この記事では、イヌイットについて書いていきたいと思います。このブログでも日本人に似た人種はたくさん取り上げていますが、今回私が改めてイヌイットのいろんな写真をみて思ったのは、彼らもまた日本人に似ているのではないか?ということです。
イヌイットといえば、多くの日本人の頭にはどこか北部の雪が多い地域にいる。という漠然としたアイデアしかないのではないでしょうか?
そんな漠然としたイヌイットについての情報や、日本人に似ているということを理解してもらい、よりイヌイットについて親近感を持ってもらえれば幸いです。
まず、この写真からはじめちゃいますね( ´艸`)
こちらはロシアのイヌイットのカップル。あまりにもラブラブ?幸せそうだったので、貼り付けてしまいました。(笑)→ちなみに、厳密にいうとロシアにはイヌイットはいないと言われているので、この写真はユピクの可能性があります。(記事の最後のほうで説明あり)
現地のロシア人女性と、イヌイット男性?ラブラブ中な感じがしますが?右の男性は、一見、モンゴル人とか韓国人とロシア人のカップルのようにも見えますね。
けれども、この男性はいわゆるイヌイットです。イヌイットと言われると、カナダとかアラスカ、ロシアの広大な北部の大地に住んでいる人!って思い浮かべる人も多いかもしれませんが、実はグリーンランドという島にも多く住んでいることをこの記事を作っている段階で知ることができました。
グリーンランドといえば、厳密にいうと国ではなく、デンマークの領土です。デンマークといえば、ドイツの北側に突き出るようにある人口500万人ほどの小さな国。
一見デンマークと聞いても、スウェーデンやフィンランドのように、国土の狭い北海道くらいの小国なんだろうと思ったら大間違いで、グリーンランドという広大な領土を持っているのです。
つまり、グリーンランドに住むイヌイットは、イヌイットであると同時にデンマーク人でもあるということです。
ちなみに、グリーンランドのイヌイットは、カナダに住むエスキモー系の、つまり狭義の意味でのイヌイットに対して、カラーリットと呼ぶこともあります。(ちょっとややこしいですが…)
さて、デンマークという国自体、どこにある?と答えられる人のほうが少ないかもしれませんが、結構小さな国にも関わらず、色々な意味で先を行っている国でもあると思います。
つまりデンマークには、我々日本人と同じモンゴロイド(イヌイット)も多いということになりますね。
そして、調査は始まりました。( ´艸`)以下に、いくつかイヌイットについての疑問を解消するべく、よくある質問を書いていこうと思います。
調査項目は、こんな感じです。
・イヌイットとエスキモーの違い
・イヌイットの人口
・グリーンランドのイヌイット
・日本人にそっくりなイヌイットの写真
・イヌイットの文化
などなど。
①イヌイットとエスキモーの違いは?
写真はグリーンランドのイヌイットです。
ウィキペディアによると、「エスキモー」の語源は東カナダに住むクリー族の「生肉を食べる者」を意味するそうで、
グリーンランドとカナダのイヌイットは、エスキモーと呼ばれることを拒否しているため、イヌイットと言う言葉が定着しているとされています。
つまり彼らは、「生肉を食べる者!!」と呼ばれたくないということですね。これは西洋人からみて、野蛮なモノというイメージになりますので…。かつて、韓国でも、ペッチョンという、肉をさばく仕事をしていた階層の人たちが、酷い差別にあって人間扱いされない時代もあったくらい、人間って、いつも肉を食べているのに、それをさばくものや、自分の手で食べるものには、偏見を抱くというなんとも矛盾な世界…。
「李氏朝鮮時代の身分制度。両班、中人、常人、賤民と、人間扱いされなかった「白丁」(ペッチョン)との格差」
ちなみに、イヌイット以外にも、日本人に似ている、また骨格がシッカリしているツングース系というのもまた面白いですよん。
「なぜ日本人にソックリ?「ツングース系民族」の顔が西洋でモテる理由」
「イケメンや美女も多い?ロシアのヤクート人(サハ共和国)と日本人はなぜ似ている?」
「顔は韓国人なのにロシア語しか話せない?ロシアに暮らす【高麗人】の生活と、結婚式に密着!【海外の反応】」
で、イヌイットという言葉は、イヌクティトゥット語(カナダのエスキモー系民族のイヌイットにより広範に話される言語)で、人間の意味なのです。
つまり北海道にいるアイヌ民族が、アイヌ語で人間の意味であるのと同様に、民族の名前が人間という意味になっているのもまた面白いところですね。
カナダには少数民族がたくさんいるので、これもまた面白いです。
「日本のアイヌと、カナダの先住民族インヌには関連性がある?【カナダの反応】」
②イヌイットの人口
デンマーク語のページで調査したところ、
・アラスカ=5万人
・カナダ=5万6千人
・グリーンランド(デンマーク)=5万人
・シベリア(ロシア)=2000人(少ない!)→ユピク
で、合計15万人ほど、イヌイットがいるようです。15万人なので、ものすごく少ないですね。けれども、北海道のアイヌ民族よりは多いのかもしれません。
「ポーランド初代国家元首の兄「ブロニスワフ・ピウスツキ」が撮影した、サハリンに住む「アイヌ民族」の写真が意味深すぎる件」
③グリーンランドとは、どんなところ?
グリーンランドは、デンマークの領土ですが、地球儀をよくみてみると、デンマークよりもカナダに近いですね。また、この地図でグリーンランドの右にあるのは、アイスランドです。
グリーンランドの人口は、56,483人と、かなり少なめ。一方、アイスランドは30万人くらいいますね。この土地では、グリーンランド語が基本使われているようです。また、デンマーク人が7000人くらいしかいないということなので、残りは、すべてイヌイットと言うことになります。
つまり、グリーンランドは、イヌイットの土地とも言えるかもしれない。
今まで私は、イヌイットとかは、カナダやロシアの北部にいる少数民族で差別されている感じがありましたが、イヌイットにも、聖地があったのですね。
④イヌイットが日本人にそっくりと思う写真を掲載
左の人。。私が大阪でよく見かけるタイプの女性だと…。違う?なんか、日本人がわざとイヌイットの服を着て演技しているようにも見える。それくらい私には、この二人が日本人に似ている!と思うのです。
もしかしたら、私のおばあちゃんはイヌイットだったのかもしれない。と、この写真を見ているうちに思ってきました。
私のおばあちゃん、朝、カラスに餌をやるのが日課でしたし。(笑)
次に下のモノクロの写真。これは韓国や中国にあまりいないけど日本ではよく見かける目。左のような顔も、日本でいないこともないような顔。
なぜかわかりませんが、懐かしさを覚える一枚。北海道育ちの私にとって、こういう二人のおばさんは結構いたような気もします。
なんか元気いっぱいって感じですよね。実質的に、この二人はデンマーク人なんだから、ちょっと不思議な気もします。
https://aang-aint-white.livejournal.com/4398.html
次に子ども二人の写真。またまた懐かしさを覚える。あら、右の女の子は首に入れ墨をしていますね。おそらくイヌイットの風習なのかもしれません。
しかも、この左の男の子なんて、日本にいそうな顔ですよね?とても不思議…。やはり日本人と何か関係があるのではないか?と思ってしまいますね。
最後にどんな文化なのか?ちょっと見てみましょう。
こちらはデンマーク語のサイトから入手したイヌイットの生活と思われる動画です。動画のほうが、イヌイットはどんな人たちなのか?というのがわかりやすいかもしれません。
今でこそグローバル化してきて、いろんな民族の文化が失われつつありますが、将来は、AI とか、そんなのはどうでもいいので、失われつつあるものを継承していけるような社会であっていきたいですね。
最後に、イヌイットと比較されるけれども、あまりその違いをよく知らないもののうちの一つに、「ユピク」がいると思います。それを紹介してこの記事は終わりにしますね♪
⑤ロシアにはイヌイットはいない?ユピックとは?
The Life and traditions of Yupik, the Alaskan aboriginal peoples
ウィキペディアの説明をお借りすると、
アラスカからロシア極東最東部のチュクチ自治管区にかけては「ユピク」と「イヌピアト」というエスキモー民族の一派が先住していた。彼らのうち、「イヌピアト」は比較的「イヌイット」に近い文化を持つが、いずれも「イヌイット」ではないとして、「イヌイット」と呼ばれることを拒否している。この為、彼らは「エスキモー」または「ユピク」「イヌピアト」と呼ばれる。
と書かれてあった。また。エスキモーを大きく分けた2つの民族のうち片方と言われることもある。私が思うに、この記事の一番上で紹介したロシアの白人女性とイヌイット男性のカップルの写真にはイヌイットと書かれてあったが、おそらくその記事を書いた英語話者の人が、ロシアのイヌイットは、ユピクと呼ぶのだということを知らなかった可能性もある。
ちなみに、ユピクは以下のように3つに枝分かれするのだとか。
①中央ユピック(セントラルユピック、中央アラスカユピック) - アラスカ
②ユイット(シベリアユピック、シベリアエスキモー) - ロシアおよびセントローレンス島
③アルティーク(パシフィックユピック、太平洋ユピック) - アラスカ半島・太平洋沿岸
ロシアにいるユピクは、このうちのユイットということになる。ふーん、色々種類があるのですねぇ…。
※なぜロシアにいるエスキモー系の人たちはイヌイットと呼ばれないのか?ということに関しては、日本語版、英語版のウィキペディアともに、ロシアのイヌイットは、ユピクだという説明があったからである。
ちなみに、上のカラー写真は、オバマ大統領がアラスカ(アメリカ領土)のユピクに囲まれながら写真を撮っているところ。
そう。アラスカといえば、アメリカなのだよ。つまり、アメリカの少数民族という一付け。
今後も、イヌイット研究続けていきますね(^_-)-☆
FBでお友達にシェアしたところ、以下のコメントをいただきました!
井原さん(日本語教師)
写真を拝見して、イヌイットと日本人が似ていると思うのはおそらく、歯並びじゃないでしょうか?写真の少年の様な出歯はなに人であろうが日本人みたいだと言わそう…
そして、いつも思うのですが、日本から遠くの人々とは類似性を感じたり探したりするのはやはり違うから、韓国や中国などの近くの民族とは違う所を強調しあまり類似性を探求しないのは、似ていることが明らかであるからなのかなと感じてしまいました。
岩崎さん
はじめまして。其れ程詳しくはないのですが、モンゴロイドの大移動に寄るものでは?遠くはアルゼンチンの先端まで続いてますよね!又アラスカではエスキモーが公式に呼称として採用されていたと思います。
安藤さん(上海在住)
エスキモーって差別用語なんですか?
アイスクリームの商標でエスキモーっていうのがありませんでしたっけ?
「生肉を食べる人」という意味だと聞きましたが、ユッケ食べる人は差別されてしまうという危険がありますね。
それにしても、わずか5万人で世界じゅうの人が知っている。
東京都北区の総人口は今年の3月1日時点で345,133人(このうち外国人が19,699人)ですが、日本人でも東京都北区を知らない人はたくさんいます。イヌイットすごい存在感。
Majkoさん
わわ!嬉しいですこのテーマ!!アラスカに先住民の研究でしばらく居ましたが、カナダ方面の先住民はイヌイットと呼ばれることを好み、アラスカはエスキモーを自称してましたね(˶′◡‵˶) インディアンも「ネイティブアメリカン」ではなくてインディアンと自称するのを好んでいました。このギャップ(^_^;)、掘り下げて考え、調べるのが楽しいです(笑)本当に人間、面白いですねえ…(わたしは先住民に自殺が多いことをテーマに研究してました(^_^;))
岩崎さん
余り詳しくはないのですが、先住民に自殺が多いのはパターナリズムに寄る保護政策のせいで有るというのは、正しいのでしょうか?
福元さん
私はグリーンランド(デンマーク)水産会社の日本法人に長く勤務した経験があり、何度も出張でグリーンランドを訪れました。グリーンランド人と日本人のルーツは同じとの話を聞いた事があります。
Majkoさん
日本人に似てる、件の追記で(^_^;)、アラスカのシトカという街(シアトルに近い)は日本人漂着説が有名で、検証されてるケースもある?!などという話も聞きました(^_^;)
過去何百年も、アラスカにはイカダのような船で漂着した日本人がいるそうで、生魚の料理法が同じだとか…
うーん、研究戻りたい…( ̄▽ ̄)
結子さん(フィリピン在住)
ウズベキスタン、タジキスタン、キリギス辺りの人でも、オリンピックなんかで見てると日本人と似てるとは言えないかもだけど、東アジア系の顔立ちの人がいて、へぇ〜って思った。
トルコ辺りにいる?タタール人も日本人に似てる、あとインドのどこかにも日本人と似てる顔立ちの人がいるって聞いた事あるよ。
次はその方面のリサーチ期待してるわ
Youcoさん
お恥ずかしながら、グリーンランドがデンマーク領っていうところからでした(@@;
Raidenさん
私も「エスキモー」は「生肉を食べる人」という隣接民族の言葉で差別語かと思っていたんですが、あらためてwikiを調べてみると間違いでエスキモーと自称しているグループもあるようです。
「「エスキモー」という言葉は、アラスカエスキモーと居住域が隣接していた亜極北のアルゴンキン系インディアンの言葉で「かんじきの網を編む」という意味である。これが、東カナダに住むクリー族の言葉で「生肉を食べる者」を意味する語と誤って解釈されたことから、「エスキモー」という呼称はある時期においてしばしば侮蔑的に使用された。これには、生肉を食べる行為[10]を野蛮であるとみなす人々の偏見などが背景にある。
しかし、シベリアとアラスカにおいては「エスキモー」は公的な用語として使われており、使用を避けるべき差別用語とはされていない。また、本人達が「エスキモー」と自称している場合は置き換えないマスコミも多い。」
日本のアイヌの人たちが一時、和人に「あ、犬だ」と侮蔑的に言われてアイヌという単語を使わなくなったという事例と類似していますね
松枝さん
グリーンランドってメルカトル図法だと巨大になるので、子供の頃(笑)調べたことあって、実際の面積は、メキシコやサウジアラビアと同じ位で、これで島かよ~と思ったのを思い出しましたわ(笑)
ちなみに俺は、アジア圏では、必ず日本人と言われるのに、アメリカ行くと必ずサウジ顔の仲間に入れられ、地方空港でBOLOのような扱いを受ける私ですが、りょうこさんの顔シリーズ、いつも楽しみにしてます!(笑)
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