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中国の【延辺朝鮮族自治州・延吉】で感じた事と、韓国や北朝鮮との関係

2017年1月21日

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中国の【延辺朝鮮族自治州・延吉】で感じた事と、韓国や北朝鮮との関係

2017年1月21日

20回以上も訪れている中国。20代前半は上海や北京を中心に、日本語教師、旅行、長期滞在などを繰り返した。30代になった今はもっぱらロシア語圏にハマっている。ロシア語圏といえば、ロシアも含め、中央アジア、東欧と、白人、中東と白人が混ざったコーカサス系、日本人によく似た高麗人や、モンゴル系の民族。

「顔は韓国人なのにロシア語しか話せない?ロシアに暮らす【高麗人】の生活と、結婚式に密着!【海外の反応】」

いろんな民族が同居しているわけだけれども、漢民族が90%以上と言われている中国も負けてはいない。スポットが当たらないだけで中国は非常に多様であり、やはり面白い。日本、シンガポール、ブルネイにしか与えられていないという、ビザなしで2週間滞在できる日本人だからこそ行ける場所でもあるので、是非訪れてみて欲しい。

そのうちの一つとして、中国北部、もっと詳しく書くと、ロシアのウラジオストクからちょうど西側に行ったところにある、延辺朝鮮族自治州・延吉に私が行った時のこと、そしてどういう場所なのかここで書いていきたいと思う。

ちなみに以下の記事は、延辺朝鮮族自治州以外にもある中国の少数民族が集まるエリア。多分、以下の記事によって中国という概念、イメージ。これは人によって変わってくるんだなということがわかるのかもしれない。(中国=中共ではないからね)

「ここは、中国じゃない?中華人民共和国に存在する異国(自治州) TOP30」

 

①延辺朝鮮族自治州の位置と、人口、行き方

yanji

延辺朝鮮族自治州の位置は北朝鮮の延長線上にある。また、もともとはロシアという国の国土ではなかったロシア極東最大の都市ウラジオストクから西にすぐのところ。直行便があれば、東京から北海道に行くような感覚で行ける距離である。(ちなみにウラジオストクは非常におすすめ。ウラジオストク市内にも朝鮮系は結構ちらほらみた)

「日本人も韓国人のようにロシア極東「ウラジオストク」と「ハバロフスク」に行くべき理由 TOP10」

延辺朝鮮族自治州は、人口218.7 万人ほど。そして、最大の都市の人口は60万人ほど(2017年時点)。中国という巨大な都市が多い国からすれば結構田舎ではあるが、私が行った時感じたのは、都市部はキュッっとコンパクトにまとまっていて都会的な部分もあったので、田舎ではなかった。

そして日本から行くには中国の都市に一度行ってから乗り換えという形になる。北京→延吉だったり、ロシアのウラジオストクから、スラヴャンカという国境に近い街を経由していくパターンなど。いずれにしても簡単にたどり着ける場所ではない。

https://www.rome2rio.com/map/Yanji/Vladivostok#r/Bus-taxi

 

②公用語は中国と朝鮮語

https://www.youtube.com/watch?v=YvMJvgjxv5k

最新の動画のURLを見れば話は早い。私がこの地を訪れたのが2009年あたり。こんなに高層ビルはなかったのでこの映像をみて驚いた。中国銀行などが中国語と朝鮮語表記になっていたり、街の交通標識など、公共の標識などがハングルだったのが衝撃的だった。

ここでは、公共の場でもハングルの使用が許されており、中国の中に小さな北朝鮮があるイメージ。(北朝鮮系なのだけど、ほぼ韓国人という感じ)

この映像では繁華街のデパートなどを映しているが、やはりハングルと併記されているのが目立っている。ちなみに、2019年に行ってきたウルムチ(新疆ウイグル自治州)も、ウイグル語禁止などの情報もメディアで言われているが、ウルムチ市内ではウイグル系の警官がウイグル系の市民に対してウイグル語を普通に使っていたり、空港のアナウンス、表記が中国語とウイグル語(アラビア文字)だったことに驚いた。

「新疆ウイグル自治区の「ウルムチ」にイケメン・美女が多かったことと、超監視社会になっていた件」

もちろんいろいろな闇もあるのだけれども、行ってみないとこの感動は味わえないことは確かである。中国のこういう場所を訪れていると、中国語を勉強していてよかった。もっと勉強したい。という感覚に襲われるのも確か。

 

③延吉で一番、訪れておく場所(おすすめ)は大学

当時の私がまず一番最初に行ったのが延吉大学。この大学では、中国語・韓国語・日本語・英語を話せるマルチリンガルは当たり前といった感じで、外国語のレベルが全部中途半端という時期だった私にとってはかなり刺激的な場所となった。周りには言語に対して優秀な若者が沢山。また、なんだろう。外見も中国全体に比べ、やはり朝鮮系ということもあってか肌が明るい人が多いように感じられ、明らかに中国という感じではない。

大学はもちろん国籍豊かで、北東アジアをきゅっとまとめた感じがした。聞くところによると、延吉では家庭内ではハングルを使い、公共の場では中国語を使い、義務教育では英語。そして趣味レベルで韓国語と語順や助詞の感覚も似ている日本語を簡単に覚えてしまうので、そもそもマルチリンガル人材が育ちやすいのだそう。

でも、彼らは生まれたときから家族で韓国語を使い、学校教育でハングルを使い、また義務教育で英語を使い、韓国語話者にとっては簡単な日本語を覚えるという風に、語学に関しては恵まれた環境にある。

ということもあって、海外からも中国語と韓国語を同時に学びたい。またそういう環境で大学時代を過ごしたいといった人が交換留学や語学学習のためやってくるのだそう。(実際にこんな田舎にしては、外国人多めだった)

 

④ファッションは韓流。顔の系統は「粛慎人」が多めなイメージ(繁華街に行く理由)

この街を訪れたらやはり繁華街に行って若者のファッションを見て欲しい。このエリアでは中国人が参考にする台湾や香港のファッションよりも、韓流一色だということ。ここでは漢民族のファッションよりも確実に韓国系のファッションが勝つ。若者は皆といっていいほどソウルを向いている。美容室なんかがわかりやすく、韓流スターの髪型の写真がズラーリ。

そんな私は髪の毛を切ろうと、韓流スタイルのヘアーサロンで髪を切ってもらったのだけどそこの美容師も20歳くらいの韓国人と変わらない外見の朝鮮族だった。しかも、上海などの大都市にある安い理容室と同じくらいの500円という料金なのにカットは上手。アイロンのかけかたも上手。2021年の今は中国の急速な発展で少しは事情が変わっただろうが、当時の上海よりもある意味、日本や韓国に近い感じに思えた。

美容室の中もおしゃれで隣に座っていた若い女子がそれこそ日本語、韓国語、中国語が話せる先端を行ってるかのような人だったのが印象的だった。長春からわざわざバスで向かったそんな田舎の延吉は当時の私にとっては非常に衝撃だったのである。

さて、この辺に住んでいる人たちはもちろん韓国人と瓜二つなのだけど、韓国人の顔立ちの中にも5パターンくらいあると発見した記事は以前以下に書いた。

「「エヴェンキ人」と「韓国人」の顔が似すぎている件と、韓国における顔の種類(パターン) TOP5」

その中でも、粛慎人っぽい顔立ちの人も多かった印象を受けた。とはいっても、中国東北3省には粛慎人の顔立ちが非常に多い。と感じる。もともと山東省から多くの人たちが東北3省に移住したとも言われているが、やはりツングース系の、つまり現在のロシアのサハ共和国にいそうな顔立ちの人たちも多い気がする。

「イケメンや美女も多い?ロシアのヤクート人(サハ共和国)やチュクチ人は、日本人はなぜ似ている?」

 

⑤中国政府が、韓国語使用を許す理由と、今後の動きを予想

多くの日本人は中国が完全に漢民族化したいと思っているのかもしれないけれども、私は一部ではそうは思わない。もちろん普通語を中国全土に広げ、TVで普通語の字幕が当たり前になっていたり、2005年、まだ北京オリンピックも行われていなかった当時の上海の公安を訪れた時、普通語を話せ!という札(公務員に対して)があったように、漢民族、つまり普通語で統一していく流れは変わらないだろう。(広州では広東語を普及させようといった動きもあるらしい)

とはいっても中国は他文化をしっかりと残したい。と考えていると思う。

新疆ウイグル自治区は、中央アジア、ヨーロッパなどとの中継になるので、今後漢民族の割合をさらに増やしてスムーズにするためにウイグル系が邪魔だという部分はわかるが、この朝鮮自治州の場合、中国には朝鮮族というものがいて、つまり朝鮮半島はそもそも中国だという主張を作ることができる道具にもなる。

そういう事情もあって、延辺は朝鮮の文化を温存する形で残しておきたいのだと思う。少なくても北朝鮮や韓国に対してのカードともなり得そうだしね・・。

そして、ここからは私の憶測でしかない。この自治州自体、地理的には北朝鮮扱いされてもおかしくない位置にある。むしろ、ロシアのように、多民族国家であるが故に、ヤクート人のためにサハ共和国を認めたり、タタール人のためにタタールスタン共和国を認めたり、これは世界中を驚かせたことであるけれども、当時イスラエルという国すらなかったユダヤ人に対して、ちょうど延吉の北方側に、ユダヤ自治州を作ったりなどしているので、

「公用語はイディッシュ語?九州の真上にある「ユダヤ自治州」と「クリミア」の関係や、見所、滞在費用」

もし中国に核兵器や軍事力がなく、ロシアの国力が上向きだったならば、この延辺朝鮮族自治州も、クリミア半島とは事情は違うが、いとも簡単に奪って、やはり私が以前書いたように、23番目の共和国(ロシア連邦内にある)になってしまうのではないか。と思うのである。それくらい日本という島国から出ると、領土を広げたい野望を持つ。ということが当たり前の国々が多いことに慣れていくる。

「ロシアって国じゃないの?なぜ、ロシア連邦には22もの共和国がある?北朝鮮は、23番目の共和国ですか?」

 

⑥韓国からみた延辺朝鮮族自治州とは自国の領土?

ここまで中国側からとしての意見を書いてきたが、韓国に数年間いた私が思ったのは、韓国人は韓国という北海道くらいしかない領土を自国の領土と思っているのではなく、むしろ韓国・北朝鮮、竹島、中国東北部の一部、ロシア沿海地方、これこそが韓国である。と思っている人もいるということだ。

そういう考えから見れば、当然、延辺朝鮮族自治州なんかも韓国人の心の中では自国に入るわけである。もうネタでしかないのだけど、この画像は、ハングルで韓国の本当の地図と検索してくると出てくる。検索方法を忘れてしまったが、こんな地図は今まで韓国語のサイトでいくつもみてきた・・。

ということもあって、韓国からは直行便で延吉まで行ける。(韓国企業も多く、韓国人が延吉にいく割合が多いから)

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