2016/02/25

日本人でも欧州連合エストニア共和国の居住者になれる!

(海外の電子居住者のマネーをつぎ込み発展していくデジタルガヴァナンス最先進国であるエストニア共和国の首都タリン)

■この記事の概要は主に以下に集約されます。

・エストニア共和国は世界で初めて外国人の電子居住者を募集しています。
・電子居住民になると、エストニアの会社設立・金融取引・公共交通機関のチケット・大学入試の記録などのサービスをWEB上で利用できる。

つまり、日本で会社を設立したいけれども、ずっと日本に住んでいるのかわからないような、いわゆるノマドの方や、インターネット上だけでビジネスを展開し世界中を回って過ごしたいような方にはとてもメリットであると考えています。

まず、ざっとエストニア共和国についての説明から入らせていただきます。

エストニアは、ロシアとヨーロッパの間に位置する人口が沖縄県の140万人よりも少し少ない130万人程度の国家です。この国ではエストニア語が公用語なのですが、人口の15%はロシア語を話す面白い国です。また、英語のレベルが世界で7番目に高い国といわれているエストニア。あの11位のドイツや、12位のシンガポールをも超えています。とても意外ですね。なにせエストニアという国の名前が話に上ることすら日本ではないのでは?

エストニアと沖縄の人口ソース
https://en.wikipedia.org/wiki/Estonia
https://en.wikipedia.org/wiki/Okinawa_Prefecture

ちなみに英語ネイティブではない国の英語が得意な国のランキングは以下。

①Sweden 
②Netherlands (オランダの英語力が高いのはとても有名な話)
➂Denmark 
④Norway 
⑤Finland 
⑥Slovenia
Estonia (ロシアの脅威から離れるために必死で英語を勉強しているとか?)
⑧Luxembourg 
⑨Poland
⑩Austria 
⑪Germany 
⑫Singapore (英語が公用語なのになぜ?中国語が母国語の中華系が多いから?)

https://en.wikipedia.org/wiki/EF_English_Proficiency_Index

このランキングを見て思う、または共通していることは、ドイツ以外どれも小さな国。




次に、なぜエストニアが電子居住者を世界から集めることを決意?

なぜ、エストニアがこのような取り組みをしているのか?それがそもそもわからないと納得いただけないと思いますので、少し語らせてください。

エストニアの面積は地図で見ても小さいのがお分かりいただけると思いますが、

1918年=ロシアより独立宣言
1991年=ソビエト連邦より独立宣言

と、過去に2回も東にある大国から領土を奪われています。

https://en.wikipedia.org/wiki/Estonia

つまり、エストニアは、あの小さすぎる都市国家シンガポールの550万人よりも少ない130万の人口しか持たないうえ、隣には現在でも世界一の大国であるとされているアメリカと対等に話ができるロシアという脅威が存在しています。

そのため、エストニアの政府は、オンライン上つまりバーチャルな世界でエストニア国民を増やすということは、たとえエストニアという領土が奪われて人々が世界中に散らばったとしても、オンライン上で管理されているが故、エストニアという国家自体はなくならないと考えたのだそうです。つまり、国家が“領土”という概念から解き放たれる第一歩をエストニアは率先して実践しています。

そういう地政学的な要因がこの小国を世界の起業家にとって好都合な立地となっているわけです。


(エストニアの国旗。涼しいイメージですね)

エストニア大使館のページには、2014年10月、エストニアでは「電子居住権(E-レジデンシー)」法案が可決。また,バルト三国間でレール・バルティックの共同企業設立に関する契約が署名。とあります。
http://www.ee.emb-japan.go.jp/jp/Estonia_jousei1410.html

また、2015年4月から、エストニア政府は外国人向け電子行政サービス「e-Residency(電子居住)」の正式運用をスタートさせているようです。

そんなエストニアは、現在多くの国からスタートアップしたい人たちが押し寄せています。(オンライン上で)またユーロ圏または表面上その敵対関係にあるロシアへ進出するための始めの一歩になる、または好立地なのでは?というのが私の意見です。

以下、英語版のウィキペディアによるエストニアの電子居住に関する記事です。(もちろん日本語版はまだありません。)→こういうのが英語を知っていて得をするということですね。

https://en.wikipedia.org/wiki/E-residency_of_Estonia

ちなみに、この e-residency には安倍首相も登録しています。つまり、安倍首相が密かにエストニアに会社を持っていてもおかしくないということですね!

https://e-estonia.com/e-residency-enabled-establishing-500-new-companies/


そもそも、e-residency? 電子居住って一体なんなの?




(電子署名の説明動画。日本ではこの概念が薄いと思いますので、動画をご覧ください)

エストニアでは、オンライン上(つまりバーチャルの世界)でエストニアの居住民になることが出来ます。つまり、オンラインでエストニアの居住民になるということです。エストニア人は、日本でいうマイナンバーカードのようなものを国民全体が持っています。簡単に言えば、エストニア政府はこのエストニア人に配布されているICチップ搭載のIDカードを外国人にも配布しています。ただし、外国人の場合は、居住権・選挙での投票権がありません。

ICチップ搭載のIDカードを持つことによって、エストニアの銀行口座を作ったり、エストニアに会社を登記したりすることができるのです。

また会社を作るのですから、税金関係も電子居住者としてオンラインで簡単にできるようになります。それはエストニアに行かなくてもできるのです。またエストニアの法律では電子署名が許可されているので、署名などもすべてオンラインで行うことが出来ます。

実はこの国、スカイプを生み出した国として有名です。私はスカイプと聞いて、スウェーデンかどこかかな?と思っていたけれども、実際はエストニアでした。これは、アメリカ人がサムスンを日本のメーカーだとと思ったりするくらい無知なことですね。もっと勉強しなきゃ・・・。


で、その電子居住者になると、メリットはある?


さまざまな電子サービスにアクセス可能なそのICチップ搭載のIDカードはこんな感じ。なんて、涼しげなデザインのカードなのでしょう?

(Masayuki (Yuki) Kawagishi 様の許可を得て掲載しております)
https://www.flickr.com/photos/_yuki_k_/21246135358

第一のメリットは日本で会社を作らなくても、エストニアに会社を作ればすべてがオンラインで済ませられるので、会社を経営しながら色々な国に住むことが可能です。たとえば、日本で会社を設立する場合、住所を明記しなければならいでしょう。

ですが、エストニアの電子居住は、エストニアという土地に住むということではなく、エストニアの国民としてオンライン上で居住するということです。これは、簡単に言えばあなたがアメリカにいようが、日本にいようが、インドにいようが、南米にいようが、オンライン上でエストニアに居住する権利を持つだけで、会社設立、税金、金融機関の利用(振り込み)などを、エストニアに実際に住んでいなくてもリモートで操作することが可能ということなのです。(つまり日本で数十年後に実施されるであろうようなサービスが今現在使えるということです)

まさに、ボーダレスな感覚を実感できると言えそうです。

もちろんエストニアでも会社を設立する場合、住所が必要になります。ですが、エストニアには住所を貸してくれる会社がいくつかあり、そのほとんどは、私が調べた限り、年間3万円程度です。そのオフィスに行かなくても、住所を借りれば自身のホームページなどに記載することが出来ます。またエストニアは欧州連合ですから、あなたの会社はEUで設立された会社となり、ブランド的なイメージも少し上がる。というわけです。

つまり、これはノマド生活をしたい人には喜ばしいニュースかもしれませんね。

ヨーロッパに会社の拠点を持ちながら、住む場所が選べる。将来はこんなスタイルが一般的になると言われています。(ここ数十年の産業の変化をみて私が思った意見です)

実は、ヨーロッパは日本人の知らない間に進んでいる



ヨーロッパは日本人の知らないうちに拡大中。未だに日本では、一部の人たちがヨーロッパはアメリカより遅れた保守的な国と思っている人もいるみたいです。

日本のメディアではヨーロッパという概念よりも、欧州連合として移民問題や経済問題としてネガティブに報道することが多いように思います。たとえば、欧州連合を1つとしてみてみると、たくさんの問題があるように見えますね。ですが、ヨーロッパ1つ1つの国の特徴などを見ていくと、それぞれの国に、ユニークな特徴があり、私たち日本人の知らないこともたくさん進行しています。

以前オランダから日本人とスイス人は最恵国待遇を与えられているという記事をフェイスブックに載せた際も、とてもすごい反響がありましたので、おそらくそういう情報自体が日本ではあまり回っていないという証拠でしょう。

「オランダがスイスと日本だけに最恵国待遇を与える理由」



ヨーロッパはヨーロッパロシア(地図の赤い部分。およそ欧州連合と同じくらいの面積)というエリアを含めると、人口がアメリカ合衆国の約2倍となります。こういう捉え方をできる日本人はあまりいないと思います。ヨーロッパという場所自体、人口密度がとても高いのです。それゆえヨーロッパに会社を設立するということはある意味、考え方によっては多くの市場を手に入れることができると言えるかもしれません。

「ロシアはヨーロッパ、それともアジア?」

また、北欧では、ベンチャー企業が次々と誕生しています。

日本ではなかなか起業家が生まれませんが、北欧などでは国が支援していることもあり、起業文化が盛んです。また北欧は寒いエリアなので、室内でコンピューターを使用することが普通であり、この気候がITで様々なものを生み出す要因になっているとも言われています。

さきほどもちらっと書きましたが、実際にエストニアはスカイプを生み出した国でもあり、マイクロソフトに買収されて以降も、スカイプの開発は一部エストニアに残っているそうです。

この記事をきっかけに、何か新しいことを始めていただけたら幸いです。

申請ページはこちら。(ご参考ページとして)
https://apply.e-estonia.com/

駐日エストニア共和国大使館(表参道の近くにあるって初めて知りました)
http://www.estemb.or.jp/jp

ウィキによる手順
http://eid.eesti.ee/index.php/Authenticating_in_web_applications

URLは主に英語で書かれているので、私が一度申請してみて、このページに誰でもわかるように手順を記載していきたいと思います。もう少しお待ちいただけると助かります。


(首都タリンは公園の中にある都市のようです。ユネスコ世界遺産にも登録されています。また空気がとてもキレイといわれています。)

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以下、エストニアの書籍も参考になるかもしれません。

   
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以下、英語を学びなおしたい人向けサービス。(まるちりんがーる提供)
「メールで英語対応無制限サービス(+通話授業) / English Mentor




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1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

とても希望の持てる記事に出会いました。意識を変えて考えたいと思います。