2014/12/14

英語の発音には二種類ある。一般アメリカ語と、容認発音

この地球上に存在する英語の発音は大きく分けて、この二つだけです。

General American(一般アメリカ語)CNNなどで話されている英語(ざっくりいうと、音楽のように繋げて話す)

(一般アメリカ語で話すオバマ夫妻と、容認発音でお話になるウィリアム王子とキャサリン王妃)

もちろん、英語圏は広いので、その国ごとに訛りがあったり、アメリカやイギリス国内でも色々な英語が話されているのですが、代表的な英語の発音を2つあげるとすれば、もう一度言いますが、一般アメリカ語か、容認発音だけです。

一般アメリカ語と容認発音の違いは、一般アメリカ語が単語と単語を繋げるように話し、しかも "R" の発音を強くするのに対して、容認発音は、単語と単語を区切るような発音し、しかも "R"の発音をしない場合が多いという事です。これは IPA (国際音声記号) いわゆる発音記号を比較することで視覚的に覚えることができます。人間は視覚的に頭に入れていくほうが得意なので、まずは視覚的に発音記号を覚えることをオススメします。

OXFORD 3000」リスト。【音声記号付き】

Received Pronunciation (容認発音)BBCなどで話されている英語(カタカナ発音っぽい)


(イギリスのキャメロン首相の英語は、まさに完璧な容認発音です。)

RP と省略されて呼ばれることが多く、大英帝国のときの植民地だった、南アフリカ、インド、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、カナダなどはこの RP を話す人たちの割合も多くなります。一方、大英帝国であった国、しかも現在も元首をエリザベス女王としているカナダは事情が少し異なります。特に、アメリカ合衆国から近いこともあり、ほとんど一般アメリカ語に近くなっています。

一方、多くの人が誤解していること。それは、現在の一般のイギリス人のほとんどはこの容認発音を話しているわけではないという事です。つまり、限られた人にしか使われていないということ。

たとえば、イギリスは上流階級というものがありますが、このような人たちや、政治家、または映画、ニュース、テレビなどでは、きちんとした容認発音を話している人が多いです。なぜなら、きちんと容認発音を勉強しているからでしょう。

実は容認発音はわりと最近できた新しい発音だということ!

簡単に歴史をまとめると、現在アメリカで話されている "General American(一般アメリカ語) が、昔から英国で話されている本当の英語の発音に近いと言われています。

つまり、現在の一般アメリカ語が実は昔のイギリス人が話す英語の発音に近かったということです。信じられない話かもしれませんが、容認発音というのはそれほど歴史が古くないと言われています。

これは言語学者ではない限り、一般のアメリカ人でもあまり知らない話ですが、昔イギリス人がアメリカを植民地支配し移住してきた時に使っていた英語が、現在の"General American"(一般アメリカ語) に近かったと言われており、イギリスで現在話されている "Received Pronunciation"(容認発音)は、その後、英国の上流階級の人たちが英語をファッショナブル・またはクリアな発音に変化させたものだと言われています。

私はこの事実を年配のアメリカ人、(二人とも英語教師)に話したことがあるのですが、両者とも正しいと言ってくれました。なぜ、知っているの?とまで言われました…。

よく、クイーンズイングリッシュといい英国の発音が本物だと言いますが、実は歴史的にみると、それは違うという事がわかります。つまり、現在イギリスで話されているクリアな発音の、Received Pronunciation(容認発音)は、最近できたものと言うことができます。(最近って言っても200年以上前ですが…)

上述した内容を簡単にまとめると、こういうことになります。
"Received Pronunciation" (容認発音)
多くの人がクイーンズ・イングリッシュといい憧れている発音は、最近上流階級の間でクリアな発音を話すために作られたものです。

"General American" (一般アメリカ語)
昔のイギリス人がアメリカに持ってきた英語に近い発音。アメリカの発音、イギリスの発音、好みは人それぞれでしょう。そして、私はどちらが良いとか、そんな話を言うつもりはありません。あくまでも、私が強調したいことは、アメリカの発音さえ勉強すればイギリスの発音は難しくないということです。

それはアメリカ英語である一般アメリカ語が発音できるようになると、アメリカ英語が簡単に聞けるだけでなく、イギリスの英語である容認発音が聞きやすくなるからです。これは、どういうことかというと、アメリカ英語の場合は単語と単語をくっつけて話します。しかし、イギリス英語である容認発音で話す場合は、"crisp" クリスプ、つまり1つ1つの単語を繋げるようなイメージで話します。なので、イギリス英語ばかりを聴いていると、アメリカ英語が聞けないという状況に陥ってしまいます。

さて、もう一度繰り返しますが、このページで、私が強調したいのは、イギリス英語を勉強するとアメリカ英語が聴けなくなってしまうので、"General American(一般アメリカ語) を重点的に学習するべきだということです。それから、容認発音を勉強しても遅くはないと私は思います。

そこで、ただアメリカ人のように、早口で話すのではなく、General American(一般アメリカ語)の規則に基づいたIPA(国際音声記号)をきちんと覚え、世界のどの国の人でも理解できるようなグローバル英語を習得することが、一番理想と言えます。
"enunciation"とは?グローバル時代に必要な英語の発音




アメリカ英語とイギリス英語の発音をもう一度まとめてみますね。

"Received Pronunciation" (容認発音)→ひとつひとつの単語を話すイメージ。日本人の方には割と楽です。

"General American(一般アメリカ語)→単語と単語をくっつけます。コツをつかむのに時間がかかります。

ヨーロッパでは、いわゆるイギリス人の発音である 容認発音勉強しています。そして、イギリスの旧植民地であった

オーストラリア
インド
ニュージーランド
南アフリカ

なども割と、容認発音に近い発音です。つまり、世界の英語話者は、容認発音で英語を学習しています。しかし、"General American" (一般アメリカ語)を基礎とした英語を学習したほうが、あとで容認発音を覚えても遅くはないので、どちらとも操りやすくなります。それは一般アメリカ語を先に覚えることで、どんな英語にも対応できるだけの発音を身につけることができるからです。

こんな記事もオススメです。
「アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの発音を比較」

「複数言語を操るマルチリンガルになるためには?」

1 件のコメント:

rimrom789 さんのコメント...

大統領選で気付いたこと。
ヒラリーは聴衆に判り易く聞きやすい言い方をする、対してトランプは単に地声を出している様にしか見えない。

NHKドラマ「ダウントンアビー」ファンです。
ストーリーや貴族の暮らしぶりと共に会話力の高さに魅力を感じるのです。
英国人(貴族の特長かな)はストレートな言い方を軽蔑してる印象。
出演者の英語の発音は聞き心地が良く、英語が理解出来なくてもうっとりする。

キッシンジャーの話し方、方言なのか癖なのか聞き辛い。
モゴモゴとくぐもった発声のせいですかね。
人に聞いてもらうにはハッキリ、丁寧が大事じゃないかと。