この記事は、もともと「アメリカにおける人気外国語TOP5。気になる日本語は何位?」というタイトルのものでしたが、ブログ内に同じような記事があったので、「フランス、ドイツ、ロシアにおける人気外国語TOP5。気になる日本語は何位?」も統合した記事となります。
この記事によって、欧米の主要国ではどんな外国語が学ばれているのか?ということが理解できるヘルプになれればいいなと思っています。
この記事ではいくつかの見出しをつけておきます→読みにくかったらすみません!(;^_^A
①アメリカにおける人気外国語 TOP5
以前、日本でどんな外国語が学ばれているのか?ということを、検定試験の受験者数から推定してみましたが、「受験者数を比較。英語、フランス語、中国語、韓国語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、アラビア語」
今回はアメリカのK-12と、大学などでの外国語専攻を統合させて私がランキング化してみました。
(2007-2008年)しかデータがなく。。。けれども、参考にはなると思います。
日本では英語ばかり学んでいる人が多いのに対して、アメリカ合衆国ではスペイン語が大人気ということがまずわかる。
また、やはりスペイン語はアメリカに住んでいるヒスパニック系の人たちが専攻している。という人が多い可能性もあるので、実質的にどの言語がアメリカで人気がありますか?と言った場合、
フランス語なのかもしれない。
と思えたりもする。
5位 中国語=12万人

中国語…。
オバマさんは、2020年までに、100万人のアメリカ人を中国に精通した人材として育てようと目標に掲げている。
https://uschinastrong.org/initiatives/1-million-strong/
なので、いずれアメリカにおける外国語学習者数で、日本語やイタリア語、またはドイツ語までぬかす可能性があります。
「中国語(北京語)を勉強するメリット、需要、重要性」
また東南アジアをはじめとして、世界各国で中国語学習者数は増えている。2010年には日本と中国のGDPがだいたい同じだったのに対して、2020年には、中国が日本の4倍になると予測されているくらい。
つまり経済規模において、日本4つ分…。なので、GDPで考えると、アメリカでは日本語学習者の4倍くらいは中国語が学習されていなければ中国政府のメンツも立たないことになる。( ´艸`)
中国は、いずれ2030年ころにはGDPでアメリカを抜くなんて予想もあるくらいですから、中国語の学習をアメリカ人に促しているのは、分からないでもない。
つまり、日本語学習者13万人の3倍だから、52万人くらいってことだね…。今後のデータが気になる。
「日本、中国、韓国を比較。2016年→2030年→2050年のGDP(国内総生産)ランキング TOP20」
4位 日本語/イタリア語=13万人

一見、日本語ってあまり学ばれていない言語なのだなって思ってしまいそうですが、一応イタリア語と互角。
アメリカ人なら日本語よりもイタリア語のようなカッコいい言語を学びたいと思いますが、実際イタリア語の人気度は日本語と同格だったことは驚き。
アメリカ人からすると、イタリア語を学ぶっていうのは京都弁を学ぶ感覚なのかしら?って、英語とイタリア語は関東弁と京都弁よりももっと離れている…。
けれども、イタリアよりも日本のほうがもっと経済大国なのに、イタリア語と日本語がアメリカでは同じくらいしか学ばれていないのは興味深いですね。
日本人はこんなに英語を頑張って小さい頃から勉強しているのに…。アメリカさまは日本語のことなんて全然考えてくれてない…。かもしれない。(笑)
私が思うに、おそらく日本語もイタリア語も文化の面で学んでいる人が多いのでは?と思います。つまり、ビジネスというよりも趣味で学んでいる人が多いのでは?と思うのです。
3位 ドイツ語=47万人
ドイツ語になると、ぐーんっと下がりますね。これはやはりドイツ人が英語ができる人が多いからなのかもしれない。ドイツ語といえばフランス語よりも英語と近い関係にあるので、英語話者であるアメリカ人からはとっつきやすいのかもしれない。
けれども、イタリア語や日本語よりももっと人気があるというのはちょっと気になりますね…。まずアメリカ人はおそらく西洋の世界しか見ていないのでしょう。
外国語=西洋の言語のどれかを選ぶ。
みたいな…。
またその西洋の中でも飛びぬいて経済大国のドイツの言語はアメリカ人にとったら魅力的なのかもしれない。
また面白いデータもある。
実際、アメリカの10分の1程度の白人の祖先はドイツ系だということ。
https://en.wikipedia.org/wiki/German_Americans
このデータが示すように、2014年において、アメリカの人口の14.4%である4604万人がドイツ系だということがわかっているそうです。彼らからしたら、自分の祖先が話した言語を学びたいと思うのも当然かもしれない。(笑)
また、やはりアメリカよりも小さい国なのに世界から注目され、またヨーロッパ連合の中心国であるという点から見ても、ライバル視しているところがあるのではないか?とも思ったりする。
それだけアメリカでドイツが重要視されている証拠かもしれない。
2位 フランス語=144万人
スペイン語の場合、ビジネスに役立つと思うのですが、フランス語はやはり趣味の人も多いのではないだろうか?というのも、フランス語もフランスだけでなく、
多くの国で話されている。以下、詳しく書いています。
「フランス語を勉強するメリット、需要、重要性」
けれども、1位のスペイン語とこれだけ差があるのは気になるところ。やはり、1位のスペイン語はアメリカ国内でもネイティブが多いからかもしれない。
また、
英語の中にはフランス語の表現もたくさん入っていますが、やはりフランス語の響きのあるものを使うと上品に聞こえたりします。
未だに日本でもビジネスではあまり使う場面がないフランス語だが、趣味で勉強している人さえいる。それくらい、フランスはいろんな国から、文化的な面で愛されているのかもしれない。
1位 スペイン語=720万人

このスペイン語の学習者数は、日本における中国語学習よりも多い。日本では英語が最優先の外国語ですが、アメリカではその地位がスペイン語になっているためではないだろうか?
アメリカ人は英語がネイティブなので、アメリカでは日本のように英語を学ぶ必要がないため、日本人にとってビジネスとして役立つ中国語のような役割がアメリカではスペイン語なのだろう。と思っています。
なぜスペイン語がこんなに学ばれている?というのは日本人には理解しがたいことかもしれませんが、アメリカの隣国であるメキシコをはじめ、北米・中米・南米、全部を合わせたアメリカでは実はスペイン語話者の比率のほうが多い。
「アメリカ(米国含む)では英語より、スペイン語を話す人の方が多い?」
ちなみに、この数字にはアメリカに3000万人以上いるヒスパニック系のスペイン語ネイティブがスペイン語を専攻している可能性もある。その詳細までは明らかになっていませんが、このランキングのデータは以下の参照サイトから、アメリカにおける大学までの教育機関での数字を合計したものです。
それにしてもやはりスペイン語は人気すぎ…。
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_most_commonly_learned_foreign_languages_in_the_United_States
フェイスブックでシェアしたところ、以下のコメントをいただきました。
井原さん
日本語学校の求人はアメリカの国土と人口を考えれば、異常に少ないです。
業界では日本語不人気地域という認識のですね。
にしくみさん(クロアチア在住主婦)
アリゾナではメキシコとのボーダーがあるせいか、小学校からスペイン語の授業がありました。アメリカでは一番身近な外国語がスペイン語なんでしょうね~。あと、まわりのアメリカ人男性たちの話だと、フレンチ訛りの英語はセクシーだそうですよ♡
播磨さん
私はUSではなくてUKで日本語をボランティアでちょろっと教えた経験があるのですが、日本語を勉強しようとする人はやはり日本のアニメや漫画に興味があって原書(ってのもなんか変な響きですが(笑))を読みたい、オリジナルを翻訳なしで見たいからということで勉強したい人がほとんどですね。
Mitsuoさん(ハワイ在住パパ)
うちの子供たちの学校では6年生だったか7年生だったかから外国語選択が必須なのですが、やはり中国語を抑えてスペイン語が一番人気です。もちろん身近で一番使われているというのもあるのですがスペイン語が最も良い成績を取りやすいというもっぱらの噂です。私はスペイン語を取ったことがないので噂の真偽のほどはわかりませんw うちの子供たちは両親が日本人という理不尽な理由で日本語選択できず子供たちの叔母がフランスにいるのでフランス語を習ってました。
Richárdさん
アメリカに知らないけど、ヨロッパには日本語を勉強している学生の数は毎年どんどん増えています。日本語は全国で人気になりました。
Yoshifumiさん
3位のドイツ語についてですが、ドイツでは大学が無償であったり、凄く学費が安いんでアメリカ人やカナディアンは沢山ドイツの大学行くみたいですよ!その際ドイツ語それなりに必須なので現実的にドイツ語学んでる気がします。アメリカの大学めちゃ高ですしね(^^;)
Yijiさん
アメリカ在住日本人です。アメリカからしてお隣の国はメキシコ、つまりアメリカ人にとって最も身近な外国語はスペイン語です。ヒスパニックの人はそもそもネイティブでスペイン語が話せる人が多いので専攻する必要は有りません。逆にいうと隣の家の人がスペイン語ネイティブの可能性も有りますから、学びやすい&使う機会が多いとも言えます。
中学や高校で外国語を選択する必要があり、その際最も身近で、使えて、友達も一番受講するスペイン語を学ぶのは自然な事と思います。
②フランスにおける人気外国語 TOP5
フランスにおける、外国語教育について調べようと思っていても、なかなかソースを見つけることが難しく、この記事を作るのに時間がかかっていました。(^^;ずっと、調べたかったんですよね。フランス人が興味にある外国語って。なぜならフランスって世界的にみてもソフトパワーのある国なので、フランス人が好むことって、他の国の人たちも一目置いているからです。
「クールジャパンの日本は何位?世界一影響力(ソフトパワー)のある国ランキング」
今回少し時間をかけて調査してみた結果、やっとソースとなりそうなものが見つかりました。データは少し古いのですが、日本でも数年経っても、あまり日本人が学習する外国語のタイプの順位は変わっていないので、フランスでもほとんど変化はないと個人的に考えています。

103言語のうち、学習者が占める割合を書いていきます。
1.英語=69%
2.スペイン語=28%
3.ドイツ語=13%
4.イタリア語=6%
5.アラビア語=3.5%
以下、TOP5から外れてしまいますが、このような順位になっています。
6.中国語=2.5%
7.日本語=2.4%
8.ロシア語=2.3%
9.ポルトガル語=1.5%
ちなみに、国際交流基金によると、2015年度フランスで日本語を学んでいる人は、19000人と、人口がフランスよりも多いドイツの14000人よりは高いものの、
https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/area/country/2014/france.html
フランスでも日本語を学習する人は、思ったより少ないということです。パリでは、日本食や日本のファッションなどが流行ってはいるものの、それが日本語学習に繋がっているわけではないという感じかもしれない。
一方、日本人はフランスが好き。というのは、とても有名な話で、フランス語学習者もかなり多く、フランス語の単語帳や日常会話本などもかなり売れている。実際に、フランス語学習者の実質的な数は、中国語学習者と同じくらいとまで言われている。
「受験者数を比較。英語、フランス語、中国語、韓国語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、アラビア語」
日本では、フランス語を学ぶ人が多くても、フランスではそれほど多くないという現実。けれども、スペイン語学習者がこれほど多いというのはびっくりかも?
これって、日本人が中国語を学んでいる感覚に似ているのかもしれない?なぜなら、ドイツ語は13%という風に、日本人が韓国語をちょっと下に見ているような感じと似ているし、スペイン語の場合は、アメリカや南米でも使えるから便利!ということで、きっと学習者が多いのだろう。と予測。
またフランス人にとってスペイン語は覚えやすい言語だということもあるかもしれませんが…。
それにしてもロシア語って本当に、どこの国でも人気がいまいちですよね…。っていう日本語も、西洋では人気がない言語ですが…。
「アメリカにおける人気外国語TOP5。気になる日本語は何位?」
マルチリンガールのコメント
1位~5位まではすべてヨーロッパの言語。近くにある国だから学ばなければならないというふうに捉えれば、フランス人にとったら必要な言語なのかもしれません。これは、日本人が中国語や韓国語を必要としている。と同じでしょう。
で、アラビア語なのですが、これは昔フランスの植民地だった北アフリカやアラブの一部などからの移民が大量にフランスに住んでいるためであると思います。
https://en.wikipedia.org/wiki/Languages_of_France
ちなみにこちらのソースによると、フランスには隣国のドイツ語を話す人が90万人~100万人いるとされる一方、アラビア語もドイツ語と同じくらい、話者がいるので、フランスでのアラビア語の力が強いことが分かります。
その次に中国語がきていますが、これは東大に交換留学に来ているフランス人に聞いたところ完全にビジネス目的で学んでいるそうです。
また日本語の場合はサブカルなどの文化目的で学ぶ人が多いとも言っていた。と考えると、日本語が7位ってことを、ポジティブに受け止めてもいいのではないか?とも思ったりもしました。
ちなみに、2ch開設者のひろゆきもユーチューブで言っていましたが、フランスに日本語を話せる人の割合が低いのだから、日本人が流暢なフランス語を話した場合、フランス人はかなりビックリするし、注目される。に違いないと私は思うのです。
日本にはかなりのフランス語学習者がいるのにもかかわらず、きちんと話せる人は、その10パーセントもいないのでは?というのが私の意見。
なので、余計にフランス語ができると注目されると思うのですよね。英語同様にフランス語の文法などをネットで解説してくれている人も結構いるのですが、それは本当に一部であり、日本全体を見ると、やはりまだまだフランス語ができる人は少ない。
フランス語を学ぶチャンスかもしれませんよ?( ´艸`)結構当たり前に思われていることが、それほど広まっていないってこともあるのでw
Reference Site
https://www.senat.fr/rap/r03-063/r03-0631.html
③ドイツにおける人気外国語 TOP5
ドイツといえば、日本人からすると、日本の近代化に貢献した国とか、日本とドイツは第二次世界大戦中、仲間だったとか、日本側からすればドイツは今でも俺らの相棒だぜぃ!と思っている人も多いかもしれない。事実、日本ではドイツ語が他の主要言語の中でもかなり人気のある言語でもあるということは、受験者数をみてもわかる。
ロシア語学習者の13倍以上、イタリア語学習者の5倍ほど。
「受験者数を比較。英語、フランス語、中国語、韓国語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、アラビア語」
そんなドイツでは、日本語学習は盛んなのか?ということを考えたことのある人はいるだろうか。
結論を言うと、ドイツで日本語を学ぶ人は、かなり少数だということがわかる。その数は、14000人ほど(2014年)とも言われている。ドイツ(2014年度)
一方、ドイツよりも、1000万人以上も人口が少ないフランスでは、19000人ほどが日本語を学んでいると言われている。(フランスのほうが多いということになる)
以下、TOP4までは調べることができた。
4位 イタリア語
3位 フランス語
2位 スペイン語
1位 英語
また、フランス語のほうがスペイン語よりも人気がある。という主張もみられた。
ドイツ人がよく学ぶ、人気の外国語TOP3 (2014年の記事)
↓
ja.myecom.net/german/blog/2014/031425/
Fremdsprachenkenntnisse der Deutschen (2010年の記事)
↓
www.sprache-reise.de/featured/fremdsprachenkenntnisse-der-deutschen
で上にも書いた通り、ドイツでは日本語学習者が異常に少ない。別にこれはドイツで日本人がネガティブにとらわれているからとか、そういう問題ではない。単に、日本語を学ぶことが非常にオイシイということを知らないだけなのかも?( ´艸`)
「なぜドイツ国民の46%は日本にネガティブな感情を抱くのか?ドイツ人は日本が嫌い?【ドイツの反応】」
そんな中、ドイツ語圏でこんな記事を発見。
ドイツでもっとも必要とされている英語以外の外国語が、日本語な理由【ドイツの主張】

ドイツの会社で働くには、外国語のスキルが必要とされていることは誰でもわかっていることだと思う。最近ある調査機関が、ドイツにおける労働者市場で最も必要とされている10の外国語を明らかにしたそうだ。
そう、簡単に言うと、その中で日本語が第3位に選ばれたのだ。つまり、これは日本人がドイツ語を流ちょうに話せた場合も、人材としては同様の価値があるということなのである。
「ドイツ語を勉強するメリット、需要、重要性」
「adzuna」というドイツにある求人広告の40万件を調査したところ、このうちの6000件(17%)が、外国語のスキルを必須条件としていることが分かった。(全求人のうち17%って、日本の求人に比べたら結構高い数値かも)で、その17%の外国語スキルを条件とされている求人案件のうち、75%は英語である。(これはどこの国でもたいていそうである)
で、残りの25%の外国語は以下。
01位 英語(75.01)
02位 フランス語(5.67)
03位 日本語(4.33)
04位 オランダ語(4.15)
05位 スペイン語(2.09)
06位 イタリア語(1.67)
07位 中国語(1.04)
08位 ロシア語(1.00)
09位 チェコ語(0.90)
10位 ノルウェー語(0.72)
デュッセルドルフ日本商工会議所によると、現在ドイツには1000社以上の日系企業があり、その多くは、デュッセルドルフ、フランクフルト、ミュンヘンで、主にこれらの都市で、日本語とドイツ語のスペシャリストは求められるようだ。
それ以上詳しいことはこのドイツ語の記事には書かれていなかったものの、どうやらこれって、経済産業省が去年くらいに発表していた「インダストリー4.0」という、製造業における規格において日本とドイツが協力すると決めたことにも繋がっているのではないか?と思ったり。(笑)
日独IoT/インダストリー4.0協力に係る共同声明への署名を行いました。本件の概要
ちなみにドイツの貿易相手国(輸出・輸入)の上位には日本は上がってこない。その逆も然り。
ということは、やはりそれだけドイツでは日本語を学んでいる人が少ないので、希少価値があるのではないか?と私は思っている。
「ドイツ語を勉強するメリット、需要、重要性」
Reference Site
Die begehrtesten Fremdsprachen bei Arbeitgebern – Wer Japanisch spricht, ist klar im Vorteil!
https://en.wikipedia.org/wiki/Economy_of_Germany
④ロシアにおける人気外国語 TOP5
日本にはロシアの情報ってあまり入ってこない。というか、あまり日本人はロシアに関心がないから、ロシア発情報を発信する日本人も少ないのかも?そんな私はロシア語を勉強していて、話せるようになりたい!っていうよりは読めるようになりたい!のほうが強い。
ロシアって日本からすごく近い国なのに、北海道北部のサハリンのことすら全然知られていないのが現状。
そんなロシアでは日本語は人気があるのか?ということを調査するために、ロシア語のサイトを読み漁っていました。で、参考にするページを絞った。
以下はサンクトペテルブルグにある外国語のコースを計算したもの。

①英語 - 113校、443コース
②スペイン - 75校、61コース
③ドイツ - 72校、33コース
④フランス語 - 69校、25コース
⑤イタリア語 - 66校、30コース
という結果になった。
以前はドイツ語がすごい人気だったけれども、最近はスペイン語人気のほうがやや熱い。という認識。なぜドイツ語が人気かといえば、ロシアのモスクワからヨーロッパの国の中から最も近い先進国であること。また、ロシアや中国はドイツに見習うことが多い点だろうと思う。
イタリア語は正直わからない。なぜだろう?と思ってもうちょっと調べてみたところ、このページによると、文化への関心からだそうだ。
これがシベリアだったとすると、中国語や日本語学習者のほうが多くなるのかも。ロシアといっても、国土が広いし、地域によって民族性も異なってくるから、日本のようには考えられませんね。
けれども、中国語は中国語で最近学習者が伸びているとも書かれている。その理由がビジネスが理由となっている。
一方、日本語の学習者増加のほとんどは、日本のカルチャーによるものとなっている。この点では、韓国人が中国語を学ぶ動機と日本語を学ぶ動機と同じである。
追記。
国際交流基金の日本語教育のページで、ロシア(2016年度)という部分をみてみたところ、現在ロシアで日本語を学んでいる学習者の人数は、8,650人ほどだそうだ。
これは非常に少ないと言える。
ロシアの人口半分以上のフランスでは、19000人の日本語学習者がいると言われているので、そう考えると、フランスの半分以下以上・・ってことになり、ロシアで日本語を学んでいる人は非常に少ないと言えそうだ。
一方、ロシアにおける日本人の信用度は高いという結果もある。
「日本は何位?ロシアがもっとも信頼できる国ランキング TOP5 と、世界各国(インド、東南アジア、欧米)における日本の信頼度」
Reference Site
https://ponedelnikmag.com/post/do-you-speak-reyting-samyh-vostrebovannyh-inostrannyh-yazykov
https://www.the-village.ru/village/business/rabota/170117-kakoy-yazyk-uchit
⑤インドにおける人気外国語 TOP5
インドの人口は、13億人以上であり、また民族も多様である。北は白人っぽい人種で、南はインドに本来住んでいた黒人に分類されるオーストラロイド系の人たち。つまり、人種によっても地域によってもどの外国語が人気。だというのは変わってくるかもしれない。けれども、どの言語が学ばれているか。という傾向はあるようで、まず以下のランキングが参考になるかもしれない。
Opinion Poll: Image of Japan in India (PDF)
外務省がインドでとったアンケートによると、日本語は、フランス語やドイツ語とそれほど差はないものの、一番学びたい外国語という風に書かれていた。
けれども、実際にインド人の声を英語版の掲示板でみてみると、それは違っていたので、以下に書いてみよう。
以下、Quora「What are the most popular foreign languages people learn in India?」に寄せられていた内容を紹介するので参考になれば幸いである。
まず、ざっくり言うとインドで学ばれている外国語のランキングはこのようになるという。
4位 中国語・日本語
3位 スペイン語
2位 ドイツ語
1位 フランス語
で、フランス語が一番人気があるのは、フランス語だという。スペイン語は英語の分かるインド人からするとそれほど難しくなく、ドイツ語は英語とも文法がかなり離れているため、とっつきにくいけれども、ドイツで働くにはドイツ語が必要となることから人気なのだとか。
で、中国語を学んでいるインド人は、大部分が学生、ビジネスの専門家、翻訳家だという。中国語と日本語のインドにおける地位は同じくらいだけれども、その違いと言えば、日本語が世界で一番難しいと思われており、また日本語を学ぶ西洋人も、幹部クラスや日本関連の仕事に就くものに限られていることから、他の言語に比べそれほど人気とは言えないのだそう。
⑥オーストラリアにおける人気外国語 TOP5
最後に、日本人が疎かにしがちだけれども、実は日本語学習が西洋の国々の中でも一番盛んな国がオーストラリアである。「なぜオーストラリアの日本語学習者は、親日国の台湾や同盟国のアメリカよりも多いのか?」
中国語の人気は高まりつつあるもの、日本の文化的価値、信用度など、日本人が培ってきた信頼などがここには反映されているようで、日本語がオーストラリアの中で不動の地位という結果になっていた。
ちなみにドイツでは14000人くらいの人たちしか日本語を学んでいないという数字を見ると、台湾ほどの人口しかないオーストラリアでこれだけ日本語が学ばれているのは、凄い現象だと言える。
こんな記事もオススメです。
「世界の日本語学習者ランキング。トップは?答えは、意外な国でした!」
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