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世界一厳しい語学学校?カリフォルニアにある、防衛言語研究所外国語センター(DLI)のプログラム内容が凄まじすぎる件

2015年6月28日

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世界一厳しい語学学校?カリフォルニアにある、防衛言語研究所外国語センター(DLI)のプログラム内容が凄まじすぎる件

2015年6月28日


現在キルギスでロシア語を勉強中の私。最近ロシア語の音を聞くたびに、物凄く好きになってくる感覚、中途半端に学んでいた時には一時、ロシア語は勉強するのを辞めようとまで思っていたが、本当にここに来てよかったと思っている。

さて、この記事は2015年に書いたものだが、私も知識が増えてきたので内容を増やしていこうと思う。さて、始めよう!(^^♪

世界には色々な意味でのエリートがある。エリート(elite)はつまり、語源としては、elect(選ばれた)から来ており、日本で言えば東大などに合格するような人のイメージがあるが、ヨーロッパでは、ノブレスオブリージュ「高貴さは(義務を)強制する」という概念があることからも分かるように、貴族という選ばれたお金持ちが、弱者に対しても助けられる人たちのイメージもある。

さてこの記事では語学におけるエリートの話をしよう。

日本にも元防衛大臣で英語とアラビア語を操る現東京都知事の小池百合子氏がいたりするが、まだまだ英語以外の言語と英語を同時に操れる人は少ない。

「小池百合子先生の英語とアラビア語の実力を検証」

そもそも日本では外国語の勉強=ツールでしかない。の一言で、つまりあまり意味のないものとして済ませるのに対して、海外では企業のTOP(経営者)などが複数言語を操れる場合が多い。それは以下の記事の書いた。(経営者の名前なども)

「「バイリンガル」や「マルチリンガル」は収入が倍増するのか。言語能力をお金に変える方法と、各主要言語における今後の趨勢」

というように、日本人が思っている以上に、特にインド・ヨーロッパ語族圏に暮らす欧米諸国の人たちは複数言語を話せる場合が多い。

なぜなら彼らの言語、英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語。これらは全て同じ語族に属しているので、日本人が1から英語を学ぶよりも更に簡単だからである。

「欧州なのに「インド・ヨーロッパ語族」には属さない異端の「ウラル語族」と日本語の関係」

そんな欧米諸国を代表するアメリカには、これら同じ語族の言語だけではなく、アラビア語や日本語、中国語と言った欧米人にとって難しい言語までもマスターさせてしまう「世界一厳しい」語学学校が存在する。それがタイトルにもある防衛言語研究所外国語センター(DLI)なのだ。

以下にも書いたが、欧米人にとって、アラビア語・中国語・韓国語・日本語は一番かけ離れたグループであり難しい。

日本語は発音こそ簡単だが、日本社会で求められる日本語力まで伸ばすのは、漢字の理解、日本独特の位置関係(尊敬語など)も理解しないといけないので、そこがネックとなっている。

「英語ネイティブからみた世界一難しい言語ランキングTOP10 。日本語は何位?【海外の反応】」

さて、前置きは長くなってしまったが、このDLIについて簡単に説明していこう。

 

①アメリカ人にも知られていないこの学校の内情

このカリフォルニア州モントレーにある外国語センターは、関心が持たれていないのか、あまり世間では知られていない。場所はサンフランシスコの南部にある。

サンフランシスコ南部といえば、シリコンバレーにも近く、もともと軍事関係で発展したシリコンバレーと軍事が繋がっていることがここで分かるかもしれない。

DLIは、アメリカ国防総省の傘下にある機関であり、国防、諜報の現場で任務にあたる語学スペシャリストを養成する目的で設立された学校と言われている。

ここで学べる生徒は、アメリカ軍の5軍(陸軍・海軍・空軍・海兵隊・沿岸警備隊)から選び抜かれるという。

つまり誰でも入れる学校ではないということが分かるだろう。つまり彼らも選び抜かれたエリートなのだ。

 

②1年半もあれば、言語をマスターできる理由

www.dliflc.edu/
まず、マスターという言葉を私が使うのは好きではない。なぜならマスターは完全に理解しているという意味になってしまうからだ。けれども、ここで1年半みっちり語学を勉強したエリートたちは、語学のプロになっているのは確かだ。
さて、ここDLIで学ぶ生徒たちは、かなりの覚悟を決めてこの外国語センターにやってくることとなる。
例えばアラビア語を習得する生徒の場合、イスラム教のように髭を生やしたり、衣装を着たり、サウジアラビア男性のように頭にスカーフをかけたり、アラビア語圏の文化と同じように生活することが求められる。
もちろん母国語(英語)の使用は禁止。母国語で考えることさえできない状態を1年くらい強いられるというのだ。
つまり、DLIでは、その国の言葉を学ぶにはその国の人たちと同じような生活をしなさい。そうすることで真の言語理解を短期間で深めるという事なのだそう。
日本語学習者の場合、日本料理を毎日食べ、なぜ日本料理はあっさりしているのか?とかを毎日考えるようになる。とか、なぜ畳の上で寝るのか。このような生活をしているうちにさまざまな疑問が浮かんできて、日本語の学習を加速させることができるのだという。
つまりその言語圏の人たちと全く同じ生活をしつつ、学んでいく単語を語源レベルで理解していくと、色々な発見につながるという事なのだろう。
で、なんと、ここに入学すると、1年半という決して長くない期間で、インテリジェンス、すなわち諜報員たちを「語学の達人」に教育されるそうだ。

③他国の文化を理解しようとしない日本人

10言語以上勉強してきた私が思うことは、そもそも多くの日本人は長らく英語が必要とされない環境で育った以上に、外国の文化にあまり興味がない。
せいぜい英語を勉強してアメリカ人の20代みたいな下品な態度を真似する変な日本人がいるくらいか、フランス語を勉強して、本当のフランス人も知らず、アタシセレブよぉ~みたいに思っている人がいるくらいではないだろうか。
けれども、アラビア語やロシア語、中国語、韓国語を中心に学んでいる私にとって一つ言えるのは、これらの言語を喋っているときの自分の性格?人格というのはどれも違うのだ。
中国語を話せば、一般の中国人のように声を大きくしたくなるし、厚かましくなりたくなる。それは中国の上海でパソコンを盗まれて犯人を捜した経験や、中国人に沢山いじめられてきたからというのもある。
日本語で話すときは物静かな私も中国語では、相手のためにと思って物凄くストレートに言ってしまう。けれどもこれが中国人との距離を縮める方法でもあったりする。
韓国語では目上の人に対しては謙虚に、年下に対しては姉さん肌になったり。つまり多言語を学ぶということは他国の文化を学び、理解することにも繋がり、versatile (多芸な)になれる。という意味でもあるのかもしれないと最近思ってきたりもする( ゚Д゚)

 

④アラビア語とロシア語人材がアメリカで求められる理由

さて、話は少し変わるが、かつてアメリカにおけるアラビア語人材(生粋のアメリカ人が望ましい)は米国国防総省、いわゆるペンタゴンなどで働きやすい。と言えば大袈裟ではあるが、アメリカでアラビア語に関心を持つ人が少ないので、中東エリアをリサーチする会社や、国防省関連の翻訳、リサーチなどの仕事に入りやすいと言われている。

私が、2019年現在 indeed のアメリカ版でも調べた結果、リサーチ系の会社でアラビア語が分かるほうが望ましい。という案件を見つけた。

というように、アラビア語は大変アメリカで希少価値の高い言語となっている。ロシア語も同じで、軍事関係で対立するロシアのことをリサーチする仕事などがあるため、この2言語は、密かに需要が高い言語となっている。(ペルシア語なども)

⑤日本でも、DLIに近い環境は作れる

このように、DLIでは比較的短期間で、軍関係者の語学力を諜報レベルにまであげるということをこの記事では紹介したが、日本でもこの環境は作れることには作れる。

それはネイティブキャンプの存在。最近、教師の質を高めるということで、数百円ほど値段が上がってしまったが(6480円/月)、24時間(定額でレッスン回数無制限)で講師と通話できるのが最大の売り。

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