ペルシア語・ヒンディー語

イランに住む民族 TOP8(ホラサンに住む、日本人似の民族も含む)

2022年3月19日

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イランに住む民族 TOP8(ホラサンに住む、日本人似の民族も含む)

2022年3月19日




イランはアラブではなくペルシアである。これはイラン人の間で言われていることではなく、世界の常識なわけだけど、日本ではアラビア語とペルシア語の違いすらわからない人が多い。

そんなイランは経済制裁されている事や、日本からは行きづらい(乗り換えやビザ、スタンプ押されるとアメリカ行けない)ことや、なんとなく危ないイメージもあり、日本人の中では関心の的にもならない。

とはいっても、アラビア語やペルシア語を教え、キルギスに拠点を持っている私からすれば、イランという土地は、決して放っておくことができない場所である。中央アジアやトルコ、ロシアにいる間は常にイランを意識していた。それは、これらの国々はやはりイランとの結びつきが強く、それはそれぞれの言語にもでていて、ペルシア語の影響を受けている言語も多いからである。

2年前だっただろうか、キルギスの首都ビシュケクのホステルで、日本人バックパッカーと話をしていた時、彼らはキルギスの後はウズベキスタン→トルクメニスタン→イランのように移動する。と言っていた事。




当時の私には、イラン=ペルシア文化の素敵な国。というイメージはあったが、そこに住む人種までは全然知りきれていなかった。そうしてブログも成長し、ブログを書いている間にイランのこともちょくちょく調べてみるうちに、私が目に留まったのは、イランにもアフガニスタンのハザーラ人のように、日本人っぽい外見の民族がいる。という英語圏の書き込みである。

「アフガニスタンに住む日本人似の「ハザーラ人」が差別(迫害)される理由」

ハザーラ人については以前紹介したものの、このイランに住むモンゴロイド系の民族の話はまだ書けていなかった事、そしてそれ以外にもアゼルバイジャンパワー。がイランにはある。と知ったので、このイランに住む民族のランキングを作ろうと思った。

 

8位 バローチ人(2%)

アフガニスタンの民族記事でも紹介したバローチ人。謎が多すぎる。これは将来的に私の記事でも掘り下げて書いていきたい。彼らは国を持つわけでもないのに、アフガニスタンや、イラン、パキスタン、ドバイなど色んな国に散らばっている。

ちなみに、バローチ人は、全世界に1000万人ほどいるとされ、その約半分以上(700万人ほど)は、パキスタンのバローチスターン(バルチスタン)州に住んでいる。

「多民族国家、アフガニスタンで人口の多い民族 TOP7」

 

7位 アラブ人(2%)

ペルシア人が一番言われたくない言葉。それは、「あなたはアラブ人ですか?」である。やはりペルシアはアラブにかなり近いにもかかわらずアラブ人はたったの2%しかいない。

とはいっても、アラブの方からやってきてペルシア人化、つまりペルシア語を話すようになった人はいると思うので、イランには白人的な要素が目立つペルシア人もいれば、アラビア半島から昔に渡ってきてペルシア人に同化したアラブ人もいるはず。

 

6位 トルクメン人、ホラサントルコ人(2%)

イラン北東部がトルクメニスタン。なのでイランにトルクメン人がいるのはわかる。とはいっても、アゼルバイジャンに比べ、非常に割合が少ないことがわかる。トルクメン人は割と東アジア人に顔立ちが近いが、キルギスやカザフほどではない。

とはいってもペルシア人からすれば、このトルクメン人も日本人っぽい部類の人種に見えることがある。

そして、ホラサントルコ人。これはつまり、ホラサントルコ語を話す人たちの割合。ホラサントルコ語とは、イランの北ホラーサーン州北部や ラザヴィー・ホラーサーン州で話されている言語。言語系統的に、テュルク諸語に分類されているので、トルコ語や、キルギス語、カザフ語、アゼルバイジャン語、トルクメン語などと似ている部分がある。

つまり、6位のこの二つが一緒くたにされているのは、同じチュルク語の言語だからなのかもしれない。

※写真は、トルクメニスタンの女優、Sevil Abdullayeva らしい。

 

5位 ロル人、バフティヤーリー人(6%)

ロル語を話すロル人と、バフティヤーリー語を話すバフティヤーリー人がイラン人口の6%を占める。ちなみに、バフティヤーリー語は、ロル語の方言とも言われている。インド・ヨーロッパ語族のイラン語群であり、ペルシア語とはかなり近い関係にある言語を話す民族。

これらの言語は、単に方言と呼ばれることも。ちなみに動画検索してみたら、遊牧民がでてきた。なんか、興味深い。

'https://www.youtube.com/watch?v=x5WJ25n-hH0

 

4位 マーザンダラーン人、ギラキ人(7%)

これらの民族は、日本語版のwikiもないので日本では知られていない民族だと思う。ギラキ人(ギラキ語:گیلک)は、イラン北部の「ギラキ人」に自生するイラン人の民族グループで、 彼らは自分たちを「ギランから」を意味するギラニと呼んでいるそう。

どちらとも、インド・イラン語派の言語なので、モンゴロイド系の民族ではなさそう。マーザンダラーン人も、この言語を話す人がカスピ海南部に300万人ほど集中しているよう。

以下、ちょっとした話題になっていたので、載せておく。




3位 クルド人(10%)

イラン全人口の10分の1。つまり10人に一人ってところか。イランにおいて、クルド人がどれほど影響力があるかと言うことがわかる数字だ。日本における韓国人の割合とかとは比べ物にならない。トルコとイランはこれほど多くのクルド人を抱えているということになる。

トルコにおけるクルド人の割合も非常に目を見張るものがある。以下、詳しく書いたので参照してみてね。

「トルコで話されてる言語と民族 TOP13と、5つの顔のパターン」

 

2位 アゼルバイジャン人(16%)

私がこの記事を作ろうと思った理由の一つがこのアゼルバイジャン人の多さである。

本国アゼルバイジャンの人口(1010万人=2020年時点)よりも多い。しかも次に紹介するペルシア人がイランで54%ほどなので、ペルシア人の1/3ほどのアゼルバイジャン人がイランに住んでいるわけである。これは、イランに関するトリビアの一つではないか?と思うほど衝撃的だ。

なんと、ハメネイ師という名で知られる、イランの最高指導者、アリー・ハーメネイー氏。イランの最高指導者が、まさかのアゼルバイジャン人なのである。そのハメネイ氏がトルコ系イラン人の子供たちと会話している映像のコメントが面白かった。

トルコ語の勉強も否定していなかった部分が話題になっていた。

ちなみに、アゼルバイジャンといえば、コーカサスの3カ国(ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン)の中の一つ、小さい国というイメージしかないが、実際は言語系統でいえばトルコや、中央アジアと一緒である。

とはいっても、イラン西部もアゼルバイジャン語圏になっており、イランにおけるアゼルバイジャン人の影響力はまた他の記事で書きたいくらいだ。

ちなみにトルコに住んでいた時に気づいたのだけど、トルコ南部ではなぜかイランの国旗を何度も見つけた。アパートの建設現場だったり、両替所だったり。もしかしたらトルコ人の兄弟民族アゼルバイジャンがイランに住んでいるので、経済的にもトルコとイランは思った以上に結びつきが強いのかもしれない。

 

1位 ペルシア人(54%)

イランといえばやはりペルシア人である。イランの半分以上がペルシア人だ。とはいっても、おそらく多くの人はイラン=日本のような単一民族国家に近く、90%くらいがペルシア人だった。と思っていたのではないか?少なくても私はそう思っていた。

ペルシア人とはペルシア語を話す人たち。とはいっても、ここは少し複雑で、ペルシア語といっても、イランで話されるファールシー語もあれば、タジキスタンで話されるタジク語、アフガニスタンで話されるダリー語も全てペルシア語なのである。

これは以下で以前書いたのだけど、ここを知らない人が結構多い気がする。

「ペルシア語を勉強するメリット、需要、重要性」

ちなみに、彼らの中には色のついた瞳の人もいて、結構その辺も興味深い。

「なぜ「アフガニスタン人」や「イラン人」「クルド人」の瞳の色はブルーやグリーンなのか?【海外の反応】」

 

イランに住む、東アジア人に近い民族

イラン東部にあるホラーサーン州。ここに日本人にも顔が似ている人が多いと言われている。つまりモンゴロイド系の人たちが多いということだ。以前、イランの番組で、モスクかどこかで大勢でお祈りしているシーンがあったのだけど、そこに日本にもいそうなあっさり顔の男性がポツンといて衝撃を受けた。

このイランに東アジア系の人たちが住んでいる。というのは英語圏でも話題になっており、そこでよくホラーサーンのことが取り上げられている。

この州は北にトルクメニスタン、東にアフガニスタンと接していて、つまりイランの中でもアラブから一番遠い場所。モンゴル帝国の際にモンゴル人はこの辺から入ってきたわけだし、この地区は簡単にいえば人種の交差点に位置するのだそう。

上に紹介したあらゆる民族が集って暮らしているという。またそれらの人種間で結婚も繰り返されているので、かなりミックス率が高いのだとか。

上にも紹介した、アフガニスタンにも何百万人と残るモンゴル人の末裔などもこの辺に住んでいる。とはいってもイランで一番モンゴロイド系の外見が多いこの地区も、アフガニスタンにおけるそれには敵わないようだ。

ちなみにペルシア人は毛が濃く、この辺の人たちでモンゴロイド色が強い人は毛が薄いとのことだ・・(笑)。



最後に。

このホラーサーンのISISが中国に戦争を宣言した!?という不思議な動画もあったので載せておく。。

Why do Persians in the Khorasan provinces in Iran, look Asian?

https://en.wikipedia.org/wiki/Ethnicities_in_Iran




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