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インドネシア語・マレー語を勉強するメリット、需要、重要性

2014年10月3日

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インドネシア語・マレー語を勉強するメリット、需要、重要性

2014年10月3日







多言語話者として現在海外の拠点から英語と複数言語を教えさせていただいているMULTILINGIRLです。twitterなどに動画(日本語以外の6言語を話している)も載せていますので気軽に絡んでください('ω')ノtwitter→@_multilingirl_

さて、この記事ではインドネシアのスラバヤ市と、マレーシアのクアラルンプールにそれぞれ2ヵ月ほど住んでいた私が、インドネシア語(マレー語)を勉強するメリットについて書いていきたいと思う。


※2020年2月15日にあげたインドネシア語での自己紹介動画は以下。(発音に関しては70%の評価を頂いた🤣)



とはいっても、どんな言語も好きでなければ続かないし、人それぞれ自分の世界観があるので、そういう意味でも、参考程度にという感じで読んでいただけたらと思う。



→現在、記事の準備中(サービス自体は、2018年秋からスタートしているサービスなのでお気軽にご連絡ください!)



LINE→multilingirl

gmail は、上のIDにgmail.comです(*´ω`*)


ちなみに、たった207の重要単語から勉強したい方は以下。


「インドネシア語は、207単語で十分!だけど、最高100フレーズは必要な理由」




①話者数は、ASEAN人口の半数近く







まず、なんといってもインドネシア語に魅力を感じる人の多くが、インドネシア語の話者人口の多さをあげる。上の写真は、インドネシアと、マレーシア、ブルネイ、シンガポールなどを含めたインドネシア語(マレー語)圏(グレーター・インドネシア)の地図である。



地理的には、ASEANの半分くらいで、話者人口もかなり多い。この点から言って、ASEANの言語を何かかじりたい、学びたいという人には、インドネシア語がお勧めと言える。



※話者人口=その国の人口とも限らないが、今回はその国の人口で計算。



順位言語話者人口(万人)
1インドネシア語30000
2タガログ語10000
3ベトナム9500
4タイ語6904
5ビルマ語5300


1位のインドネシア語は、上の地図にあるグレーター・インドネシアで計算した。その計算した内容は以下だ。


言語話者人口(万人)
インドネシア26400
マレーシア3100
ブルネイ42
シンガポール85(25%程度)
合計30000


シンガポールは中華系が多く占める国だけれども、25%はもともとそこにいたマレー人なので、それもカウント。


こう考えると話者人口で言って、タイ語やベトナム語などとは比較にならないことが分かると思う。











ちなみに、2019年時点におけるASEANの人口が、6.6億人である。


人口国名
ブルネイ433,285
カンボジア16,486,542
インドネシア270,625,568
ラオス7,169,455
マレーシア31,949,777
ミャンマー54,045,420
フィリピン108,116,615
シンガポール5,804,337
タイ69,625,582
ベトナム96,462,106
合計660,718,687

worldpopulationreview.com/countries/asean-countries


ざっくばらんに言っても、インドネシア語は、ASEAN人口の約半分くらいの間で話されていると考えても良いかもしれない。



インドネシアの経済状況によって、ますます地方におけるインドネシア語の理解度も高まっていくと思われるので、その辺の心配は無用。



※ちなみに、インドネシア語は、ジャワ語などインドネシアにおけるいくつかの民族をまとめ上げるために、新しく作られた言語で、マレー語をもとに作られた言語なので、90%同じ。



将来、ASEANの特に南部でコミュニケーションをとりたい人は必須の言語とも言えるかも。



上の地図のように、インドネシア語が少し理解できるだけでも楽しさ倍増だよぉ~('ω')ノ



※またフィリピンで使われているタガログ語とも、かなり共通点が多い言語で単語にかなりの類似が見られるのもポイント。

 



②インドネシア語が面白い理由




私が東南アジアの言語の中で、インドネシア語を第一優先に考えている理由は、発音が比較的容易であるのに加え、インドネシア語がオーストロネシア語族である点もポイントだ。



上の地図はオーストロネシア語族の言語を話す国々を赤くしたもの。オーストロネシア語族というのは、簡単に言えば、オーストラロイド系とモンゴロイド系のハーフが話す言語と言われている。



オーストラロイド系と言えば、パプワニューギニア人などの肌が浅黒い感じの人たちで、それに東アジアのモンゴロイド系をミックスした人種のこと。



「黒人には10種類ある?ネグロイドと、オーストラロイドの違いと、世界に散らばる黒人」



つまり、日本人からも少しかけ離れた人種である点で、私としては彼らとコミュニケーションをとることに楽しさを感じている。



ちなみに、言語学的に言うと、以下がインド・ヨーロッパ語族の言語だとすれば、



フランス語・英語・ドイツ語・ロシア語・スペイン語・ヒンディー語・ポルトガル語



オーストロネシア語族は、いかの言語である。



マレー語・インドネシア語・タガログ語・台湾原住民の言語などを中心に、ポリネシア、ミクロネシア、メラネシアなどの言語。また東南アジアから遠く離れたマダガスカル語も。



このように、インドネシア語には、兄弟言語が多く存在するため、インドネシア語の基礎をある程度固めておくと、東南アジアのみならず、太平洋諸島諸国、そしてアフリカ南部の東側に位置する、マダガスカルの言葉を知るきっかけにもなり非常に将来性がある言語と言える。



※上に少し触れたけど、このインドネシア語というものは、インドネシアに存在するたくさんの島を統一させるために共通言語として、マレー語のリアウ州の一方言を、国家の共通語としたものだ。



つまり、簡単に言えば、根本的にはマレー語と全く同じ言語だけれども、使われている単語などに違いもあり、完全には一緒とは言えなく、北朝鮮の朝鮮語と、韓国の韓国語くらい違うとも言えそう。







③大都会好きが学ぶ言語

インドネシア語は話者人口が多いだけでなく、インドネシアは多くの大都市圏を抱える国でもある。以下に東南アジアの大都市圏ランキングを書いたけれども、この中にもインドネシアの多くの都市がある。


「バンコク・ホーチミン・クアラルンプール・シンガポール・ジャカルタ・マニラ・ヤンゴン。どれが東南アジアで1番の大都市圏?」



特に、ジャカルタの都市圏人口は、先進国では世界一と言われている東京首都圏に匹敵するほどの大都市圏を持ち、人口が多すぎるので、カリマンタン島のほうに首都移転するという事が決まったばかりだ。



 

www.herbertsmithfreehills.com

 

東京の高層ビル群に憧れるような人は、インドネシア語を勉強するともう一つ楽しみが増えるかもしれない。


また以下の経済力の部分でも書くが、今後、うまくいけばASEANにおけるインドネシアのパワーは更に強くなっていき、今後、ASEANが統合していくにつれ、貿易など、国家間の共通語が英語であることは変わらないものの、東南アジア全体の民族性を高めるために、その現地で多く使われるインドネシア語が広く普及する可能性すらある。



※ASEANの英語に次ぐ言語は、華人が多いので中国語になるという可能性も高い。(華人が経済を握っている国が多いので…)



中国語(北京語)を勉強するメリット(需要)とデメリット



ちなみに日本は今後、若い人が減っていく中、インドネシアは若い人が多いので、商機も十分期待できそうな感じもある。



・シンガポール→金融
・バンコク→エンタメ・観光
・ジャカルタ→ASEAN最大の都市


という位置づけになるかも。ま、もうそういう位置づけかもしれないけど程度でw…。

 

順位都市名都市圏人口(万人)
1東京3850
2ジャカルタ3436
3ソウル2431
4バンコク1604
5シンガポール561


この順位をみてもわかるように、ジャカルタの人口はバンコクの二倍近くもあることが分かる…。



この巨大な都市圏ジャカルタに今後、何本もの地下鉄が走り、高層ビルがもっと増え、街のインフラが整備されていくと、やはり、東南アジアでも最も影響のある都市のうちの一つになるのではないか?という可能性は否定できない…。




④日本の人材が必要とされている理由(求人情報含む)




現在インドネシアは、国を成長させていくために、日本人の力を借りようとしている。かつて、インドネシアの独立に貢献した日本人のように…?(インドネシアでは残念ながらあまり知られていない)



「日本やオランダに占領されたにもかかわらず「インドネシア」には、中国人嫌い(中華系含む)が多い理由」


さて、現在、インドネシアに投資する日本企業は、東南アジアの中でもTOPクラスで、つまり、日本人がインドネシアに行くと、日系企業で働くチャンスが得やすいという意味なのだ。たとえば、カモメという東南アジアや中国での転職サイトなどを見ると、インドネシアでの仕事がたくさんあるけれども、


インドネシアの求人/転職情報



日本人ができる仕事は、
と、多岐に渡っている。


・日本語教育

・貿易業界
・IT業界
・農業
・インフラ
・飲食業界



また以下にも書いたけれども、2050年には、インドネシアのGDPは、日本を上回ると言われているのと、中国や韓国のように反日国家ではないのもポイントかもしれない。




今後、地域大国であるインド・日本・インドネシア・オーストラリアが海洋国家連合みたいな同盟が誕生する可能性すらあり、とてもワクワクする。


⑤都市生活と、自然を両方満喫




私は中国と韓国で働いた経験があり、両言語は日常会話程度レベルで話すことができる。とはいっても、この二つの国の四季は日本とほとんど変わらない。



これがインドネシアなら日本が寒い冬の間に数ヶ月行って来よう。という感じで気軽に行けるのも、この言語を学ぶ上で楽しみにしていることの一つだ。


またインドネシアのいいところは、ものすごく島が多く、数え切れないほどの民族がそこに暮らしているという部分。まだまだ未知なことが多い国なのである。


日本人とも関係がある?多民族国家「インドネシア」の民族 TOP20


それぞれの民族に独特の文化があったりなど、漢民族が90%を占める中国とはまた違う味があって楽しい。


また日本にはいない種類の動植物がたくさん見れるのもポイント('ω')ノ




⑥インフルエンサーになれる可能性のある言語

インドネシア語の人口については上で述べた。話者言語が多いことのメリットは、それだけ多くの人に自分を発信できるという事である。日本ではまだ流暢なインドネシア語で自分を発信している人は少ない。


逆に流暢な日本語でインドネシアを発信しているインドネシア人も少ない。そこにチャンスがある。また継続できない人が多いので、この業界は常にチャンスがあると言えよう。


以下はインドネシアで人気のある韓国人ユーチューバー。しっかりとしたインドネシア語と、インドネシアラブが伝わる動画だ。


Jadi Bocah Petualang - Cari Makanan Indonesia di Seoul

彼のチャンネル登録者数は、250万人。インドネシアの人口はバカにできなく、若年層が多い国なのでこのようなインドネシア語を操ることができれば、このように新しい可能性を創り出すことができる。とも言えよう。


とはいっても、本当にこの国が好きか、好きでないかによって、変わってくるのは言うまでもない。

またインドネシアでは、中間層が確実に増えていることや、インターネットの普及により、フェイスブック利用者もかなり多く、ブロガーやユーチューバーなどもかなり増えてきているので、話者人口が多いインドネシア語で何かを発信すれば、その分、集客することも可能であり、他の東南アジアの言語でもあるタイ語やベトナム語よりも、この人口が多いという部分は、有利に働くことも多いかなと思う。


また、ベトナム語のように声調が6つもある。とか、タイ語のようにシャム文字を一から学ばなければならない。ということもなく、この二つの言語に比べてもシンプルな言語なので、初めて外国語に手を付けてみようとする人にもやはりお勧めな言語だ。




⑦ついに、経済規模で韓国語圏を超える

最後に。経済規模の話をしよう。日本では韓国語を学ぶ人が結構多いと思うのだけど、韓国語を勉強している人が、もっとインドネシア語を勉強したほうがいいのではないか。と思うときがある。


それは経済規模で、今後韓国を追い抜き、そして2050年には、日本のGDPと近くなるという点。もちろん韓国語は趣味で勉強する人が多いと思うのだけど、インドネシア語も簡単なので、差別化を図る意味でもいいのではないだろうか。


「受験者数を比較。英語、フランス語、中国語、韓国語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、アラビア語」


それでもやはりインドネシア語に関する本は増えている感じがするし、今後もじわじわと増えていく気がする。


また、現在、日本には中国人、台湾人、韓国人の観光客が押し寄せているが、インドネシアの経済がより安定成長していくと、その中間層は必ず日本にやってくるので、インドネシア語を観光業で使うという選択肢も増えてくるかもしれない。

また面白いのは、もし、インドネシア人が韓国人よりも多く日本にやってくることになったら、東京の駅構内の外国語表記が、韓国語にとって代わりインドネシア語になるかもしれない。



これは、実は、それほど不思議な話でもないのだ。たとえば、マレーシア、クアラルンプールの空港は、





https://www.asiatravelnote.com/2013/01/27/klia_express.php



・マレー語

英語
日本語
中国語
アラビア語


の表記になっている。→
韓国語の表記はどこにもない。


というように、2030年くらいになって、インドネシアの国内総生産が伸び、韓国人より多くの人が日本に観光に来る時代になれば、日本にもインドネシア語を学ばなければならないという機運が高まる可能性もある。ということは予想しておきたい。('ω')ノ



その転換点?ターニングポイントは、東京オリンピック以降ではないだろうか。






無理やり中国の経済発展に紐づけると、1990年くらいの上海の風景の比較をしてみると、1990年代に今みたいな中国語を学ぶ機運はなかったはず。


それが2010年には中国語検定やHSK(漢語水平試験)などで、高校や大学でも試験を受ける人が増えた。



インドネシアが韓国のGDPを超えるのは、東京オリンピックが終わってから数年後の、
2025年。



そのころに徐々に、インドネシア語の熱が高まる。と私は予想したい。
つまり今インドネシア語を学んでいる人はその差を埋めることができるというわけだ。


インドネシア語圏をGDPで比較するのであれば、2025年には韓国語を超えることになる。


上にも書いた通り、インドネシア語はマレー語を改良したもので、両言語はほぼ通じる。

 

順位国名GDP(2024年予想)
1韓国2,150,904
2インドネシア1,606,730
3マレーシア539,632

2024年時点で、インドネシア+マレーシアと韓国のGDPは同じくらいになる。そして、2050年になると、インドネシア一つだけで、日本を超え、韓国の二倍以上の経済規模になるとも予想されている。

※全てうまく行けばね…。

順位国名GDP(2050年)→10億USドル
1インドネシア7,275
2日本6,779
3韓国3,539


もちろん、GDPで、言語の重要性を測るのはおかしな話なのだけど、経済規模の話も知るだけで、将来が楽しくなるし、夢が広がってくる。



なので、韓国語を意味もなく勉強している人は、以下の記事も交えて、違う言語の勉強を始めてみるのもいいかもしれない( ゚Д゚)

「韓国語(ハングル)を勉強している暇があったら手を付けておくべき、あまり学ばれていないオススメの言語 TOP10」

 

⑧インドネシア語の挨拶200フレーズを3ヶ月で覚えたい人

この記事の一番上でも書いたけれども、インドネシア語のフレーズを完全に3ヶ月で200覚えるサービスを提供中。


簡単な単語やフレーズは読めてもとっさに言えない学習者は多い。そういう学習者のために、短期間でしっかりと使えるインドネシア語を覚えたい方はご連絡を。



インドネシア語のサービスも、その他の言語と同様、完全保証なのでまずはお問い合わせからお気軽に('ω')ノ


ちなみにインドネシア語は、韓国語やスペイン語同様、発音の面で学びやすいので、新しい言語をやりたいという人は、ちょうど良い言語かもしれない。



例えば、英語のように、 go → goesに変わることもなければ、韓国語のように、イッソヨ→イムニダのように形が変わることもない。また中国語のように、4つの声調もない上、語順も割と融通が利くので、ここがインドネシア語が初心者に向いている理由と言われている。


ちなみに、以下、スペイン語と比較した記事も載せておく('ω')ノ



どっちが難しい?スペイン語と、インドネシア語を勉強して気づいた5つの共通点

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