アラビア語(セム系言語)

アラビア語圏の地名から見る、アラビア語単語10選

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アラビア語圏の地名から見る、アラビア語単語10選

アラビア語のレッスンをしていると、ふと生徒さんと、ん?とお互いになってしまうような場面になった地名。

これ、アラビア語の単語を覚えるのにもしかして有用では?と思い、この記事を作ろうとは思っていたがそれから何年も経つ。

やっと記事にまとめられそうになったので、共有しようと思う。

意外なのはやはりスペインの地名。そこに多くのアラビア語が残っているということ。この記事では思いつくものは全部書き込んでいきたいところだが、代表的な10をまず紹介してみたいと思う。

 

01. ラバト(Rabat)

ラバトと言えばモロッコの首都。カサブランカ(最大の都市)やマラケシュ(観光都市)などがあるので存在感は薄い。しかもラバトって私の中ではアメリカ人歌手の、Demi Lovatoのロヴァトが連想されてしまい、やば!なんとかしなければ!と思っていたところ、辞書でたまたま見つけた、binding(縛ること)これがまさに、ラバトであることが判明。

それ以降は地図でラバト周辺を眺めた時に、縛るようなイメージが連想されるようになった。

 

02. アブダビ(Abu Dhabi)

アブから始まるアラビア語圏の地名は多いのだけど、日本人が一番身近なのがアラブ首長国連邦のアブダビだと思う。

カイロに行く際の乗り換え地点ともなっている。そんな私はアブダビ空港には3回くらい立ち寄っている。

アブは、父の意味。そして、ダビの意味は、Gazelle(ガゼル)=鹿のような角のある動物。日本では知られていないかもしれない。。

父とガゼルがどう結びつくか?色々考えても頭の硬い私には思いつかなかったので、調べてみると、

Land of the Gazelle(ガゼルの父=土地)ということになるようだ。

 

03. メディナ / メディーナ(Medina)

メディナ(メディーナ=カタカナ表記も時代と共に直されているよう。。)と言えば、サウジアラビアでも有名な都市。預言者ムハンマドが布教の拠点としたところ。

city(都市)=マディーナ(madīna)というように、とても簡単な単語なのでこれはアラビア語学習者でも知っている部分かもしれない。

実はこの街は、アラビア語で「預言者の町」を意味するマディーナ・アン=ナビー(madīnat an-nabī)の略だったということが判明。。

つまり単に街という意味というよりは、預言者(ムハンマド)の街という意味だということである。

 

04. マスカット(Muscat)

ドバイのすぐ近くにあるオマーンの首都がマスカット

Where is your hometown(あなたの故郷はどこですか)=アイン マスカット ラスク?(أين مسقط رأسك؟)

とレッスンでやっている時にいつも思うこのマスカット。マスカットとは、英語のmuscat(マスカット=果物)とは関係ないので注意。

英語のマスカットは、もともとはサンスクリット語のmuṣkáから来ているようで、睾丸を表すようだ。。。確かに丸い袋だし。笑

アラビア語のマスカットは、hometown(故郷)/ native place(出身地)などを意味する、masqaṭ raʔs(マスカト ラアス)(مسقط رأس)からきている。

これを分解すると、to fall(落ちる)+ head(頭)ということになり、つまり頭が落ちた場所という意味。

産まれた場所という感覚に近いだろうか。

いずれにしても英語のマスカットとはイメージは違うもののアラビア語では頭が母体から落ちたという意味だし、英語の方は男性の重要な部分でもあるので、どちらも最終的には似てるとも言える。。

 

05. マドリード(Madrid)

スペインはイスラムに支配されていた時代があるのでスペインにはアラビア語語源の地名が多くある。

その中でも諸説はあるが、マドリードもその一つ。

to flow(流れる)=jarā(ジャラー)を語根とする、stream(流れ)=majran(マジュラン)からきてるとも言われている。

いずれにしてもスペインのアラビア語関連の地名は非常に多いので別の記事に書きたいとも思っている。

 

06. マナーマ(Manama)

バーレーンの首都。パジャマの意味である。

これがどう結びつくかはわからない。と思ったが、パジャマは、to sleep(寝る)という動詞の語根からきている。

そこでwikipediaの英語版で調べてみると、

The name is derived from the Arabic word الْمَنَامَة (el-Menâme) meaning "the place of rest" or "the place of dreams".[6]

お休みする場所。という意味と出てきた。

つまり、やはりパジャマはお休みする道具であるし、この街もお休みする場所ということで一致するのである。つまりパジャマと覚えておけば良いと思う。

 

07. ジェッダ(Jedda)

サウジアラビア西部のドバイとも言われるジェッダは、語源がgrandmother(祖母)(ばあちゃん)を意味する、jadda(ジャッダ)から来ていることが判明。

地名にはアブダビのアブ(父)のように家族に使われるような単語が多いのも特徴だと改めて感じた。

で、なぜ祖母という名前がつけられているのか?というのは、ジェッダの民間信仰では人類の祖母と考えられているイブの墓がジェッダにあるからだという。

 

08. サハラ砂漠(Sahara)

サハラ砂漠。のサハラとはアラビア語では砂漠を意味する

desert(砂漠)= サフラーッ(sˤaħ.raːʔ)

モンゴルのゴビ砂漠も同じで、ゴビ自体がモンゴル語で砂漠を意味するという(トリビア)。

 

09. アルジェリア(Algeria)

カタールの国際衛星テレビ局アルジャジーラ(قناة الجزيرة)が、the + island(島)だということは大変有名な話。

アル(the)+ jazīra(島)。

けれども国名でもあるもっと大きい北アフリカのアルジェリアは、アラビア語で、al-jazāʔir(アルジャザーイル)と呼ぶ。これは、islands(島々)という意味であり、island(島)の複数形にあたる。

つまり、island(島)=アルジャズィーラか、islands(島々)=アルジャザーイル(アルジェリア)かということ。

でもアルジェリアって島ないよね?と思ったのは私だけではないはず。

なんでも首都アルジェの港にかつては小さな島々が点在していたそうだ。

 

10. ジブラルタル(Gibraltar)

By Adam Cli - Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=84412392

スペイン南部に突き出る小さな半島。ここはスペインとイギリスの間で領土問題ともなっているがイギリス領土。

かつてスペインがイスラム支配されていた時についた名前、それがジブラルタル。

ジブラルタ生命保険株式会社。とかいうのがあったのを思い出したけど、これもアラビア語だったのかって。。。

意味は、タリクの山。タリクは人の名前。

そして、ジブラが、ジャバルであり、アラビア語では山を意味する。

1309年から1333年の短い期間を除いて、イスラム教徒は750年以上もジブラルタルを占領していたという歴史がある。ちなみにタリクとは、striker(打つ人)を意味するようだ。

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