新しいタイプのプロパガンダ!?海外在住、多言語話者でオカマの「まるちりんがーる」りょうこが言語や国際事情を独自の視点で発信していきます( ゚Д゚)/



男は切除されていない女を選ぶのよ。という声も。イスラム教徒の間で行われている、FGM(女性器切除/割礼)の実態 TOP10




以前、こちらの記事で一部触れたこともあるのだけど、FGM=女性器切除(Female Genital Mutilation)というのは、いまだに世界中の多くの国々で行われているという現状がある。

「アフリカ・中東・インド(南アジア)の奇習、迷信、不思議な民族 TOP10」

このような話題は、以下の記事のように幾度となく主要メディアの間でも話題にあがってくるが、日本国内にはこのような問題自体存在しないので、多くの人はスルーしてしまうのだろう。

今も残る女性性器切除、30カ国で 「レイプと同じ」(朝日新聞)

けれども、今後増えていくイスラム教徒の人口や、アフリカの発展に伴う、現地への理解度を高める。ということにおいても、

「イスラム教に改宗する白人(キリスト教徒)が多いのはなぜ?2050年における宗教のパワーバランス」

国際感覚のある日本人は、女性器切除について決して話題にはしないとしても、少なくても簡単な知識は覚えておくべきだろう。と私は考える。

実際にインドネシアとマレーシアで暮らしたこともある私は、現地で女性器切除が行われていたのか、行われていなかったのかすら、まず考えたこともなかったし、東南アジア(マレーシア・インドネシア)と、アフリカ・中東における女性器切除のレベルが違う。ということ自体、知りもしなかったので、その分、興味深くこの記事を書いているわけである。



ちなみに、児童婚や、この記事で話題にしている切除のような、日本人からみたら矛盾しているような風習が多い、アフリカ・中東・南アジア・東南アジアだが、そういうのを面白がって、決して変なことには手を出さないようにしてね。(日本人男性は、こういう国ではハメを外しやすいので…)

以下のような地区に行く際も、十分気を付けてください。逆に貧しい人を救おうと思って、間違った道に行ってしまう人も多いので…。

「【閲覧注意】旅行中に間違って行ってはいけない、世界の売春街(風俗街) TOP20」


①日本では話題にならないが、フランスでは話題になる理由

日本には独特な風習をもつアフリカ人や、世界に散らばるイスラム教徒がヨーロッパに比べ断然少ない。一方、フランスをはじめ、ヨーロッパの多くの国はイスラム教の移民が多いため、彼らと向かいながら生活している。

そのため、その中でも人権に対して大きな声を上げるフランスでは、この女性器切除の話題は、日本とは比べ物にならないほど多い。

例えば、在日フランス大使館でも、フランスが自ら主導する、「女性器切除の根絶のための国際デー」を日本人に啓蒙してる。

https://jp.ambafrance.org/article12714

今日もなお世界30カ国で2億人を超える女性が性器を切除され、年間300万人の15歳以下の少女がFGMを受けさせられています。
と、フランスという国が、世界各地で女性と少女の権利を擁護していることをアピールしている。




②まず、「女性器切除」のタイプを知るべき理由

女性なら分かるにしても(解剖学などで部位の名前を覚えた人など)、女性と経験のない男性、また私のような女性の体に全く興味がなく身体的関係も持ったことのない人にとっては、どこに何があるのかさえ分からない。けれども、このタイプを知る必要があるだろう。

BJFM(British Journal of Family Medicine)によると、以下の4つのタイプに分類されるという。

また、その図をこのブログにも載せようと思ったが、写真ではないにしても、閲覧注意系の図を載せるとビックリする人もいると思ったので、以下にURLを貼っておくに留めておくことにした。

Female Genital Mutilation - Background and approach management


■タイプ1=クリトリデクトミー

Clitoridectomy(クリトリスの陰核切除)部分的または完全なクリトリスの切除。軽い場合は、陰核包皮のみの切除。


■タイプ2=タイプ1の発展型

クリトリスと小陰唇の部分的または完全な切除。小陰唇を取り除くこともあれば、そうでないこともある。


■タイプ3=陰門封鎖

以下の twitter の図で、このタイプ3をみることができる。タイプ2との違いがよく分かり、以下に精神的なトラウマを引き起こすかが分かるだろう。

https://twitter.com/njokingumi/status/980704241135292416

内陰または外陰を切断して再配置することによって密閉を形成し、陰門封鎖する。

これは、クリトリスの切除を含む場合もある。またこれは最も極端なタイプで、女性または女児および出産時に最も身体的な合併症を引き起こす傾向がある。


■タイプ4=典型がない(それぞれの慣習によって違う)

これは、タイプ1にもその発展型タイプ2、そして、最悪の陰門封鎖であるタイプ3とも違う。グーグル画像検索でも、このFGM Type 4 に関しては、図が出てこない。

なぜなら、このタイプ4は、その部族によって皆違うことをするからである。つまりタイプ4に正解がなく、色々な方法のタイプ4があるということなのだ。

簡単に言えば、医学的根拠もなしに生殖器に有害なことをする行為であり、例えば、穿刺(せんし)=針を刺すこと。や、切開すること、削り落とすこと、焼灼(しょうしゃく)=病組織を焼いて破壊する外科的治療法。などである。

また、特別なハーブをつけて、引き締めたりもするのだそう。それぞれの慣習によって違うのだそう。



③FGMで命を落としてしまう少女たち

女性器切除をなぜするのか。ということを簡単に言うと、思春期になって男性を誘惑したり、男性に夢中になってふしだらな女にならないため。というようなことなのである。

そのため、生まれてからすぐするものもいるが、ほとんどの女性が、14歳になる前にする。そして、女性器切除をすることによって死んでしまう子供たちも、問題になっている。

なぜ死んでしまうのか。ということを調べてみると、出血多量、殺菌していない器具を使うことによる感染症(破傷風など)などが主な原因のようだ。

またこの記事「10歳少女、女性器切除で死亡 父は「文化」と主張 ソマリア=BBC」によると、処置を受けていない少女は、周囲から嘲笑されることもあるという。

つまり、ソマリアのように、98%の女性が女性器切除をするような国では、かつての清の時代に漢族の間で行われていた「纏足」のように、施術をしていない人が差別されたり、笑いものにされるという空気もきっとあるのだろ。
つまり、自分たちが正しい文化(昔からずっとやってきたと言う理由だけで)だと思っていることでも、それは違うこともあるということをここから学べるかもしれない。


④コーランには陰核切除の言及はない




そんなFGM(女性器切除)は、その多くがイスラム教徒によって行われているわけだが、実は、イスラム教の聖典「コーラン」には、割礼(女性に対しての)そのものを認める記述はないとされている。

一方、ハディース(預言者ムハンマドの言行録)の中に「割礼は男子にとってスンナ(慣行)であり、女性にとっての栄誉である」などの記載があり、これが「割礼の根拠」とされているのだそうだ。

なので、イスラム教徒の学派の中でも、それぞれの意見が異なってくる。以下の記事に載っていたイスラム教徒の女性によると、それぞれの意見は以下のようになる。

その前に上の地図の色分けの部分を解説していこう。(イスラム教徒といっても、これだけ細かく分けることができるので…)

スンニ派(FGM=推奨と義務に分かれる)
ハナフィー学派(緑)→中央アジア、南アジア→推奨
ハンバル学派(濃い緑)→サウジアラビア一帯→推奨
マーリク学派(エメラルド)→北アフリカ全域→推奨
シャーフィイー学派(濃いブルー)→東南アジア、東アフリカ、中東の一部→義務

シーア派(シーア派の言及はまだ見つけられていない)
イスマーイール派(黄色)
ジャアファル法学派(黄土色)→イラン一帯
ザイド派(茶色)→サウジ南部、イエメンの一部
その他(赤)→トルコ、その周辺国の一部

その他
イバード派(紫)→オマーン

つまり、ここで理解してほしいのは、英語圏のサイトをみても、イスラム教徒が口をそろえて言っているのは、コーランにはFGMへの言及は一切ないこと。そして、ハディースには、上の内容をもっと細かく説明すると以下のように言及している。

ムハンマドは彼女を見つめながら、”FGMを続けるつもりか?”と尋ねた。彼女は、”はい”と言い、続けて”FGMが禁止にならない限り、そしてあなたが辞めろと言わない限り続けます”と言った。

ムハンマドは、”FGMはしてもよい”が、私のところへもうちょっと寄ってちゃんと聞いて欲しい。”切除は過剰にはやってはいけない。なぜなら、それは顔により多くの輝きをもたらし、夫にとっては最高の喜びの元なのだから

つまり、このハディースの内容からも分かるように、イスラム教でも多くの聖職者が、FGMは推奨されたものであり、義務だとは思っていない場合が多い。

Reference
ISLAM AND FEMALE GENITAL MUTILATION (FGM)


⑤FGMをする国の多くは、イスラム教以前に独自の風習があった国

イスラム教徒いえば、世界三大宗教でもあり、ものすごく古い宗教なのではないか。という勝手なイメージが付きまとうが、実はたいへん新しい宗教(西暦622年)である。キリスト教という宗教が誕生してから、622年後にできた宗教である。

この宗教が北アフリカや中東に広まった理由は、当時そこで暮らす野蛮な部族たちに教えを広めることであり、その野蛮な部族たちがもともと持っていた風習(キリスト教やイスラム教以前にあったもの)として、今もなお、イスラム教の名のもとに行われている場合が多い。

なので、上でも触れたが、同じイスラム教徒でも、その国の風習、学派によってFGMのタイプは違うのである。

さて、以下は、14歳までにFGMを受けたことのある割合(2016年によるUNICEFのデータ)を示していきたいと思う。

順位国名割合
1ガンビア56
2モーリタニア54
3インドネシア49
4ギニア46
5エリトリア33
6スーダン32
7ギニアビサウ30
8エチオピア24
9ナイジェリア17
10イエメン15
11エジプト14
12ブルキナファソ13
13シエラレオネ13
14セネガル13
15コートジボワール10
16ケニア3
17ウガンダ1
18中央アフリカ共和国1
19ガーナ1
20トーゴ0.3
21ベナン0.2

UNICEFのデータと言えど、実際このデータが正直正しいのかはわからない。けれども、何かしらのヒントには繋がるだろう。

また、フランスのAFP通信では、女性器切除、14歳未満で「激減」 統計調査で判明(2018年)という記事もでていたので、国際的な批判が高まっていることや、欧米による啓蒙によって、14歳以下での数は減っているのかもしれない。

以下は、14歳までではなく、15歳~49歳までにFGMを受けたデータである。これをみると、ものすごく高い割合になり、つまり15歳くらいの年頃になった年齢から、このFGMを受ける人がいるということもわかる。(一番つらい時期だよね。人間不信になってしまうかも…)


順位国名割合
1ソマリア98
2ギニア97
3ジブチ93
4シオラレオネ90
5マリ89
6エジプト87
7スーダン87
8エリトリア83
9ブルキナファソ76
10ガンビア75
11エチオピア74
12モーリタニア69
13リベリア50

これらの国を訪れることがあったら、女性がこのような体験をしたという辛さを理解しながら接したほうがいいかもしれない。

全く彼らの状況を理解していないよりは、そのほうが良いだろう。また面白いのは、ブルキナファソなどを除いて、フランス語圏があまりないところかもしれない。

Reference
https://en.wikipedia.org/wiki/Female_genital_mutilation


⑥動き出した世界の女たち



日本では、バカ扱い(出る杭は打たれる系)で終わってしまったような人は、実際は英語圏では名前が売れ、日本よりも逆に有名になっている。といういい例は、ろくでなし子かもしれない。

2016年5月頃、自らの女性器を型どったアート作品を都内アダルトショップに陳列したことにより、「わいせつ」な電磁的記録を4名に頒布したとして罪に問われていた彼女だったが、無罪を勝ち取った。

このことが、海外の映画に出演するきっかけや、外国で彼女の知名度を急激に広めるまでになった。


欧米では、日本人は女性差別だと思っていないことも、女性差別のカテゴリに入ることもがある。例えば、この裁判では自らの性器をかたどったことが、異性に対して連想させるものとして「わいせつ」に当たるとのことだった。

じゃ、以下のような、男性器をあがめる祭りで、その飴玉をなめている人たちはなんなの?男性はよくて女性はダメなの?という感情的な展開にもなった。(論点は自らの性器をかたどったことや、3Dデータにしたことなのだけどね)

「なぜ日本人は男根が好きなのか?川崎の「かなまら祭り」が注目される理由【海外の反応】」

3Dデータが残ってしまうことは、単にかたどったものよりも、将来的に忠実に再現できる可能性があるので、こちらは罰金の可能性があるとのことだった。

いずれにしても、日本では男性がイメージする女性でなければバッシングされてしまう風潮が、これは韓国の現状と全く変わらなく、以下のワースト・ランキングからもわかるように、先進国(特に欧米諸国)では、日本の女性の人権は、最悪と思われているという現状がある。

「世界ではこう見られてる?日本ワースト TOP10」

そう。つまり、日本人が、アフリカや中東における女性器切除などの現状を知って、女性が差別を受けると思っていても、女性の人権にうるさい欧米諸国からすれば、日本も同じようなものだろう。というふうに見下げられているということも理解してほしい。

このように、世界では女性の人権を高めようとする動きがある一方で、国によってやり方が違う、欧米のようにはなれない。という声も存在する。


⑦欧米のイスラムコミュニティでも行われている理由

例えば、イスラム教徒が多いスウェーデンなどでもそのコミュニティで、FGMが行われていたりする。つまり、国とは関係なく、FGMを義務、または推奨する学派のイスラム教徒であれば、どこの国に行ってもしている可能性があるということだ。


また、アメリカでは、反イスラムグループがイスラム教徒の入国を制限するためにFGMを引き合いに出すことがある。

けれども、性器切除は、キリスト教徒の一部、精霊信仰者、その他のグループの間でも行われているという事実は無視しているともいわれている。

女性器切除(FGM)の根絶に向けた米国での厳しい戦い(BuzzFeed News)


⑧東南アジアで行われているFGMは、アフリカ・中東のものとは違う

マレーシアの場合、「女子割礼」議論がマレーシアで白熱するワケアフリカで行われているものとは少し違うようだ。
かつては医師や助産婦が消毒したナイフで女児の陰核を部分的ないし全部を切除するのがイスラム教徒女性への一般的割礼(FGM)だったが、それがマレーシアでは近年、「陰核を覆う皮の切除」へと見直されてきている。

という記述を発見した。つまり、上のタイプ1でも、一番軽い施術ということになる。

また、イスラム圏人口を世界一抱えるインドネシアの場合はもっと優しく(軽く)、施術をしてしまう。

つまり、陰核を切除するのではなく、消毒した針やメスでわずかに刺したりすることや、切り込みを入れたりするという極めて形式的、簡略化された方法が大半であると、上のURLの記事に書かれてあった。

面白いのが、ジャワ島の一部では、多年草のウコンを陰核の隣に置いて、このウコンを陰核の代わりに切除するという「割礼の象徴化」で済ますことも行われているという。このような方法であれば、女子の身体には全く影響がなく、かつ安全である。

なので、インドネシア人は、FGMを義務化しているシャーフィイー学派ではあるものの、こういう点において、非常に工夫しており、賢いと言えるかもしれない。

またマレーシアのように、インドネシア人女性は、自らの意志によってヒジャブを被るので、被っていない女子も多い。

それでも、インドネシアの場合、国際社会の女子割礼(FGM)への風当たりの強さへの配慮し、2006年4月、保健省が「医療関係者による女子割礼禁止」の通達を社会健康育成局長名で出し、表向きは、女子割礼は禁止となった。ともされている。



⑨最後に、ギニア人の声

③FGMで命を落としてしまう少女たち。という部分で、FGMによって少女(ソマリア人)が命を落としてしまうことは書いたが、そのことによって変わろうとしている国もある。それがギニアなのだ。

女性性器切除が奪うもの~大人たちを動かした4歳の女の子の死~(ギニア)/プラン・インターナショナル

ギニアでは、FGMによって4歳の女の子が死んでしまって以来、NGOを通して、啓蒙をし、その村で、今後一切FGMをやらないという取り組みが行われている。

村の男性たちも賛同し、必要のない慣習を捨てる覚悟を決めたのである。実際に上の動画(日本語の字幕あり→公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン提供)を見ても分かるのだが、ギニア人からは以下のような声が聞こえてきた。

以下、ギニア人の声

■切除された女と、切除されていない女がいたら、男は切除されていない女を選ぶのよ。

■切除された女は、夫と床をともにしたがらないんだ

■切除された女性は、賢い女性だと思います。そして、夫にも両親にも、きょうだいにも、すべての人に敬意を持っている女性です。

と、このように、切除されていないと男性に狙われてしまうと思う人もいれば、男性からすれば、切除している女性は男性に興味を持ってくれなくなるから寂しいと思う人もいる。そして、切除された女性を美しく心の綺麗な女性だと勘違いしている男性もいる…。

けれども、以下のような日本人のコメントもあることからも分かるように、

陰核の一部を切るって男でやるなら棒の一部を切るのと同じなわけで危険極まりないな性行為への関心も薄れるだろうな、多分死ぬまでずっと痛みとか違和感残るし。

自分で判断できない年齢の少女に対してのこの慣習は根絶されるべきであろう。この事実がもっと日本にも広まっていけばいいと思う。そして日本で現在、正しいと思っているその慣習は本当に意味のあるものなのか、ということを考えるきっかけにもなればいいのではないだろうか。

Reference
https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_act04_03.html

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