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フランス南部の「ポー」に2週間アパートを借りた結果、快適だった件

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フランス南部の「ポー」に2週間アパートを借りた結果、快適だった件

今まで文法、発音、フレーズを中心に教えてきたフランス語。そんな私がパリに行ったのは2008年の冬に1度のみ。それもロンドンに行ったついでという形で行ったので、エッフェル塔、シャンゼリゼ通り、ラ・ディファンス、ルーブル美術館など、本当に中心部のみしか行っていない。

そこで見たものは、やけにアジア系が多いなという印象。そりゃ、中心部だから本当のフランスは体験できないわな。

さて、そんな私は2022年、ベトナム、インドのチベット地区、キルギス・カザフスタン、モンテネグロ、ローマ、モロッコを経て、日本に帰る前にフランスでの短期生活を通じてフランス語を完全にアクティブ言語化するためにやってきた。

2022年の夏(4ヶ月間キルギスでアパートを借りていた)キルギスにいる間、どこに行こうかは何十時間も調査をしていたので、今回ポーに来るに迷いはなかった。

この記事では2022年にポーで2週間借りてプチ生活してみたことについて書いていきたいと思う。

 

①ポーの概要と、ポーを選んだ理由

フランスに到着する前私はモロッコのアガディールに視察に行っていた。

「モロッコの「アガディール」でノマド視察した理由【3泊4日】」

アガディールはモロッコの南部にある都市。そこからトゥールーズまで4時間くらいで、しかも8000円くらいの格安だった。トゥールーズの中心部の狭いホテルに一泊した後、国鉄でポーに到着。ポーの周辺にはタルブ、ルルドという小規模都市がある。

ポー(20万人)

タルブ(8万人)

ルルド(1.6万人)

 

ルルドはパリに次いで宿泊施設数が多いとも言われるくらいフランス国内のみならず多くの国からカトリック教徒が巡礼に訪れる観光都市。人口2万人にも満たないが、ルルドとタルブの間には空港が存在し、私はそこからストラスブールに飛んだくらいだ。

このようにポーという都市自体は20万人規模だが、周辺を合わせて50万人の商圏と考えてもいいかもしれない。

またポーはスペインとフランスにまたがるバスク地方、フランス第三の都市とも言われるボルドーにも近く、ポーを流れる川はボルドーにある川の源流となり、南にはピレネー山脈もあり自然豊かな土地柄なので私は絶対にポーに来るとキルギスにいる間から決めていたわけだ。

※多くの日本人が、ギラギラした南仏をイメージさせるコート・ダジュール側を選ぶ中、私は外国人(特にアジアン)が少ないビスケー湾側のほうが好き。

 

②借りたアパート


借りたアパートについては動画も出した。おそらくポーに関心のある人は検索で見ているかもしれない→そんな人ほとんどいないと思われるが。よほどのフランス通しか行かないと思う。

南フランスも、北スペインも両方楽しめる立地?でアパートを借りてみた♪

アパートの外観はこんな感じ。twitter に埋め込んだショート動画。がわかりやすいかもしれない。このショート動画ではアパートだけでなくポーの街並みも凝縮させて編集したのでポーの街の全体像がわかるかも。

駐車場側から撮影。とはいっても中庭なのにそこが入り口となっている感じ。

お部屋は1階にあった。発展途上国でラグジュアリーな高級アパートを借りることが多い私は当初フランスのこういう古いアパートに耐えら得るか?と思ったが案外いけた。虫が完全に出なかったし、水が高いと言われているようなフランスだったが、毎日お風呂に水を溜めて入ってたし、部屋は非常に狭かったがなんでもあり非常に機能的だったこと、2週間のうちかなり多くの都市に回っていたのでそこまで部屋にずっといたわけではなかったこともあり許容できた。

とはいっても同じ中庭から夜にパーティーの音が聞こえたり、深夜2時に20代の若いフランス人男子(小柄なかわいい白人だった)がライターを貸してほしい。とドアをノックしてきたりしたこともあった。

こちら側が英語で話すと、フランスのど田舎人なんだなぁという反応が面白かった。

また中庭が駐車場になっている感じだったので夜2時くらいまでは騒音があったかもしれない。1ヶ月10万円の部屋を探すとどうしてもこんな感じになってしまう。とはいっても短期で借りているにもかかわらず10万円は中心部のアパートとしてはかなり安い。

エアビーなどでポー周辺の家賃を見てみたが、やはりポー、タルブ、ルルドなどはフランスの他の場所に比べ割と安い。そして色んな都市を見て回れるエリアなので非常におすすめ。

 

③自炊、食費など、物価など

工夫すれば日本と同じように1ヶ月3万円でも足りると思う。普段パリの飲食店のバカ高いイメージがあるのでフランスの物価は高いのでは?と思うことが多いが食品自体は工夫すればそこまで高い印象がなかった。

ズッキーニは高かったがお店によって全く同じ質でもお手頃なズッキーニもあった。またフランスの米も全然行ける。日本と同じ質を考えてはダメだが、毎日バゲットを水で柔らかくした料理というわけにもいかないので、米は非常に重宝だった。

どのスーパーにも日本の調味料が最低限あり、現地で調達の野菜、卵(タンパク源)、バゲット(水で炒めたら柔らかくなる)か米、豊富な調味料、アフリカからとったようなナッツ類、魚の缶詰系などでたらふく食べても月に4万円は超えないのでは?という感想。

 

④お店や、ポーの地理的感覚

ポーにはカルフールエクスプレスのような小さいカルフールがあるので市の中心部にアパートを借りた私はそこで調達していた。郊外に行けばもやしなんかも売っていた。こんな小さな街なのに大型ショッピングセンターは東西南北に3つくらいある感じで、中心部は歴史的な保存と観光客、郊外は生活の感じ?で非常に調和のとれた街だった。

そして日本のアニメショップなんかも中心部にあったり、郊外の大型ショッピングセンターの本屋はとても広く、フランス語を学ぶにはいい場所だと思った。

ポーの中心部から少し外れた北部に大学がある。その隣に大型ショッピングモールがあり、この辺はフランスの古い感じがなく開放的なエリア。私は中心部からそこまで2kmくらい歩いて、帰りはバスで帰るような感じをしていた。

ちなみにバスのようなトラムシステムもあるが、キルギスなどの格安に慣れてしまった私にとっては200円以上の交通費は高く感じた。スーパーにいくのに往復500円かかるということなので。その分、ミュルーズで生活した時は私の中心部に歩ける距離で大型スーパーがあった。ポーは中心部が歴史的な地区で保存しているのでこのためではないかと思う。

下の丸枠がポーの中心部。その南部には国鉄がありそこから坂を登る形で中心部に行く感じ。で、上の丸枠が新しい街みたいな感じで大学やE. Leclerc という大型ショッピングセンターがあり、郊外に行くバスターミナルもそのへんにあり、blabla carなどもその辺で待ち合わせになる。

 

⑤アジア人は少なめ?移民、治安、フランス人の態度

まずフランスの全国平均に比べいわゆる中東やアフリカからの移民は少ない。とはいってもちらほらいて彼らは普通にフランス人である。街の雰囲気的に治安は良いと感じた。エアビーのホストとも話したがこの街では犯罪率が低いという。

たしかにポーの犯罪インデックスを見ると、38 となっていて、パリの61のざっくり半分程度。ポーの後、私は二週間ミュルーズに滞在したがここも61なので、いかにポーの治安が良いことがわかる。

特に私が感じたのはマグリブ系が少ないと思った。ミュルーズはマグリブ系が多かったが、ポーはサハラ砂漠以南の黒人がちらほらいるようなイメージだった。

そしてアジアンはほぼいない。でもカンボジア料理店(私のアパートのすぐ)だったり、現地の留学生などはちらほらいるし、カルフールでは日本人の母娘が日本語で話しているところも見た。なので長く滞在していると、ちらほらアジアンとの遭遇率も高くなると思う。

それでも少ないので、その分、フランス人が非常に優しい印象を受けた。2週間の間、私は非常に歓迎されていると感じた。→大袈裟かもしれないがミュルーズと比べてもそういう感じがあったのだ。

若い人は好奇な目で仲良くなりたさそうに見てくる人もいた。

 

⑥英語は通じる?フランス語やスペイン語学習に最適

英語は通じない。田舎に長く住んでいる人たちなのでそもそも英語を必要としていない。けれども大学の近くや若い人たちなら通じる可能性もあり、また嬉しそうに話す人もいる。40代前後以上は片言でもいいのでフランス語で頑張って話している態度をとっていれば非常に良くしてくれる。

また、フランス語学習には最適だ。なぜなら大型書店が整っているし、小さい街なのでなんでもあり、格安バスでいろんなところを回れる場所、物価が安く、しかもピレネーを越えればそこはすぐにスペインなので、特に若い人たちにはスペイン語を英語の次ん学んでいる人も多い。

近い将来、今度は長期滞在で行きたいものだ。

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