北海道出身の私は以前、父からサハリンには韓国人がたくさん住んでいると聞いたことがある。サハリンってどこ?と思う人もいるだろう。サハリンは、日本語では樺太(からふと)とも言わわれていて、北海道の真上にある長い島のようなところ。以前、日本だったこともあり、日本の建築物も残っている。
ここは北海道から近いのだけれども、そもそも北海道って内地(本州)の人が思っている人よりも、広い。たとえば、大阪ー東京くらいの距離があったり、北海道内でも飛行機で移動する人もいるくらいだからね…。
函館―根室の距離を検索すると、
8時間58分 (664.7 km)ってでてくるので、
6時間25分 (512.6 km) の大阪ー東京区間よりもはるかに遠い。
なので、まずサハリンに近い稚内がそもそも北海道人の私にとってさえ異国の地だわ…。
つまり、北海道最北端の稚内に行くにも車で何時間もかかるので、サハリンが北海道に近いと言えども、なかなか距離の関係もあってか、進んでいこう!とは思えない場所であったりもする。
で、この記事では、朝鮮半島以外に住んでいる高麗人(ロシア人によって強制移動された人たち)について書いていきたいと思う。
※この記事は2017年に書き始めたが、2019年時点で、ロシア、カザフスタン、キルギスを回っているので、高麗人との交流の一部も記事の下の方に書いていく。
①ロシアの民族は、日本人が思っているよりも多様
ところで、ロシア(旧ソビエト連邦)って、日本と違っていろんな民族が住んでいるのをご存知だろうか。その民族数はなんと、182にも上り、ロシアはスラブ系の白人が占める国でありながらも、実際は多民族国家である。ということはあまり知られていない気がする。
「ロシアの少数民族の人口順位 TOP57(イケメン、美女写真付き)」
そう。ロシア連邦という巨大な国家は、日本のように単一民族ではなく、いくつもの民族が暮らしている。これは一昔前、ソ連が巨大な国家だったことに起因している。
そのため、旧ソビエト連邦でもある中央アジアのカザフスタンやウズベキスタンなどでは現在もロシア語が使用されており、ロシア人やら朝鮮人(高麗人)が住んでいる。
②シベリアにはモンゴロイド系の民族が多い
上の民族構成の中では少数派として、テュルク系、コーカサス系、ウラル系などがあげられているが、これらはコーカソイド系とモンゴロイド系が混ざったものも多い。そんな中、日本人や韓国人のようなモンゴロイド系だけの民族もいる。
それが、ニヴフ、トゥバ人、高麗人、チュヴァシ人、サーミ人、ブリヤート人、バシキール人、コミ人、ヤクート人などだ。
「ロシアって国じゃないの?なぜ、ロシア連邦には22もの共和国がある?北朝鮮は、23番目の共和国ですか?」
その中でも、この記事ではロシアに住んでいる韓国人ともいわれる高麗人。に注目していきたいと思う。
そもそも高麗人というのは、漢字をそのまま英語直訳すると KOREAN けれども(China が、支那になるのと同じ理屈)、通常、高麗人のことを英語で KOREAN とは言わず、Koryo-saram って呼ぶのも不思議な感じもするのだけどね…。
ロシア以外にも、旧ソ連、特に中央アジアやシベリアを中心に結構な数がいる。
特に日本人にはなじみのないウズベキスタンは、3000万人ほどの人口にこれだけいるのは驚きかも知れない。
さて、色々な民族が暮らすロシアなわけですが今回私は、この記事で高麗人の生活を少しでもシェアしたいと思い、高麗人の生活に映像から密着してみた!(笑)
③ロシア極東の高麗人男性の結婚式
※2019年8月現在、動画のアカウントが停止されている(復活する可能性はあるので残しておく→スクリーンショットだけ取っておいた)
なにやらイケメンくんのニオイがするぞ?(笑)
この動画は1時間くらいの結構長いものだ。どうやら結婚式の様子だろう。にしても、朝鮮系のイケメンくんが多数登場するのは、みていて楽しい。( ´艸`)
特に、4:00~一緒に踊りながらキスしている部分は見入ってしまったわ…w
ちなみにここに出ている朝鮮系の人たちは、顔は朝鮮系つまりロシア的に言うと高麗人なのだけれども、彼ら高麗人は完全にロシア人のマインドは完全にロシア人であり、けれども顔は韓国人みたいなもの。って非常に不思議だわ…。
この動画を見ても分かる通り、どうみても、韓国人にしか見えない。けれども特にこの新郎の男性は平均的な韓国人よりは、中国北方にいそうな男性に似ている気もする。(顔の骨格)
それにしても、こういう動画見てしまうと、あたかも彼らが本当にロシア人なのか?と疑ってしまいそうになる。けれども、このようにロシアでは白人が多数派とはいえ、たくさんの人種が暮らしている国だということを日本人はもっと認識するべきなのかもしれないと私は思った。
で、以下の動画を見ていて思った。
やっぱり、ロシアで朝鮮式の結婚式か…!!
国籍や考え方はロシア人ではあるとはいえ、やはり朝鮮人独特の習慣などは捨てきれないで、守っているところに、感心。
あら、上の写真と下の写真の男性、やはり同じ人のようだわ。いや、違うかも…?!みんな似ているのでよくわからん。特に特徴的なのは、頬骨がシッカリしているところだ。
これは韓国人の中にも骨がシッカリしている人が多い部分に共通しているのかもしれない。
「韓国人の整形前と整形後の写真が話題に。エイリアンみたいという声も。韓国では顎ラインを細く、西洋ではシッカリが人気の基準?【海外の反応】」
この顎がシッカリというのは、ツングース系にみられる。→なんでも私はツングース系につなげてしまうw
「なぜ日本人にソックリ?「ツングース系民族」の顔が西洋でモテる理由」
それにしても、北海道で生まれ育った私はこういう、冬の感じ雰囲気好きだな。身内同士でこうやって楽しそうにしている感じ。結婚式って一生に一度しかないから、こうやって豪華にやるのだろうね。
また、映像をよくみていると、本当に田舎の、さびれた町の人たちだということが分かる。車とかもレンタルするのかな?こういう田舎の人たちって結婚式までお金を貯めて、みんなでドカーンと盛大に祝うみたいな感じのスタイルが主流なのかもしれない。
よく、ロシア人は見栄を張るのが好きと言われていて、モスクワとかで男性が女性とデートするときにわざわざドイツの高級車をレンタルしてきて迎えに行くという話を聞いたことがあるけれども、やはりこういった結婚式でも、派手にやるのか?と映像を見ながら考える…。
しかも、話はちょっと変わるけど、白人と東アジアンがコンビネーションしているところがまたたまらん。人種の域を超えてる…。
なんとなく韓国でロシア語学習者が多い理由もこれを見たらわかってきた気がする。意外にも思えるかもしれないけど、韓国には結構たくさんのロシア人が住んでいたりすることは、あまり日本人には知られていない。
特にシベリアのほうに住んでいる人たちは、中国や韓国に留学したり働きに来る人が多いからかもしれないけれども(^^;)
以下、海外の反応(高麗人同士の結婚式)
コメント自体が少なかったので、簡単にまとめると、本当にロシアで結婚式しているの?という声や、素晴らしい結婚式というコメントがあった。
私もコメントしましたがね…。それにしても、北海道からこんなにも近い場所で、あんな結婚式が行われているとは、とても衝撃的だった。
日本にはこういう情報があまり伝わってこないので、外国のメディアを通してしかみえない部分も結構多いことに気づかされる。
④ウズベキスタンの高麗人男性
上にも書いた通りウズベキスタンは中央アジアで一番人口が多い国ということもあってか、高麗人の人口もその分多い。
最近は中央アジアの高麗人が韓国に留学して韓国語を習得したり、帰化パターンが増えているようだ。上にも書いた通り、ウズベキスタンはカザフスタンと並び、高麗人人口が多い。
以下は、韓国系メディアが高麗人について取り上げている動画。
Fourth generation ethnic Koreans from Central Asia face deportation in Korea
話は上の動画に戻って、この男性も、ウズベキスタンで生まれ育った4世の高麗人である。高麗人同士の間でできた子どもなので、顔は韓国人と変わらない。
以下のように、韓国系アメリカ人女性と、韓国系ウズベキスタン人女性(高麗人)が、ユーチューブで交流したりすることも。
AMERICAN KOREANS vs KAZAKH KOREANS
けれども一つ気になるのは、韓国では韓国人同士の中でも、経済格差や外見によって序列がある以上に、こういう高麗人や中国の朝鮮族というのは、見下しの対象になることが多い。
「韓国人同士でも差別はある?全羅道や済州出身だと見下されるワケ」
また、同じ民族なのにも関わらず、時給が安かったり、日本における日系ブラジル人みたいな扱いを受けることが多いく、社会問題になっているという側面もある。
⑤カザフスタンの高麗人の映像
Arirang Prime-Ushtobe was the first stop over deported Korean Russians 강제 이주 열
1937年にやってきた朝鮮人女性とその孫の映像。孫は現在韓国に住んでいるが、お祖母ちゃんに会うためにカザフスタンのウシュトベにやってきた。
このウシュトベは、当時極東に住んでいた朝鮮人がカザフスタンに強制移住させられた最初の場所だったともいわれている。
そもそもなぜロシア極東に住んでいた朝鮮人が強制移住されたか?というのは、朝鮮人が当時ロシアが敵対していた日本のスパイ活動に関わっていると判断したからだという説もある。
※現地の高麗人はこれを強調する傾向があるように思う
ちなみにこのお祖母ちゃんは、1937年にこの地にやってきたその当時のことは考えるの嫌だそうだ。
またこの孫いわく、現在おばあちゃんがカザフスタンで住んでいる家は、韓国の田舎にある長閑な家と変わらず、落ち着けるそうだ。そして、孫が祖国である韓国で生活していることを、このおばあちゃんも大変誇りに思っているようである。
⑥中国とロシアの少数民族にされてしまった朝鮮人
この映像は、フランス語版のメディアで取り上げられていたロシア極東における高麗人。→いろんな人たちが登場する。
で、中国に朝鮮族(中国56民族のうちの一つ)がいるのは、日本人なら誰でも知っている話かもしれないけれども、中国の東北部吉林省には、公共の場での中国語と朝鮮語の併記が認められている自治州がある。
延辺朝鮮族自治州という自治州で、チベット自治区のような自治区よりも格下だけれども、朝鮮語を話すことなどが認められており、延吉という都市では、中国のみならず、海外からも、中国語と韓国語を同時に学びたい留学生がやってくることで有名だ。
「韓国でも北朝鮮でもない?ロシア国境にある、中国の【延吉】には、なぜハングルばかり?」
また中国にはこういう自治州というのがいくつかあり、中国南部にも、ミャンマーやタイにいる民族と交流できるような場所がいくつもある。
どれも日本人には知られていないところばかりである。
「ここは、中国じゃない?中華人民共和国に存在する異国(自治州) TOP30」
一方ロシアでは、高麗人がこのように自分たちの自治州を持つようなことはない。中国よりも人口が少ない点が挙げられる。
その代わりに、高麗人とは全く違うが、同じ韓国人に良く似たヤクート人という民族がすむ、サハ共和国がある。
「イケメンや美女も多い?ロシアのヤクート人(サハ共和国)と日本人はなぜ似ている?」
⑦ロシアや中央アジアで高麗人と交流してみて
2019年5月頃私は韓国に2か月ほど滞在していた。その時に往復2.5万円のウラジオストク旅行に行ってきた。で、空港から市内に行く列車に乗ったのだが、市内の中心部に着く二つ目くらい手前で降りてしまって、かなり駅も小さく人もいなく、たまたま車の中にアジア系の顔をした姉さんがいたので、スマホのマップをみせて、どうやって市内に行くの?と聞いていたら、いきなり韓国語で「あなた韓国人?」と聞いてきたので、「日本人だよ」と韓国語で答えたら、「車に乗って」と言われ、ホステルまで送ってもらった。
どうやら彼女は大学で韓国語を教えている高麗人だそう。私も彼女の連絡先を聞いたが、返事はない。
また、カザフスタンではタクシーの運転手で高麗人のイケメン男子と会った。あっちが韓国語で、「韓国人?」と聞いてきたので、「日本人」と言ったら、あちらもそれ以上はこちらに話しかけてこなかったので、私も何も話しかけなかった。
話すことがなかったのか、それとも強制移住されたのが日本人のせいということで恨んでいるのかはわからない…。
現在2019年8月(編集時点)はキルギスにいるが、ここは高麗人の人口は非常に少ないが、キルギス人自体が、日本人に非常に似ている。
なので以下の記事も面白いかもよ('ω')ノ
「住みやすさ抜群。日本人の兄弟国家キルギスの「ビシュケク」に2ヵ月住んでみた件」
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