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世界で一番、ネイティブ話者が多い言語と、世界一話されている言語 TOP10

2020年5月3日

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世界で一番、ネイティブ話者が多い言語と、世界一話されている言語 TOP10

2020年5月3日


現在、東欧のジョージアでtwitter強化や、動画撮影に入り始めたマルチリンガールりょうこ。さて、現在私はスペイン語強化期間中なので、毎日単語やフレーズを覚えたり、twitter上(@_multilingirl_)でスペイン語のシャドーイング動画を公開したりもしている。

※twitter上の2500人(2020年5月2日時点)の仲間と交流させていただいている。

ちなみに、最近言語を教える傍ら、アラビア語、スペイン語のレッスンを同時にとり始めた私。私自身も、20名の生徒がいるのでちょっと大忙し。

さて、私は今まで言語を学ぶ際に話者人口として参考にしていたのは、その言語がネイティブスピーカーの数だけでなく、L2(第二言語)としても含めると一番多い人口のほうだった。

つまり英語は世界の10億人くらいに話されてはいるけれども、実際英語を一般家庭で話すような人たちの人口は4億くらいに減る。

でも多くの人が、L2の数を基準としているのは確かだ。とはいっても、私は数ヶ月前にエジプトに行ってきて、4億人ほどに話されているであろう標準アラビア語(フスハー)が若者の間で少し通じなかったという体験をして以来、私の頭の中で、本当にその言語しか話せないネイティブスピーカーが多い言語を優先的に勉強しようかなとも考え中。

こうやって考えたとき、2050年には、9億人に達するともいわれているスペイン語とフランス語は、明らかにスペイン語のほうがネイティブスピーカーとして話せる人のほうが多いということは、YouTube動画でも語った。

2050年、英語を超える?スペイン語とフランス語、将来どっちを学ぶべき?

日本語のネット上でも、一番話されている言語ランキングを見ても、だいたいこのL2を含めたランキングがほとんどであった。

なので今回は、L1,L2のランキングをここでまとめて書き、新しい言語を学ぶときの参考にしていただきたいと思う。

その前に、言語系統の地図をお見せしたい。


このように、フランス、スペイン・イタリア・ポルトガルをはじめ、南米の大部分が赤い色で統一されているのは、これらの言語が同じ語族であるから。

つまりこれらのうち一つでも言語を習得するとあとは北京語と上海語くらいの違いなのでぐんと他の言語を覚える速度が上がる。

何かしらの参考にして欲しい。ちなみに日本語は孤立した言語であるゆえ、孤立した文化でもあるので是非、英語か他の言語を学んで、他の言語を学びやすくしてみることをお勧めする。

「【文明の衝突】が示す8つの文明。日本は孤立した独自の文明を持つ唯一の国?」

L2(第二言語含む)の場合

まず、第二言語なども含めた話者数のランキングだと、多くのサイトでも書かれているように以下のようなランキングになる。

順位言語話者人口
1英語12億
2中国語11億
3ヒンディー語6.3億
4スペイン語5.3億
5フランス語2.7億
6アラビア語2.7億
7ベンガル語2.6億
8ロシア語2.5億
9ポルトガル語2.5億
10インドネシア語1.9億
11ウルドゥー語1.7億
12ドイツ語1.3億
13日本語1.2億
14スワヒリ語9800万
15マラーティー語9500万
16テルグ語9300万
17トルコ語8500万
18広東語8400万
19タミル語8300万

英語がダントツで1位なのは誰もが知っているところ。とはいっても、北アフリカ、ロシア語圏、インドなど回っていると気づくが、英語が話せない人はまだまだ多いのが実情。

ヒンディー語は第一言語になると半分くらいになる。で、フランス語はアフリカのフランス語が理解できる人口を合わせると、2.7億人。

アラビア語に関して言えば、ここでは標準アラビア語の事を意味していて、事実上、彼らは標準アラビア語を日常の中で話さないので、このランキングには少し無理があるかもしれない。

というように、このL2のランキングは特には実際現地に行ってみる感覚とは少し違う部分がある。

特にフランス語は、2.7億人に話されてはいるが、フランス語だけしか話さない、つまり家族ともフランス語で話すような人たちは、7700万人にまで減る。

さて、そんな単純に第一言語として話す人口が多い、ネイティブ話者が多い言語のランキングを以下紹介していきたいと思う。

 

以下はランキングから除外

マラーティー語(8300万人)、ラフンダー語(9200万人)など、インド国内に存在する多数派言語、中国に存在する上海語(8100万人)、広東語(7300万人)などの多数派言語、また実際にコミュニケーションのツールとしては一般庶民に浸透していない標準アラビア語(2億7000万人)。

 

10位 韓国語

話者人口 7700万人

韓国語は、ネイティブも含まないL2では、世界で22番目に話されている言語。けれども、インドに複数ある言語、中国に複数ある方言などの言語をカウントしない場合、世界で10番目にネイティブスピーカーが話す言語にカウントされる。

韓国語は韓国だけでなく、北朝鮮でも使用されているので、今後世界情勢がガラっと変わって、北朝鮮が解放された場合、非常に商機のある言語とも言われている。

「韓国語(朝鮮語)を勉強するメリット・需要・重要性」

 

9位 トルコ語

話者人口 7900万人

トルコの人口8200万人だけれども、少数民族のクルド人などもいるので、トルコ語をネイティブとしている人の人口は少し減る。

それでも湾岸諸国の王室で成り立ってる小国とは違い、歴史がありそこそこの人口と統一言語を持っているという点で、トルコはイランやエジプトと並び中東で唯一の国家だと言われている。

つまり中東で活躍したい場合、コミュニケーションのツールとしてはアラビア語(フスハー)よりも、トルコ語やアラビア語エジプト方言(7500万人)のほうが有利。

とはいっても、アラビア語を話す国々では、フスハーの知識は教養として必要とされている部分もある。

 

8位 日本語

話者人口 1億2000万人

このランキングの中では一国にある言語で多数派としては一番存在感が大きい。ロシア語の場合は、東欧・中央アジアなども巻き込む言語であり、ベンガル語でさえもインド東部のベンガル州なども巻き込む言語。

と考えると、日本語は一国だけで話されている世界最大の言語なのかもしれない。

 

7位 ロシア語

話者人口 1億5400万人

ロシアの人口は1億4500万人ほどだけれども、ウクライナ、ベラルーシ、中央アジアなどにもロシア系住民がいまだに住んでいることや、私が住んでいたキルギスでさえも、都市部のキルギス人は自国のキルギス語ではなくロシア語だけしか話せない場合もある。

ちなみにロシア語は日本語にあるいくつもの方言と違い、ロシア全土にロシア語が広まった時期がそれほど昔ではないこともあってか、ロシアのどこにいっても、標準のロシア語が話されていると言われている。

言うまでもなく、アラビア語のように~方言はないので、広範囲で言語を使いたい人には大変お勧めの言語。

 

6位 ポルトガル語

話者人口 2億3000万人

ブラジルとポルトガルだけでなく、アフリカのモザンビークとアンゴラでも共通言語(民族を束ねる言語)として使用されているのがポルトガル語。

スペイン語の多くは、アメリカ大陸とスペインだけだけれども、ポルトガル語の場合は、ポルトガルに加え、アメリカ大陸、そしてアフリカ大陸の東西海岸で使用されているということになる。

将来、モザンビークとアンゴラの出生率により、ポルトガル語の人口は伸びるとも言われている。

2050年までにはベンガル語を超える可能性があるかもしれない。

 

5位 ベンガル語

話者人口 2億3000億人

ベンガル語はヒンディー語に比べ存在感の薄い南アジアの言語である。けれども人口が多いので、特定のマニアには学ばれている言語。

インドネシア語は最近マレー語をもとに作られた統一言語で実際は今もなおジャワ語などが多く使用されているのでインドネシア語はこのランキングに出てこないが、ベンガル語はバングラデシュ人皆に通じる言語である点。ここは評価したいと思うし、5位というのは非常に意外である。

レアな人は極めれば競合する人は少ないと思われる。

 

4位 ヒンディー語

話者人口 3億4000万人

アラビア語とヒンディー語どちらを選ぶ?と言われれば、これからはヒンディー語の時代かもしれない。これだけ人口が多いのと、2050年におけるヒンディー語の人口は5億8800万人になるともいわれている。

これはヒンディー語の人口も伸びるが、ヒンディー語とウルドゥー語(パキスタンの公用語)が、表記文字が違うだけで口語に関してはほぼ同じだからだという事情もある。

つまりこの約6億人という数字はウルドゥー語のネイティブも合わせた数字。

こういう事情もあり、日本でもヒンディー語系ユーチューバーは増えている。

「ヒンディー語(ウルドゥー語)を勉強するメリットと需要、将来性」

それは言語市場が大きいので、ヒンディー語の音楽が、他の国の音楽に比べかなりお金を費やして凝った動画が魅力的であることからも分かる。

 

3位 英語

話者人口 3億8000万人

意外にそれほど多くはないという印象を受ける数字。

今後も英語の公用語としての地位は変わらないだろう。けれども、英語のネイティブスピーカーは極端に増えないと言われている。

そのためネイティブが話すような英語よりも、グロービッシュと呼ばれているような簡単な単語を使って表現する英会話が現在世界で主流になっている。

なので私は断然、TOEIC900点レベルであるOXFORD3000単語を覚えたら違う言語を覚えて世界を広げることをお勧めしている。

「世界では常識?日常英会話の90%以上は、OXFORD 3000単語だけで十分な理由」

2位 スペイン語

話者人口 4億6000万人

英語のネイティブスピーカーよりも人口が多いことからも分かるように、こういう部分がスペイン語の曲がヒットすると、英語の曲よりも再生数が増えるという現象が起こる理由である。

またアメリカでは一番学ばれている言語であり、ヨーロッパの多くの国でも英語の次に学ばれている言語。

アメリカには現在4000万人のスペイン語話者がいて、英語とスペイン語のバイリンガルは、1億2000万人はいるとも言われている。

つまりスペイン語はスペインの言語、中南米の言語というよりも、日本に一番身近なアメリカの言語だと考えるようにした方がいい。

その理由は、アメリカの人口は現在3億2000万人だが、市民権のない不法移民の人口が1億人に達すると予想されていること、そしてこれらの多くがメキシコなど中南米からやってきた人たちであることからも、2050年には、世界で一番スペイン語が話されている国がメキシコではなく、アメリカになるかもしれない。とも言われている。

How many undocumented immigrants are in the United States and who are they?

そういう意味もあって、私はフランス語が2050年に8億人に達したとしても、他にも公用語があるフランス語圏よりも、スペイン語しか話さない国が圧倒的に多いスペイン語を勉強するほうが有利かもしれない。とも思っている。

 

1位 中国語(マンダリン)

話者人口 9億1800億人

中国語には広東語、上海語など、色々な方言があるが、ここでは北京や北方エリアで話される北京官話を元にして作られたマンダリン。

いまだに話せない高齢の人もいるが、時代の流れとともに中国国内でも話せる人は増えてきているし、今後、中国人全体が話せるようになると言われている。

日本人が一番簡単な言語のうちの一つであり、頻出語彙の50%が日本語と同じまたは推測できるので、外国語の初心者には大変お勧めできる言語。

ソース
List of languages by total number of speakers
List of languages by number of native speakers
Ranked: The 100 Most Spoken Languages Worldwide

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