国語、スペイン語、アラビア語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、ヒンディー語、トルコ語、タガログ語、クメール語、モンゴル語、ビルマ語など、世界の主要言語がすべて含まれています。

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「マルチリンガルになるための単語帳リスト」

◆①マルチリンガルとは?その定義


(この写真は、英語圏ではないパリですが、色々な意味で世界の中心だと私は思っています。)

まずこのマルチリンガルという言葉の定義から入りたいと思います。その前にいくつか似た言葉がありますので、それらを比較することでマルチリンガルとは何か?ということを理解していただきたいと思います。

まず、これらに共通している "lingual" という部分は、英単語の "language" と同じ意味で、ラテン語の "lingualis" という単語が語源です。 "tongue" を表すの意味があります。

monolingual (モノリンガル)
モノクロ=単色。ということからもわかるように、直訳してしまえば、1つの舌の意味です。つまり、あなたが日本語しか話せない場合、あなたはモノリンガルということです。

bilingual (バイリンガル)
異性と同性どちらともが恋愛対象になる人をバイセクシャルなどと言いますよね。つまり2つの舌を持つ人。日本語に加え、もう1つの言語を習得している場合、バイリンガルです。

trilingual (トライリンガル / トリリンガル
トライアングル=三角形。ということからもわかるように、3つの舌を持つ人。トリオなども3人を表すので、すぐに覚えられると思います。

multilingual マルチリンガル
マルチの語源は、"multiple" 複数のという意味から来ています。厳密に言いますと、マルチリンガルとは4つ以上の言語を話す人ではなく、複数の言語なので、この中に、"bilingual" も、 "trilingual" も含まれることになります。

私は以前、マルチリンガルやポリグロットの違いを細かく書いたこともあります。以下をご覧ください。

「マルチリンガルとポリグロットの違いって何?」


◆②なぜ、マルチリンガルになることを推奨するのか?


(人間の脳に限界はありません)

私自身、現在母国語も合わせて5カ国語を理解できますが、もし外国語の勉強をしていなかったら、今のような人格はなかったと思います。ほかの国の考え方に影響されたり、他の国のかけがえのない友人と繋がっていたり、仕事が比較的簡単に手に入ったり、そして好奇心がどんどん旺盛になったり。英語に限らずほかの国の言葉が分かることで、心の居場所が増える。そういう余裕が、楽観的な自分を生み出し、また何かを生み出す原動力になっているのだと実感しているのです。また他の言語で話すときは、自分の人格が変わったりするのも面白い体験です。

たとえば、韓国語で話すときは少しかわい子ぶってみたり。英語で話すときは声を低くしてロジカルに話そうとしてみたり。中国語の時は、相手の中国人に負けないくらい大きな声で話して高圧的になってみたり。(笑)

私が外国語の学習にこだわる理由。それは世の中は人と人との繋がりで成り立っているからです。それゆえ、英語だけではなくほかの文化やその国の人たちを知ろうという姿勢は必ず人生をプラスの方向へ導いてくれます。また外国語学習習慣があると、老後なども続けて取り組むことができるため、認知症等の防止にも効果的と言われています。


◆➂マルチリンガルな国はどこ?

マルチリンガルというのは、2ヶ国語以上話せるという意味ですが、このリストでは、主要外国語を3カ国語以上話せる国家だけを書きだしてみました。もちろん、どこの国でもグローバル英語は学んでいると仮定して、英語も含めています。

①モロッコ - アラビア語、フランス語(事実上の公用語)、英語
②カザフスタン - カザフ語、ロシア語、英語(第二外国語)
③シンガポール - 英語、マレー語、標準中国語(北京語)、タミル語
④ベラルーシ - ベラルーシ語、ロシア語、英語)
⑤フィンランド - フィンランド語、スウェーデン語
⑥ベルギー - オランダ語、フランス語、ドイツ語
⑦スイス - ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語


(スイスはマルチリンガル国家の代表例かもしれません)

もちろん、これらの国々に住んでいる国民がすべて3カ国語以上話せるとは限りませんが、このような国ではやはりマルチリンガルの比率が高くなるのは言うまでもないでしょう。一方、アメリカは英語しか話せないモノリンガルが多いというのが私の見方です。けれども、ヒスパニック人口がアメリカの人口の10分の1もいるので、その人たちは英語とスペイン語を話すバイリンガルであることが多く、また世界の多くの国は日本のようなモノリンガル国家というよりも、むしろバイリンガル国家であることのほうが多いと思います。

このように、世界ではマルチリンガルであることが普通だったりします。

マルチリンガルという言葉を聞いて、特別な人がなれるもの。才能がなければなれない。難しい。のではなく、あなたがマルチリンガルになる必要性に迫られているのか?また、自分自身本当になりたいのか。そして、それを達成するのに時間を作ることができるのか?の問題で、いくらだって外国語を習得していくことは、可能なのです。

発展途上国にはバイリンガル国家がたくさんありますが、それは外国語を覚えなければ生きていけない環境にあるからです。ある意味、韓国で英語+日本語か中国語が話せる人が多いのも、韓国が外国と商売をしていかなければ成り立たない国だからです。

そのため、超内需国の日本とは対照的です。つまり、日本人は外国語を覚えなくても生活できる。という環境にいるため、なかなかやろうとしない人が多いということなのです。けれども、これから日本はもっと世界に日本を発信していくようになるでしょう。その時代の流れとともに、マルチリンガル人材が増えていく。と私は見ています。

以下は、マルチリンガル国家のソースです。

List of multilingual countries and regions

◆④日本人は外国語習得のアドバンテージがある!

ヨーロッパでは複数言語を話せるという人が多いと言われていますが、そのほとんどはヨーロッパの言語だけです。つまり、インド・ヨーロッパ語族の言語。

これは日本人にとって一番簡単と言われている韓国語を勉強するよりも、フランス人にとってスペイン語を勉強することは簡単ですし、ドイツ語や英語を勉強することもそれほど難しくはありません。つまり、英語話者がドイツ語やフランス語の新聞をおおざっぱに把握するくらいならすぐにできてしまうことなのです。


日本人は小さいころから義務教育で英語を学んでいるので、英語の感覚がなんとなく身についている方が多いと思います。それを復習しある程度英語がきっちりできるようになってくると、他のヨーロッパの言語は日本人が韓国語を学ぶよりも簡単になります。

加えて、中国語と韓国語は日本語の常用単語の半分以上を漢字語を通して共有しています。つまり、他の西洋人に比べて、日本人が中国語と韓国語を習得するのにはアドバンテージがあります。

一方、西洋人は義務教育で東アジアの言葉を勉強していないので、日本語や中国語、韓国語を勉強しようと思うと、とても時間がかかります。

つまり、ヨーロッパのマルチリンガルのほとんどは、同じ種類の外国語をただ日常会話レベルでわかるという方が多いのです。それでも、マルチリンガルと言うことができます。

なぜなら、専門用語がわからなくても、日常会話くらいできれば、実際に言語を操っていることになるのですから。


◆⑤マルチリンガルになるには?そのシンプルな勉強法

まずは自分の興味をそそるような国を見つけることです。その動機は、就職の機会でもいいですし、現地の人と仲良くなりたいというのでもいいですし、宗教や文化に興味があるからでもいいのです。

多くの人たちが英語以外の外国語になかなか本気で手を出さない理由の一つとして、英語が中途半端なレベルだからということがあります。ですが、英単語を10000語覚えるというのが英語が完璧なレベルというのではなく、会話を中心とした英文法がきちんと理解できる。という人の方が、英語をマスターしたと言えます。なので、英語の文法をやり直してから、次の外国語の進むことをお勧めします。

学ぼうと思う外国語を見つけたら、さきほどもご案内したこちらのページから自分の好きな外国語を選び、

「マルチリンガルになるための単語帳リスト」

自分自身のパソコンにあるエクセルにコピペして207単語を軽く見渡します。そして、そこからパズルのように、

人称代名詞
指示代名詞
前置詞
疑問詞

などをカテゴリ別に、自分なりに分けていきます。

これで、だいたい50単語くらいでしょうか?これだけマスターできたとしても、その国の雑誌をうっすら読むことができます。なぜなら、人称代名詞がわかれば、どこで文が区切られているのかわかりますし、前置詞がわかれば、話の流れがわかります。自分の日本語をよく観察してみてください。どれだけの前置詞が組み込まれていますか?どの国の言葉も、前置詞がどこにあるのかわかるだけでも、話の流れが見えてくるものです。

仮にあなたがフランス語を知らないまま、フランス留学に飛び込んだとしましょう。その時現地のフランス人の友達ができて、

食べる。をフランス語でなんていうの?と聞くとします。そして、あなたは食べる動作を彼らに見せながら、ジェスチャーでそのフランス語を聞き出すでしょう。ですが、前置詞はどのようにイメージしますか?これは動きでは表せなく、自分自身がきちんと勉強しないと身につかないものです。

言うまでもなく、目に見える単語は後回しに覚えていきます。そんなのすぐに覚えられるのですから!

最初、文法から入るとやる気のなくなる人が多いと思います。私もそのうちの一人。なので、私はアラビア語の勉強をはじめた1,2カ月間はアラビア語の辞書をただ巡回して、見たことがある単語をチェックしたり、塗りつぶしたり、好き勝手にアラビア語の世界にのめり込んでいく戦略で進めていきました。

ですが、1番最初に発音の把握だけはきちんとしておいてください。これがもっとも重要なポイントです。国際音声記号などを参考にするとよいと思います。一番最初に発音をきっちり勉強していくと、辞書などをみても単語が音で覚えられるようになってきます。

私はこのゆったりとした二ヶ月間に、アラビア文字を書ける、発音ができる、なんとなく文法の大まかな構造が理解できるという基盤を手に入れました。

中でも、この二ヶ月間、アラビア語を勉強するほかに、アラビア語圏25カ国以上の情報を収集したり、今後アラビア語を話している自分を想像したり、アラビア語圏の情報をかなり吸収したためか、本当に続けられる外国語だと確信。そういう強い動機がなければ、続かないものだというのも確か。

このように、最初の出だしをゆっくりやる。ということで、あとは同じ作業をただしていくだけのことなので、一番最初の段階で無理をせずに、確実な動機を探ることがポイントです。



◆⑥マルチリンガルな著名人

堀内華央理=日本語、英語、中国語、フランス語
中谷美紀=日本語・英語・フランス語
ガクト=「マルチリンガル、ガクトの英語、中国語、フランス語、韓国語の実力を検証」
金城武=日本語・台湾語・広東語・中国語(北京語・四川話)・英語
知花くらら=日本語、英語、フランス語、スペイン語
トリンドル=日本語・英語・ドイツ語
LiLiCo=日本語、スウェーデン語、英語、ドイツ語、スペイン語
森理世=英語・日本語・スペイン語
ソニン=日本語・英語・韓国語
BoA=英語・日本語・韓国語
関根麻里=英語・スペイン語・日本語
マシオカ=日本語・英語・スペイン語・フランス語
春香クリスティー=日本語・英語・ドイツ語・フランス語
はな (モデル)=英語、仏語(仏検2級)、日本語
福原愛・石川佳純=「福原愛 vs 石川佳純の中国語力を比較。英語力は?」
川原亜矢子=日本語・英語、フランス語
ボビー・オロゴン=ナイジェリア語・英語・日本語
城田優=英語・スペイン語・日本語
マリウス葉=日本語・ドイツ語・英語
滝川クリステル=日本語・フランス語・英語
高見侑里=日本語・フランス語・英語

ざっとインターネットで情報を集めただけでも、こんなに身近にいることが判明。ですが、やはり女性にマルチリンガルが多いですね。これは別に男性が語学に向いていないというわけではないと思います。確かに話好きの女性にとって話すための語学は有利だとは思いますが…。


◆⑦グローバル化に伴う雇用の機会、またはメリット

TPP (環太平洋戦略的経済連携協定)や東南アジア+インドを中心とした日本からアジアに向けての投資拡大、今後日本におけるグローバル化がより拡大していくと私は見ています。一部では日本に外国人を受け入れることや、 TPP などに反対の声もありますが、これは世界的な圧力から避けられないものと私は見ています。現在、保護主義的なものも目立つ一方、自由貿易は拡大しており、また戦後アメリカだけをみてきた日本から、様々な国と関わる時代へと変化してきているので、英語以外の外国語を覚えるとメリットも多くなってくると思います。


(世界はよりグローバル化していきます。この流れは誰にも止めることができません)

貿易関係では英語がメインだとは思いますが、その他の外国語を話せると、仕事を見つけやすくなることは間違いありません。また、やはり雇用の機会に関しても人間と人間とのやりとりなので、この人と一緒に働きたいと思われるには、その他の外国語や、外国語ではなくても文化を知っているということは有利と考えられます。

また、日本人だけのネットワークしか持っていない人と、日本人以外の人たちとのネットワークを持っている人とでは、その人自身の考え方や将来性にも強く影響を及ぼすと思います。


◆⑧お金には変えられないグローバルな交友関係の拡大

人生の中でもっとも重要なこと。

それは人と人の繋がりではないでしょうか。

好きな人ができたり、信頼できる関係を築けたり、そのような出来事が私たちの人生をより豊かにしていくものだと思います。ある人は、日本人だけれども日本の文化が肌に合わないと言って、ヒンディー語を勉強しました。あのデヴァナガリ文字を努力して覚え、現地に行き、インド人と友達になる。そうすると、今まで日本で悩んでいたりしていたことが、バカらしくなったと言います。その人は女性ですが、インドの文化がとても肌に合っていたようです。

またある人は、フランス語を勉強してパリで就職しました。もちろん彼女は英語もできますが、フランスに何度も旅行に行っており、フランス文化がとても肌に合っているので、パリで就職するまでの間日本でみっちりフランス語漬けの生活を送ったそうです。彼女はフランス人の友達がとても多く、あのワガママさが好きと言っていました。

でも、彼女たちは英語よりも現地の言葉を理解しようと努力しました。世の中には英語だけできればいいと言っているような人はたくさんいますが、私はより深い交友関係を築きたいなら、その国の言葉または文化を覚える努力をすることだと思います。そして、その国の宗教、価値観をよく理解して、お互いに尊重し合うこと。

そう。世界は日本だけではないのです。日本の価値観だけが世界のスタンダードではない。

私は以前、韓国に語学留学・ワーキングホリデーでの日本語教師で韓国に滞在していましたが、その時は英語だけ話せれば、韓国人たちも私と英語を話すことで、彼らにとっての英語の勉強にもなるから、お互いが Win-Win の関係でいられるとずっと思っていた時期がありました。ですが、どう頑張ってもより深い関係は気づけなかったのです。

その後、また韓国に戻り、韓国の国立大学に正規留学生として入学。そして韓国語で過ごすようにしました。それから私は彼らと近づくことができ、人生でかけがえのない友人を得ることができました。それで私は英語だけで韓国に滞在していた時と全く違う世界を見ることになります。


◆⑨マルチリンガルになると見えてくる世界

私は中国語の勉強からスタートし、そのあとに英語と韓国語を勉強しました。現在は強い好奇心のもと、アラビア語に専念しており、私の人生の進路や考え方において色々な刺激を与えてくれるものとなりました。

アラビア語を学んでから、気づいたこと。それは私は今まで隣国の言語と、西洋の言語だけしか学んでいなかったのだなということ。

日本に住んでいると、どうしても近隣国家や、欧米のことしか目に入らなくなるのですが、アラビア語を学んでから、このアラビア語圏の世界について、より深く考えるようになりました。

つまり、日本語や英語だけしかわからないときよりも、物事をみる目やアンテナの張り方に変化が起きているのです。もちろん、以前より生き生きとし、楽しくアラビア語を勉強しています。

新しい外国語を学ぶと、昔英語を学んだ時の苦労を思い出して、また若返った気分になります。自分の好きな国の文化を学ぶことで、新しい世界が見えるようになります。

それは、モンゴル語でもいいし、アイヌ語でもいい。スワヒリ語でもいいでしょう。英語以外の外国語を学ぶことで誰にも邪魔されないあなただけの場所を確保することができます。



◆⑩最後に・・・。言語が完璧な人など存在しません!

よくバイリンガルやマルチリンガルになるには、何年もかかると思っている方も多いようですが、自分の意志ひとつだと思います。そして完璧な人などこの世には存在しないのですから、自分の好きな言語を自分流に使いこなせれば、それでいいのではないでしょうか?

最も重要なのは外国語を上手に話そうとする気持ちではなく、相手の話をその言語で聴くことができる、相手の文化を隅々まで知っているということが実際は重要なのであり、そういうものが備わっていれば、現地の国の人たちはあなたを流暢な話者だと判断するに違いありません。

以下は、アマゾンのレビューから判断した手っ取り早く、マルチリンガルになるためのベースを作るための良書です。画像をクリックするとレビューが見れます。



2016年11月10日更新

1 件のコメント:

田浦麗美 さんのコメント...

ようこさんありがとうございます!!とても勉強になりました!!ようこさんに続いて頑張ります^^ REMI