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「ジュガール」で豊かに?世界に散らばり、一部の国を支配するインド人(印僑)が多い国 TOP25

2019年6月24日

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「ジュガール」で豊かに?世界に散らばり、一部の国を支配するインド人(印僑)が多い国 TOP25

2019年6月24日


アメリカでは、医者はインド人、NASAの科学者の36%はインド人、また数学で優秀なのはインド人などと言われ、頭が良いイメージがある。一方で臭い(服を洗っていない意味)などというイメージも、英語圏では度々話題になる。

日本でも、インド人=ITの分野で成功しているイメージがあったり、ユダヤ人や華僑のように世界に散らばり、世界のビジネス界で成功しているイメージはやはり強い。

インド人大富豪 成功の錬金術(2013年)
世界のお金持ちがこっそり明かすお金が増える24の秘密(2013)

上記の本は読んだことがあるが、日本人はインド人のビジネス感覚を理解して、もっと見習うべき。とも思う。

そんな中、日本にはどのくらいのインド人がいるだろうか。また日本に住んでいるインド人=インド料理店のイメージになってしまってはいないだろうか。

優秀なインド人であればもっと受け入れたいところだけれどもね…。実際に大国と比べると、インド人の数はかなり少ないことが分かる。

その数なんと、3万人ほど…(2017年時点)中国や韓国に住むインド人も西洋のそれとは比べ、かなり少ない。

さて、この記事ではそんな世界に散らばるインド人を国別にランキング化していきたいと思う。この記事を書くきっかけになったのは、湾岸諸国の国の中には、現地のアラブ人よりもインド人の人口のほうが多い国があった。という発見があったからである。

「日本人よりもお金持ち?湾岸諸国(クウェート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦、オマーン)のGDP、物価、言語、人種の比較 TOP10」

人口的に見れば、例えばカタールなんかは、アラブ人(31万人)よりもインド人(64万人)の方が多く、いわば日本人がイメージしているイスラム教国家ではなく、実態はヒンディー国家だったりするわけなのだから…( ゚Д゚)

また以下で紹介する国々の中にも、現地の人たちよりインド人の人口のほうが多い国があったりする。

なので、この記事を読み終えるころには特定の国に対して違った見方ができるかもしれないね。さてさて始めましょうか。

25位 ドイツ(16万人)

250万人~300万人もいるトルコ系に比べ、インド人はドイツ国内ではまだ少ない方だ。

 

24位 イタリア(19万人)

イタリアの人口はドイツに比べ少ないので、インド人率で言っても、イタリアはドイツよりもインド人が多い。

 

23位 シンガポール(25万人)

マレーシアと同様、シンガポールも多民族国家なので、インド人が少数ではあるが存在する。マレーシアと違うところと言えば、シンガポールはこの少数のインド人のために、タミル語を公用語にしているところだ。

インドで公用語とされているヒンズー語ではなくタミル語が公用語になっている理由は、英国植民地時代にインド南部から連れてこられた人たちが今も住み着いているからである。

なので、シンガポールに行くのであれば、簡単なタミル語の挨拶は10個くらい用意しておいてもいいかもしれない( ゚Д゚)/

 

22位 フランス(45万人)

フランスといっても、上の数字は海外領土を含む。マダガスカルの周辺に浮かぶ島々(マヨットレユニオン)や、カリブ海に浮かぶ西インド諸島(マルティニークグアドループ)などだ。

とはいっても、イギリスなどに比べると、インド人率がそれほど多いとは言えない。

 

21位 フィジー(31万人)

フィジーと言えば、ニュージーランドの北部に浮かぶ島だが、ここの人口は、91万人であり、その3分の1がインド人なのである。なので、意外にもフィジーは、ヒンディー語が公用語に定められている。これは日本人にとってはトリビアかも( ´艸`)

フィジーの公用語は以下。

・英語
・フィジー語
・ヒンドゥスターニー語(ヒンディー語、ウルドゥー語)

20位 ガイアナ(32万人)

スペイン語圏とポルトガル語圏がほぼ全体を占める南米の中でも唯一の英語圏(公用語)でもあるガイアナ(かつてイギリスの植民地であった)には、多くのインド人が住んでいる。

ガイアナでは、インド系のことを、東インド系と呼んでいる。おそらくアメリカ大陸で、インディアン=アメリカ大陸の先住民を意味するので、それに配慮して東をつけているのだろう。

にしても、人口のほぼ半分近くがインド人だということもまたトリビアだろう。

Demographics of Guyana

19位 バーレーン(40万人)

アジアでも、モルディブやシンガボールに次いで面積の小さいバーレーンには、142万人(2016年)が住んでおり、およそその半分は、外国籍である。その外国籍の半分ほどの40万人が、インド人であり、かなり多いことが分かる。

 

18位 タイ(46万人)

1860年ころから、タミル語を話すグループがタイに住み着いている。とはいっても、チョーラ朝(846年頃 - 1279年)のころに、インド南部にあったこの王朝が、マレー半島(タイ南部を含む)を支配下に置いていたこともあって、そのころやってきたタミル人も含まれる。

Indians in Thailand

 

17位 オーストラリア(46万人)

オーストラリアには、もともとインドだったパキスタン人(8万人ほど)とバングラデッシュ人(5万人ほど)も住んでいる。

それを全部合計したとしても、オーストラリアに住むインド系は、中華系(121万人)に比べればまだまだ少ないかもしれない。

 

16位 トリニダード・トバゴ(47万人)

カリブ海に浮かぶ島、トリニダード・トバゴ。人口、135万人(2018年)のうち、37%がインド人で、36%がアフリカ人というとても面白い島だ。( ゚Д゚)

15位 カタール(65万人)

カタールの人口は、264万人(2017年)ほど。そのうち、本物のカタール人は、31万人ほどしかいない。残り230万人は市民権を得ていない外国人で、そのうち、インド人が最大のコミュニティ。

つまり、カタールはカタール人の国というよりは実質的にはインド人の国である( ゚Д゚)//

 

14位 クウェート(70万人)

クウェートに住む外国人、他の湾岸諸国同様、その多くが出稼ぎ労働者である。そして、その中で最大のコミュニティがインド人である。クウェートの人口は、461万人ほどで、そのうち、130万人が本当のクウェート人なので、インド人=70万人というのはかなりインパクトがある。

 

13位 オマーン(79万人)

オマーンは、他の湾岸諸国同様、その多くが出稼ぎ労働者である。

12位 スリランカ(83万人)

スリランカと言えば、簡単に言えば陸続きではないがインド南部である。ここにはタミル語を話す人たちもいる。その割には、83万人という人口は、スリランカの2000万人にしては少々、少ないのかもしれない。

 

11位 モーリシャス(82万人)

モーリシャスとはマダガスカルの近くにある小さな島だが、126万人(2018年)ほどしかいないこの国の60%がインド人となる…。その数、82万人

モーリシャスでは1835年に奴隷制が廃止されたが、イギリスはインドから契約労働者をモーリシャスに送り込み、製糖業で働かせた。という歴史がある。

インドからは、約45万人ほどのインド人がモーリシャスに移住させられ、その子孫の多くが現在もこの国に住み、アフリカの国家であもるモーリシャスに影響を与えている。

Mauritians of Indian origin

 

10位 ミャンマー(103万人)

2011年の数字では、人口の2.0%がインド人のようで、ヤンゴンのど真ん中には、シュリカーリー寺院というヒンズー教の寺院もある。
ミャンマーは地理的にインドの隣なので、このくらいの人口はいてもそれほど驚かない。

9位 南アフリカ(127万人)

https://yazkam.wordpress.com/2014/12/20/mr-india-south-africa-celebrates-intellect-not-looks/

上の写真は、インド人と南アフリカ人のハーフ、そして南アフリカに多い白人も真ん中にいる。

インド人の多くは、ヨハネスブルクに次ぐ第二の都市、ダーバに住んでおり、ダーバン人口の24%がインド人だと言われている。

また、人口は80万人ほどなのだとか。この街は白人も15%ほどいるので、インド人・白人・黒人と、色んな人種が混ざり合った場所となっている。

ちなみに南アフリカはアパルトヘイトを経験しているが、現地の黒人の間では、白人は軽蔑され、インド人は、黒人と白人の間のような人種なので、緩衝材のような存在になっているのだそう。( ゚Д゚)

にしても、南アフリカでは逆差別が起こっているのも興味深い。

「これが将来のアメリカとヨーロッパの姿だよ。南アフリカで貧困にあえぐ白人と、白人を見捨てる黒人【海外の反応】」

ちなみに南アフリカにインド人が多いことからも分かるように、インド人は早くからアフリカでその存在感を示してきたこともあり、アフリカビジネスを攻略するには、インド人の力が必要だ。と日本の財界では言われている。

Indian South Africans

 

8位 カナダ(137万人)

カナダ人口の4%も占めるインド人。カナダに住むインド系カナダ人は、イギリスよりも更にシク教徒(35%)が多く、ヒンズー教(28%)、イスラム教(17%)、キリスト教(16%)、またキリスト教も割合的には多い方である。

 

7位 イギリス(145万人)

イギリスに住むインド人は、ヒンズー教(44%)、シク教(22%)、イスラム教(13%)、キリスト教(9%)であり、この中で目につくのがシク教である。

インドでは、シク教徒が、全体の1.72%しかいないのに対して、イギリスではそれがヒンズー教の人口の半分にも上がっている部分が、注目する点だろう。

ちなみに、シク教はインドでも、富裕層が多いことで有名。

それはそうと、トランプ大統領とも仲が悪い、ロンドン市長であるサディク・カーンはインド系だ。厳密に言うと、彼はパキスタン系だが、もともとパキスタンは戦前はインドだったということを考えると、パキスタン系もインド系である。

ちなみにパキスタン系は、イギリス全体に117万人もいる。

British Indian

 

6位 パキスタン(200万人)

パキスタンはもともとインドから独立した国である。こともあってか、インド人人口が多い。ので、ここでは特に触れないでおこう。

一つ、知っておいてほしい知識と言えば、パキスタンではアラビア文字を使い、インド北部では、デーヴァナーガリー文字を使っているが、話している言葉は、

ウルドゥー語(パキスタンの公用語)も、ヒンディー語も、同じである。つまり、マレーシアのマレー語と、それをもとに作られたインドネシアの国語であるインドネシア語が若干違えども、基本的に同じなのと一緒である。

このランキングをみてもわかるように、インド人は世界で大活躍しているので、簡単なヒンディー語を学んでも損ではないはずだ。

「南アジアの言語(ヒンディー語・ウルドゥー語、タミル語、ベンガル語)を勉強するメリット、需要、重要性」

また、それはパキスタン人にも通じるのだから。

5位 マレーシア(201万人)

マレーシアは多民族国家であり、2017年の数字では、多数派のブミプトラマレー系が大多数で、その他にマレー半島にもともといた少数民族)が、68.8%であり、中華系(23.2%)、インド系(7.0%)と続く。

マレーシアでは、インド系人口は減少している。また、インド系(ヒンズー教)の人たちが、マレー系に同化して、マレー人になる場合もある。

職業に関しては、インド人は夜働・工事現場で働いている人が多い。例えばホテルの夜勤はインド人になることが多かったり、割と人が就きたくない仕事に就くことが多いのだが、この3つの人種の中で、よく働く中華系に次いで平均収入が高い。

Mean monthly household income in Malaysia in 2016, by ethnic group of head of household (in Malaysian ringgit)

上のURLによると、1カ月当たりの給料を人種別に比較するとこうなる。

順位人種平均月収
1中華系22.7万円
2インド系18.6万円
3ブミプトラ16.3万円
4その他12.8万円

※リンギット=26円と計算した場合。

で、なぜマレー系を多数派とする現地人でもあるブミプトラの給料が割と低いのか?それはマレー系が怠惰だからだとも言われている。これは、マハティール首相も認めており、マレー人はもっと働くべきだ。と唱えていることからもわかる。

ちなみに、クアラルンプール版の東京駅的な位置づけでもある、KLセントラル駅の東側一帯はインド人街である。

 

4位 アメリカ(345万人)

アメリカには、345万人ものインド人がいると言われているが、面白いことに、アメリカではインド人=ヒンズー教という訳ではない。

アメリカのシンクタンクである、Pew Research Center によると、アメリカに住むインド人のうち、ヒンズー教なのは、51%で、キリスト教(18%)、イスラム教(10%)、シク教(5%)など、インド人=ヒンズー教ではないことが分かる。

また、韓国系、日系、中華系など、多くのアジア系アメリカ人の中でも、インド人の平均政体年収がダントツで、1位。

以下は、2010年の数字ではあるが、インド人の平均世帯年収が、880万円なのに対して、アジア系アメリカ人の平均世帯年収は、660万円。これが、米国全体になると、498万円。また、インド系の人口では、わずか9%が貧困層なのに対して、アジア系アメリカ人全体だと、それが12%まで上がる。

で、なぜインド系アメリカ人の平均政体年収が高いのかということを分析すると、インド系アメリカ人の28%が、科学・エンジニアリング分野で働いている。

また、2013年の調査では、16歳以上のインド系アメリカ人の3分の2以上(69.3%)が管理、ビジネス、科学、芸術の職業に従事していることが分かった。

 

順位人種割合
1インド系28%
2中華系18%
3アジア系14%
4ベトナム系10%
5日系9%
6韓国系8%
7フィリピン系7%
8アメリカ人平均5%

また、以下は、大学以上の学歴があるもの。

順位人種割合
1インド系70%
2韓国系53%
3中華系51%
4アジア系49%
5フィリピン系47%
6日系46%
7アメリカ平均28%
8ベトナム系26%

ここでもインド系がダントツ。1位。インド人の活躍が凄まじいね。そりゃ、ダントツで平均世帯年収が一位になるわね…。

また、それは、グーグル最高経営責任者であるサンダー・ピチャイ(インド・タミル・ナードゥ州出身)や、一時期、ソフトバンクの副社長を務めていたニケシュ・アローラなどをみてもわかることかもしれない。

インド系アメリカ人に特徴的なのは、高学歴者が多いことや、医者、弁護士などの仕事に就くことが多いことも挙げられるかもしれない。

やはり、アメリカでこれだけ伸し上がっていくということは、記事の上でも触れた「ジュガール」みたいなものが関係しているのかもしれない。

5 facts about Indian Americans

また、インドの経済が上がるにつれ、インドにおける日本企業も、逆にインド人によってマネジメントされていくかもしれないね…。

 

3位 UAE(350万人)

以下の記事でも説明したが、湾岸諸国の国々では、現地の国籍を持っている人よりも、インド人の方が多い。例えば、アラブ首長国連邦なんかも、アラブ首長国連邦の国籍を持った人よりも、インド国籍の人のほうが多いので、湾岸諸国の国々は、アラビア語が公用語ではあるが、実際はヒンディー語や英語で溢れている。

「日本人よりもお金持ち?湾岸諸国(クウェート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦、オマーン)のGDP、物価、言語、人種の比較 TOP10」

UAEの国籍を持っている人は、108万人しかいないのに対して、インド人は350万人。そのほかの500万人は、ほかの国から出稼ぎに来ているひとたちである。

つまり、UAEというのは、1人当たりのGDPにおいて、407万円ほどだけれども、それは外国人も含んだ平均であるということは、アラブ人に限っては、この二倍くらい持っているのかもしれない。(UAEに住む投資家なども)

もちろん、UAEに住むインド人は何も出稼ぎ労働者だけでなく、より利益を出す職業に就いている人も多いだろう。

 

2位 ネパール(400万人)

ネパールはインド北部に位置することもあってか、昔からネパールに渡ったインド系ネパール人もいれば、最近渡った少数のインド人も合わせ、400万人ほどいるようだ。

Indian Nepalis

 

1位 サウジアラビア(410万人)

サウジアラビアのインド人は以下のように、急激に増えている。

人口
197534,500
1979100,000
1983270,000
1987380,000
1991351,000
1999700,000
20001,000,000
20041,300,000
20153,000,000
20174,100,000

2015年~2017年の間の、たった2年で、110万人増えているこの現実。よく働くインド人がサウジアラビアで活躍することで、サウジアラビアの経済は潤っていくのかもしれない…。

その一方で、サウジアラビアでは、エジプト人(290万人)、シリア人(250万人)、パキスタン人(150万人)、インドネシア人(150万人)、フィリピン人(102万人)、バングラデシュ人(100万人)など思ったよりも、多国籍の人たちで成り立っていることが分かった。

Indian people
Population of Overseas Indians (Compiled in December, 2018)

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