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バルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)の言語・経済・文化・物価・金髪率・身長などを比較 TOP10

2019年6月17日

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バルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)の言語・経済・文化・物価・金髪率・身長などを比較 TOP10

2019年6月17日


バルト三国というエリアを聞いたことがない人は、あまりいないだろう。まさにヨーロッパとロシアに挟まれた形で存在するこのエリアは、長身で金髪でブルーの瞳を持った美女が多いとか、イケメンが多いなどと有名ではあるものの、その中身をあまり知っている人はいない。

これらの国は昔はソビエト連邦だったけれども、今や通貨はユーロ、けれどもまだロシア語を話す人が多いという不思議なエリアなのだ。

そんなバルト3国に私はロシア語を勉強しに行きたい。なんて夢見ていたり→現地で得意の男探しするわけではないからねぃ( ゚Д゚)//

この3ヵ国に訪れる前に、私自身も3ヵ国の大まかな違いを理解するべくこの記事を書くことにした。

おそらく特に日本の若い男性、女性にはこういった人とは違ったエリアに行くことで何か新しい発想が生まれてくるのではないか。と期待して、この記事がトリビア的に役立ってくれればよいと思う。

それではいきましょう(^_-)-☆

①バルト3国の人口と言語系統の違い

バルト3国は、それぞれの国が同じくらいの面積だということは、地図を見てもなんとなくわかる。さて人口は、2019年時点で、エストニア(132万人)、ラトビア(192万人)、リトアニア(279万人)となっている。つまり、南に行くほど人口が増えていく。

バルト三国合計=603万人と、大都市の多い日本人からすると人口は決して多くはない。

そもそも、バルト三国と呼ばれる理由は、ラトビアとリトアニアが、インド・ヨーロッパ語族の下位言語、バルト語派の言語だからであるということなのだけれども、おそらくソ連崩壊により、この3国が連携するために、バルト語派ではなくウラル語族であるエストニアもバルト圏に組み込まれたのだろう。(フィンランドはスカンジナビアではないが、スカンジナビアの国々と緊密に繋がっているように)

にしても、この地図を見ても分かるように、バルト3国というのは、北東にはロシア、南方にはロシアのヨーロッパ領土であるカリーニングラードに挟まれる形で存在しているのが面白い。また、南東にあるベラルーシという大きい国も、ロシア語圏(ベラルーシ語も存在するがロシア語の影響力がいまだに強い)なので、バルト国自体、ロシア語の強い影響を受けているエリアだということも分かる。


「日本人が知らない、ロシア人からみた「北方領土問題」と、ソ連がドイツから奪った「カリーニングラード」」

こうやってよく地図を見てみると、今まで思っていたバルト三国の印象も変わってくるでしょう?( ゚Д゚)//

②エストニアだけは、フィンランドよりの言語

北欧の定義は難しい。イギリスが北欧に含まれることもあるが、下の地図のように、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニアが北欧だと考えると、このように、言語系統が少し違う。

①でも少し触れたが、地図の一番左側のアイスランド・ノルウェー・スウェーデン・デンマークが、ゲルマン祖語(インド・ヨーロッパ語語族)なのに対して、ラトビア・リトアニアはバルト語派(インド・ヨーロッパ語語族)

そして、フィンランド語・エストニア語だけが、ヨーロッパでは全く関係のない、ウラル語族という言語系統なのだ。

全く関係ない?このことに関しては以下にも書いたのだけれども、

「欧州なのに「インド・ヨーロッパ語族」には属さない異端の「ウラル語族」と日本語の関係」

ヨーロッパ全域~イラン~ロシア~インドまで、西洋の言語のほとんどが、インド・ヨーロッパ語族なのに対して、フィンランド語、エストニア語、ハンガリー語だけが、ウラル語族なのである。

つまり、バルト三国と一括りにされているが、この3国を言語的に分類すると、エストニアだけが仲間外れになる。

 

③輸入国、輸出国の比較

以下、2018年のデータになるが、エストニア、ラトビア、リトアニア、それぞれの輸入国ランキングと、輸出国ランキングを比較してみる。

順位輸出先国(エストニア)割合
1フィンランド16%
2スウェーデン11%
3ラトビア10%
4アメリカ6%
5ドイツ6%

 

順位輸入先国(エストニア)割合
1フィンランド13%
2ドイツ13%
3リトアニア10%
4スウェーデン9%
5ロシア9%

まず、エストニアの場合、輸出も輸入もフィンランドがTOPで、またスウェーデンの影響もかなり強いことが分かる。これはエストニアから西に、バルト海を挟むとすぐにスウェーデンのストックホルムがあるから。という地理的な関係からも分かるかもしれない。

次にラトビアを見ていこう。

順位輸出先国(ラトビア)割合
1リトアニア17%
2エストニア12%
3ロシア8%
4ドイツ7%
5スウェーデン6%
順位輸入先国(ラトビア)割合
1リトアニア18%
2ドイツ10%
3ポーランド9%
4エストニア7%
5ロシア7%

地理的にエストニアとリトアニアの間に位置するラトビアは、リトアニアの影響力が強く、しかもエストニアとは違い、ロシアの影響力も強い。

順位輸出先国(リトアニア)割合
1ロシア15%
2ラトビア9%
3ポーランド8%
4ドイツ7%
5アメリカ5%

 

順位輸入先国(リトアニア)割合
1ロシア13%
2ドイツ12%
3ポーランド11%
4ラトビア7%
5イタリア5%

最後に、地理的に一番南に位置するリトアニアになると、スウェーデンの影響力は一気に無くなり、ロシアとの繋がりはグンと高くなる。そしてリトアニアはこの中で唯一ポーランドと国境を接しているので、ポーランドとの関係も強い。

また意外にも、ラトビアとリトアニアは、ベラルーシと国境を接しているのにも関わらず、貿易においては、それほど緊密ではないことも分かった。

そして、バルト3国すべてに共通するのは、ロシアの影響力はまだまだ高いということだろう。

 

④3つに共通する言語。それがロシア語

バルト3国は、それぞれエストニア語、ラトビア語、リトアニア語が公用語となっている。けれども、旧ソビエト連邦であったことと、現在もロシア系住民が住むバルト3国では、ロシア語の影響力も強い。

以下、quora で、バルト三国ではロシア語は通じますか?という質問のスレッドが立っていたので、参考にしてみよう。

バルト三国にはロシア語を公用語にしている国はない。けれども、いくつかの大都市では多くのロシア系住民が住んでいるので、ロシア語を理解できる人も多い。また大都市では、ほとんどの非ロシア系住民(30歳以上→2019年時点)も、ロシア語でコミュニケーションがとれる。

けれども、30歳以下の非ロシア系住民は、たとえ話せたとしてもほとんどロシア語を話さない。またキリル文字を書くこともできない。というのも、教育でロシア語を勉強していないからである。

また小規模の都市や田舎では、ロシア系住民も少なくロシア語は全く通じない。

一方、バルト三国には、ロシア系メディアも沢山ある。新聞、TVは大都市を中心に出回っている。大都市といっても、特にタリンと、リガね。

ちなみにバルト三国の中でリトアニアが一番ロシア系住民が少ないよ。

Do Baltic countries speak Russian?

つまり、白人、特にスラブ系の白人や、モンゴル系人種が好きな人にとっては、ロシア語は覚えておいて損のない言語なのである。というのも、ロシア語は、バルト三国だけでなく、その周辺のベラルーシ、ウクライナ、また、中央アジアのキルギス、ウズベキスタン、カザフスタンなど、多くのエリアで使われているからだ。

「ロシア語を勉強するメリット、需要、重要性」

 

⑤ロシアの影響力を排除したいエストニア

バルト三国の中でも一番小さく、ロシア第二の都市サンクトペテルブルクの目と鼻の先にあるエストニアでは、これ以上ロシアに侵略されないために、世界中からエストニアの市民権(電子居住権)を募集し始めたことで有名である。

私もこの電子居住権を東京のエストニア大使館で取ってきたが、実際に使うこともなくそのままになっている。

聞くところによると、エストニアの電子居住権募集が始まってから、日本の企業などもエストニアに視察に行くようになり、電子居住権を利用する気がないのに出張の名目でやってくる日本人が絶えないのだそう…。


「日本人でも欧州連合エストニア共和国の居住者になれる!安倍首相も持っている「e-residency」を取得するメリットとは?」

 

⑥1人当たりのGDPを比較

バルト三国の各国のGDPに関してはここでは割愛。というのも、日本の福岡都市圏くらいのGDPを比較してもあまり意味がないからである。それよりも、1人当たりのGDPがどのくらいなのかをここでは見ていこう。

2018年のデータによると、1人当たりのGDPでは、エストニア(229万円)、ラトビア(180万円)、リアトニア(191万円)と、ほぼ同じくらいであることが判明。

これは、北欧のノルウェー(816万円)、デンマーク(606万円)、スウェーデン(538万円)、フィンランド(498万円)のように、ノルウェーの一人勝ちみたいな感じとは違う。

ちなみに、日本(393万円)から考えても、バルト3国の平均は、日本の半分なので、生活費もその半分で済ませられると考えて妥当だろう。

 

⑦バルト3国の物価

Tere!エストニア(エストニアに9ヶ月だけ移住した記録)のエストニアの物価は安い!スーパーにある商品の値段をひたすら公開します。という記事によると、1人当たりの生活費が、8万円程度。(カフェ代、外食費、それぞれ20日ほどを含む)→かなり贅沢してこの値段。1人当たりのGDPが日本の約半分くらいからということも頷ける物価である。

この9ヶ月間エストニアに移住したブロガーによると、ラトビアもリトアニアもほぼ変わらない物価となるそうだ。

 

⑧バルト3国は英語がお上手??

物価が安いとなれば、英語留学したいと思うのが普通だろう。北欧よりも、フランスを中心とした西ヨーロッパよりも、物価面でお得なうえ、日本からフランスに行くにも、バルト三国に行くにも、航空券の料金はあまり変わらない。

Do most of the people in the Baltic states speak English?

こちらの記事によると、皆が声をそろえて言うのは、エストニアとラトビアは英語がよく通じるけど、リトアニアはあまり通じない。とのことだ。確かにエストニアは非ネイティブの英語力ランキングでもよくTOPに上がってくるので頷ける。

つまり、格安で英語留学したい場合、エストニアなどは留学先としては良いかもしれない。(観光ビザで3ヶ月ステイできる)

 

⑨身長の高い人たちが多い。というのは本当?

世界各国の平均身長を比較してみたところ、バルト3国の平均身長は高い。特にエストニア(179.1 cm)、リトアニア(178.4 cm)の平均身長は、ヨーロッパでも平均身長が高いオランダやそのほかの北欧の国と同じ。(この記事で言及している平均身長は男性の場合)

ちなみに日本人は、170~172くらい。

「日本人が低身長なのは遺伝が理由?背が高い国、低い国 TOP20 と、平均寿命との関係」

バルト3国の平均身長は、西ヨーロッパのフランス人や、イギリス人、スペイン人よりも高い。つまり、男性であれば背の高い女性が好きで、なおかつ物価がスウェーデンやノルウェーのように高くない場所を求めている人にとっては絶好の場所かもしれない…。

また白人のイケメン男子と結婚したい人は、アジア人の少ないバルト三国は、ねらい目かもね(^_-)-☆

ちなみに上の写真…。真ん中の男の子?が上を見上げると、もうそこには胸しかない…。( ゚Д゚)//→物凄く背の高い女性と物凄く背の小さい男性の組み合わせ。

下手したら、背の小さい日本人がバルト3国に行くと、あんな感じで見下げられちゃうかもね…。

List of average human height worldwide

 

⑩バルト3国の金髪率と、青い目の率はどのくらい?

分かるだろうか。同じヨーロッパでも、スペイン南部や、イタリア南部、ギリシャ、トルコなどでは金髪はほぼいない。けれども、スカンジナビア半島、またバルト三国、ドイツ北部、デンマークでは非常にその率が高い。

バルト三国の中でも金髪率が一番が高いのがエストニアだ。また金髪率に加え、青い瞳の率も、以下の記事で以前紹介したが、

「なぜ白人世界では、金髪(ブロンド)やブルーの瞳の女性は、黒髪の女性に比べて「女らしい」と思われるのですか?【海外の反応】」

上の金髪率と同じように、フランスを中心としたヨーロッパよりも、バルト三国のほうが断然、青い瞳の率が多い。

こりゃ、白人好きの人にはたまらない場所かもしれないね…( ゚Д゚)///

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