ほとんど知られてない欧州最貧国「モルドバ」と「沿ドニエストル共和国」の関係



ヨーロッパと言えば西ヨーロッパの主要大国(フランス、ドイツ、イギリス、スペイン、イタリア)などが目立っているが、その陰で裏のヨーロッパとでも言えるような東ヨーロッパの存在は、今ですら日本では影が薄い。

東ヨーロッパのスラブ人美女を探しに行く日本人男性なんかは、多くの日本人からまだまだレアな人たちと思われている事だろう。

そんな私は別に東ヨーロッパに惹かれているのはイケメンを探しに行きたいからとかではなく、日本人にあまり知られていない土地でありながら、私が強化しているロシア語が通じやすいということもある。

何度も言っている通り、ロシア語というのは私にとってスペイン語以上に価値のあるレア言語。

「ロシア語を勉強するメリット、需要、重要性」

その他に、地政学を勉強していると、この東ヨーロッパの存在なしでは語れない部分もあるので、余計にこのエリアに興味津々になっているところだ。

で、今回書いていきたい国名は、モルドバである。というのも私は来月、再来月くらいにウクライナで生活してみることにしているので、その辺の国々を調べてみると、私が全く知らなかった国名が出てきたからだ。



※ウクライナは以前から計画していて去年まとめ記事も書いている。

「英語も通じる?今EUで、ウクライナが注目されている理由 TOP7と、EU加盟に対する厳しい声」

それがモルドバ。なとなくモルディブにも似ているので混同している、もしくは同一と思っている人も多いのではないだろうか。

そしてモルドバを調べていると、なんとモルドバとウクライナの間に、「沿ドニエストル共和国」という聞いたこともない国が存在していて、その国は以前私が書いた記事にもある、日本と外交関係を結んでいない国の一つであることも分かった。

「なぜなの!?日本と国交がない、または外交関係を一切有さない国 TOP10」

そう。私が現在いるのはジョージアだけれども、ジョージアの北部にも、南オセチア共和国、アブハジア共和国という日本とは外交を結んでいない国があったり、黒海周辺には不思議な国が結構多い。これはソ連崩壊によって生み出された独立国家という風に言えばざっくりと分かりやすいだろうか。

今回この記事を書いてみて、沿ドニエストル共和国なんていう国の存在すら私はジョージアに来るまで知らなかったが、この国が実は強い影響力を持っていることも分かったし、色々調べたので、以下紹介していきたいと思う。


①ヨーロッパ人がイメージする「モルドバ」


https://www.youtube.com/watch?v=6yGMti407Lc

モルドバには、約600万~2500万年前からブドウの植生があったことが、ブドウ葉の化石(Vitis teutonica)によって示されている。そのためか、モルドバ・ワインとして安定した産業を形成しているのが特徴。

ワインが美味しいところは不思議と好感が持てるのも不思議…。

また、モルドバ人と英語で検索すると、「Moldovan women」という候補が出てくることからも分かるように、モルドバ=美女が多いというイメージが英語圏で定着している可能性がある。

というよりも、モルドバの一人あたりのGDPは30万円台ほどなので、貧困国の女性と遊びたいと思っている英語圏の男性が多いのかもしれない。

それは日本人がフィリピン人女性と遊びたいと思っているよりも、もうちょっと特別な感情のようにも思える。

特に白人国家でしかも貧困国な上美女が多いと言うとそんな国の数も限られてくるので色んな人種がモルドバ人女性を狙っているのかもしれない。と思いつつ、この国は美人が多いウクライナのすぐ南に位置していることからも分かるように、美人が多い。のは間違いない。

それを知ってなのか、上の動画のように、「どうやったらモルドバの女性とオンラインデートできるのか?」というアドバイス系の情報も流れている。

そういうのが一種のビジネス、産業になっているのだね…。


②東南アジア以下の経済規模



1人当たりのGDPで見ていくと、2019年の数字でモルドバ(33万円)はフィリピン(32万円)とほぼ同じである。フィリピンと言えば東南アジアでも貧しい部類に入る国。その国と同レベルなのである。

とはいっても1人当たりのGDPというのは企業など全体が稼ぎ出すお金を国民の数で割ったものなので、モルドバがフィリピンのスラム街のように劣悪な環境なのか?と言われればそうとは限らない。

ヨーロッパで唯一、このモルドバと同レベルの国と言えば、アルバニアとウクライナである。ウクライナの場合、通貨の価値が極端に下がったのでGDPが下がっているという事実もある。



ちなみにアルバニアに関する記事も書いた。おそらくアルバニアがどこにあるかすら知らない人が大多数だと思うので、位置を見たらビックリするかも。

「EU入りも協議中?一人暮らし家賃3万円の欧州最貧国「アルバニア」が注目される理由」

ちなみに上の地図、EUとモルドバ(オレンジ)を比較した写真を見ると面白い。ある意味、ドイツ人など1人当たりのGDPが465万円の国の人たちが、1時間ちょっとでモルドバに行けばかなりのお金持ちになれる。これは日本人がベトナムなどに行く感覚と少し似ているけれども、日本人はせいぜいベトナムやフィリピンに行くにしても、4.5時間くらいはかかってしまうので同じヨーロッパ内にこれだけの格差があると、所得の高い国の人たちはいとも簡単に貧困国に行ける。

ドイツ⇔キシナウ(2時間で片道7000円)

List of countries by GDP (nominal) per capita


③生活費はどのくらいなのか


多くの人が気になるところ。それはヨーロッパにありながら、贅沢な暮らしができる国なのか?という部分である。私はAirbnbで一カ月単位でアパートを借りているので、計算するときはいつもAirbnbでやっている。もちろん本来はもっと安いのだろうけど、Airbnbでも十分安い。交渉が不要なうえ、比較的安全に暮らせるという点で。

さて、モルドバの首都キシナウで、普通の人たちが暮らすアパートよりも少し上くらいのアパートをの値段を見てみた。

価格は1ヶ月30000円+Airbnbの手数料4000円くらいなので、35000円でそこそこ普通の暮らしができる。おそらくこの物件、本当はもっと安いと思うけどね。

※写真では分かりにくいけどシャワーブースは下のほうが小さなバスタブになっている。

フランスやドイツなどが60000円払ったとしてもルームシェア生活で、トイレ・キッチン共同という感じなので、それを考えればやっぱり安い。

食費などを見てみると、全部で2万くらいだろうと推定。現在私が住んでいる1人当たりのGDPが40万円台の国ジョージアとほぼ重なっていた。

ほんの若干モルドバのほうが高い模様。

Cost of Living Comparison Between Tbilisi and Chisinau

とはいっても日本人のパスポートであればビザなしで3ヶ月滞在可能なので、誰も知らないような国で生活してみたいという人にはちょうどいいかも。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_198.html

つまり私が今住んでいるジョージアは1年ビザなしで滞在できるのに対して、モルドバは3ヶ月のみだけれども、その部分が違うだけで、フリーランスにとっては数ヶ月住んでみるのもあり。という感じがする。

「EU入りを目指している?小国「ジョージア」が注目されている理由と、生活してみて感じたこと」


④沿ドニエストル共和国と、ガガウズ自治区


さて、モルドバという国。そもそもこの国の存在自体、不思議という人が多いかもしれない。1941年は、モルドバもルーマニア王国の一部であった。

ちなみに、ルーマニアという国は国名からも分かるように、Roman(ローマの)から来ており、イタリアをはじめとするロマンス諸語を話す人たちと繋がっていると言われている。

けれども、そのルーマニアは1000年頃から、ワラキア、トランシルバニア、モルダヴィアという三つの国に分かれていたので、モルドバがソビエト連邦から1991年8月27日に独立して以来、もともと言語系統も同じでラテン系の国、ルーマニアと一緒になろう。という機運が高まった時期があり、それを嫌った人たちが「沿ドニエストル共和国」という独立国を作った説がある。

もちろんその後ろ立てがロシア。なのでロシア人はビザフリーでこの沿ドニエストル共和国に入国可能。

Why does Transnistria want to split from Moldova?

そのため今でも、ドニエストルはモルドバがルーマニアなど、EU寄りに行くのを嫌がっているという。ドニエストルはソ連崩壊後にできた新しい国家であり、もともとはモルドバ。彼らはモルドバ人なのである。公用語を見てもそれは分かる。なので、北朝鮮と韓国の関係に少し似ていて、スラブ語圏のモルドバが、ルーマニア(ロマンス諸語)のほうに行ってしまうのが相当嫌なのだろう。

ちなみに上の地図は赤い部分が、沿ドニエストル共和国(英語名=Transnistria)。この中央にあるバニラ色の国がモルドバで、西側一帯がルーマニア、東側と南部一帯がウクライナ。つまり、ラテン系の国とスラブ系の国に挟まれた形で存在している。

で、沿ドニエストル共和国の人口はおよそ50万人ほど。1人当たりのGDPはモルドバよりも低く20万円。

公用語は、ロシア語、モルドバ語(キリル文字表記)、ウクライナ語となっている。つまり上にモ書いたがドニエストル語は存在しない。ここはそもそもモルドバだったのだから。

で面白いのは、モルドバではモルドバ語を表記する際ラテン字を使っているのに対して、ドニエストルではモルドバ語表記に、ロシア語やウクライナ語と同じキリル文字を使っている。

モルドバとは全く別の国なので、パスポートが必要。



それに対して、モルドバにはもう一つ特殊なエリアがあり、それがモルドバ南部にある「ガガウズ自治区」というテュルク系のガガウズ人が住むエリアだ。

しかもこの地図を見ても分かるように、飛び地になっている部分もあり、複雑さを表しているようにも思える。この一部の自治区にテュルク系の人たちが集まって住んでいるのもまた面白いよね。



⑤モルドバは、ロシアに支配されている説

ちなみにドニエストルには、ロシア軍が駐留している。現地の人が英語圏に書き込んだ情報によると、モルドバにおける規模の大きいビジネスのほとんどは、より人口の少ない沿ドニエストル共和国によって牛耳られているという。

先日ウクライナ在住の起業家がtwitterで、モルドバはロシアに支配されているとつぶやいていたが、もしかしたらこのことのなのかもしれない。

ちなみにルーマニアとは違い、モルドバではいまだにロシア語が通じるともいわれている。

Is Russian more widely spoken in Moldova than Romanian?

とはいってもモルドバもEUの方を向いているのだろう。この辺はまだ調べたいので、後日追記することにする。一旦、投稿しよう。

https://globe.asahi.com/article/12984058

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