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5年教えて気づいた、アラビア語がさほど難しくない理由

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5年教えて気づいた、アラビア語がさほど難しくない理由




アラビア語を教えてもう5年近くになるマルチリンガール。とはいっても、初級をずっと教え続けているのであり、アラビア語をマスターした人でもなければ、アラビア語の先生と言うのはどうなのか?と疑問の声もありそうだが、私のレッスンのやり方はあくまでもずっとブレていなく、決められたフレーズの暗記を中心に進み、簡単な日常フレーズを組み立てていくというようなもの。

3ヶ月で終了する人は暗記だけで終わってしまうが、その後、さまざまな工夫が用意されている。

確かに言語学習には終わりはないが、私は一つの言語学習において、まずネイティブスピーカーとコミュニケーションをとれるところ、つまり、簡単な質問には回答でき、かつ「これはアラビア語で何といいますか?」など、勉強に必要なフレーズも身につけている状態に持っていけば、とりあえずアラビア語ができます。という段階に持っていってもいいと思っている。

ところがアラビア語学習者のほとんどがこの地点まで辿り着く前に学習自体をやめてしまう。

それは以下の記事でも語ったが、日本人の日本語学習のほとんどがこのパターンになっている(アラビア語検定。と検索すれば出てくる記事)。

「「アラビア語検定」が廃止されてしまった理由と「6級」レベルで十分な理由」

さて、この記事では、いわゆるワーホリから帰ってきた文法はよくわからないけど、なんとなく感覚で質問に対して返答できるような、薄っぺらいペラペラ、中身は薄いが、会話は成り立つという意味でみたとき、アラビア語学習は実は難しくない。と言えるポイントを列挙していきたいと思う。

 

①格は3つしかない

※写真はドバイ南部にあるモールに入っているスタバ。

アラビア語の格は、3つ。それに対して、ロシア語は6つ。ドイツ語は4つ。そう考えたときに、つまり私が現在住んでいるロシア語圏で、いつも6つの格に悩まされていることを考えれば、アラビア語の格は非常にシンプルで、3つしかない。と思ってしまうのである。

これは英語のようなインド・ヨーロッパ語族の中でもそれほど文法的に複雑ではない英語しか外国語として学習したことない人にはわからないかもしれない。ましてや中国語のように単語だけ覚えて並べれば通じる言語しか勉強したことのない人にはわからないかもしれない。

なので私は長く私のレッスンを続けている英語の生徒さんに、何か他の言語もこのレッスンで20分くらいいれたいんだけど。と言われたとき、ロシア語を提案したりすることもある。というのも、ロシア語に苦しむと、他の言語はかなり簡単に思えるようになるからだ。

また、単に質問に答えたり、自分のことを説明したり、利害関係が及ぶような政治、ビジネス、金融の話でなければ、3つの格を省略しても通じる。というのも人が話す内容というのは大体決まっていて、文脈でそれはすぐにわかるからである。

フランス語の動詞の変化をおろそかにしても通じるのと同じ原理。

 

②母音が三つしかない

アラビア語には基本、母音が3つ(あ、い、う)しかない。けれども、カイファ(どのようにして)などの単語など、アではなく、ケのような音になることがあり、そういう例外も多く存在する。つまりアラビア語に母音が3つしかないというのは建前上であり、実は5つ以上ある。

とはいっても、ケイファと通常発音される単語を、カイファと言ってももちろん良いわけであり、私のレッスンでも、トルコ語や中国語、フランス語のように母音を教えると言うことが一切ない。この点で言えば、アラビア語は他の言語よりも簡単と言える。

 

③発音はカタカナ

※写真はドバイモールに入っている紀伊国屋書店(ドバイで一番大きい書店)

アラビア語は右から左に書くアラビア文字で表記されるので一見難しいように見える。また喉を使った音が多く、人間の話す言葉ではないように聞こえる人も多いかもしれない。私はフランス語もアラビア語もよくわからなかった頃は、アルジャジーラなどを聞いた際に、アラビア語とフランス語の発音ってなんか似てる。と思ったが、今は全く思わなくなった。

それは単に私の耳が、アラビア語もフランス語も全然理解していない状況だったのでそう聞こえただけであった。また私のアラビア語の生徒さんも、私と全く同じ体験をしたようで、これら二つの発音は全く似てないよ。と言ったくらい。

さて、英語やフランス語、中国に比べれば、やはりアラビア語はカタカナ表記しやすい言語であり、カタカナを用いて学習すると、かなり頭に入りやすい言語である。

 

④フスハーをさらに簡単にする方法

フスハーと言えば、以下の記事でも書いたことがあるが、20カ国以上で話されているそれぞれの方言とは違うよ。という概念。そこに、古典アラビア語(聖書に書かれているようなアラビア語)と、それを近代に入って整備した現代標準アラビア語(MSA)がある。

「エジプト方言(アーンミーヤ)よりもフスハー(現代標準アラビア語)を先に学ぶべき理由」

私のレッスンではMSAの基礎を、つまり文法はがっちりやるのだけれども、例えば、以下のフレーズを会話で話したときに、もっと端折ることができる。

マッラタン ウフラー ミンファドリク(もう一度お願いします)

このフレーズはよく使うが、マラッタンの -an の部分を省略し、マッラ フフラー ミンファドリク。でも通じる。これは、英語における Would you speak more softly? の「-ly」を省いたようなもので、こういう感覚はアラビア語にしても英語にしても知識としてもっているのと持っていないのとでは違う。

また、Where is the restroom?(トイレはありますか?)などというときに、Google翻訳では、

ハル ラダイカ ハンマーム?のように出てくるが、これを単に、フィー ハンマーム?としてもOK。ちなみに、英語におけるDo you have ...? / Is there .... ? など、〜はありますか?という表現はアラビア語に6つ以上ある。

とはいってもそれぞれのニュアンスを細かく私は教えているので、生徒さんは大抵理解している。

さて、ここでのポイントは、〜はありますか?は、まず、フィー ●●?から始めてみるということ。カイロのカフェでもよく使った非常に便利な表現である。




⑤英語と違い、助けてくれる人が多い

ここは非常に重要なところ。日本人アラビア語学習者が少ないこともあり、SNSなどを使って、アラブの人と友達になったり、アラビア語を教えてもらうという機会は、他の言語よりもかなり高くなる。私の生徒さんのほとんどが、日頃ネットを使ってアラブ人と交流しているのに対して、英語の生徒さんは、英語交流していない人も少なくない。

TikTok, instagram, facebook どこにでもアラブ人は溢れている。

チャンスを掴むか、掴まないかはあなた次第(笑)。

 

⑤最後に

難しい。とか、いつかはやろう。という考えでは何も進まない。私はアラビア語を2015年に始めてよかった。これは何度も言っていることだけど、どこの国に言ってもアラビア語が話せることは、ネタになり、相手に親近感を与えることもあるし、また名前を覚えてもらえやすくもなるし、何よりも、欧米だけに染まっている日本と一旦距離を置く時間にもなり、アラビア語学習をしているときは、違った世界に行ったようにさえ思えるからである。

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