ウラル・チュルク・モンゴル系言語

実際にトルコで体験。欧米で広がる新型コロナウイルスによるアジア人差別と黒人の暴行事件について

2020年2月8日

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実際にトルコで体験。欧米で広がる新型コロナウイルスによるアジア人差別と黒人の暴行事件について

2020年2月8日


先日、新型コロナウィルスに関する動画をアップロードしたが、動画内で伝えられることは限られるので、記事にまとめようと思った。

動画だとたまに言いたいことを忘れてしまっている場合などもあるので…( ゚Д゚)

さて、現在私はトルコのイスタンブールに1ヶ月アパートを借りながら作業をしている。延長するかは不明。なので東アジア人はおろか東南アジア人とすらエジプトに来たくらいからずっと会っていない。

そう。私は少数派になってしまった。🤣

寂しくてしょうがないのだけれども、仕事も忙しすぎるのでそんなことを考えている暇はない。で、ここトルコでは半分くらいがギリシャ人と同じ南欧系、そして半分くらいが中東の中でも肌が白く、ロシア系とちょっと混ざった系?といった不思議な人種が多い。

その中に私がポツんといると、いわゆるザ・アジアンだ。中東も地理的に言えばアジアに分類されるが、人種的にはコーカソイド系なので、彼らも私のことをアジアンと思っている。

アジアン=中国人なので、彼らにとっては私は中国人という感じだ。トルコと日本が友好だとか、そういう話もあるが、そういう気持ちもありながら人種的には中国人と同じアジア人と思っているというのがポイント。

少しではあるが、その内容とまたアジア人がなぜインドより東では見下される傾向があるのそう。私も最近差別を感じるようになってきている。かということも含めてまとめていけたらなと思う。

 

①私が差別された場面

まずレストランを探していて近くのコンドミニアムのコンシェルジュに「この辺に良さそうなレストランない?」と聞いたところ、近くに立っていた男性が、「コロナウィルス?」というようなことをトルコ語で言いだした。

けどその男性が私を近くのレストランに連れていってくれたので、なんとなく話題として持ち上げただけなのかもしれない。

で、つい最近のこと。バスでイスタンブール市内にちょっと行ってみた。すると横に誰かが座っている座席の横に座ったら、その男性が違う席に移動してしまった。

何、他にも席空いてるじゃん?なんで俺の隣来るの?」的な態度。私もたまに他人に対してこういう態度をすることがあるので、別に嫌な感覚はなかったが、されたのは初めて。

なのでウィルスに敏感になっているのではないか。と推察。私は外に全然でていないで部屋で作業してばかりいるので、もっと外に行けばたくさんのハプニングに遭遇するだろう。

私だって市内で中国人の団体観光客がマスクつけているの見ると絶対に近寄りたくないので、トルコ人だって私に近づきたくないと思う。

特にエレベーターとかで一緒になると気まずい。

特にバスや電車の中でもそうだけど、ウィルスと思われないように、マスクは絶対につけないし、咳もしないようにしている。咳をするために一回バスを降りたくらい。それくらい周りの目が怖い。

 

②アジア人が弱く見える理由

他の記事でも書いたけれども、コーカソイド系の人たちはアジア人を差別しているといよりも自分よりも下位の人種だと思っている傾向が強い。

「欧米諸国における「性的人種差別」について。日本人は下位グループ?」

これは不思議なもので歴史が証明するように、東アジア人はコーカソイド系の人たちを「臭い」だとか、「獣」だとか表現してきたわけだけど、ヨーロッパでもまた同じように東アジア系ってものすごく奇怪な人種に見える場合がある。

これは体型とか体格の問題ではないと私的には思っている。これは持論だけど、彫の深い人が彫の浅い人を見たとき、弱くみえるのではないかと思うのだ。

私自身も自分よりも彫の浅い人を見たときに相手がかわいく見えることがあるけれども、ここ中近東に来ると私の顔は物凄く浅く見える。

東南アジア人と東アジア人は顔が全然違うが、東アジア人と東南アジア人が共通しているのは顔のパーツの違いではなく、横から見たときの短頭型か中頭型か、長い頭型かどうか?ということである。

「頭長幅指数(長頭型、中頭型、短頭型)あなたはどれ?欧米型?韓国型?日本型?」

つまり確かに東アジア人と東南アジア人は顔が全然違うのだけれども、アラブや欧米の世界に一旦入ると、東アジア人も東南アジア人も同じような部類に見えてくるのが不思議なものなのだ。

例えばトルコのショッピングモールでも、インドネシア人っぽい人やフィリピン人っぽい人を見ると親近感を抱く。東南アジアに行っても絶対に親近感を覚えない人たちが、コーカソイド系が多い国に来ると、一瞬で変わってしまうという感覚。

③日本人が下位グループにならない国

明らかにトルコは欧米。エジプトはアラブと感じる。

アラブの中心地エジプトで感じた私に対する対応とトルコで感じる対応には明らかに違いを感じる。エジプトだと人種がサウジアラビアとかモロッコなどのようなアラブ人であり、コーカソイド系が少し入った人もいるが、そこまで白人っぽい人はいない。

それがトルコになるとコーカソイド系が混ざったような人が多く、明らかに人種的にヨーロッパだと感じる。

つまり東南アジアのように日本人を含めた東アジア人が優位に立てる国や、インド北部のようにコーカソイド系が強く日本人が下に見られるような国もある。

そして今回発見だったのはアラブの国では東アジア人は下に見られないという感覚だ。多少なりともアラブ人も東アジア系を下に見ている感覚はあるけれども、インドやトルコなどのコーカソイド系の国とは違い、全く別の人種という好奇な目ではみられる場面が強かったように思う。

これは主観だけれども、やはりコーカソイド系が薄まるとまた変わってくるのかもしれない。

つまり私的に思うのは、アラブ圏の一部の国、東南アジア、東アジアでは日本人は下位グループにはならないということ。

逆にたとえ親日だよ!とうたわれているトルコ、ポーランド、フランス、ハンガリーなどにいっても、人種的にコーカソイド系よりも下位に見られるのは間違いないと思う。

④黒人による東アジア系女性への暴行事件

この動画は、2日前くらいに出てきたもの。おそらくアメリカの地下鉄で、女性二人組がマスクをつけていて、黒人に襲われたという内容だった。

この動画は、NBCによるもので、1:20からそのシーンが流れる。ものすごく殴られているのが分かる。

で、コメントをみると、このアジア系女性二人が暴行される前に、近くで咳をするなど挑発に思える行動をしたのではないか?などというものが目立った。

なによりも、これが黒人男性であるからなのか、あまり報道されない。もしこれが白人男性であった場合、もっと報道されるだろうという意見がある。

で、韓国人に暴行された日本人女子たちと同様に、

「ソウルで起きた「日本人女性暴行事件」に見る、日本人女子の勘違いと、韓国人男性に気をつけたほうが良い理由」

特に日本人女子で、友達同士で歩いている人で、男性を挑発するような見える服装、態度の人たちは気をつけたほうがいい。

西洋ではアジア系女性の派手な髪形や過度なミニスカートは男性にとって挑発に見える場合もあるので…。特にイスラム圏では、目以外は全部隠す格好をしている女性たちは、トルコやエジプトでは自分で選択している。私が思うに男性が優位な社会で、いかに攻撃されずに守ってもらうか?という意味で、あのようなニカブを選択するのだと思う。

ニカブなどの違いは以下。

「イスラム教、伝統衣装の見分け方 (ブルキニ、ヒジャブ、チャードル、ブルカ、アバヤ、ニカブ)」

 

⑤大きい声でそれらしい英語を話せると逆転する

これはイギリスやアメリカ、豪州のような英語圏、英語が堪能な人が多いオランダ・ドイツも含めた北欧では通用しないということは先に言っておく。

そもそもアジア人の観光客=語学ができない団体系のイメージがある。最初はトルコ人の男も女も私を少し下に見たような目線で接してくるけれども、最初静かそうな私が腹から出したこえでアメリカ英語を話すと、相手の態度がガラっと変わる。周りのトルコ人も英語を聴いている中、明らかに私のほうが英語が上手だからだ。

※動画で話したこれくらい滑舌の良い英語(私は普段日本語を話すときこれくらい強くは話さない)

日本人英語とアメリカ英語の違い。口の中にポテトを入れたような話し方。また話す国籍によってカタカナ英語でもいい理由(動画)

つまりそこで相手の接客態度は一気に変わる。もちろんすべてのトルコ人が私を見下した目で見てくるわけではない。私が住んでいる割とお金持ちが多いコンドミニアムあたり、つまりトルコ人しか住んでいない、少しプライドが高そうな人たちが集まるような場所と、観光客慣れしているイスタンブール中心部とではやはり少し変わってくる。

けど、特にイスラム圏なのか年配者は、プライドがあるのか、態度が柔らかくならないときもある。

けど、これってアジア人とか英語とか云々よりも、私がある程度トルコ語を話そうとする姿勢さえあれば、誰も私を見下そうともしてこない。これは間違いないと思った。

とはいっても両替の女性のように常にイライラして仕事のやる気がない人もいるのでそこは注意してね。トルコに限らずヨーロッパやアメリカでもこういうのには遭遇する。

人間性の問題であり、こちらに非があるわけではない。けど次に並んでいたのが白人だった場合、態度が良くなる場合もあるのであきらかにアジア人を見下しているということは言うまでもないので、そういう場合は、どなって論理で勝負することにしている。

日本人みたいに冷静な声で論理で勝負しようとしても、相手は聞いてもくれないし、時と場合によっては周りの人たちが注目集めるように怒鳴らないとダメ。ということを勉強させてもらったわ。('ω')ノ

 

⑥最後に

欧米圏に長くいる日本人が強く見えるのは、こういう差別と言うか、様々な不利な立場に置かれる経験をしてきたからではないだろうか。

逆に韓国やタイ、台湾にしか行ったことのない日本人には全く分からない感覚なのかもしれない。とも思った。タイでは日本人は神様までいかないけど少しそういう感覚あるからね…。

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