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李氏朝鮮時代の身分制度。両班、中人、常人、賤民と、人間扱いされなかった「白丁」(ペッチョ)との格差




この記事は、李氏朝鮮時代に奴隷として扱われていたと言われている奴婢や、人間とみなされなかったと言われている白丁(ペッチョ)の言葉の定義をはっきりさせたく書きはじめたものである。

というのも、私自身韓国に留学したり、仕事したり、旅行して各地を回ったりしていた割には、朝鮮の歴史を全然勉強してこなかったからだ。これをハッキリさせることで、今に繋がる韓国の現状を知るヒントになるかもしれない。と思っている。

これから書こうとすることは、いわゆる日本ではなんだかタブーと思われているような話題なので、韓国ではあまり知られていないのかなと思い調べてみると、韓国でも意外と知られており、また韓国語のブログなどにも関連写真がかなり掲載されていた。

また韓国ドラマに普通に出てきたりすることもあってか、より私も興味を持ち始めた。ということでこの記事では、写真付きで、いくつかのパートに分けて、疑問点を解決していく方法で書きだしていきたいと思う。


①李氏朝鮮時代における階級



https://namu.wiki/w/%EB%B0%B1%EC%A0%95

まず、多くの人が白丁に対して疑問に思っていることと言えば、その階級がうんぬんよりも、よく韓国の奴隷階級として紹介される奴婢との違いではないだろうか?

一体、この両者は何が違うの?という疑問が先に出てくる人が多いと思う。奴婢については以前私も別の記事で写真付きの記事を書いたことがある。

「李氏朝鮮時代の「奴婢」の写真が衝撃的だった件と、日本や欧米もなんら変わらないと思った理由」

これら白丁奴婢という言葉は朝鮮の歴史ドラマにも出てくるので、名前くらいは知っている人も多いと思う。

で、ここでは奴婢との違いについて語っていきたい。まず、李氏朝鮮時代(1392年-1897年)の階級を大きく分けると、こんな感じである。

①国王
両班
中人
④常人

賤民(非自由民)
白丁

これは、インドにおけるヴァルナと同じようなものだと考えてもよい。

「当然の知識(教養)として知っておきたい、インドのカースト制度【ヴァルナ】の序列 TOP5(不可触民、シュードラ、ヴァイシャ、クシャトリヤ、バラモン)と【ジャーディ】」




インドにおけるヴァルナの外、つまりカースト制度にさえ組み込まれていなかった扱いを受けていた不可触民のように、白丁というのは、李氏朝鮮時代の韓国で人間とみなされていなかったような非人間だというふうに考えることもできるかもしれない。

ここで面白いのは、⑤の賤民より上のランクは人口的に少なく、現在の韓国人の多くの人たちが、⑤賤民、またはそれ以下の白丁であったと考えられている点である。

ちなみに、これを書いていて私がふと気づいたことがある。それは、白丁(ペッチョ)という名称が、漢字を見れば中国語からきた言葉なのかなぁ。とも思えるが、英語の Butcher [ˈbʊtʃər] に、子音からしても、ソックリという点である。これはただの偶然かもしれないけど…。

Butcher とは肉屋という言い方もできるが、生きた動物を捌くようなイメージが強い屠畜業者を意味する単語である。だいたいこの職業につくものはどこの国でも被差別民であることが多い。

で、高麗時代までの朝鮮では、白丁は中国、日本と同じく無位無冠の良民を指す言葉であった。とされているが、1423年、屠畜業者などに対する差別を緩和するために彼らを白丁と呼ぶようにした。とも言われている。

で、白丁って何ですか?と言われると、簡単にいうと、屠殺業に従事するものである。というふうに指摘されていることである。

ここだけ掴んでおけば、奴婢との違いがわかりやすいかもしれない。と個人的に思う。

いずれにしても、白丁という名前がついているとおり、白い服を着ているのが特徴とも言えるようだ。


②白丁は、外国人だった説



https://m.instiz.net/pt?no=5706178&page=63&category=2

まず最初に言っておくけれども、一般の韓国人は、白丁が外国人だったとは思っていない。というのも、この記事にもあるような、現代の韓国人となんら顔もかわらない白丁の写真をネット上でたくさんみてきているからだ。また歴史ドラマでも白丁は韓国人が演じていて、結構登場しているので…。

けれども、最近はテレビを中心に、白丁は外国人だったかもしれない。というようなものが見受けられる気がする。

例えばこれ。(いつ消えるかわからないかも…)

letsgo3 조선시대 ′백정′은 ′외국인′이었다?! 160511 EP.3

tvN(CJ E&M運営する韓国のテレビチャンネル)では、わざわざ顔の濃い中東っぽさが入った韓国に住んでいる外国人を出演させ、白丁として演じさせている。→この外国人もどうしてこんな番組に出演しているのだろう?とも思ってしまう…。

内容としては、ユーラシアから朝鮮半島に入ってきた180cm以上の人たちと語られている。コメント欄にも、遊牧民生活をしているユーラシアの人たちは農業ができなかったから韓国で屠畜業などをしていたのかなぁ?というものも。




現在の韓国人の多くが、賤民、そして白丁であったという事実があるとすれば、この白丁が、”実は外国人であった”という話は、誰もがほっとするような話でもあると私は思った。つまり、このように、自分たちは昔、白丁だったかもしれない。と思っている現代の韓国人に対して、少し優越感に浸る時間を与えることができるのがこの番組の狙いという気もする。

いずれにしても、韓国のネットやTVでは、このように白丁というのはそもそもウリ(朝鮮民族)ではなかった。というような話が出回っていることは、現在の社会的風潮?として、覚えておいてもいいだろう。

また上の絵の真ん中に描かれているのは、朝鮮民族ではなく、なにやら毛深い、中東から来たような男性にも見えるけれども、これは、白丁と調べたら出てきた絵である。

それも中国末から前漢初期にかけての武将である韓信(かんしん→紀元前230年→紀元前196年)が、白丁にまたがる姿を描いたものであるとされている。

なお、上にも書いたけれども、1423年、白丁を屠畜業者などに対する差別を緩和するために彼らを白丁と呼ぶようにした。とも言われていることからもわかるように、1423年以前の白丁というのは、この記事で書いている屠畜業者などに従事する白丁とはちょっとイメージが違うということも頭に入れておいていいかもしれない。

言葉の定義って、時代によって変わったりするので…。


③奴婢と白丁の違い



대한제국 전후의 아이들(大韓帝国前後の子どもたち)という韓国のホームページに載っていたこの一枚。この韓国語のページにはその他にもたくさんの写真を掲載している。

上の写真は、白い服を着ているので白丁と思われる子どもたち。(ソースがないので、写真の内容は定かではないし、本当に白丁の子どもなのかもわからない)

この記事の最初のほうでは、インドのカースト制度におけるヴァルナのように、以下の階級を書いた。

①国王
両班
中人
④常人

賤民(非自由民)
白丁

で、この記事では⑤⑥を中心に書いていくのだけれども、簡単に言ってしまうと、白丁というのは奴婢よりも下の存在である。

というのも、奴婢というのは、賤民の中でも白丁よりランクが上だからだ。この賤民というのがまたややこしくて、以下のように区別することができる。

①僧侶
②胥吏
③女官
④妓生
⑤医女
⑥男寺党
⑦奴婢

⑧白丁

つまり、賤民の中で一番下っ端的な存在なのが白丁というふうに考えると、イメージしやすいかもしれない。これら賤民の身分は、かなり複雑になっているので、次回専用の記事を作ろうと思う。

この記事ではあくまでも、日本人の間でもよく語られる奴婢と白丁の違いを解説するのが狙いである。




で、話は戻り、このように賤民には、約8つのランクがあるわけだけれども、その中でも、奴婢と白丁の間には、かなりの差があると指摘されている。

奴婢は、一般の村に住み、良民との結婚もできたが、白丁は、一般の村に住めず、良民とは結婚できなかった。

とウィキペディアにも書かれていた通り、奴婢と白丁との差は歴然としている。

奴婢には、奴婢(国が所有する奴婢)と、奴婢(個人が所有する奴婢)がいて、法的に市場での売買が可能であり、日韓併合の1年前である1909年に、韓国統監府が、これらの賤民や白丁に戸籍を与えたあとの1920年代になっても、奴婢を奴隷として所有している人がいたとも考えられている。

また白丁の仕事は食肉の屠殺などであったのに対して、奴婢は、家畜の飼育などをしていたり、また官奴婢の中には童便軍士(12歳未満の男児)も含まれ、医療に従事していた。

この童便軍士というのは、

「韓国(朝鮮)でタブーとされている、奇習、黒歴史 TOP10」

でも書いたことがあるのだけれども、漢方医学として少年の尿が病院で、薬用されていたという話しである。

ということからもわかるように、奴婢は人間扱いをされていたという証拠になる。というのも、人間扱いされない子どもの尿を医療行為として使用しようとは普通思わないだろうから…。


④白丁が禁止されていたこと



以下は、ウィキペディアにあった内容をほぼ抜粋したものだ。

①族譜を持つことの禁止。
②屠畜、食肉商、皮革業、骨細工、柳細工(編笠、行李など)以外の職業に就くことの禁止。
③常民との通婚の禁止。
④日当たりのいい場所や高地に住むことの禁止。
⑤瓦屋根を持つ家に住むことの禁止。
⑥文字を知ること、学校へ行くことの禁止。
⑦他の身分の者に敬語以外の言葉を使うことの禁止。
⑧名前に仁、義、禮、智、信、忠、君の字を使うことの禁止。
⑨姓を持つことの禁止。
⑩公共の場に出入りすることの禁止。
⑪葬式で棺桶を使うことの禁止。
⑫結婚式で桶を使うことの禁止。
⑬墓を常民より高い場所や日当たりの良い場所に作ることの禁止。
⑭墓碑を建てることの禁止。
⑮一般民の前で胸を張って歩くことの禁止。

ソース→白丁(ウィキペディア日本語版)

このように、いくつものことが禁止されていたようである。特に職業がはっきり定められているところが印象的であり、暗い場所で暮らし、文字も理解できず、名前を持つこともできず、なぜか胸を張って歩くことすらもできないという状況。こういう白丁が当時の韓国にはものすごくいた。ということを考えるとゾっとしてしまう。

ちなみに、上の男女の写真は、韓国国立中央博物館が所蔵していると言われていて、全州市(全羅北道)地域の当時の白丁たちだと言われている。

で、上の写真を見て思うことは、私にはいわゆる悪い人や、犯罪者の目には見えない。寧ろ優しそうな顔をしているような感じもする。

この身分でこの時代に生まれてきて、この身分でいるのが当たり前だと思っているのかもしれない。

また、本当に白丁なの?と思ってしまうほど、顔の形が結構良いものもいる。俳優やスポーツ選手にいてもおかしくないような顔の男性もいるのが特徴的。



⑤白丁という言葉が今もなお使われる韓国





日本語のまとめ系サイトか、韓国のことを悪く言っている系のサイトでよくみたことがあるようなこの写真(1枚目)。これは韓国のサイトでも発見することができた。以下のURLを開くと、この写真以外にもいくつかの写真を見ることができる。

http://gall.dcinside.com/board/view/?id=history&no=1627646

→このURLにはたくさんの写真が載っている。

上の写真(1枚目)は、ひどく飢えているようである。真ん中の女性か、男性かわからない(おそらく女性?)は、顔が腫れていて、その子ども?とも思える左の男の子はひどく痩せてしまっている。



ちなみに、日本の兵隊さんが太平洋戦争なので餓死寸前くらいまでやせ細っている写真を見たことがあるが、この兵隊さんよりも、白丁の子どものほうがまだ状況としてはマシなようにも見える。つまり、日本の兵隊さんの写真よりは骨がでているという感じではない。

この兵隊さんの写真は、日本語のインターネット上にもよくでてくる写真で、餓死寸前に米軍の捕虜となり助かった日本兵として紹介されることが多い写真。かなりやせ細っていながらも、白黒ではあるが、顔の感じはまだ大丈夫な印象を受ける。

で、二枚目の写真は、白丁と思われる男性3人が横に並び動物?らしきものを担いでいるような気もする。真夏の猛暑など、栄養があまり取れない環境下で、これほどの肉体労働をさせられれば、このような過酷な労働で命を落とした人も多いのではないか?と思うと、少し心が痛む。

で、こういう歴史がありながらも、韓国人は感情的になると、人を罵倒するときに日本人が、鬼畜!!とか言いたくなるような場面で、白丁野郎!!ペッチョンノム!!)ということがあるという。

ちなみに、こういう類の言葉って親や周りの人たちが使っているのをみて覚える類のものなので、多くの人は意味を分かっていないで勝手に出てくるものだと思う。

日本人も、鬼畜の意味を説明できますか?と言われてできる人ってあまりいないと思うので…。(;^_^A

北朝鮮人も、韓国人のことを白丁!と呼ぶこともあるのだそう。また、韓国に住む韓国人が、日本に住む在日韓国人に対して、このような言葉を使うこともある。という話しもどこかで見た。

私が思うに、それが百済の歴史まで繋がっているのではないか?なんて考えたりも…。

「韓国人同士でも差別はある?全羅道や済州出身だと見下されるワケ」




また、甲午改革(1894年)で、これらの身分は廃止されたとは言われているが、その後もこの身分は実質的には続き、(③奴婢と白丁の違いで載せた少女が赤ん坊を負んぶした写真は、その後のものと思われる)

その後、上にも書いたけれども、日韓併合の1年前である1909年に戸籍が与えられ、それでも白丁への差別はずっと続いていたことが示す歴史的な出来事が、白丁への差別撤廃を目的として朝鮮衡平社が設立されたことであるとも言えそう。またこの団体は、日本の全国水平社の影響を受けているようだ。

最後に。

私が今回まとめた、白丁についての記事が、すべて信ぴょう性があるかというのは定かではなく、当時の歴史的な出来事と、写真、そして韓国語サイトで書かれていた内容と日本語のウィキペディアの内容を照らし合わせたものである。

私は歴史学者ではないので、このくらいで終わりにしておこう。いずれにしても、この記事を知り、当時の日本人の状況などがどういうものであったのか?また、それが現在の日本の国の形にどのように継承されているのか?ということを調べるきっかけになればいいと思う。

またこのような身分制度の歴史を少しでも知ることで、現在の韓国の状況がより理解しやすくなるだろう、またなってほしいと思う。( *´艸`)

ちなみに、記事がなかなかうまくまとまらなかったけれども、何かの参考にしていただけたら幸いです(;^_^A

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