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アメリカ国内で話されている言語 TOP20

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アメリカ国内で話されている言語 TOP20

アメリカ合衆国といえば英語。とはいってもいざアメリカと言えば人種のるつぼと知りつつも、なぜかアメリカは英語!という感覚が取れない。確かにそうなのだけれども、少し闇の部分も知りたいもの。

闇ほどではないにしても、アメリカにはこれだけの言語が話されているのか。というちょっとしたヒントにはなると思う。

特に日本という95%くらいが日本語という国からすると見えにくい部分でもあり、そういった部分を順位にしてまとめることで、アメリカの言語事情を知るちょっとしたヒントになれば良いとこの記事を作成した。

特にこれによってスペイン語にさらに興味を持ったり、アメリカにおける民族関係が知れる、またニュース記事をみた時に、何かの直感となるようになればいいと思う。

 

20位 テルグ語

話者人口 37万人

インドには260〜600もの言語があると言われているが、その中でヒンディー語とタミル語がよく代表とされている言語だ。北部のヒンディー語、南部のタミル語のように。けれども私が以前調べたインドにおける外国語話者数によると、テルグ語はタミル語よりも話されていることが判明。

「インドにおけるネイティブ言語ランキング TOP30」

そしてこのアメリカにおける言語順位にもこれがきちんと反映されており、テルグ語がTOP20に入っている。

ちなみに同じインドでも、南部のドラヴィダ人を中心としたテルグ語やタミル語話者と、北部のいわゆるアーリア人の血を引いたヒンディー語話者の間にはよくどちらの言語が素晴らしいのか?といった対立もあるようだ。

 

19位 グジャラート語

話者人口 41万人

グジャラート語は、ムンバイ北部にある独特な地形のグジャラート州で話されている言葉。5500万人の母語話者がいる言語で、このランキングではインドの言語としてはヒンディー語に次いで2位。何よりも驚いたことにグジャラート語はヒンディー語の5億人の10分の1なのにアメリカで話されるインドの言語ではヒンディー語の半分の人口もいるという点である。ここは非常に興味深いところ。

 

18位 ペルシア語

話者人口 42万人

アメリカと長年敵対関係にあるイランで話されている言葉。次に紹介する日本語と同等の話者数。というのもまた面白い。ちなみにペルシア語というのは、ファールシー語、ダリー語、タジク語の総称であり、イランで話されているペルシア語はファールシー語である。なのでこの数字は、イラン人、アフガニスタン人、タジキスタン人を合わせたものかもしれない。

「ペルシア語を勉強するメリット、需要、重要性」

 

17位 日本語

話者人口 46万人

比較するべき数字は、8位の韓国人。なんと日本人の方が人口自体は多いにもかかわらず、アメリカ国内に住む韓国人は日本人の二倍という結果。

 

16位 イディッシュ語

話者人口 51万人

アシュケナージ系のユダヤ人に話される言葉でありイスラエルで話されているヘブライ語とは全く別物。よくアメリカの政治はユダヤ人なしでは語れないと言われるが、ユダヤ人にもアシュケナージ系(北ヨーロッパに分散されていたユダヤ人)と、南欧や北アフリカなどにいたセファルディム系に分けられる。

 

15位 ポーランド語

話者人口 52万人

同じ言語系統のロシア語と比較してみると面白いかもしれない。アメリカ国内のポーランド語話者は、ロシア語話者の約半分程度となる。

 

14位 イタリア語

話者人口 58万人

アメリカにおけるイタリア語話者はどんどん落ちている。1910年には136万人もいたのに対して、その100年後の2010年は80万人。またイタリア語話者の約40%がニューヨークとニュージャージー州に住んでいる。

ちなみにイタリア語はイタリアでしか使えない言語であったりするにもかかわらず、文化的な意味で関心がある人が多いこともあり、アメリカで学ばれている外国語のTOP10にイタリア語は入っている。

 

13位 ポルトガル語

話者人口 79万人

約177万人のブラジル人と、約137万人アメリカには住んでいる。そのうちポルトガル語のネイティブスピーカーが79万人ということなのかもしれない。

 

 

12位 ヒンディー語

話者人口 86万人

インドにはいくつもの言語があるが、その中でも当然一番話者人口の多いヒンディー語がアメリカ国内でも首位となっている。

 

11位 ハイチクレオール語

話者人口 87万人

ハイチの人口が1154万(2021年)ということを考えれば分かりやすいと思う。ざっくり言うと、1億2000万人の日本人のうち、870万人くらいはアメリカにいるというイメージと同じ。

 

10位 ドイツ語

話者人口 92万人

2000年の国勢調査におけるドイツ語話者の住むエリア。イタリア語と同様、1910年には、275万人もいたドイツ語話者は、2000年には138万人と減少し、ドイツ系移民の母語は英語に置き換わりつつある。

 

9位 ロシア語

話者人口 94万人

ドイツ語やイタリア語とは違い、1910年には、6万人ほどだったロシア語話者は、2010年には85万人に到達。

 

8位 韓国語・朝鮮語

話者人口 110万人

1980年には、30万人ほどだったのが、現在数倍になっている状態。ちなみにアメリカには多くのコリアタウンがあり、その周辺に暮らしていることが多い。

 

7位 フランス語

話者人口 120万人

実はアメリカ合衆国には、カナダのケベック州に近いニューハンプシャー州や、メイン州などでフランス語を母語としている人が多く暮らしている。また、アメリカ南部にあるルイジアナ州(そもそも地名もフランス語)では、フランス語が話されている群も複数存在する。

そもそもカナダのケベック州あたりはフランス語が公用語にもなっているのでフランス語のイメージがあるが、ルイジアナ州というのは聞いたことがない人が多いのではないだろうか。

そもそも229年近くもの間、アメリカ合衆国のど真ん中からカナダのケベックあたりまでまっすぐフランス領ルイジアナがあった。ということを歴史の授業では習ったものの、忘れている人は多い気がする。

French language in the United States

 

6位 アラビア語

話者人口 120万人

アメリカでも人気のないアラビア語。1910年にはたった3万人だったアラビア語話者は、2014年には111万人にまで増加。これはアメリカ国内でも急激に伸びている言語と認識されている。また、2013年時点でアメリカの高等教育に入学する人口としては第8位にランクインする模様。

 

5位 ベトナム語

話者人口 150万人

世界に散らばるベトナム人。日本でもこのように、近い将来ベトナム語人口が増えるかもしれない。ちなみに日本におけるベトナム人人口は50万人近くと、以前に比べかなり増えていっている。

 

4位 タガログ語

話者人口 170万人

意外にも多いアメリカにおけるフィリピン人の人口を表している順位だと思う。インドネシア語や、マレー語などのオーストロネシア語族の中では、ダントツ一位。アメリカによく行く、またはアメリカに住んでいる日本人であれば、マレー語やインドネシア語よりも、タガログ語の需要があるかもしれない。

 

3位 中国語

話者人口 350万人

普通語、広東語、福建語なども含めた数字。2位のスペイン語とは差があるが、アジア人の中で一番話される言語であり、またアメリカ人がアジア人と言えば中国人となるのは、やはりこれだけのアメリカ国内における中国語話者人口の多さからもわかる。

 

2位 スペイン語 (13.4%)

話者人口 4100万人

スペイン語の人口は今後もますます伸びていくと予想され、2050年には、1億3800万人に話される事になるという予測もある。つまり、現在のおよそ3倍であり、アメリカにおけるスペイン語の影響力は確実に今よりも高くなると予想することができるかもしれない。

U.S. Population Projections: 2005-2050

 

1位 英語 (78.2%)

話者人口 2億3900万人

アメリカ合衆国の総人口が3億3000万人。そのうち約1億人が違う言語を話すということになる。

 

最後に

いかがだったでしょうか。このように、アメリカにおける母語話者数を見ることによって、また違ったアメリカが楽しめるようになるかもしれない。

 

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