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当然の知識(教養)として知っておきたい、インドのカースト制度【ヴァルナ】の序列 TOP5(不可触民、シュードラ、ヴァイシャ、クシャトリヤ、バラモン)と【ジャーディ】




この記事では、インド人とは決して話してはいけない、いわゆるタブーとされているカースト制度(ポルトガル語で血の意味)のことについて書こう。決してインド人に軽い気持ちでも、カーストという言葉を出してはならない。ということを先に言っておくべきかもしれない。

けれども、実際に人と話さないような話題だからこそ、知識を高めてインド人を知る必要があると私は思う。というのも、このカーストを知ることは、インドが現在どのように機能しているのか?を知るヒントになり得るからだ。

在インド日本国大使館の資料によると、2005年時点でのインドにおける日系企業数は、248社。また、2015年には、それが1229社に増えている。

https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/bizinfo/industry/sangyou/pdf/1054_02_03.pdf

ということや、中国で経済活動がしにくい日本企業を中心に東南アジアを飛び越えてインドという大市場に入っていく企業は今後も増えていくとみられる。

というように、今後、インドに行く国際的な日本人は今以上に増えていくと思うので、自国の文化を知るとともに、こういったインドの根幹にあるものを知ることで、よりインドという国に対して理解を深めていただけたらと思う。

で、カースト制度のことを簡単に説明すると、カースト制度の中にヴァルナ (種姓)という4つの階級(序列)があり、このヴァルナのことを多くの日本人はカースト制度と呼んでいる。

4位 シュードラ(Shudra)
3位 ヴァイシャ(Vaishya)
2位 クシャトリヤ(Kshatriya)
1位 バラモン(Brahmin)

というふうに、4つの階級がある。そして、このカーストの枠組みから全く外れた存在となっているのが不可触民(untouchables)という人たちの存在だ。

そもそもカースト制度とはどこから来たのか?という問いだけれども、カースト制度について色々調べてみると、アーリヤ人がインドに南下してきた時点で、インドを支配するために作ったという話をよく聞く。

つまり、現在のインドは北方インドと南方インドで、人種が全く異なる。ということは以前お話したけれども、

「インド人が白人のような顔をしている理由と、インド北東部に日本人のような民族がいる理由」

そう、つまり北方はアーリヤ人の血が強くヨーロッパ系と同じコーカソイド人種であり、南方はタミル文字が残ることからも分かるように、オーストラロイド人種が多い。

タミル・ナードゥ州には実際に、Adi Dravida(タミル語で不可触民の意味)は、18%いるという記述も発見した。

「黒人には10種類ある?ネグロイドと、オーストラロイドの違いと、世界に散らばる黒人」




つまり現在のインドには、日本人からするとわからないかもしれないけれども、アメリカにおける白人(コーカソイド)と、黒人(オーストロイド)が混在していることになる。

ここを理解していない日本人は非常に多く、インド人ってなんで白人みたいな顔をしている人もいれば、黒人みたいな顔をしている人もいるの?と疑問に思っている人も少なくない。

つまり、もともと現在の土地には、オーストロイド人種(ネグロイドとは違う種類の黒人)が住んでいたけれども、アーリヤ人が南下して、まるでアメリカという土地にヨーロッパから白人がやってきてインディアンを追いやったことや、

日本列島にもともといた縄文系が、渡来系弥生人などに追いやられて、現在の琉球民族、アイヌ民族、または東北に残る縄文系の人たちのように、

「韓国人が思う日本人の顔。弥生系と縄文系」

・インド
・日本
・アメリカ

どれをみても、同じ構図であると思うのである。そして、アメリカとも日本ともインドが違うところは、この身分制度がしっかりできてしまったことではないだろうか。

私はインドには行ったことがないものの、以下の記事を読むと、

インドのカースト制度は「人種差別」。カースト廃止を望まない被差別層もいる現実[橘玲の世界投資見聞録]

カーストが残っていることで、たくさんいるインドの人口の中でも、各々が役割を全うできるという側面もあるそうだ。

上にも書いてあるけれども、たとえば女性は飲食物を運ばない。とか、男性がその飲食物を運び、また片づける人は、片づける人で、別々に仕事を分担している点。

そういう部分は興味深く、私自身ももっと理解していきたいと思った。

では、前置きが長くなってしまったけれども、このヴァルナのランクと、そのヴァルナ(カースト制度)の外にある不可触民(ダリット→不可触民が自分たちのことを好んで呼ぶ言い方について簡単にまとめていこうと思う。


5位 不可触民(ダリット)



https://www.indiatoday.in/education-today/gk-current-affairs/story/dalits-in-india-312686-2016-03-10

不可触民と呼ばれる人たちというのは、実際はカーストの外にあるので、カーストにすら入っていない人たちと言ったほうが分かりやすいかもしれない。

・皮革労働者(チャマール)
・屠畜業者(マハール)
・貧農
・土地を持たない労働者
・街路清掃人(バンギー、またはチュラ)
・街の手工業者
・バーリヤなどの民俗芸能者
・濯人(ドービー)

など、穢れを連想させる職業に就くことが多いとされ、またこの不可触民の中にも序列がある。というのがポイント。



また、コチェリル・ラーマン・ナラヤナン(第10代インド共和国大統領)は、不可触民出身である初めての大統領とされる。

特に不可触民の中にはインド南部の人が多く、アーリア人(イランのほうからやってきた人種)がインドに入る前からずっとインドにいたドラヴィダ人が多いと言われている。

最近は、不可触民の中からも勉強をしてのし上がって経済的に成功する人が増えているのが現在のインドであるようだ。



で、現在インドの憲法では、不可触民という言い方は当然しない。

・指定カースト(Scheduled Castes)
・指定部族(Scheduled Tribes)

またインドの人口13億人のうち、これら不可触民は実際、かなりのパーセンテージを占めている。

この地図では、上の青色のほうが、指定カースト
の割合であり、下の緑色のほうが、指定部族の割合である。

 

不可触民とは、指定カーストのことを言うとされている。そして指定部族というのは、インドの大多数派のヒンドゥー教にも、また2億人以上いるイスラム教にも属さない人たち。つまり、インド北東部の日本人のような顔をした人たち(モンゴロイド人種)たちは仏教が多いので、それらのことを指す。なので、下の写真のほうでは、バングラやミャンマーに近い右側の色がより濃くなっている。

また、話は戻って、ここで強調したいのは、現在インドには不可触民が2億人以上もいるということなのだ。

以下は、Quora の内容だけれども、上の地図の割合と、以下で書かれている数字はほぼほぼ同じである。

What is a total population of Dalits in India?


Reference Site
https://ja.wikipedia.org/wiki/不可触民


4位 シュードラ




カーストの最下位に位置するのがシュードラ。5位の不可触民というのは、触ることができない民という意味であり、カーストにさえも入っていないけれども、シュードラはカースト制度のヴァルナ (4つのランク付け)の最下位として入っている。

シュードラとは、隷属民(れいぞくみん)を表す意味である。また例えばイスラム教からヒンドゥー教に改宗した場合は、このカーストに組み込まれる。

シュードラの職業は、その自由度がほとんどなく、つまり人の嫌がる職業に就くことになる。基本的には、シュードラよりも上の、バラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャの上位3身分に仕えるのが主な仕事であり、この人たちの存在なしにインドの社会は回らないのかもしれない。

現在シュードラは主に、農牧業や手工業など生産に従事するのが普通のよう。


3位 ヴァイシャ



第3の庶民階級であり、農業、牧畜、商業に従事することが義務づけられているとされているが、最近は商人の地位である人が多いとされている。

ヴァイシャの由来は、アーリヤ人の氏族(部族)を意味した「ヴィシュ」に由来するといわれているそうだ。

ヴァイシャは牛を飼い、土を耕し、商業を営み、金銭を扱い、そして、やはりヴェーダを学ばなければならない。

という言葉をウィキペディアから発見した。つまり、小経を営むという部分があるので、ヨーロッパにおけるユダヤ人的な部分があったのかもしれない。と思う。

また、ポイントとしてヴァルナの序列では、ヴァイシャは3位だけれども、経済的な豊かさとしては1位であるとされている。まさにヨーロッパにおけるユダヤ人と同じである。

ここで学べることは、インドで銀行業などで働いている人は、ヴァイシャなのかな?って考えることができる点だ。

ちなみに、マハトマ・ガンディーは、ヴァイシャであると英語圏のサイトに書かれていた。

https://en.wikipedia.org/wiki/Mahatma_Gandhi





2位 クシャトリヤ


王族・武人階級といわれている。日本で言えば、戦後、華族というものができたけれども、そういうものと似ているのかもしれない。現在も、明治維新時期に作られた華族の末裔は豊かな暮らしをしている人も多いので…(^^;

「日本の旧華族(貴族)階級の頂点「公爵」リスト TOP19」

クシャトリヤは主に、ヴァイシャ(庶民)と、シュードラ(隷民)を統治する階級であるとされている。ちなみに、三国遺事(高麗の高僧一然(1206年 - 1289年)によって書かれた私撰の史書)で、新羅王はクシャトリヤであると主張している記述もあったりする。→クシャトリヤ(ウィキペディア)


1位 バラモン



インドのカースト制度の頂点に位置するバラモン教やヒンドゥー教の司祭階級の総称。日本で言えば、皇族とかその辺の頂点という感じもするが…。上にも書いた通り、彼らはヴァルナよりも、経済的な豊かさは有していない場合が多いと言える。

で、このバラモンというのは、インドの人口の約5%のようだ。インドの人口が13億人ということを考えれば、結構な人口だ。6500万人はいるということになる。

カーストとはポルトガル語で血を意味すると言ったけれども、日本でもいまだに血筋を気にする人は多い。それと同じようにインドでも、血筋で区別したりするということが今も行われているということ。

また、その階級にはそれぞれ役割があるということ、そして、最後に言っておきたいのは、現在のインドではカーストのヴァルナよりも、

ジャーティによって社会が回っているということだ。


ジャーティがインドの社会秩序においてどのような地位を占めるかの基準は、人格や専門性などではなく、その職業をおこなうにあたっての接触する物体の浄・不浄の度合いによって決められているとされる。

・汚物清掃人(バンギ)
洗濯人(ドービー)
皮なめし職人(チャマール)

など、生まれたときから職業が決まっているという点が特徴。このことにより、上にも書いたように、それぞれが自分の役割を分担してインド社会が動くようになっているともいえる。


マルチンのコメント

これで、カースト制度、そしてその中にある4つのヴァルナ(階級)と、その枠組みから外れた不可触民、そして現在インド社会で機能しているジャーディを理解できただろうか。

また、最後に一つ押さえておきたいことがある。それは、1950年に廃止されたカースト制度によって、それ以降に誕生したIT産業のような職種は、カーストとは全く関係ないので、不可触民でも勉強さえすれば、IT産業では働けるという点だ。このように、インド南部を中心に、ITでのし上がっていく不可触民などが、今後のインドを変えていくと言われている。

これは、日本が明治維新のときに、薩摩や長州が日本を変えていって、その子孫が今の政治や経済界にも影響を持っている構図に似ているのかもしれない。(ちなみに、日本にもタブーな歴史はかなりあるが、あまりネット上では目立たない気がする)

「日本史ではフォーカスされない、タブーな日本の黒歴史、奇習 TOP15」

ちょっとざっくりではあったけれども、今日はこの辺で♪


以下、フェイスブックのコメント

梶山さん
インド注目ですね。世界史で習ったけど、不可触民かぁ悲しいですね。子ども達もスクールカーストとか顔面偏差値という学校での序列を表す言葉をよく使っています。悲しいですが、りょうこさんのように世界に飛び出して行けば如何にちっぽけな社会で過ごしていたかを気付いてくれるのではと願っております。

士農工商の下に人に非ずを作るように、序列を作ってしまうのは悲しいですね。知識を得ることが解決の一歩ですね。何時も有難うございます!

井原さん
今、日本の江戸時代における士農工商の身分制度は否定されていますよ。
教科書からも士農工商、四民平等も消えました。

これを知らない人が、若い子に士農工商知らないの?って、驚く場面があるようですが…


梶山さん
そのようですね。ご指摘ありがとうございます! まあダークサイドであるし、史実と違う面もあるかも知れませんが、近代化に至る過程を四民平等とあわせて教えた方が良いと個人的には考えます。

永田さん
私は以前繊維の集荷の仕事の時よく繊維街にまいりましたがインド人にインドの南北でお金持ちと貧しいまあ極端な話ですが聞いたことがあります。私は関西ですが彼らは良く自分の仕事をする国の状況を良く勉強しています、お金持ちはインドではターバンと貴金属ですが相当な大きいビルを構えているわりにはしっそでしたね、経済大国の一部が垣間見れましたね。上から目線はしませんでしたね。商売上手大阪弁でお話ししましたね。

北山さん
今のインドの急速なIT大国化はカースト制に抵触しない事ですからね

Reference Site
https://ja.wikipedia.org/wiki/カースト
https://en.wikipedia.org/wiki/Caste

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