韓国語

学習者は多いのに軽視されがちな韓国語に、本腰を入れ始めた理由

2023年1月4日

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学習者は多いのに軽視されがちな韓国語に、本腰を入れ始めた理由

2023年1月4日

この1ヶ月、とっても狭いお部屋で韓国語の5000単語に集中していた。

別に継続1年になる韓国語の生徒さんの勉強量がハンパないので私も追い付かれないようにしなければならない。というものではない。

2022年は9月のビシュケク(約4ヶ月間キルギスで過ごしていた)滞在からヨーロッパに移動しそこから約22都市も移動していたので、さすがに疲れ切っていた。また動画を見てもわかるがかなり痩せてしまったのである。→これでもか。というくらい色んな都市を歩き回ったので・・。

ある意味、このお陰でずっと勉強していたフランス語の感覚を手に入れたということでもあるのだけど・・。

なのでちょうどヨーロッパでの滞在で疲れていた私はその後韓国で2週間ほど療養(病気じゃないけど笑)していた。その後一番緩い韓国語を強化・集中することで、色々な旅のストレス?から解放される時間を作りたかったというのもあり、まさにこの1ヶ月間はそういう時期であり、韓国語にのめり込む事ができた。

この記事ではそんな現在の私の韓国語に対するあれこれを書いていきたいと思う。

 

①私の韓国語のレベル

私の現在の韓国語のレベルはTOPIK(韓国語能力試験)で言えば中級の上。つまり上級ではない。試験における中級というのは会話における中級ではなく、会話においては初級の一番上に位置すると思う。というのも読む事ができることと、言語を会話レベルで運用できることは少し違うからである。

とはいっても多くの言語では初級レベルの動詞、形容詞、文法を駆使しつつ、さらに名詞の数を増やす事で何を言われても大体のことを受け応えたりする力はつくので、韓国にいる時は韓国語でいつもどうにかなっている。

それでも固有動詞の中で見落としているものが複数ある他、上級に行くと避けては通れない数多くの何通りもの漢字語は、特にパッチムのあるものは発音が全く日本語と違うので聞き取りで理解できていないことも多い。

 

②英語に次ぐ第二の外国語として

※写真は韓国語と関係なし。ロシアのウランウデで美味しかった食べ物(名前忘れた)笑

私は色んな言語を教えているが、それは全ての言語が流暢に話せるということではない。とはいっても韓国語の場合、韓国にいた期間が長かったことや、語順や語彙が似てるので少し強化するだけで他の言語よりもすぐにアップグレードできる事を知っているので、今までは難しいアラビア語やロシア語に集中していた。

さて、何言語も何年も勉強していると、何をどのくらいの期間やれば自分がどのくらいでどのレベルに達するかはわかるようになるし、生徒さんに対しても、半年後にはこのようなレベルになってるよ。と言った事がほとんどあたってしまっている。

私の韓国語は、3ヶ月の5000単語強化と、残り3ヶ月の会話強化期間を入れれば、今の英語レベルとほぼ同じになると確信している。以下にも書いているが、韓国語が今の英語レベルでかなり流暢になることは、現地で多言語学習者の仲間を増やすことにもつながりそうな気がする。

 

③英語と日本語の再強化

私にとっての韓国語の単語整理、さらなる強化期間は何も韓国語の学習だけが目的ではない。韓国語語彙学習ではまだ覚えていない単語をさらに増やしていくことで、それを英語と関連付け、英語では読めるけど発せていない単語を拾う事が可能になる。

例えば、英語脳で話している時は日本語の「〜を発揮する」という単語はいっさい出てこない。けれども韓国語には日本語と同じ漢字語がかなり沢山あり、私はこの一つ一つの言葉を英語に近いものに置き換え、なおかつ、以下のようなメモも残している。

「発揮」は、内に秘めている能力、性質、性能などを十分に表に出し、役立たせること。

外国語としての頭が完全に英語メインになっている私の次の課題は、日本語をしっかり説明できるレベルで学習する事なので、韓国語の高級語彙は日本語と同じものだらけなので非常に楽しめるのである。

また中国語や日本語は、発揮する。というのをそのまま読み方さえ覚えればいいのだけど、韓国語の場合、발휘하다(パルフィハダ)のようにそのまま読むのではなく、パッチムがあるので、パリハダのようになる点。

これらを理屈での理解ではなく、何度も言えるように訓練する事で一つ一つ解消する作業もしている。

 

④コロナ後の拠点

2018年にノマド生活が始まって以来私のブログを昔から見てる人はわかるかもしれないが、2018年の後半は大邱と釜山にいた。そこから東南アジア、中央アジア(ロシア)、トルコやジョージア、インド、ヨーロッパなどと広がっていったが、一番楽な場所は韓国である。

2023年で海外のノマド6年目に突入の私が興味を持っている国にはほぼ行ってしまい逆にノマド疲れをしている現在、日本ではなく細々と暮らせそうなのは韓国なので、その土地に住むからにはその土地の言語を勉強していないと自分自身が楽しめない。ということもあり再強化の動機になっている。

韓国だと外国人扱いされないので、気が楽というか、その社会に溶け込んで細々と暮らせるのがお気に入り。。

 

⑤中央アジアでの韓国語学習者

韓国語の重要性を再認識している理由にもう一つある。私が何度も行っている中央アジアでは韓国語学習者が多い。よく彼らと韓国語で話してあげる事で、彼らの株をあげる事がある。つまりどういうことかというと、例えば韓国語ができる若者が私に話しかけてきたとする。話しかけてくる人というのは大抵自分の友達に対して、「ほら、私韓国語できるのよぉ」と見せつけたいので私のような外国人に話しかけてくる場合も珍しくない。

そういう人と韓国語や中国語で話してあげる事で、話しかけてきた人の株を上げたり、彼らと交流がスムーズになったりする場面をよく見てきた。

中央アジアでは若者の間で英語も通じやすくなってきているが、別に好きで英語を学んでいるわけではない。という態度の人が多い印象。その一方、韓国は若い人たちの間でのファッションのようなものなので、他の国に比べ韓国語の印象は良い。

とはいっても年齢が上がっていくごとに韓国人に対する企業の夜逃げや、他の国籍への差別など知っているものも多いのも事実だが。

また私は2022年ベトナムのニャチャンで1ヶ月過ごしてみて、ベトナムがすごく気に入った。ベトナムと韓国は日本以上に直行便があり料金も格安。ベトナムや中央アジア、モンゴルが好きな私にとって、どこも韓国で繋がっているので、今後も韓国に行くことは多くなる。

ということもあり、再強化することによって、韓国で韓国語を楽しんだり、日本語や英語を韓国語を通じてさらにアップグレードしたり、今のタイミングで強化するのはとても理にかなっていると思っている。

 

⑥人口だと中国語より少ないが・・

中国語の14億人とかを考えれば韓国語は北朝鮮を入れたとしても1億人以下の言語。それでも若い人を中心に日本人と価値観が非常に近いことや、中国と違いビザの関係で何度も気軽に行ける国なのでそこも韓国語を再強化しようという動機になっている。

またなんといっても韓国では多言語を学習する人が当たり前というか、日本人以上に英語+他の外国語を学ぶ人が多い。なので、韓国語を再強化することによってそういう言語パートナーを作るのもいいかなと思っている。いずれにしても、語彙強化のおかげで私の日本語は、パスポート→旅券。と言えるようになったり、

여권(旅券)=ヨッコン=韓国語

려권(旅券)=リョッコン=北朝鮮語

南北の言語のちょっとした違いもどんどんわかるようになったりなど、新しい発見があって面白い。

 

⑦語源を通じた韓国語の学習にハマる

※実際にある場所で借りていたベッド一台とちょっとのスペースしかないお部屋(数週間我慢してここで韓国語強化期間に入っていた)

この生徒さんはテスト対策としての韓国語や韓国ドラマ、KPOPの理解をしたいからというよりは、一つの言語をしっかりと運用できるようになりたいという強い希望でレッスンの長期継続を望んでいる生徒さんで、私の韓国語のレッスンでは珍しく、韓国語の語源も学んでいる。

例えば韓国語の語源は、固有語、日本から入ってきた一部の漢字語、中国語から入ってきたもの、満州語からはいってきたものなどがあったり、中期朝鮮語では、こういう単語だった。というのもあり、私もこういった情報は全てメモしているのだけれども、今まで韓国で学んできた目線ではない、新しい発見がいくつもあり、英語版のwiktionary にも解説のない語源の感覚が、もしかして、これってこれだよね?という、勘?みたいなのがかなり数をこなすことで養われていて、今までのつまらない言語。と思っていた感覚から楽しい言語という感覚に変わってきている。

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